先の読めないお話作り


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■先の読めないお話作り

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1 名前: no name :2009/11/29(日) 21:30:57 ID:s9EA1SuI

皆でお話を作りましょう



昔々あるところにおじいさんが


所ジョージが倒れているのを見つけました


おじいさんは所ジョージを・・・・


↑的な。それではスタート


昔々あるところに

536 名前: no name :2010/01/20(水) 17:36:10 ID:eC1tFnmi

PCの電源が落ちても、この猟奇事件は着実にそして確実に実行されようとしていた。

この猟奇的殺人事件はまだ寒さが残る3月27日に発生した。それは、ディラン(19)、
マーク(20)、ステファン(20)、ルーシー(20)が学生寮のマークの部屋で麻雀を
した夜の翌日の出来事であった。

被害者は室内で刺殺された。その刺殺体のあまりに無残な状態に警察は息を呑んだ。この事
件はココで終わらせなければならないと。しかし、その特異な事件に警察は悩まさせられる
のである。

その部屋は発見された当時、内側から鍵を掛けられ外からは開けられない状況であった。し
かも、その部屋の入り口付近には多くの人がいたわけだが、被害者以外の人間がその部屋の
扉を出入りするところを見なかったと言うのだ。
一方、その部屋には扉の反対側に大きな窓が一つあった。その窓も内側から鍵が掛かってい
た。そして、その開口部の真向かいに位置したのが学生寮のディランの部屋だったのである。
……幸運、いやここでは不運な事にと言うべきか。被害者が殺害されたであろう時間帯。彼
は新学期に向けて自分の部屋の掃除をしていた。更に細かく言えば、ディランはちょうど窓
掃除をしていたため、真向かいにある被害者の部屋の窓は常に視界の中にあった。その彼の
発言が警察を悩ませたのだ。
「被害者ともう一人居ましたよ。カーテンに写った影で、はっきりは見えませんでしたが確
かに人影がありました。」と、当然ディランはこの後、窓から出入りする者はいなかったと
付け加えている。
つまり、被害者といたであろう人間は被害者を殺害した後誰の目にも触れる事無く、部屋か
ら消えてしまったのである。


この不可思議な事件は2週間後マーチンを確保する事で解決された。つまり、この物語も現
実的な結末を迎えるわけである。この事だけは先に約束しておこう。これで、安心して読者
の方々も謎の部分にのみ力を注ぐ事ができるのである。

さて、今回の事件の語り部として私は選ばれたわけだが、事件の流れをほとんどを他人から
得た情報で構成させている。多少脚色の強い展開があるかもしれないが大体は把握している
つもりである。そこは広い心で見て頂きたい。 え?私が誰かって、それはこの物語を読ん
でいけばわかる事だと思う。

537 名前: no name :2010/01/20(水) 20:32:38 ID:mrO4DqtN

>>529
俺はこなたと、合体したい…

538 名前: no name :2010/01/20(水) 22:57:32 ID:ZjuahQ6D

そして、事件から25年の月日が経ちマーチンは今、狂乱の艦内にいたのであった。

539 名前: no name :2010/01/21(木) 01:32:19 ID:4YNOk9NM

そしてこの時点でマーチンは、艦内の状況に比較すればまだそれほど注目
されている存在ではなかった。如何に科学が発展しようと殺人事件が無く
なる事はなかったからだ。
欲望と好奇心が常に人を殺すのである。

マーチンは惑星刑務所を移るという事で護送中であり、先ほど空間結合
事件が起こった地域からそう遠くない区画に隔離されていた。専門の武
装警官が騒ぎの理由を電脳で確認しようとしたが、二人とも例の坂本女
史の歌に導かれ、角へと消えて行き、やがてくそみそな会話が展開して
来ただけだった。
マーチンは頭を抱え、思った。

何て世界なんだ。何処へ行ってもおかしな奴がいやがる。
密室状況になった途端に本性を現し、僕をおびやかす。早く別惑星の特
別製の部屋に隔離されたいな。
マジックミラーで管理される以外は、とても静かで落ち着く場所だか
ら。

その頃、海兵隊員達は―

「リッグス!リーッグス!!」
胸の下から切断されて反応が弱まる仲間に金やんが応急手当をしつつ叫
ぶ。メル・ギブソン似のその仲間は奇しくも隔離されている男と同じ、
マーチンという姓を持っていた。
電脳でリッグスが答える。
「データ保存の為に冬眠モードに入るよ。後は頼んだ」
「バカ言うんじゃねえ、リッグス!艦内が落ち着いたらすぐドックに運
んで行ってやるからな!!」
「そうだぜ、リッグス」
「安心して今は眠るんだ、リッグス」
「仲間をやられて黙ってるあたし達じゃないんだ。リッグス二等上等
兵、休暇を命じる」
「ありがとうございます、上官殿」

リッグスのまぶたが静かに下がって行く。
彼は、最後に、こう呟いた。

>>529……」

その言葉が返って海兵隊やファントム達を冷静にさせた。

540 名前: no name :2010/01/21(木) 09:57:26 ID:SOyJ7GjM

なんでやねん

541 名前: no name :2010/01/21(木) 12:00:25 ID:4YNOk9NM

そこにいる誰もがそう思ったが、口にはしなかった。

542 名前: no name :2010/01/22(金) 00:25:59 ID:HBTjJRNZ

リッグスはアナル趣味だったのか…

543 名前: no name :2010/01/22(金) 03:28:02 ID:1pAj1IA0

            \ヽ は     は
       は   は  ヾ、_,,... -, 、.,_      は
                 ,.ィiぃ / ./  ,.ィ'>、 は   は
     は  は_,/、い ',!j. // ,.ィ´.-‐'ヽ
      ,.r'´ ̄ ./ヾゝ_NヾY//ァ',´,=ニ‐'"', は
      は   _,/ミ≧'´       ´ヌ=二.',   は
   は    / iマ           'マニーi    
       /   !ヌ   ノ  ! 、     Z=三l は   は
        / は ,li'  ー '     ` \__   ヽヾiリ    は
          いー- 、            ,ヘ、ソ
     は は,.-ヤー  `   -‐― 一 ./´ン′      は
       /ィア'"ヘ   、,___,,.、    ノ '/ は
     /'´,イ ./,イ },\. |':;:;:;:;:;'l  ,.. ケく`ヽ    は
        /l :,'/.i,'/!⌒'ヽl__,,.ノへ,ノ l ', ノ'i     は
         | ', i' 'jlノ     ヽ \,イllir‐-ゝ」_ ミi, __    は
  rっ     'j!./⌒ヽ、  ',  ',  .', lllli`ヽ、 .,_ ̄ _,..  `ヽ、 (\
  '´ /)    i     ヽ、', ,. ',  ヽillli,!ニ'-‐ ''^_,. -っ  \ \)
  //  っ  l      ノ i'  マ´ ヽリ`ー.,‐ '',ィ‐‐y′/  ,ヽ   は
  `'       リ     /  .l    ヽ、 \/  ̄ l/ /ヽ|  l ',

544 名前: no name :2010/01/22(金) 04:47:43 ID:nWI/qTCi

外の状況は依然として不明。そして周辺空域の船も見つからず、重い
雰囲気が部屋に立ち込めていた。
リッグスは幸いほぼ完全に肉体を義体化(サイボーグ化の意)していた
ので、現在は脳を保存するモードに入っているはずだ。
命は助かるが、元の任務に戻るには艦内のラボに連れて行き、修理を
施さねばならない。

