先の読めないお話作り


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■先の読めないお話作り

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1 名前: no name :2009/11/29(日) 21:30:57 ID:s9EA1SuI

皆でお話を作りましょう



昔々あるところにおじいさんが


所ジョージが倒れているのを見つけました


おじいさんは所ジョージを・・・・


↑的な。それではスタート


昔々あるところに

401 名前: no name :2010/01/02(土) 17:34:44 ID:sleHT96V

BOSS(・・・普通に探知機を付けただけなんだけどね
なぜこの人はじゅげむに探知機を付けなかったのかしら
馬鹿なのかしら)

402 名前: no name :2010/01/02(土) 17:36:19 ID:joaU3fjd

そしてSEXした

403 名前: no name :2010/01/02(土) 17:38:01 ID:sleHT96V

投稿時間が被っちまった・・

404 名前: no name :2010/01/02(土) 17:38:35 ID:joaU3fjd

さーせん

405 名前: no name :2010/01/02(土) 17:42:07 ID:sleHT96V

399→401→400→402
という順番でお願いします

406 名前: no name :2010/01/02(土) 18:11:49 ID:Nci36nK+

把握b

電話ボックスでの意外な展開に危うく二人揃って検挙されかけたが、
明神に内容は伝えた。
流れは以下の通りである。

適当に見つけた今時珍しくなりつつある電話ボックスにて。相川が
用意したメモを見ながら、二人で受話器を耳で挟む様な状態になっ
ていた。
明神が出ても出なくても、BOSSが一人の依頼者という設定でメッセ
ージを残す予定だ。
『××相談事務所です。音声ガイダンスに従い……』
なるほど、これで全ての電話に対応する手間を省いているらしい、
と、BOSSと相川は思った。
『営業時間外でもメッセージを残せば相手に連絡をくれる別れさせ
屋』
という事になるが、表向きの名前はあくまで相談事務所である。ぱ
っと見では問題はない。
「ふむ、考えたな」
「どうする?」
「業務時間外はオペレーターはいない事は調べが付いてる。明神が
出るかどうかだけが賭けだ。オペレーターに繋ぐ方向で」
「了解」
その通りにすると、オペレーターとして、男の声がした。
「お待たせしました、××相談事務所です」
明神の声だ。緊張が走るが、BOSSは文面を読み上げた。
「明神さんという方はいらっしゃいますでしょうか?私、コンバッ
○越前という者なのですが、こちらにかけてくれと言われまして」
「あ、私が明神ですが何か?」

名乗りやがった……俺の時は留守電を装ったくせに……!
激情に駆られ、相川はついついハンカチの端っこをかんで引っ張っ
てしまうのだった。

407 名前: no name :2010/01/02(土) 18:41:42 ID:Nci36nK+

そんな相川をよそに、BOSSは告げた。
「あの、先日お目にかかったかと思うんですが。相川さんと一緒に
道端で」
「ん、あの妙な機械や婦警さんが一緒にいたあの晩の方ですか?」
「はい。実は真面目なご相談があるんです」
しばしの沈黙。しかし、明神は罠があったら飛び込んで食い破る男
であるらしく、BOSSの空き時間にでもどこかの喫茶店で落ち合い、
話を伺うのはどうかと訊ねてきた。
「あ、実は今、別の所用が。
ですので、後日になるかと思いまして、今お話出来る部分だけでも
と」
「なるほど、これは失礼しました。
では、ご用件をどうぞ」
BOSSの用件はよくあるケースだった。下請けに仕事を回したらスケ
ジュールに支障が生じ、下請けである相川からは経費上乗せ申請が
来たというのだ。
「ふむ、よくあるご相談です。あ、失礼、続きをどうぞ」
「それで、実は申し上げにくいのですが、毎晩彼をハイヒールで、
その、踏みにじらされに行かされてまして」
「ふむ、あなたがお困り、もしくは恐怖を感じるのも無理はありま
せん」
「で、彼には必要経費は払うと伝えてあるので、そこで手を切れな
いかと思いまして。実際、私も上から下りて来た予算で片付くもの
と思っていたものですから、とても困っているのです。
実は今も踏まされていますし」
「そこに相川が?」
「はい」

ずるい……!相川に対する羨望と怨嗟が、明神の胸の内でメラメラ
と燃え上がった。
俺はどうでもいいのか。激しい絶望に、軽いめまいを覚えた。
多分それで堪えられたのは彼のプロ意識によるものだろう。

だが、相川への憤りは最早止む事を知らなかった。

相川……俺という存在を、忘れられなくさせてやるぜ。

408 名前: no name :2010/01/02(土) 23:54:13 ID:sleHT96V

明神は冷静さを装い、相川と二人っきりにしてくれるように頼んだ

409 名前: no name :2010/01/03(日) 03:07:18 ID:g96Egn0N

「二人きりで話をさせてくれって」
相川はそう告げるBOSSの目を見て深く頷いた。
「聞いてみます」
やや間を置いてから、相川に受話器をひったくられた様にBOSSは声
を挙げる演技をし、そのまま相川に受話器を向けた。
「あ、明神たん?相川れひゅ〜☆
ヒールで踏まれるのって、ピンポイントで凝りがほぐれて癖になり
そうれひゅう☆」
またも胸が何故か高鳴り始める明神。しかしコンバッ○という女性
に自分への不信感を煽るだけだと理解し、返答はやめた。
「……いかがでしょうか?」
自分の耳に受話器を戻し、再び相川とそれを挟む様にして訊ねるBO
SS。
「確かに奴です。相川が何故そこまで逸脱した生き方を選んだのか、
こちらも気になっていた所でして」
「はあ……とにかく、相川は何らかの薬物を使用している様で……
きゃっ!」
「コンバッ○さん!?」
「後日、後日連絡します!ごめんなさい!!」
あくまで演技で電話を切らせた相川だったが、脳裏に
>>402の指示に従え』
という電波を受信し、繁華街の電話ボックスで情事に耽りそうにな
るというありえないミスを犯しかけた。
実際電話ボックスという丸見え状態の中で激しい行為に耽ってしま
ったが、通行人の悲鳴と警官の制止する声には耳を貸さずに相川は
BOSSの手を引き、駆け出した。
ひとまず建物内や施設内には入らずに、路地裏を歩いていた軽そう
な男女をスタンガンで気絶させて衣服を奪い、人ごみに紛れ込んだ。

