先の読めないお話作り


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■先の読めないお話作り

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612 名前: no name :2010/02/16(火) 05:04:24 ID:herMNUfh

薄情な……!
しかし、任されてしまった以上、そして、爽やかに続きを始めてくれた
以上、誰かがその気持ちを受け継ぐべきだ。筆者はそう思った。

そんな本人の意思はさておいて、オリンピックである。姫はかぶり付き
でテレビに見入り、他の面々はポップコーンやらコーラやらド○ノピザ
やらで空腹と退屈を埋めていた。
ノーネームという世界中の名もないみんなの意思の集合体はくつろいで
いる。最早完全に馴染んでいる。今後の活躍が期待される新メンバー
といえよう。
ボスケスがノーネームに訊ねた。
「で、あんたは結局何な訳?」
「所謂、作品における読者視点の担当です。最近のローティーンから
ハイティーン向けの小説の主人公に多い無個性が個性の主人公と言い
ますか」
「あー、最近は多いらしいね、そういうの」
「ボスケスさんもお読みでしたか」
「スッと読めるので暇つぶしにね。何故そんなのがハーレムエンドに
至れるのかは腑に落ちないけど」
「まあ、うかつな行動とかうっかり担当と思って頂ければ。時として
中二病なども必要に応じて発症するのが僕のポジションです」
「トラブルメーカー担当でもある、と」
「そうなりますね」
「ところで性別はどっちなの?」
「うーん、これも不特定多数の意思の決定なんですけど、そこは明らか
にはならないみたいです。しかし、セクシーな雰囲気への興味は尽きぬ
というキャラでもあるみたいで」
「そんなのの代表で同情するね」
「恐れ入ります」
「恋愛行事ではいつも巻き込まれたりする訳だ」
「正直滅茶苦茶かったるいですけど、多分そうなります」

かくして、オリンピックは無事に終了した。台本の関係で。

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