「リッグスの意外な趣味は知りたくなかったけど、ひとまずは仲間の
死ぬ所を見ないで済みそうだ」
ボスケスの言葉にみんなが頷いた。
「さて、どうする、ボスケス?ここを突破して外にいるだろう連中を
薙ぎ倒し、ラボに行くか?最短ルートで無事に到達出来たとしても、
恐らく五分はかかるぜ」
「二手に分かれたとしても、ラボのCPUの使用者権限を乗っ取る準備が
必要だ。ラボにいる専門技師が無事ならいいが、空間結合をやらかして
る奴と、あの歌エネルギーという二つの脅威がある」
「防護服越しでさっきは音声遮断モードを使用したから良かったもの
の、二つ同時に来られたら今度はまたピンチだな」
「……くじで決める。異論は?」
再びのボスケスの言葉に、反論の意思を示すものはいなかった。
「どっちにしてもこのままお陀仏は御免だ」
「俺もです、軍曹殿」
「もう少しいい思いをしてからくたばりたいしな」
「OK、気持ちのいい奴らだ。無事に逃げ延びたらあたしが順番にみんな
の相手をしてやるよ」
ボスケスはにんまりと笑った。みんなも笑う。
「噛み千切らないで下さいよ?軍曹」
「なあに、義体化する所が増えるだけだろう?」
「少なくとも一緒にシャワーを浴びれそうにねえな」
「モーター音がするタイプは大分前になくなったぜ?大分ソフトな作り
になってるし、ご婦人からのアンケートも悪くない結果のはずだ」
「なら、問題ないか」
またみんなが笑った。

「OK、くじの先が青の奴はここでラボの使用者権限を乗っ取りつつ、
周辺海域にいる船に救援を求める。赤の奴はあたしと一緒にソドムに
ダイブだ。恨みっこなしで」
『了解』
ファントムを含んで総勢十五人。彼らはボスケスの手に握られたくじを
一本ずつ引いた。

545 名前: no name :2010/01/22(金) 05:04:47 ID:MHoFTA3w

【質問】アカウントなしで見れるサンプル動画って公開されてるのでしょうか。
古い環境なのでここの動画見えるかどうか不明なんです。
使えないのにアカウント取得するのも躊躇われるので。
そこで、試しに見えるか試したいと思いました。

546 名前: no name :2010/01/22(金) 18:37:00 ID:HBTjJRNZ

>>545
スレ違い ようつべ行け
>>544から再開

「15人ねぇ…。君たち、ゲームやらない?」
眼鏡をかけた中年男性がやって来た。
「おっと、僕は君たちの敵じゃないよ。銃も持っちゃいない。」
両手を挙げながら近づいてくる中年男性。
「アンタ、何者?」
「僕?僕はそうだねぇ、ココペリとでも名乗っておこうか。」
「ココペリ?変な名前。」
「そいつはどうも。とにかく、君たち困ってるんだろう?僕のゲームに参加してくれればこの危機的状況から逃がしてあげるよ」
「そんな事が出来るのか?」
「僕は異次元…いや異世界、異空間とでも言おうかな?この世界の人間じゃないから。空間結合ならお手の物さ」

「どうする?もし騙されたとしても、これ以上悪くはならないだろうし…」
「ココペリ…。ゲームの内容を聞こうか?エロだったら容赦しないよ?」
「エロじゃない。保証するよ。内容は、巨大ロボットに乗って悪い敵ロボット15体と地球を守るために戦うのさ。」
「巨大ロボットねぇ。俺スパロボ好きだし、そんなんでこのヘンテコな状況から逃げられるんならいっちょやりませんか?」

547 名前: no name :2010/01/22(金) 18:48:56 ID:HBTjJRNZ

「なんか条件があるんだろ?」
うまい話には裏があるもんだ。ボスケスがココペリに尋ねた。
「特に何にも必要ないさ。お金もいらない。ただこのプレートに手をかざして名前を名乗ってくれれば良い。それで契約が完了する。」
ココペリは高さ1メートルほどの契約台を取り出した。

「うっひょー!結構本格的!やるよ!俺やる!」
「こんなワケの分からない世界で一か八かの作戦に出るより、巨大ロボットに乗って戦う方がまともに生き延びる確立上がるじゃん?」

548 名前: no name :2010/01/23(土) 03:56:42 ID:5RMxgh+L

          _ __       ほわ〜ん     ,.‐、
        /:::::::::ノ _`Zヽ.            `ー'
  (") /、::::::::::::::::ト、:::ヽ:::\     , --、
.    /  ヽ7::::::::ハ \;〉ヽ:::ヽ   {   }      味 ロ
    |レヘ∧/:::::Nノ 〉 `^ー-ト''     `ー"     わ ボ
    |::::::::::::::::/_リノ    -一ヽ、              え  ッ
.     l:::::::::__〈 ,.-‐''´    " ノ      ,.‐、     る  ト
     !::::::f r、' 〃     ,.─'──ォ   `ー'    の 気
     ヽ::::`ーィ 、_ tナ_ ノ::/7777::/           だ 分
     |:::::::/ ヽヽニノ ト、/::/7777::/              が
      |:::::/   ∨l:::N /::/7777::/   (")
.    |::::l`ヽ.    l:::l./::/ス777::/
.     |::::|  ヽ  l::〈:::: ̄,--、/        ,. - ‐ - 、
    j::::j     ト、 l::::! ̄/,.--、ヽ      ,'       ゙、
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549 名前: no name :2010/01/24(日) 15:58:16 ID:sODoBcC5

「おい」後ろには大男が立っていた。いきなりすぎる
その大男とは!!!

550 名前: no name :2010/01/25(月) 03:28:00 ID:F3IEufGt

「忘れてた。何処にいたのさ、ネイ」
「うちの連れて来た化け物達の様子を見て来た。二体ほど何処かへお散
歩しに行ってる様だ」
「何てこった。こっちは空間結合をやらかされて大騒ぎだよ。
で、このココベリってのが十五機の汎用人型兵器を所有してて、あたし
らに乗らないかって悪魔の誘いをして来てる所さ」
「なるほど」
「よろしく」
ココベリが挨拶をした。

ボスケスが声をかけた所を見ると、彼も隊員らしい。が、ファントムの
知る所では先ほどまではいなかった。
巨漢を仰ぎ見ているファントムにボスケスがにやりとして告げた。
「紹介するよ。こいつはネイキッド。あだ名だけどさ。
で、長いから『ネイ』ってみんな呼んでる」
ネイのデータで閲覧出来る部分が電脳に送られて来た。宇宙海兵隊の
メンバーで階級はボスケスと同じく軍曹。
偵察と斥候が主な任務らしい。
ステルス機能が開発されてから数百年経った今、もはや外見の問題は
問題として存在しない。なので、巨漢でもそういう任務に就けるという
訳だ。

551 名前: no name :2010/01/25(月) 06:24:14 ID:idFCacJp

「ゴメン、ちょっと訂正させてもらうよ?」
ココペリが説明口調になる。
「君たちが乗るロボットは500メートルほどのロボット一機だけだよ。舌足らずですまないね。当然敵も一体だけ。」
ココペリは説明を続ける。
「1vs1の戦いを15回やって地球を守るゲームなんだ。そのゲームさえやってくれるならその他にコイツを何してくれたって構わない」
「その他って何さ?」
ボスケスが尋ねる。
「例えば…世界征服とか?いや、スケールが小さいかな?銀河の征服も可能かもね。その気になれば。」

「ボスー!俺たち契約済ませましたよー?」
無名の海兵隊員が説明をさえぎって声をかけた。
「あと契約してないのはボスとファントムと今新しく来たネイさんだけっすよ?」

「ああ分かった。ココベリ、ゲームの参加人数が15人って事は、一人余る計算になるんだがそいつはどうなるんだい?」
「無論助けてあげますよ。僕はただゲームをやってもらいたいだけだからね。」
ここまで言い切った後ココペリは不意に真剣な、そして悲しげな顔になり、こう呟いた。