で、今に至るという訳だ。

410 名前: no name :2010/01/03(日) 03:31:15 ID:jT2TYwIM

BOSS「なんて事を・・・ あんな場所であんなことやるなんて
この変体!」
相川「違う!俺はただ>>402の指示に従えという電波が
飛んできたから・・本当なんだ!俺は変態じゃない!
仮に変態だとしても、変態という名の紳士だよ!」
相川はミスをしでかしてしまった。
逮捕フラグを立ててしまった

411 名前: no name :2010/01/03(日) 03:45:08 ID:g96Egn0N

仕方なく相川は変わり身として自分とBOSSに良く似た男女の死体を
用意し、将来性など皆無だと全身で主張している若者達のミニバン
を、こちらはあやうく少女が彼らの毒牙の餌食となりかけていたの
で一人を昏倒させて車外に蹴り出し、残りの全員をスタンガンで気
絶させた。彼らの錯乱状態からして薬物摂取の疑いがある。少なく
とも泥酔状態だ。
少女にはやむなく彼らから剥ぎ取った上着を何枚もかけてやり、数
枚の一万円札と、日頃用意している使い捨て携帯を、指紋が付かぬ
様に手袋越しに渡し、
「警察に電話するんだ。今すぐ来てもらえ。金は今起きた事の口止
め料。
警察にはこう言うんだ。
『知らない内に車の中に引きずり込まれて、乱暴されそうになった
ら、彼らが口論を始めて、そこで自分は気を失って、そこからは覚
えていません』
とな。さあ、今すぐかけるんだ」
こくこくと涙を流しながら携帯のボタンをプッシュする少女。
少女と無力化した若者の内一人を歩道に残して、相川がハンドルを
握る、遺体を載せたミニバンは路肩から派手に道路へと飛び出した。

車を動かしていたのはこの気絶している若者。どこかの運河まで移
動してからこいつにハンドルを握り直させ、そのままダイブしても
らう。
遺体は既に整形済み。血液型も同じ。指紋は焼き潰してある。
これで警察からの追跡は止まるはず。行方不明者は年に数万人出て
おり、その上、この若者のやる様な意味不明な事件は毎晩、どこか
で必ず起きているのだ。
誰もまともに取り合うものか。

自分があの時、いくら声を上げても誰も見向きもしなかった様に。

運河で車がダイブするのを見届けると、相川は足早にその場を立ち
去った。

412 名前: no name :2010/01/03(日) 04:07:49 ID:jT2TYwIM

「・・ねえ、いくらなんでもちょっとやりすぎじゃないかしら」
「何が」
「死体よ。何か他に手段は無かったの?あなたなら他に考え付いたはずでしょう?幾らなんでも逮捕されない為だからって
二人の命を無駄にしたのよ」
「他に方法が思いつかなかった お前こそ今更なんだ?
人を雇う仕事ってのは、こういう事もしなきゃあなんねえ
お前を殺せと他の連中に頼まれたら、殺すしかなんねえんだよ」
「でも・・・」
BOSSは人が死ぬのには反対だった
「他に無かったの?本当に?」
「ああ」
「本当に?」
「ああ」
「ねえ、ほんと・・」
「うるさいな、本当だって言ってんだろうがゴンザレス」
相川は、ミニバンの落ちて行った川を眺めていた
つぶれた玩具を見るような目で

413 名前: no name :2010/01/03(日) 04:24:35 ID:g96Egn0N

時間は過ぎ、ここは相川達が部屋を取っているホテル。
相川がシャワーを浴びているとBOSSがその裸身を両手で覆う様にして
入って来た。
複雑そうな表情を見るのはしんどかったが、この件に関わってから、
相川は彼女の立場と、それと裏腹な彼女の素顔を幾度も垣間見て来た
気がした。

明神を心から憎む、所属不明の女。
部下や作戦実行に関係のない人間が傷付くのを好まない女。

もしかしたら、自分は、この女と、もう一度、この血塗られた人生を
やり直せるのではないのか?

そんな幻想を振り払おうと頭を振ると、BOSSは自分に抱き付きながら
口を開いた。
「さっき……」
「さっき?」
水に濡れた髪が彼女の額から両サイドに分かれて流れる。
その身体を伝う、幾筋もの湯の奔流。
じっと自分の瞳を覗き込んで来る彼女のそれを眺めていると、いつも
心を預けそうになる。

BOSSは乳房を押し付けて来る様に、しっかりとしがみついて来た。
相川はそれを抱き返す。
BOSSは言った。

「さっきの『ゴンザレス』って何よこの歩く性衝動!ふざけんじゃな
いわよ街頭レイパーこんにゃろーッ!」
少し腰を引いた彼女の痛烈な膝蹴りが、相川のデリケートゾーンを、
全く容赦なくぶち抜く様に突き上げて来た。
しかも一度で止めるつもりはない様だ。何という魅惑の膝地獄。
シャワー室に相川の絶叫が轟いた。

414 名前: no name :2010/01/03(日) 09:33:38 ID:g96Egn0N

数日後、明神は腰の後ろにマグナム、足首にオートマチック拳銃を
隠しつつ、通信機を胸の内ポケットに入れ、コンバッ○と待ち合わ
せた、とある会員制のバーの一室にいた。
後はボーイが彼女の来訪と本人確認をしに訪れるのを待つだけだ。
適当に頼んだ飲み物は適当な味がし、それが少しだけ、明神を苛立
たせた。
「いや、俺の自業自得、か……」
誰にともなくそう呟き、奇行が目立ちつつある恐喝探偵はカップの
中の何かをまた、口へ運んだ。

わずかに時間が流れ、ボーイが来た。
「明神様、お連れの方がお見えです。本人確認の方をお願い致しま
す」
「ん、ありがとう」
明神は席を立ち、ボーイに続いて入り口へと向かった。