「それに多ければ多い方が良い。どんな突発的事件が起きて契約者の数が減るか知れないから…」

552 名前: no name :2010/01/25(月) 06:48:42 ID:9K7U5Ubn

突然地震が襲った。
「ここ宇宙空間なのに?」

みんなが慌てる中、ココペリは落ち着いていた。
「早いな…。まだ15人の契約を済ませてないのに…。君たち、もう敵が来たみたいだ。今から君たちをロボットに案内する」
言うが早いか回りの空間が歪み、見た事もない場所にワープする。
「もうロボットの中さ。あれを見てほしい。今まで君たちが乗っていた宇宙船と、敵だ。さっきの地震はこいつの仕業だ!」
しゃべりながら戦闘の準備を整えていくココペリ。
「みんな。よく僕の操作を見ていてくれ。僕はもう君たちに教える事が出来ないから。」
「教える事が出来ないって…?」
「来る!」
ファントムが疑問を口に出すより早く、敵が体当たり攻撃を仕掛けてきた。それを華麗な動きでかわす。

「敵と戦う時、操作をするのは常に一人だ。バトンタッチは出来ない。操作方法は簡単だ。操縦者の願った通りに動く。」
敵の攻撃をかわしながら、操作方法を説明するココペリ。
「そしてお待ちかね、攻撃についてだがこれも特別難しくはない。殴る蹴るだけじゃなく、レーザーやミサイルも打てる。」
そう言いながら的確に攻撃を当てていくココペリ。
「それで勝利条件だが…」
敵の装甲をひっぺがすと、中から球状の物体を取り出した。
「こいつが核だ。こいつを破壊すれば勝ちとなる。無論こちらが破壊された時にはこちらの負けだ。気をつけてくれ…」

そう言うとココペリはその核をひねりつぶした。中から白煙が上がって、敵のロボットは活動を停止した。

553 名前: no name :2010/01/25(月) 06:58:04 ID:9K7U5Ubn

「す…すげえ…。」
海兵隊一同呆気にとられて一部始終を眺めていた。
「迫力溢れる戦闘シーン、もう最高じゃん?なあココペリ…あれ?いない…」
海兵隊員が我に返った時には、もうココペリの姿は操縦席から消えていた。
「あれ?アイツどこへ行ったんだ?おーい、ココペリー!」

操縦席の近くにはココペリのかけていた眼鏡が転がっていたが、ココペリ本人は消えていた…

554 名前: no name :2010/01/25(月) 12:08:34 ID:RtgMwexe

ココベリの行方は不明だったが、敵が近くまできていた。15人は戦闘の準備をし始めた。
「先鋒は俺でいいっすよね?」
そう言って、金やんはその機体に乗り出した。
「ついでに、勝ち抜き戦ですよねこれ?…じゃあ俺が15人?抜きしてきますよ。」
そう言って、金やんが乗り込んだ機体が動き出す。尾翼にはボーイング2525と書いてある。

「やっぱり飛行機はこうでないと、良い曲線美……え?ロボットって飛行機なの?大丈夫なの?」
そう言ってボスケスはファントムを見る。
「おそらく、視聴者サービスだな。いきなり高性能のロボットなんか出たらあっという間に勝負が
着いちまうからな。先鋒のスペックはこれぐらいが妥当なんだろ。」
「でも、旅客機よ、ただの。どうやって戦うというの?さっきの核の話は?どうやって破壊する
の?」
ボスケスが聞く。

「ここだよ。」
そう言って、ファントムは自分のコメカミを人差し指でトントンと叩いた。
「相手の先鋒は…ちょっと、あれF-20じゃない。」ボスケスは心配そうに呟く。
「F-20か…現実には採用されなかった機種だ。こんな所でお目にかかれるとは楽しみだ。」
そう言って、ファントムはニヤリと笑う。
「楽しみだって…こっちは旅客機よ、戦闘機に勝てるわけないじゃない!!」
「少しはアイツを信用してやれ。」
「だって…」
「忘れたか?アイツは第255回ロボコンの覇者だぞ!!」

555 名前: 削除済 :削除済

削除済

556 名前: 削除済 :削除済

削除済

557 名前: no name :2010/01/25(月) 17:56:41 ID:4hxmP2qI

>>554から

「ヴァーカ!誰が乗るとか乗らねーとかは、この俺様が決めんだよ!」
突然鏡餅に手足が付いたような物体が目の前に現れた。身長は30センチぐらいだろうか?
「テ、テメー誰だ!」
名も無き海兵隊員が鍛えられた動作で銃を向けるが…
「ハァン?オメーそんなもんが俺様に通用するとでも思ってやがんのか?このヴァーカ!」
どうもこの鏡餅の化け物は口が悪い。ボスケスやネイが殺気を感じた時には、その海兵隊員の体と銃を持つ腕が切断されていた。
「うぎゃあああああ!」
一瞬の出来事だった。腕が突然無くなった海兵隊員は激痛にのたうちまわる。
「あ…あんたは…?」
「あなた『様』だ。『様』。あまり俺様を怒らせねー方が良いと思うぜ?」
「分かった。貴様は何者だ?俺達の敵なのか?」
ネイが警戒を緩めず質問する。
「貴様ねぇ、ま、様が付いてるし許してやっかな?俺様の名前はコエムシ」
「コエダメ?」
「コエムシだ!コ・エ・ム・シ!今度またくだらねぇ事言いやがったらてめえを首ちょんぱしてやる!」
「わ…悪かったよ」
「俺様はお前らのアドバイザーってか、協力者ってとこだ。このゲームのルールを教えてやろうかと思ってな」
コエムシが語る。
「このゲームはココペリから聞いたかも知れんが、この世界、この地球を守る事が目的だ。勝てば守られる。負けたら…」
ここでコエムシは一旦言葉を切る。そしてみんなの反応を確認してからおもむろに言葉を繋いだ。
「この世界が消滅する」
「世界が?」
「消滅する…だと?」
慌てる海兵隊員たち。
「そうだ。クッハハハ!最高だぜ!その信じられないような怯えた表情!」
「ちょっと待て!世界が消滅するってどういう事だ!」
「文字通りだよ。お前らもお前らの家族も敵もみんなみんな消えちまうのさ!『なかったこと』になる」
「そんな…そんな事って…」
「お前らも聞いた事ぐらい有んだろ?並行世界、パラレルワールドの話を。このゲームはそいつらを淘汰するためなんだ」
「並行世界?」
「お前ら感じた事ねーか?ワケわかんねー電波を受信したりたまに有るだろ?ホレ、未だに『合体』を続けてるあいつらみたいに 」
そう言うとコエムシは宇宙船内部で行為に耽る連中の姿を周囲に映し出した。
「並行世界ってのは有んだよ。だが有りすぎちゃ宜しくない…て事で淘汰するワケよ。ここまでで何か質問は?」

558 名前: no name :2010/01/25(月) 18:28:47 ID:RtgMwexe

「なんだかなぁ…」ほぼ全員が呟いた。
「…何が気に食わないんだ?」コエムシは聞き返す。
「世界が消滅って言われても、俺ら何度もその危機からなんやかんやで解決してるしな。」ファントムが代弁する。
「世界が消滅するんだぞ?良いのか?」
コエムシが苛々しつつ聴く。
「だってよぉ、どうせ消滅しても、もう次にはよ。『昔あるところに』みたいな感じで新章がスタートするんだろう?」
「そういう、しょうも無い事は言うな!!おまいらにはこの話に拘りとかないのか?」
「そりゃぁ、消えないのが一番だけどさ…」
と言い渋るファントムを見て、コエムシが聞いた。
「じゃあ、どういうのが良いんだよ?」
「うーん、例えばさ……」

559 名前: no name :2010/01/25(月) 22:58:02 ID:F3IEufGt

「金やんの機体外部にマタン○を目一杯付けて、敵を貪らせるってのは
どうだい?宇宙ゴミみたいな感覚で勝手に散布してくれるし、テラフォー
ミングの為の菌類を」
「それで敵も支配下に置くって事か?」
コエムシの問いに頷くファントム。
「俺達としては、今回の作戦が成功すれば問題はない。この変幻自在
な何かとあんたも、その淘汰とやらが成功すれば問題ないんだろ?
何かまずい事があるかい?」
「人類って恐ろしいな。目的が達成されればどんなものでも利用しち
まうのか」
「普通だよな」
「うん、結果を求められる立場だからな」
「結果を出せなきゃおまんまの食い上げな訳よ」
「それじゃあ帰還もおちおち出来ないしな」
「テラフォーム支援機体なんかあったら予定より随分早く帰れそうだ
し、いい話じゃねえか?」
「あたしもそう思う。何か意見は?」
『異議なーし』
「だそうだよ、コエムシさんとやら」
コエムシはあまりの衝撃にあんぐりと口を開けた。

560 名前: no name :2010/01/28(木) 05:43:28 ID:OMtOd/4b

「OK、お前らが実に開拓精神に溢れる種族なんだと言うのは良く分かっ
た」
鏡餅風の物体がしみじみと告げると、海兵隊のメンバーから歓声が上が
った。
「やってみるもんだな」
「やはり議論してみないと始まらないよな」
「会話って大切」
「歩み寄る精神の偉大さって奴をひしひしと感じるね」
つい先ほどパルスライフルの威力を廊下で披露しまくった一団は悪びれ
もせずに言った。
「じゃあ、機体には乗ってくれる訳だな?」
『勿論』
全員が頷く。更に海兵隊員の一人が威勢良く言ってのける。
「大統領だってぶん殴って見せらぁ。だけど、飛行機だけは勘弁な!」
「宇宙空間じゃん」
「あ、途端に気分が優れなくなって来た」
彼は青い顔をして寝転んだ。

561 名前: no name :2010/01/28(木) 10:24:24 ID:JE3776CS

そして

562 名前: no name :2010/01/28(木) 14:59:38 ID:6EJJh2hW

ビッグバンがおきた

563 名前: no name :2010/01/28(木) 19:51:21 ID:CwOkudmm

ビックバンから10年が経ったある日...
ついに革命指導者が現れた...

564 名前: no name :2010/01/29(金) 02:09:16 ID:fLa3t40N

それは飛び級であらゆる知識を脳に刻み込んだ各国の子供達だった。

かつては
『実学をしないと真相は見えて来ない』
というのが物事を学ぶ上での基本と言われたが、義体にはその経験を、
知識と負荷として電脳にインストール出来る。作業経験などもこれで
体感出来るのだ。

それらをふまえ、ありとあらゆる必要経験を積んだ、高い知性を持つ
子供達が、ついに立ち上がったのである。

565 名前: no name :2010/01/29(金) 02:55:34 ID:sN7Y+67f

それまで座っていた,イスの上に。

566 名前: no name :2010/01/29(金) 03:16:20 ID:3GlKKIjs

そして、彼らは自室へ赴いた。
「もう眠い・・・」と言い残して・・・

567 名前: no name :2010/01/29(金) 03:22:11 ID:hmRWl76p

翌朝、人数分の、大きな地図を描いた布団が、青空の下に干されていた。

568 名前: no name :2010/01/29(金) 03:23:32 ID:sN7Y+67f

その日は,いつになく風が強かった。
布団が吹っ飛んだ。

569 名前: no name :2010/01/29(金) 10:30:43 ID:hmRWl76p

消えた一万人の『選ばれた子供達』の布団……各国の警察は勿論、調査
機関も調査に乗り出したが、その行方は依然として分からないまま。

その頃日本の千葉県木更津市では、例年通りやっさいもっさいパレード
が行われていたが、その行く手には謎の一万人分の布団一式セットが。

570 名前: no name :2010/01/29(金) 17:43:49 ID:kIB7kOzD

15年目の今日眠れる右上で会いましょう

571 名前: no name :2010/01/29(金) 19:29:50 ID:ctnD/MiR

・・・というメッセージ付きで現れた。

572 名前: no name :2010/01/29(金) 21:03:15 ID:QcprRCEK

その布団一式セットを購入した男の子は10歳。
ビック版から10年の世界では当然、その世界での最高齢である。
ところが、この布団売りの男は傍からどう見ても爺さんの風貌であった。
男の子は不思議になって爺さんに尋ねた。

573 名前: 削除済 :削除済

削除済

574 名前: no name :2010/01/29(金) 21:31:43 ID:ctnD/MiR

↑こういうのを本気にする奴が,いるのだろうか?と。

575 名前: no name :2010/01/30(土) 00:06:29 ID:9eMpLwVX

爺さんは言った。
「これをみればだいじょうV→(^o^)」
と。

576 名前: no name :2010/01/30(土) 00:23:07 ID:fEv7C/nu

そしてさらに続けた。
「わしも『GO!GO!選挙』踊ってみたしようかとおもうんじゃが、どうじゃろ?」

577 名前: no name :2010/01/30(土) 01:50:18 ID:bwgywFZg

その時,突然空からGO!GO!選挙のキャラクターたちが降り注いだ。

578 名前: no name :2010/01/30(土) 02:42:08 ID:RwED+zAM

無数に降臨する彼らを見て、人々は口々に叫んだ。

ある者は審判の日だ、と。
ある者は二次元の世界についに入れる日が来たのだ、と。
ある者はこの世の終わりだ、と。
ある者はウホッ!いい男たち、と―

579 名前: no name :2010/01/30(土) 22:34:38 ID:WKWvdDvn

無数の火花となって地面へ勢い良く突き刺さる

580 名前: no name :2010/01/30(土) 23:42:51 ID:UIn9Tz2t

火花が突き刺さって割れた地面から現れたのは、びっくりするほど美しいお姫様でした。

581 名前: no name :2010/01/31(日) 00:53:47 ID:Ht6cGHvP

数多のDQNとイケメンが群がり、数多の
『※しかし〜』
という言葉を憎む老若男女がそれを遠巻きに眺めるのでした。
が、姫君はその様子を見て、こう言いました。

582 名前: no name :2010/01/31(日) 07:51:22 ID:O8c2kJY0

「ファミチキ食べたい」

583 名前: no name :2010/01/31(日) 08:23:03 ID:WP4//xtW

「あなたと…合体したい…」

584 名前: no name :2010/01/31(日) 10:01:43 ID:Bz0uMXAN

答えて曰く,
「一万年と二千年前からふぁ・み・ふぁ・み・ま〜♪」

585 名前: no name :2010/01/31(日) 13:22:17 ID:wiILXN5W

選挙のウサギ「あ、ごめん近くにファミマないや、からあげクンでいい?」
「え?」
ウサギは姫の言葉も聞かずローソンに向かうのであった

586 名前: no name :2010/01/31(日) 13:27:08 ID:7TCI9y9J

「あなたと…合体したい…」

587 名前: no name :2010/01/31(日) 16:51:49 ID:Ht6cGHvP

どうも話が通じそうな相手がいない模様。
姫はそそくさとタクシーを呼びますと、乗り込みながら日本円で数十万
円ほどをドライバーに手渡し、
『遠くへ』
とだけ告げ、その場を去りました。

588 名前: no name :2010/01/31(日) 19:09:12 ID:WP4//xtW

そしてレイプした

589 名前: no name :2010/01/31(日) 21:09:44 ID:iSthNcSF

「ふぅ・・・」
そう言ったのは、あの10歳の男の子(以後、10男と名乗る)だった。
姫を見据え、10男はドライバーに告げた。
「行き先変更。天竺へ!!」

590 名前: no name :2010/02/01(月) 00:54:45 ID:XvU0ss+i

「だが断る」

591 名前: no name :2010/02/01(月) 00:55:36 ID:JurkVnI6


592 名前: no name :2010/02/01(月) 11:58:55 ID:8OJZnGbt

姫が辿り着いたのは、とある港町。
早速海の近くの定食屋に入り、美味しい刺身をご飯で目一杯堪能すると、
彼女は店を出た後、曇り空の下で波止場に佇み、潮風に吹かれながら、
海の彼方を見やるのでした。
その艶やかな唇からこぼれる言葉。
「さて、どうしたものやら」