415 名前: no name :2010/01/03(日) 17:59:47 ID:ZTWxTp9v

そして射精した

416 名前: 削除済 :削除済

削除済

417 名前: no name :2010/01/03(日) 23:46:43 ID:9Zo66p/L

ボーイに案内された所に人はおらず、代わりに一枚の紙が貼ってあった。
ボーイは申し訳なさそうに、その場から離れる。明神はその紙を壁から
剥がした。
「何だ?この紙は……タイトル:先の読めないお話作り?糞スレランク:B+?
…どうせ取るんだったら、Sぐらいが良かったなぁ。」
ちょっとがっかりしつつ、その紙の裏を見る。
そこには、殴り書きで一言こう書いてあった。


敵の数は5人 気をつけろ   by J(仮)


・・・・・・気をつけろって、そんな事わかってるさ。ただ危険を冒さな
ければ相川には会えそうに無いしな。それに一番の狙いはじゅげむ(仮)
お前の正体を突き止めるため。何故BOSSという女と対峙しているのか、相
川以上にお前はわからない事が多すぎて危険なんだよ・・・・・・

そう思いつつ、明神は背中に手を廻しマグナムの位置を確かめる。
「5人か……さて、どこまでやれるかな……」
明神は呟いた。

418 名前: no name :2010/01/04(月) 03:23:24 ID:u7ZrHs1p

「女性が来たら知らせてくれ」
そうボーイに伝え、明神は自分の席に戻る
と、通信機のマイクに囁いた。インカムと同じで囁けばスイッチが入る
タイプなのがありがたい。
「明神だ。報告だけを聞いてくれ。これから通称『BOSS』と接触する。
理由は彼女からの仕事の依頼。内容は相川との仕事にトラブルが生じた
為との事。
現状ではそのまま結び付ける作戦の方向で。奥の手があるんで、そいつ
を利用し、相川の目を覚まさせ、BOSSの気持ちも奴に向かせる。
現在○○ビルの会員制バー『オジャパメン』にいる。彼女がビルを出た
後に尾行をお願いしたい。いい結果報告を期待している。
また連絡する」
明神は通信を切った。

やがて、今度こそ本当にBOSSが現れた。女性の準備は時間がかかるもの
だ。明神は三時間半の遅刻については特に何も言わなかった。
紺色のスーツ越しにも分かる肉感的な肢体。タイトスカートから覗く、
黒のストッキングが包んだカモシカの様な足が悩ましい。
「コンバッ○越前です。明神さんですね」
「ええ、お久しぶり、と言った方がいいのかな」
コンバッ○は微笑を浮かべる。なるほど、こういう作戦の実行部隊に回
されるだけあって、改めて確認してもかなりの美人。
「どうぞ、かけて下さい」
「ありがとうございます」
「何か飲まれませんか?どれでも遠慮なく」
やがて、彼女が適当に頼んだ適当な飲み物が運ばれて来た。
「……適当に頼んだんですけど、意外な味がしますね」
「ええ、僕もここを訪れて知ったのですが、
『何でもいいよ』
と伝えると、ホントに何でも出て来てしまうので、そこはご用心」
「まあ、ある意味理想のお店ね」
「全くです」
笑顔を向け合う二人。

そして、話が始まった。

419 名前: no name :2010/01/04(月) 14:25:22 ID:u7ZrHs1p

コンバッ○越前の依頼内容は先日聞いた通りだった。電話を唐突に
切ってしまった非礼を詫びて来たりする所を見ると、かなり訓練さ
れた女だ、と明神は思った。
何故あの時電話が切れたのかは特に聞かない。こちらは依頼内容を
こなせばいいだけであり、ヤブヘビ状態を作り出すのは三流の仕事
のやり方だからだ。

BOSSは明神とのやり取りで内心かなりイラついていた。

何でこんな話のつまらない男が、相川とあんなに打ち解けた会話を
しているのか。そこが彼女の逆鱗に触れたらしい。
自分が何時の間にか相川にかなり傾いているのを認めたくはなかっ
たが、あの時の会話が脳裏に蘇る。

『明神たんへ☆相川れひゅ!
明神たんと遊べるかなと思っておれんわしたんれひゅけろ、いない
みたいなのれ、またおれんわひまひゅ。相川、ちょっとさびしいな
あ☆
れも、あいかわもおとこのこ!ここはがまんのこでいきます!
またね?相川れひた!』

相川。危険な男。
時として赤の他人も平気で葬り去る男。
あんな男に気持ちが惹かれているなどと、認めたくはなかった。
どれほど身体を重ねようと、それはあくまで明神を葬り去る為の
必要手順。
抱き込んだ方が仕事がしやすい。ただそれだけの事。

なら……こんなに明神と相川の間柄にイライラするのは何故なの
か。
それを明神の前でさらけ出す様なそぶりは微塵も見せなかったが、
BOSSはこのどうにも抑えようのない感情を苦々しく思う自分をも
また感じ取っていた。

目の前の適当に頼んだ何かを飲む。適当な味だけが帰って来る。
それでも、明神と別れ、タクシーで相川の待つホテルに戻るまで、
彼女のイライラは納まらなかった。

420 名前: no name :2010/01/04(月) 18:40:50 ID:it9tWffo

裏でまたなにかが起こってることが気になったが・・・そんな事はないと思いつつも、イライラについて考えたが見当もつかない。
「この、気持ちってなんなの」
つい、言葉にしてしまった。
ふと、テレビをつけぱなっしたらしく、ドラマがやっていた。
「キラ・・・」
「L・・・」
「さあ、僕と犯ろう(計画どうり)」
「うん・・・愛してるから」
・・・・・「愛」!!!!!!!!!!!!!!
と、ドラマのセリフが頭を駆け巡った。
「ないない、そんなこと―」
言葉が途切れた。
「ホントにないんだから」胸の奥が熱くなってきた。
「なんなの、この気持ちは」
今まで、感じたことのない気持ちに悩んでしまった。

421 名前: no name :2010/01/04(月) 20:57:07 ID:W0xuKYoH

明神とBOSSがホテルで会っている頃、相川はじゅげむ(仮)とこ洒落たカフェにいた。
偶然……いや、このタイミングで会う事は必然だったのかもしれない。お互い顔を合
わせるのも、茶を一緒にするのも、勿論はじめてである。

相川は口につけたコーヒーを置いて話し出す。
「まさか、こんな所で貴方とお会いするとは……ナルホド、意外とあなたとは趣味嗜
好が似ているようですね。」
「ココは私のお気に入りでしてね。……ところで、お連れの方の方はいいのですか?」
じゅげむ(仮)が話を切り出した。
「お連れの方?……ああ、彼女はああ見えて意外と純粋な所があってね。裏切り行為
は絶対にしないし、仕事には忠実です。信頼のおけるパートナーですよ。フフ、私の
虜になってしまうのも時間の問題です、と言った感じでしょうか。」
と相川は余裕を見せつつ、続ける。
「……それよりも、問題は貴方だ。明神とつるむ理由は何です?何故、私の相方の事
をお調べに?」

いずれは、話すべき内容だった。このタイミングで話す事に躊躇はあるものの逆にチ
ャンスかもしれない。瞬時に言うべき事と言わざるべき項目とで分け、じゅげむ(仮)
は話し出す。
「私はある計画を阻止するべく動いていましてね。全ての行動の目的はそれです。彼
女はその壮大な計画をしている組織の幹部でしてね。要するに、その計画の黒幕を暴
きたいんです。明神君に協力するのは、彼の別れさせ屋としての能力が必要でしてね。
とりあえず、今は貴方を無き者にする計画に加担しているというわけですよ。」

「とりあえず……ですか。」
相川はまるで、コーヒーの苦味を噛む様にして呟いた。
「あら?彼女からそのような計画の話は聞かされていないようですね。まぁ、虜になる
のも時間の問題ですし、問題ないでしょう。」
じゅげむ(仮)は立ち上がり
「ここは私が」
そう言って、カウンターへ行って支払いを済まし店を出て行った。

422 名前: no name :2010/01/05(火) 00:39:59 ID:gbTdPR7X

ホテルに戻ったが、BOSSはまだ帰っていなかった。
相川はシャワーを浴びながら考える。

つまり自分と明神は、BOSSとじゅげむ(仮)の代理戦争をさせられてい
る訳だ。
それと、ついついカップと中身の代金まで払って持って来てしまったが
今見る見るシャンプーと湯の分量が増えまくっているこのコーヒーは、
少し苦味が過ぎる気がした。当然シャンプーの味もする。ひどいもの
だ。
相川は改めて後でコーヒーを入れ直し、シュガースティックを十二本、
ミルクを五個入れるのを決意し、また考えた。

自分はBOSSを愛し始めている。
だが、向こうはどうなのだろう?抱いた時にこぼれる言葉にどれほどの
真実が隠されているのだろう?
勿論そんな全てが嘘でも、自分は構わない。『どうでもいい』ではなく
『構わない』のだ。
惚れた弱み。多分そんな所だろう。
何故なら、彼女と出会った時の気持ちが増幅して行くだけだったから。

「気に入った仕事ってのも、不意に畳まなきゃいけない時があって、そ
れが一番しんどいなあ……」
だが、もしBOSSが付いて来なかったとしても、自分は明神との決着をつ
けたら、どこかへ旅に出よう。
もしかしたら、やり直せるのかもしれないから。

寂しさは感じなかった。何かを決めてしまえば、大体そんな感じになる
のがいつもの自分だ。
そうと決まれば、BOSSが戻ったら情報交換をし、今日はとっとと寝てし
まおう。

泡を洗い流すと相川はバスタブに湯を貯めながら座り込み、穏やかな微
笑を浮かべた。

423 名前: no name :2010/01/05(火) 05:25:52 ID:xaWaI3lk

相川「お前はここで死ぬのさ!」

424 名前: no name :2010/01/05(火) 09:52:17 ID:gbTdPR7X

そう言うなり、相川は両手で銃をポイントし、左右を見る視線に合わ
せて仮想の銃を向けてみた。こういう事も、日頃から身体に叩き込んで
置かないととっさに動いてくれないものだ。
反射的に身体が動いてくれたおかげで何度命拾いをしたか知れない。
湯船の中でやるには少々物々しいかもしれないが、風呂場で狙われると
いう可能性も全くのゼロではないのだ。

その様子を、部屋に戻ってからじっと見ていたBOSSは告げた。
「思うんだけど」
「何でしょうか?」
「どうして真面目な訓練なのに、ふざけてるように見えてしまうのかし
らね」
「頭がいい感じに冷えてる証拠だろう。それでも大切だと思う事が必要
なのさ」
「あら、ありがとう。私の膝地獄で潰れかけた、例の傷は痛む?」
「まだ使用には耐えうる様だ。鍛えておくもんだな」
「どう鍛えてるのかは聞かないでおきましょう」
「ありがたい」
「上がる時はバスタブをシャワーで徹底的に洗ってからにしてね?」
「自分でやったんじゃないかよう」
「何が原因だったかしら?」
「電波」
相川のあごをかする様にして、BOSSの左の掌底が入り、彼はバスタブに
水没した。その髪を引っつかんでビンタを浴びせ、BOSSは彼を覚醒させ
た。
「うぶっ、あああ!」
「誰が原因だったのか、もう一度聞きたいわ」
「俺、いいえ、わたくしめにございます!ろうもひゅいまひぇん!!」
「さりげなく哀れみを乞うな!」
BOSSはそれから幾度も彼の顔を湯に押し付けて苦しめるのだった。