そこへギターを背負ったセーラーマンが現れました。パイプはくわえて
いなかったので、ほうれん草の缶詰を摂取する事によって生じる、例の
ハイパワーは期待出来なさそうです。
「物憂げに佇む姉さん、そこで一体何に思いを巡らせているのだい?」
普通なら
『げらうぇい』
と、ほっそりした中指をそっと突き立てて一蹴する所ですが、その男の
声には彼女の心を捉える何かがありました。
自分でも驚くほど素直な声が出て来ます。
「実はかくかくしかじかこれこれこうこうで、この世に魔界転生したの
はいいのですが、目的がないので身の振り方に困っている所です」
「なるほど、それは難儀な。もし姉さんの気が向いたなら、俺と一緒に
場末のバーに付いて来ないか?
そこのママは、あんたみたいな娘にはとても優しいんだ。何か道しるべ
をくれるかもしれない」
「まあ、何というフラグ。わたくし、行ってみます。
カッコつけて先ほどから佇んでいましたが、実はかなり寒いですし」
「ああ、やっぱりね」

二人は颯爽とその場を後にし、彼の言う酒場へ向かうのでした。

593 名前: no name :2010/02/03(水) 06:21:49 ID:jGCuOMFF

そしてレイプした

594 名前: no name :2010/02/04(木) 23:53:50 ID:h11uQ9R4

バーはオヤジ達で賑わっていた。その様子を見ていた姫はある事に気づいた。
「やっぱり・・・」そう呟く姫。
「貴方が来ることはわかっていたわ。どうぞ、コチラヘ」
突然、カウンター席の向こう側にいた女性が微笑ましい笑顔で姫に語りかけてきた。
姫は恐る恐るカウンターの席に座った。どうやらこのバーのママらしい。なるほど、
オヤジ達がたむろする訳だ。相当の美人である。そう考察すると同時に、姫はさっき
気づいた異変を確信に変えつつあった。
「そんな怯えないで良いのよ。アンタを捕って食ったりしようって訳じゃないんだか
ら。」
かまわず話しかけてくるママに姫は周りのオヤジ達を一瞥しつつ、コレまでの経緯を
説明する。

話が一段落つき、姫はママの反応を見た。
「そんな事より、さっきから質問したい事があるんじゃないの?」
どうやら、ママには隠し事が出来ないらしい。姫はあきらめて訊いた。
「失礼な言い方になりますが、ママさんお幾つですか?明らかに、10歳は超えてい
る。ここにいる方々も30代や40代の方ばかりですよね?この世界が生まれてから
10年しか経っていないのに、これは明らかにおかしくありませんか?」
いきなり、不躾な質問だっただろうか。しかし、質問を催促したのは向こうである。
「フフ、さっき転生されたばかりだと言うのに、随分な洞察力ですこと。……でも、
随分と遠回りに聞いてくるのね。貴方が本当に聞きたい質問はこうじゃなくて?
『どうやって10年前のビッグバンから逃れられたのか?』
って。」
ママは意味ありげに首を傾げながら訊いてくる。
「!?…じゃあ、本当に貴方たちは…でもどうやっ…」
「でもね。問うべき項目は方法ではなくその意図。」
「意図?」姫がオウム返しするように呟く。
「残念ながら、方法は私達にもわからない。ただ、意図的に私達をこの世界につれて
きた連中がいるって事はわかってる。コレがその手掛かりよ。」
そういって手のひらを見せた。
「ロザリオ?」手のひらの中にある物体を姫はそう呼んだ。
「そう、ただのロザリオ。」
そう言って、ニコリと笑うママ。その不気味さに姫は聞かずにはいられなかった。
「…貴方、誰なんですか?」
「私?このバーのママよ。少し前まではボスケツって呼ばれてたわ。」
そう言うと、またボスケツはニコリと笑った。

595 名前: no name :2010/02/05(金) 05:09:50 ID:6imn9dXh

次回予告―

謎の存在である『ママ』と『セーラーマン』に導かれ、やって来た酒場
で伝えられたあの名前。『ボスケス』とは別人なのか?
そして、ロザリオとママの微笑に隠された秘密とは……?

596 名前: no name :2010/02/06(土) 20:26:07 ID:77foONr+

「うるせーよ」
そう言って、どこから湧いたやらじゅげむ(巨)がナレーターを尻で踏み潰した。
じゅげむ(巨)の尻の下からは「プチッ」という音がしたが、そこに残されていたのはおぞましい肉片ではなく、(もちろん)ほっかほかの肉まんであった。

597 名前: no name :2010/02/06(土) 21:04:35 ID:OC3rhV7I

おお なれーた よ!しんでしまうと なにごとだ!

598 名前: popo :2010/02/06(土) 21:20:11 ID:y+pLWGWS

ビートひろしが突っ込みを入れた

599 名前: no name :2010/02/08(月) 13:18:41 ID:Tasrfkhd

「うるせーよ」
そう言って、どこから湧いたやらじゅげむ(巨)がビートひろしを尻で踏み潰した。
じゅげむ(巨)の尻の下からは「プチッ」という音がしたが、そこに残されていたのはおぞましい肉片ではなく、(もちろん)ほっかほかのピザまんであった。

600 名前: no name :2010/02/08(月) 16:12:20 ID:DhC8aSwq

「お前ら……」
それを拾い上げ、波止場で風に吹かれながら立っているのは、数々の
修羅場を潜り抜けて来た男……相川だった。

601 名前: キノピオ :2010/02/08(月) 17:41:49 ID:lId+xnqP

たいへん たいへん おうさまが こんなすがたに かえられたよ
まほうのつえを とりもどしてください

602 名前: no name :2010/02/08(月) 20:47:40 ID:XPFQ6+2r

「・・・?なんだお前は・・・」
右手に肉まんとピザまん、そして左手にはさっき買ったばかりの「バクマン。」5巻を持った相川はキノピオを見て怪訝そうに言った。

603 名前: キノピ王 :2010/02/09(火) 01:00:18 ID:Xk9eI95+

バクマン。糞つまらない

604 名前: no name :2010/02/09(火) 01:09:27 ID:tTr/Chl1

「外でぎゃあぎゃあうるさいよ!営業妨害!!」
ボスケスが一同を一喝した。
「……すいませんでしたぁぁぁ!」ほぼ同時に全員が謝る。
「とりあえず、中に入りな!」ボスケスは店内へ誘導した。
一同がしげしげと店内へ入っていく…。
カウンター席に姫、相川、ピノキオ、じゅげむ(巨)が座った。
全員が自分の過去の生い立ちを語り、今の状況を確認しあった。
「それじゃあ、ピノキオさんは鯨に吸い込まれたと思ったら、こ
の世界にいたって訳?」
姫がピノキオに聞いた。
「はい…おそらく。最初は鯨の中ってすごく広いんだと思ってい
たんですが、しばらくして違うことに気付いたんです。」
「……要するに、それぞれの次元から選ばれた数名がこの世界に
飛ばされたって訳か…」
自分の言ってることを再確認するようにゆっくりと語る、相川。
「簡単な話、そのロザリオの所有者だった奴が怪しいって事だろ?」
じゅげむ(巨)がボスケスに聞いた。
「私の考えでは違う次元にいた誰かの所有物だと思うの。誰かロザ
リオに関係する人物に会った事ある?」
ボスケスが皆に聞いた。
「ロザリオって言ったら神父さんとかですよね。ボクは知りません
が…」
ピノキオが答える。他のメンバーも同じ様に神父と該当する者が見
当たらなかった。
「……え?何この感じ…まさかこのスレ最初から読み直して神父と
関係ある人物見つけて来いとかそういう設定じゃないよね?」
相川自身、言ってしまってから後悔した。まさか自分でフラグを立
ててしまうなんて……
「じゃあ、皆さん。今から読み直しですね。」
そう言って、セーラーマンはカバンからPCを取り出した。