425 名前: no name :2010/01/05(火) 10:22:09 ID:xaWaI3lk

BOSS「しまった!殺してしまったかもしれない!」

426 名前: no name :2010/01/05(火) 10:56:03 ID:gbTdPR7X

BOSSはAEDで彼の魂を傷付いた肉体に無理やり引きずり戻した。
「そう簡単には楽にさせないわよ」
五人が見たら五人が
『エレガントな笑顔だ』
と評価するであろうそれを浮かべながら、息も絶え絶えの相川を見下ろ
すBOSS。
「また……生き延びちまったじゃねーかよ……!」
身体に不死の蟲を埋め込んだ侍の様な台詞自体はかっこ良かったが、言
い放つ人物にイラッと来たので、BOSSは不意に
「あっ、受付のお姉さんがタイトスカートの弱点である秘密の三角地帯
を晒しまくりながらこっち向いてしゃがんでる!」
とシャウトしながら相川の視線を指で操作し、その間に猿轡をかますと
適当にAEDを当てて彼に電流を流すのだった。

427 名前: no namae :2010/01/05(火) 15:18:46 ID:xaWaI3lk

相川はこんがり焼けました。

428 名前: no name :2010/01/05(火) 17:46:16 ID:qiNwEip5

「じゃあ殺せよぉ〜!俺を殺せば良いじゃん!!」
「馬鹿やろうぅぅ!明神が死んだって地球滅亡の阻止はできねぇんだよぉぉ!!」
相川達が修羅場を繰りひろげている最中、明陣営側も修羅場となりつつあった。

それは、数十分前の事である。
明神は宿屋に帰り、じゅげむ(仮)から相川とのやり取りの説明を受けていた。
「もう一つ訊きたい事があるんだが」
と話題を変える明神。
「なんだ?」
「あんた、俺の『別れさせ屋』として能力が必要だとか言ったな?それは、どうい
う意味だ。いい加減教えろ。」
明神がそう訊くと、じゅげむ(仮)がニヤリと笑う。
「その質問を待ってた。……入って来て良いぞ。」
そう言うと、扉が開き一人の男が入ってきた。その男は金田(はんにゃ)と名乗り、
自分の体の中にはもう一人の人格(直美)がいる事やその経緯を説明してきた。
「はぁ……」
明神が生返事をすると。
「つまり、あんたには俺と直美を別々の体に別れさせて欲しいんだ。」
そう得意げに話す金田(はんにゃ)。
「いや、無理。」
明神は即答した。


「……え?」
「…え?」
「え?」
金田(はんにゃ)、じゅげむ(仮)、明神と順に訊き返す。
「いやいや、そんなエスパーみたいな事できる訳無いじゃん。…え?」
明神は弁明する。
「え?いやでも、あんた別れさせ屋だろ?」
「別れさせ屋って言っても、あくまでハード?的な話であって、そういうソフト?的
な話は出来ないよ。」
明神はこれまた弁明する。
「チョット待て、チョット待て。マジなの?本当に出来ないの?」
じゅげむ(仮)はさらに訊き返した。
「…残念だけど出来ない。」
明神がそう答えると、じゅげむ(仮)と金田(はんにゃ)はお互い顔を見合わせる。
「マジかよ。じゃあ計画全部パァじゃん。つーか、出来ないんなら別れさせ屋の肩書
き付けんなよなぁ。これだからパンピーは困んだよ。この程度で一端のプロ気取りで
すかこの野郎ぅ。」
じゅげむ(仮)が感情をあらわにした。

429 名前: no name :2010/01/05(火) 22:29:12 ID:gbTdPR7X

で、先ほどの台詞の後から次第にエキサイトして来ている訳だ。
明神は言った。
「いや、何言ってるんだか全然わかんねーんですけど!何、それじゃあ
あれですか、別れさせ屋ってあれですか、みんながみんな、現世でのハ
ード以外の面倒も見れなきゃどうにもなりませんか?ダメビジネスです
か?
『おいちょっとお前イタコやれ』
って言ってる様なもんじゃん!うちはそういうスピリチュアル系は取り
扱ってないの!あんたらあれだよ、キャバクラとかの勘違いオヤジと
同じだよ、
『おいおい、何で本番ねーんだよ、この商売女が!』
とか抜かすあれと同じなんだよ!トークを楽しみに来ている人々の邪魔
って言うか〜!?」
「『邪魔』
って何だよ」
じゅげむ(仮)と金田(はんにゃ)はその単語に敏感に反応した。
「あれ?言い方が良く分からなかったれちゅかぁ〜?
 なら改めてお教え差し上げますが、
『それなら最初からイタコのとこ行けばいいんじゃないの?』
って話をしてるんですぅ!すっげータチ悪いぜあんたら!!
何てーの、デパートの受付のお姉さんにアホな質問をして困らせる
無頼気取りの老人とかレジで揉めないと買い物出来ない奴らとか、
そういうのと同じケダモノのニオイって奴?スメルって奴ね。
そういうもんがもうね、プンプン漂って来るわ!
そもそも何だよ普通でも心療内科行くだろ初めから!!」
『……やっぱ、そうだよ、な……』
二人は声を揃えていきなり重いオーラを明神に叩き付けて来た。
「……何いきなり凹んでんだよ」
「だ、だ、だって、ひっく、だってさぁ……」
金田(はんにゃ)が肩を震わせて涙をこぼし始めた。

430 名前: no name :2010/01/06(水) 00:46:05 ID:X5JPVVFp

「めんど……」
思わず素直な気持ちを言葉に乗せて彼女へ伝えてしまう明神。
「すいませんね!あちこちの心療内科制覇してるっつの!どこもかし
こも、
『すいません、うちではちょっと……』
とか言ってくれちゃってさ、あたしそんならどう生きて行けばいい訳
なの!?あたしだって普通の子みたいにラブとかにコメりたいっつー
の!!」
「制覇してるのかよ」
「山手線と中央線はね。現在京王井の頭線と京王線を攻略中」
「どんだけ弾かれてんだよ。でかい病院行けよ」
「診療所とかの紹介状がないと初診料バカ高いのよ!そんな事も知ら
ないの!?」
「お姉さんのおかげで少し頭が良くなった感じ!」
「うふふ良かったね☆じゃあ、教室のみんな?またねー☆」
『ばいばーい☆』
何故か息が合っている三人は爽やかにカメラ目線で同じ方向を捉えつ
つ、微笑しながら手を大きく振るのだった。