「……え?この世界にニコニコ動画ってあるの?」

605 名前: no name :2010/02/09(火) 12:16:34 ID:4DPkbllA

ほっかほかの肉まん(なれーたー)「ありませんよ」

606 名前: no name :2010/02/10(水) 04:02:44 ID:OOkFEgYB

「ないなら、作ればいい」
相川の呟きに、驚愕の表情を浮かべる周囲の面々。
「幾ら何でもそりゃ無茶だろう」
セーラーマンが唸る。
「そう思った時が、俺達の敗北する時さ」
そう告げるなり、彼はPCの前に付き、キーボードと格闘し始めた。
「何を始める気だ?」
「どんなとこにも野生のプロはいる。彼らは面白そうな事なら乗って
くれる連中だ。
協力を仰ぎ、得体の知れない動画サイトとしてスタートさせる。その
基盤作りを手伝ってもらうのさ」
「呆れた話だぜ」
「海外でもクラッカーが企業にスカウトされるんだ。そして彼らが
生まれるのはいつだってネットの海の中。つまりその辺だ。
不可能な話ではないさ」
「ふむ、確かに……」
「では我々は他の人脈を集めるとしましょう」
「はい。しかしどうやって?」
姫の声にピノキオが訊ねたその時―

「そろそろ現れてもいいかね?我々の出番の様だが」
ドアを閉めながら彼らにそう呟いたのはじゅげむ(仮)、そして付き
従っているのは、金田(はんにゃ)だった。

607 名前: no name :2010/02/11(木) 00:48:34 ID:RzqrjoT1

ボスケスって、金田とかじゅげむとかと違う時代のはずだろー

ハッ!まさかボスケスがとんでもない秘密を握ってるとか、実は真のボスとかそういうオチ?

608 名前: no name :2010/02/11(木) 03:16:06 ID:r76I7jLt

(´・ω・`)知らんがな

609 名前: no name :2010/02/12(金) 23:54:25 ID:HCG12uId

次回予告―

謎の存在である『ピノキオ』と『じゅげむ(巨)』に導かれ、やって来た酒場
で伝えられたあの名前。『ボスケス』とは別人なのか?
そして、金田とじゅげむ(仮)の微笑に隠された秘密とは……?

610 名前: no name :2010/02/13(土) 05:42:54 ID:Dkison4J

驚愕する>607。その動揺も無理のない事ではあったが、不安から周囲を
見回した先には、某絶望教師の跋扈する作品でお馴染みの性格バイリンガル帰国子女がうっかりなパンチラを披露していた。
>>607の瞳に焼き付く木村カエレのやっつけパンツ(100 JAPANESE YEN)。

彼女はヘンテコパーマを鮮やかになびかせ、告訴の意を露わにして来た。
>>607、一世一代の大ピンチ。彼の抱いた疑問が解かれる日は、果たし
て訪れるのか!?

物語はこうして再び、フルスロットルで走り出す……!

611 名前: no name :2010/02/14(日) 19:57:17 ID:lm716Nsd

〜2010年2月14日、とあるバンクーバー〜

ボスケス達はオリンピック会場近くのカフェにいた。
・・・?!
「ちょ、ちょっと、ちょっと。神父探しはどうしたのよ? つーか、バン
クーバーオリンピックって・・・設定忘れたの?この世界はビックバンが
起きてから10年後の世界なのよ?」
ボスケスは皆に聞いた。
「いや、ビックバンから10年後って言うのがどうも、何かなぁ?」
相川が皆に同意を求める。
「何よ?ビックバンから10年後の世界の何がいけないの?言ってみなさ
いよ。一つずつ直していくから。」
ボスケスが相川に食ってかかる。
「10年っていうのがね…大人が出てこれないもんね。だって最高齢10
歳だからさぁ、大人を出すには違う次元から引っ張ってくるしかないから
ね。」
じゅげむ(仮)が代弁する。
「だから、この際さぁ。2010年の2月14日、とある銀河の地球って
星にタイムスリップした事にしようぜ。神父を探しに来たって事で。バン
クーバーに一人ぐらいいるだろ?神父。」
相川が懇願するような目で言ってくる。
「……あのね、確かに前回『物語はこうして再び、フルスロットルで走り
出す……!』ってあったけど、コレは幾らなんでもフルスロットル過ぎ!
!」
額に手を当てながらボスケスが答える。ボケてんのかマジなのかわからな
い。と心の中で呟く。
「じゃあ、この際。次の方に任せるっていうはどうですか?戻りたければ
戻れば良いし、この世界で進むならこのままって事で。 私はオリンピッ
クの続きが気になりますけど・・・」
と姫が提案してくる。この世界に残りたい気持ちを全面押しで。
「あの〜、ちなみに私はこの世界から飛ばされたんでこの世界に戻れて嬉
しいです。」
そう呟くのは>>607通称ノーネームである。
「俺は、上村選手が4位だったのが、悔しくて悔しくて・・・」
そう泣きじゃくりながら答えるのは金田(はんにゃ)である。
「おい!見てみ!この世界にはニコニコ動画があるぜ!」
そう言って、パソコン画面をボスケスに見せつけるじゅげむ(巨)。
「わかったわよ。次の方に任せるって事で、身を委ねるって事で良いのね
?」
ボスケスが諦めて、皆に聞いた。皆も頷く。
「じゅあ、私から>>612の方にメッセージを送ります。」

     HAPPY VALENTINE'S DAY!!

ってコイツこれやりたかっただけじゃね?

612 名前: no name :2010/02/16(火) 05:04:24 ID:herMNUfh

薄情な……!
しかし、任されてしまった以上、そして、爽やかに続きを始めてくれた
以上、誰かがその気持ちを受け継ぐべきだ。筆者はそう思った。

そんな本人の意思はさておいて、オリンピックである。姫はかぶり付き
でテレビに見入り、他の面々はポップコーンやらコーラやらド○ノピザ
やらで空腹と退屈を埋めていた。
ノーネームという世界中の名もないみんなの意思の集合体はくつろいで
いる。最早完全に馴染んでいる。今後の活躍が期待される新メンバー
といえよう。
ボスケスがノーネームに訊ねた。
「で、あんたは結局何な訳?」
「所謂、作品における読者視点の担当です。最近のローティーンから
ハイティーン向けの小説の主人公に多い無個性が個性の主人公と言い
ますか」
「あー、最近は多いらしいね、そういうの」
「ボスケスさんもお読みでしたか」
「スッと読めるので暇つぶしにね。何故そんなのがハーレムエンドに
至れるのかは腑に落ちないけど」
「まあ、うかつな行動とかうっかり担当と思って頂ければ。時として
中二病なども必要に応じて発症するのが僕のポジションです」
「トラブルメーカー担当でもある、と」
「そうなりますね」
「ところで性別はどっちなの?」
「うーん、これも不特定多数の意思の決定なんですけど、そこは明らか
にはならないみたいです。しかし、セクシーな雰囲気への興味は尽きぬ
というキャラでもあるみたいで」
「そんなのの代表で同情するね」
「恐れ入ります」
「恋愛行事ではいつも巻き込まれたりする訳だ」
「正直滅茶苦茶かったるいですけど、多分そうなります」

かくして、オリンピックは無事に終了した。台本の関係で。

613 名前: no name :2010/02/17(水) 19:19:43 ID:pbYwrps9

オリンピック会場付近にあるとある教会

そこに一人の神父がいた。神に仕えてから十数年、
一度も問題やミスを犯した事の無い神父。街の人か
らも慕われ、彼を求め教会を訪れる人も少なくない。
しかしそんな彼が昨日、彼の母親の形見とされるロ
ザリオをどこかへ落としてしまったようなのだ。
そんなこんなで朝早くから、教会の裏にある倉庫の
中を探していた。まだまだ神にお仕えする身として
の自覚が足りないなと思いつつ、
「そこですか?」
と言っては少し重たい木箱を退かした。

するとそこには……

614 名前: no name :2010/02/17(水) 19:35:15 ID:IXUq7Ia1

「モ エ」の文字があったらしい

615 名前: no name :2010/02/17(水) 23:13:57 ID:fMvWlWDS

「な……!?これは不敬の対象……!」
彼は胸の前で彼の信仰する神への敬意を表するサインを示した。
確かに彼の信仰する一派は愛を歌っているが、それの安売りとして彼ら
は『萌え』という現象を疎んじていた。
人々がそれに一喜一憂する様子も、彼らには愚かしく見えた。
「神様仏様天神様弁天様各種ゲームのステキヒロインの方々、どうか
彼らをお許し下さい。彼らは強そうに世間で生きている様に一見見え
ます。ですが実は相当にウブなのです。不器用なのです。
どうか彼らをお許し下さい……」
どうも彼の信仰する一派はかなりゆるゆるである模様。信仰対象が
バラバラな辺りから猛烈に
『その手の団体の人』
のスメルが辺りに立ち込める。だが、何か極めれば立派に見えてしま
うのもまた、良くありがちな人生の落とし穴なのである。

彼は木箱をそっと戻すと、再びロザリオの捜索を始めた。
高い陸橋のてっぺん、飲食店の裏側のポリバケツ、下水道、地図にも
ない様な大海原にポツンと浮かぶ孤島など、探しに探し回った。
時には非常手段としてとある家庭へ突入を試み、
『ロザリオの気配を感じた』
と称して、タンスから引き出しから全てひっくり返し、子供の貯金箱
も泣き喚くその子と警察へ電話する母親の眼前で冷酷に叩き割った。
そこまで徹底したが、現在に至るまで、母親の形見は一向に見つから
ないまま。

「困った……一体何処へ紛れ込んでしまったのやら。
あっ、今日は某アニメの放映日。そんな祝いの日に民警の手に落ちる
とは……いやはや、しくじったなあ……」
身柄確保されるまでに暴れに暴れ倒し、彼を包囲したパトカーから
警官から薙ぎ倒して破壊しまくり、付近一帯と国民を恐怖のどん底に
叩き落とした神父は、ベッドの上に体育座りで、そう呟くのだった。

616 名前: no name :2010/02/17(水) 23:41:17 ID:oi0xepoa

暫くしたら、おなかが痛くなった

でも。トイレには行けない理由がある

617 名前: no name :2010/02/18(木) 01:13:37 ID:ea4YRQDw

それは、トイレこそまさに不浄の元凶だからである。しかし、トイレ
なくして人は生きて行けない。そこを理解しないほど、彼の宗派は石頭
ではなかった。
解決方法は一つある。シスターに付き添ってもらえば、
『一人で不浄な場所へ向かった』
と言われずに済むのだ。シスターにはドアの外で待っててもらえば
問題ない。
彼は早速手頃なシスターを漁るべく、ロザリオの探索を一時中止し、
自分の担当区域である街を徘徊するのだった。

618 名前: no name :2010/02/19(金) 16:45:19 ID:foG9E0kI

とある街のとある学園都市。
大勢の人々が行き交う強大な繁華街で
純白の布地に金の刺繍という紅茶のティーカップのような修道服を着ている
銀髪碧眼で幼児体型の容姿をした少女が
ビニール袋片手に軽やかなステップで颯爽と歩行していた。

619 名前: no name :2010/02/19(金) 17:35:20 ID:5oNfLCLQ

「あれはイン……いや何でも無い。」
そう呟く神父。あの子はシスターっぽいな。よし、あの子を誘おう。
2歩3歩近づいて、足の動きが止まる。
……そう言えば、妹とは暫く会ってないな。
数年会ってない妹の事が急に神父の頭の中に出てきた。
「断っておくが、シスターが被ってるとか、そういうゴロで出てきた
わけじゃないんだからね。あと、神に誓って妹萌えでは無い事は再確
認させてもらいたいんだからね。」
そう呟くと、携帯で妹のアドレスを探し始めた。


しかし、そうしている間にも徐々にしかし確実に便意は大きくなって
いた。

神父の尻筋崩壊まで……残り47分

620 名前: no name :2010/02/19(金) 18:29:49 ID:hE9jfQH4

ヤンキーA:おい、オサーン。ちょっと面貸せよ。
神父:な、なんなんですかあ? おっさんじゃないですよう。まだ20代なんですよう。
ヤンキーB:うるせー!裏の通りまでちょっと来いや!!!
ヤンキーC:へへへへへ。おっさん。金出せよ。
神父:お、お金なんて持ってないですよう
ヤンキーD:金持ってねえわけねえだろ!! 金出せや!!

621 名前: no name :2010/02/20(土) 00:23:31 ID:Ssa9H+kZ

「……ハイ。」
そう言うと神父は手を差し出した。
「…え?何それ?」ヤンキーの一人が口に出す。
神父の手のひらには茶色い物体があった。何故かモザイク使用
であり、しかもとてつもなく臭かった。
「バンクーバーにいた頃から我慢してたから、丸々一本いっち
ゃった。テヘッ。」
神父が逆の手で頭を掻きながら答える。顔まで赤い。
「テヘッ…じゃねんだよ。何それまさかウ○コなの?それウン
○なの?」
「おい。このおっさんやべぇって、近づくのやめようぜ。」
「いいから、ほっといて行こうぜ。」
等とヤンキー達が次々と言葉を口に出す。そして、向こうへ行っ
てしまった。

「さて、どうしたものか。」
神父は手の平にあるその茶色い物体を見つめながら呟く。その
様子を遠くから見ていた者がいた。そして、神父に語りかける。
「そこまでよ!!」
「そこまでって……どこまで?もう、一本マルマルいっちゃた
んだけど。」
そう答えた神父の手の平にある茶色い物体が妖しく臭った。

622 名前: no name :2010/02/20(土) 06:40:36 ID:fUsZcRPb

頬を染めた神父の、モザイク入りの手が突如蒸発した。
「うあぁあぁあァ……!」
腕を押さえてのた打ち回る神父。それを見下ろすのは……金田(はん
にゃ)の中のもう一人の人格だった。
「物理的、そして読者の精神への衛生的な問題から処分させてもらっ
たわ。
……後、痛がってるふりはお見通しよ。アルフレッド・メチャクチャ
モクスキー神父」
「そうですか。それは残念」
そう呟くなり、埃を払いながら立ち上がるモクスキー神父。髪の乱れ
も反対の手のひらでひと撫でするとあら不思議、見事に整った。
『そこで本日ご紹介させて頂く商品!』
という目障りな宣伝が画面の下三分の一を占領しながら展開するの
を無視して、二人は向き合う。
「あなたが南米に秘密裏に建設された『アリガチ・セッテイ・チュウ
ニビョウ研究所』で開発された不死身の再生者だという事は調べさせ
てもらった。
 ニコニコ動画がかなり役に立ったわ」
「ほほう。あなどれませんな、日本の動画サイトも」
言葉を交わす間にモクスキー神父の手は再生を終えていた。
「それで、探し者の最中である私に何の御用ですかな?迷える子羊よ」
「それは勿論、あなたに協力して欲しい事があるので、相談に来たと
いう訳よ」
「探し物を続けたいのですが。用も足しましたし」
「『それを我々の仲間が引き受ける』
と言ったら?」
「よろしい、お話を伺いましょう。そこの超高級コーヒーショップで
ひとまず休むとしませんか、えーと」
「金田(はんにゃ)よ」
「金の成る田畑ですか。かなりの迷える子羊を救えそうですな」
「やたら高いコーヒーショップをあえて選択している事をスルーさせ
るつもりなら、良く出来た交渉術ね」
「恐れ入ります」
二人の不審人物は互いにそう言い終わると、不敵な笑みを浮かべなが
ら、その店に入って行くのだった。