431 名前: no name :2010/01/06(水) 01:20:37 ID:X5JPVVFp

どこからか
『はい、カットです』
という声がした。途端に金田(はんにゃ)が
「っしゃあ!
明神自分オウコラオノレコラ、ちょっと話あるから楽屋来いやぁ!!
ええから!ええから来い言うとんねや!!お前の耳は餃子のギャグに
も使えんわアホほんまはよ来いや自分〜!?
ったくほんま実は私な、ヒラ○ー先生の『以○略』の二巻ずーっとず
ーっと楽しみにしとんねん生理遅れそうなくらい楽しみにしとんねん
『今喋ってるのは金田じゃない』
という事で一つよろしく頼むわ!
んでなあの漫画最高やのに続き読めんっちゅーのはあれやろ、某首相
の名前がついた不況のせいやろ!?
ゲーム業界冷やしとんのも実はかの首相やろ!収入低かったら娯楽削
るのが正しい日本家庭のあり方っちゅうもんやからな!ジ○ンプもり
○んもぼくちゃん嬢ちゃん我慢しとるわ!
はははサラリーマンの年収間違うとるもんなそんな額もらっとったら
誰も路頭に迷わんわ首鍛えんでええし失敗せんで済むわ休日毎に家族
で遊園地やがな!夜はレストランでハンバーグステーキに日の丸の旗
バシーッとおっ立ててお母さんもお父さんもぼくちゃんも嬢ちゃんも
みんなニッコリやがな次の日の学校も仕事も頑張れるわ普通ー!
それをほんま何やのあの額『年収』て『年収』て!
『くらい?』
て!!
どんだけのお父さんお母さんがそれだけの手取り取れるっちゅーん
よ!?友達何人も夜逃げしてるっちゅーねんほんまやっとれんわ!
ったく君とはやっとれんわ!!こーの、餃子!餃子!」
と、中途半端に『ごっ○ええ感じ』の『思○期』のネタもちりばめな
がら、不慣れっぽい、本場の人に聞かせたら恐らく高い確率でツッコ
まれそうな関西弁でシャウトしながら明神を部屋のユニットバスへと
連れて行った。
特に抵抗もせず引きずられて行く明神の全身から禍々しい気が放出さ
れていたのをじゅげむ(仮)は感じたが、怖いのでスルーした。
「全く……」
じゅげむ(仮)は肩をすくめるとベッドにうつ伏せに倒れ込んだ。

432 名前: no name :2010/01/06(水) 01:32:22 ID:X5JPVVFp

ややあって、先ほどの勢いは何処へやら、すっかり仲良しさんになっ
て出て来る二人。金田(はんにゃ)は頬を上気させながら、明神の腕
に自分のそれを絡めている。
「ふふ、素敵だった☆」
「よせよ、照れるじゃないか」
「おいちょっと待て何があったーッ!?」
じゅげむ(仮)は跳ね起きてシャウトした。
「言えって言うのかい?野暮な男だぜ」
「全くよね。こわぁい」
「怖いのはお前一人だよ!」
空気が凍りついた。

「ほう!そうかい!!
よし、次はオノレがちょっと楽屋来いや。来いや!じゅげむじゅげむ
てオノレ好き放題に名乗り上げてくれよってほんまそりゃどう考えて
もDQNネームっちゅう奴やろ呼んでる間に溺れ死ぬなんちゅうのは子
供の幸せなんぞ微塵も考えよらんっちゅーこっちゃろほんま自分、私
今度親御さんにきっちり言い聞かせたらなあかんわ何ちゅう世界やろ
香○山紫子さんもびっくりやわそりゃクトゥルー神話もラノベのヒロ
インになるわ分かっとんのれ○ちゃんあんたほんま最悪やわ紫子さん
ひっくり返らずにはおれんっちゅーの保○草さんはどこやのいややわ
眼鏡眼鏡!!」
強烈な態度の変貌も省みずにシャウトして今度はじゅげむ(仮)をユ
ニットへ連れて行く金田(はんにゃ)。
「俺の紫子さんとれ○ちゃんを侮辱しやがってあの女……!」
地上波では放送出来ない呪詛をその後に続けて吐きながら、明神はベ
ッドにうつ伏せに(以下略)。

433 名前: no name :2010/01/06(水) 01:47:43 ID:X5JPVVFp

ややあって、先ほどの勢いは何処へやら、すっかり仲良しさんになっ
て出て来る二人。金田(はんにゃ)は頬を上気させながら、じゅげむ
(仮)の腕に自分のそれを絡めている。
「ふふ、素敵だった☆」
「よせよ、照れるじゃないか」
「おいちょっと待て何があったーッ!?」
明神は跳ね起きてシャウトした。
「言えって言うのかい?野暮な男だぜ」
「全くよね。こわぁい」
「怖いのはお前一人だよ!」
先ほどのじゅげむ(仮)と平気で同じ道を歩んでしまう明神。
「ほう!そうかい!!
よし、次はオノレがちょっと楽屋来いや。来いや!」
「いい加減にトイレって言ってよ!」
「何やのそれ女に
『『トイレ』
とシャウトしろ』
って言いますのん!?何というイビリやろたまらんわあんた、これ
セクハラなんちゅうのと違うわイビリや力ない町娘にメガトン級の
重圧かけて来はりますのなあんさん職場イビリやでワーキングホリ
デーやわ」
「ワーハラじゃねーのかよ」
「そう言いましたがな」
「聞いてねーよ!」
「何やのさっきからステレオでシャウトしてここ武道館かほんま、
京女には耐えられん仕打ちどすえ!」
「実際何処生まれなのか今度びっちり調べ上げてやるからな……!」
「モラハラもおまけですのん!?いややわぁ。
さて、よし、おま、ちょ、来う。楽屋来う!」

そんなやり取りが地球時間で三日ほど続いた。

434 名前: no name :2010/01/06(水) 16:26:53 ID:X5JPVVFp

幾度もAEDによる電撃で身体をバウンドさせた相川は、とりあえずトイ
レで一度戻し、幾度もうがいをしていた。
電撃は流されている間は、どこかに身体のもう一端を設置している限り
は身動きが取れない。AEDの電圧でなければ、もう少しで独自料理相川
炭火焼(衝撃のヘア無修正)の一丁上がりになってしまう所だった。