「ああ、手は洗いなさいよ?」
「ご心配なく。紳士ですので」
「滅茶苦茶嘘くせー……!」

623 名前: no name :2010/02/21(日) 12:52:54 ID:PvIPkvl+

店に入り窓際の席に着く二人。
「ブレンドコーヒーで」金田(はんにゃ)が店員に頼んだ。
「では、私も同じものを・・・」とモクスキー神父も頼んだ。
「かしこまりました。」
店員が去ってから、金田(はんにゃ)が神父の手をしばらく見つめた。
「ん?・・・ああ、そうでしたな。手を洗ってきますよ。」
手をヒラヒラさせながら、神父は店の奥のトイレへと入っていった。
トイレに入るとその異様な臭いに神父は顔をしかめた。一瞬、自分の手
か?と考えてみたが、どう考えても他の所から臭いがする。

この時、この臭いに不快感を抱きトイレを出れば、この後に起こる出来
事は無かったであろう。しかし、彼は不快感よりこの臭いの原因を突き
止めたいという探求心の方がわずかに上だった。
彼は臭いのする方へ歩み、手前から3番目の個室を覗いてみる。そして、
何も無い綺麗な便器を覗き、レバーを捻り水を流した。と、不思議な事
に便器に吸い込まれるような感覚を覚えた。と思った時にはもう遅かっ
た。モクスキー神父は何も抵抗できず、そのまま便器の中に吸い込まれ
ていった。

624 名前: no name :2010/02/21(日) 13:55:29 ID:uwzcyVz2

それから間もなく―

現地警察に場所を保存してもらったトイレで、携帯電話に話しかける
金田(はんにゃ)の姿があった。
「ええ、モクスキー神父はロスト。水洗トイレのレバーに彼の指紋が
あったわ。多分ここで何かがあった。彼は多分何処かに連れ去られた
んでしょうね。
でも、あの神父がそう簡単に倒されるとは思えない。
今分かるのはここまでよ」
『了解した。捜査を続けてくれ。
こちらでは姫君達にドラマを演じさせたおかげで協力者が徐々に集まり
つつある。
また連絡する』
じゅげむ(仮)からの連絡は途切れた。

625 名前: no name :2010/02/21(日) 15:22:10 ID:uwzcyVz2

「ううむ……」
じゅげむ(仮)からの報告に、別ルートから協力者を募るべく動い
ていた相川は、会員制チャットの会話画面をを眺めながら、声を上
げた。
「胃薬か頭痛薬でも必要な事が?」
そう告げて傍らに立ったのはBOSSである。
「いや、気になってね」
「アルフレッド・メチャクチャモクスキー神父について?」
「そう。消えた事も含めてだが、今回の接触がどうも腑に落ちない
んだ。以前から彼らと何かで関係があったのではないのかと思うのさ」
「今回まで直接の面識がなかっただけなのでは、という事ね?」
「ああ。彼らがその神父の情報をあらかじめ把握しており、今回の作
戦で使うメンバーとして挙げた、と俺は見ている。
今度じゅげむ(仮)に聞く必要があるな」
そう言うと相川は、本日3289杯目のコーヒーを淹れたマグカップを
口へ運んだ。
ボスケスとの関係も知らぬまま、そしてまだ出会ってさえいないBOSS
は、そんな彼を眺めるばかりだった―

626 名前: no name :2010/02/21(日) 19:03:33 ID:hg0jJxq3

以上の話を3行でまとめると―

627 名前: no name :2010/02/22(月) 00:07:27 ID:HE3Oeea3

恋しさと
せつなさと
心強さと?

628 名前: no name :2010/02/22(月) 11:17:32 ID:6ZT+vhqZ

そんな言葉が脳裏をよぎったが、それはさておきここは倉庫が建ち並
ぶ某埠頭。そこ明神はミニクーパーで移動していた。
おかしな事になったもんだ、と明神は胸の内で呟いた。

マ○ンゴ事件から地球時間で数週間が過ぎていた。その事件は結局、
『不審火』
としてじゅげむ(仮)や金田(はんにゃ)達の暗躍で片付けられた。
海外からの圧力も特にない模様だ。捕鯨についての外圧やと児童ポル
ノの規制改悪などに血道を上げる連中の監視の方が、オンラインでも
オフラインでも大事な様である。
様々な要因から突如暇になった明神は、現状は手を組んでいる相川ら
からの連絡で、海外からの武器の輸送に手を貸しているのだった。
聞いた所によると、次元が歪んだとの事で、未来と今が結合している
という。相川と一緒にいる『BOSS』の子孫や『姫』と呼ばれる女。そ
して、『セーラーマン』と称する水兵風の男にピノキオ。
彼らの行動に手を貸す事が謎を解く為の一歩になるかもしれない。
巨額の報酬が出るなら、どんな仕事でも請けるのが明神達の業界。
二つ返事でOKした彼は、その件で今日もあちこちでメールのやり取り
をし、届いた『商品』の見定めをして、今は事務所へ戻る所だった。

その時、突如ヘッドライトに映ったのは―

629 名前: 削除済 :削除済

削除済

630 名前: no name :2010/02/22(月) 12:48:13 ID:z3HXCh3N

という宣伝だった。

631 名前: no name :2010/02/22(月) 12:48:26 ID:HE3Oeea3

と話す全身黒ずくめの男だった。
いや、正確に言うと全身真っ黒の人?である。体格の輪郭だけがあり、
顔や服等も真っ黒である。
「お前は誰だ?!」
明神はその黒ずくめの奴に怒鳴るように聞く。
「私か?私は真犯人だ!!」その男は答える。
「・・・え?!・・・真犯人?!」明神が聞き返す。
「わからんか?マンガやアニメでよくあるだろ?顔や人相、体格が黒ず
くめで性別とかもわからない奴。アレだ!!」
「・・・ああ。アレね。・・・ハイハイ、犯行起こす前とかに怪しげに
出てくる奴ね。・・・なるほどね、今度はそう来ましたか。」
明神は納得しつつも、どこか腑に落ちない気分を抱えながら聞いた。
「そんな・・・え〜と真犯人さんでいいのかな?その真犯人さんがこん
なところで、何をなさっているんですか?」
何故か丁寧な言葉使いになってしまった。正体が不明なものに対して、
人間というのはつい下手になってしまう傾向がある。
「いやね今、ある事件の犯行前なんだけど、銃を手にする描写が入る予
定だったんだが、その銃を準備してなくてね。うっかりという奴だよ。
ハハっ。」
少し頬を赤らめながら真犯人さんが答える。実際頬がどこにあるかはわ
からないが、大体頬辺りということである。
「それで?」明神は続きを催促する。
「それで、ここに来れば武器を手にすることが出来ると、とあるスジか
ら聞いてね。・・・その好ければ、武器を入手するまで一緒に同行させ
てくれんか?」
「同行って言われても、今武器を手に入れて帰る帰り道なんだけど・・
・」
「そうか・・・」
そう言うと、真犯人はしょんぼりしてしまった。(いや正確には表情が
見えないんでわからないが)その様子があまりにも嘆かわしかったので、
「わかりましたよ。連中に紹介しますよ。」
と言ってしまった。まったく、俺って奴は・・・こんな正体不明な奴に
優しくしちゃうなんて。
「はぁ〜あ、またあの連中に会うのか。」
明神はそう呟くと、天を仰いだ。

632 名前: no name :2010/02/22(月) 19:57:21 ID:Jb7GYxbw

裁きの雷が落ちてきた。
死んだ。

633 名前: no name :2010/02/22(月) 20:58:06 ID:pPcZLYFq

救急車を呼んだ

634 名前: no name :2010/02/22(月) 20:59:14 ID:Xr/Z/kUQ

裁きの救急車が落ちてきた。
死んだ。

635 名前: 削除済 :削除済

削除済

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