……全く、加減を知らない女だぜ。

そう心の中で呟いたが、湯を張っていたあのバスタブに海外製の発電
製品(電池使用)などを鮮やかなフォームでシュートされるよりはマシ
だと、自分に言い聞かせた。

「気分はどう?」
「多少はマシになったかな。これくらいで参っていたら、俺の仕事は
務まらない」
「何処までもタフな男ね。じゃあ、明神との会話内容を伝えるから、
かけてちょうだい」
「……大胆だな」
相川がベルトを緩めようとするより早くBOSSは45口径を引き抜いて、
両手でポイントしながら彼の眉間に当てた。相川は両手を挙げた。
BOSSはその濡れた唇から冷酷に告げる。
「『座れ』と言ったの。OK?
シッダウン。オーライ!?」
「……NES」
「どっちなのそれは」
「『はい』と『いいえ』の中間かな」
「その回は私も読んだけど、あの金髪人格バイリンガル娘と同じ様な
苛立ちを覚えた。引き金にかけてる指がそろそろ限界だわ」
「OK、座るさ。緊張してるかと思ったから気分を解してあげたいなと
思っただけなんだ」
「緊張の原因はあんたと明神が主なパーセンテージを占めているわ」
「何……だと……!?」
さいとう・たか○作画風の驚愕の表情を浮かべながら、相川はストンと
ソファに腰を落とした。銃を左胸のホルスターに収めるBOSS。
「バカな……BOSSちゃんと仲がいいのは僕なんだい……!」
「分かったから!後で仲良くしてあげるから情報交換を!!」
「いいだろう」
相川は足を組み直し、ニヒルな笑みを浮かべた。
「今度アホな時にボケをかましたらクレーターをこさえてやるからその
つもりで」
「俺はいつだってマジさ……」
「説得力0」
相川はうなだれた。

435 名前: no namae ◆aAAUcODzEg :2010/01/06(水) 17:59:39 ID:j41bnB/x

相川「くそっ!時間を自由に戻せる世界であれば!」
その時だった。机の引き出しが小刻みに震えだした。
一同「もっ・・・もしかして!」
やはりそうだった。机から出たのは他でもない


ドラえもんだ。
ドラえもん「俺を呼んだな。よし君らの要望に答え時間を戻してあげよう」
-ウィンウィンウィンウィン-
>>422に戻る

436 名前: no name :2010/01/06(水) 19:39:07 ID:2Bklo8vl

相川「お前はここで死ぬのさ!」
そう言うなり、相川は両手で銃をポイントし、左右を見る視線に合わ
せて仮想の銃を向けてみた。こういう事も、日頃から身体に叩き込んで
置かないととっさに動いてくれないものだ。
反射的に身体が動いてくれたおかげで何度命拾いをしたか知れない。
湯船の中でやるには少々物々しいかもしれないが、風呂場で狙われると
いう可能性も全くのゼロではないのだ。

おかしい…何かおかしい。相川はココに来てそう感じていた。さっき自
分が発した言葉「お前はここで死ぬのさ!」を前に一度同じシチュエー
ションで発した気がする。デジャビュ?いや、そんな不確かなものでは
なくもっと確実に、そう、同じ事を前にもやった。そんな感じである。

そんな事を考えていると、これまたBOSSが話しかけてきそうな気がした。

「思うんだけど」
「何でしょうか?」
  ・
  ・
  ・
〜以下中略〜
  ・
  ・
  ・
「俺はいつだってマジさ……」
「説得力0」
相川はうなだれた。
相川「くそっ!時間を自由に戻せる世界であれば!」

(いや、違う。これじゃあ前の時と同じだ。繰り返しちまう。カフェで会っ
たじゅげむ(仮)は言った。時間が繰り返すのはこの流れを気に食わない奴
がいて、そいつの思惑通りにいかないとこの物語は進まなくなってしまう、
と。話が変わった所で、『>>422に戻る』が出て逆戻りだ、と。じゃあ、一体
何をすれば良いんだ?)
相川は心の中でそう感じた。が、もう遅かった。

机の引き出しが小刻みに震えだした。
一同「もっ・・・もしかして!」
やはりそうだった。机から出たのは他でもない

ドラえもんだ。
ドラえもん「俺を呼んだな。よし君らの要望に答え時間を戻してあげよう」
-ウィンウィンウィンウィン-
>>422に戻る

437 名前: no name :2010/01/06(水) 21:57:06 ID:2Bklo8vl

相川。BOSS。明神。そして、じゅげむ(仮)は相川とじゅげむ(仮)が会っていたカフェにいた。
正確には会っていたであろうカフェだ。このおかしな状況を4人とも認識し始め、とりあえず会お
う。という事になったのである。勿論、4人が一緒に会うのは始めてである。

「とりあえず、各々考えはあるでしょうけど、今はこのタイムリープから抜け出す事だけを考えま
しょう。」
最初に口を開いたのはBOSSだった。
「問題があるのは相川だろ?おまえさぁ、何が気に入らないの?」
明神が切れつつ、相川を問いただす。
「それは……わからない。まさか、先の読めないシリーズでタイムリープが起こるなんて、こんな
タブーが起きてしまうなんて。俺も、どのタイミングで話を変えればいいのやら・・・」
相川自身、相当悩んでいた。
「起きてしまった事は仕方無い。とりあえず案を出していこうか?」
じゅげむ(仮)は続けて口を開く。
「……とりあえずさぁ、あの青い耳無し猫型ロボット…殺らない?」

438 名前: no name :2010/01/07(木) 00:42:20 ID:seo/NouX

体内に核を内包した奴を攻撃対象にする。そんな仕事は今回が初めて
だ。
少なくともどこか……海上がいいだろうか。どこかの国の核実験にして
しまい、日本の外交カードにするのも手だろう。ともかくそこへに確実
におびき寄せ、可能ならあのターミネーターもどきも始末してしまいた
い。
それがこの四名の共通の目標となった。
「じゃあ、一時休戦だな」
「良かろう」
頷き合う相川と明神。
「コンバッ○さん、あなたとの依頼は、この場合はどうします?」
「こちらも一時中止で構いません。これまでの費用は領収書を回して
下さい」
「ありがたい」
「じゅげむ(仮)、あんたもそれでいいな?」
相川が訊ねると、じゅげむ(仮)は頷いた。
「地球規模の問題になってしまったからな。国同士の争いによる被害を
これ以上拡大させる訳には行かない」
「しかしだ、奴にはひらりマントなどの防衛体制と数々の攻撃手段、そ
して頼もしく手強い仲間がいる。そいつを潜り抜ける為の得物を揃える
だけの資金はあるのか?」
「現在海外から国内へその分の資金を移動中だ。極力日本としては防衛
側で済ませたい所だがね。
国を必死に支えているサラリーマンの年収を間違える様な傀儡に任せる
訳にはいかない」
「……OK。当面この四人は仲間だ。いいな?」
『ああ』
明神の声に、相川達はニヒルな笑みを向け合うのだった。

439 名前: no namae ◆aAAUcODzEg :2010/01/07(木) 08:25:48 ID:D8wS7zhE

〜その頃〜
場所;のびた宅 AM2:00
のび太「ドラえもーん。またジャイアンがいじめてくるよぉ〜!」
ドラえもん「ジャイアンの物理的な攻撃は自分で回避しろ。俺の出る幕ではない」
ピピピピピッ ピピピピピッ
ドラえもん「のび太。少し席を外していいかな?」
のび太「何だよ、ドラえもん。物理的な攻撃?席を外す?意味が分からない!教えてよ」
ドラえもん「お前はどうやら頭の方が末期らしいな。・・・行ってくる、すぐ帰ってくるからな」
のび太「ドラえも〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
ドラえもんはタケコプターで誰もいない所を探し、空き地に誰もいないのを確認すると、腕時計型の携帯で、誰かと喋りだした」
ドラえもん「はい、こちらEX-03。」
???「フフフ・・・。ドラえもん君。君は狙われているよ。気をつけた方がいい。」
ドラえもん「はっ!・・・誰に狙われているのでしょうか。」
???「BOSSを筆頭とする。俺を除く馬鹿な人類のゴミどもの集まりさ。」
ドラえもん「はっ!分かりました。すぐに見つけてコルトパイソンEXで殺します。」
???「コルトパイソンEX・・・。ハハハハハ面白い。そいつらの死に様を撮って俺にメールで送ってきてくれ。」
ドラえもん「分かりました、EX-01。」
???「じゃあな、EX-03。」
〜こんなやりとりも知らず、未だに明神の声に、相川達はニヒルな笑みを向け合うのだった。〜

440 名前: no name :2010/01/07(木) 09:20:56 ID:seo/NouX

再び明神達の集う一室。

「さて、そこでだ」
明神の台詞に一同が彼へと視線を向ける。
「作戦遂行中にトラブルはなるべく避けたい。それぞれが実はどうい
うキャラなのか、ここで明かすとしようじゃないか」
「いいだろう。俺は基本的にいきなり豹変したりはしない」
「電波は受信するけどね」
相川の台詞にサラッと添えるBOSS。相川は苦笑しつつ続けた。
「ふざけたりはするけど、いきなり三下キャラになったりはしない。
……してないよね?」
「何故私の顔を見るのよ」
『ヒソヒソ……』
「聞こえる様に言っていいのよ?」
BOSSの視線に、明神とじゅげむ(仮)は囁き合うのをやめる。明神が
フォローする様に告げた。
「いや、
『キャラかぶっちゃうけど大丈夫かな?』
って相談してただけだよ。俺と相川がな」
「何だそれは。
……はっ!お前、まさか……」
「お前もか。俺はいつも自分の行動を客観視するもう一人の自分、つ
まり『絶○先生』で言うゲ○ペルさんに見られている。自戒し続ける
人生さ。
『ゲッペルさんが○てる』
というタイトルで小説が書けてしまいそうなほどにな」
BOSSはそのタイトルを聞くなり、頬を引きつらせながら微笑を浮かべ
明神に訊ねた。
「何そのタイトル。あたしのバイブルディスってるの?あたしの聖○
まディスってるって訳!?」
「違うって!俺も聖○まの登場頻度が落ちてからのあの作品展開はか
なり辛いんだから!!」
「そうよね!しんどいわよね!!」
「そ、そうとも!しんどくて窒息しそうさ!!」
「俺は志○子さんがいるから特に問題ない」
じゅげむ(仮)がマグカップのコーヒーを一口すすってから静かに告
げた。
「ひとまず俺・明神と相川はぶれないタイプ、BOSSはその作品タイト
ルにうかつに触れなければ問題ない逆鱗抵触即豹変タイプ、という事
でいいな?」
「ええ。まあ、何かに心を射抜かれた事のない者には分からない世界
よ。理解を無理に求めようとも思わないわ」

……あなたには、気付いて欲しいけどね、相川。

目まぐるしい状況変化の中で、ついに自分の気持ちに向き合ったBOSS
は、心の中でそう、付け加えた。

441 名前: no name :2010/01/07(木) 11:43:18 ID:KbUHQ6ak

ドラえもん「これより攻撃を開始する」
相川はBOSSの放つ電波よりも先に、ドラえもんの電波を受け取った
「おい!伏せろ!敵襲だ!」
相川の一言にその場にいた四人は少し戸惑いながら伏せた
「何?なんかあったの?しょうもないことじゃあまた
風呂のときみたいに・・」
「しょうもなく・・無い」
といい、相川は45口径を手に取り、
「お前はここで死ぬのさ!」
と言い3発奴にぶち込んだ・・・つもりだった
「ヒラリ満都!」
それはただのヒラリマントではなかった。なぜかヨロシクを
四露死苦!見たいに変えて喜んでいる不良みたいな感じで
ヒラリ満都と改名されていた
「俺の名前は怒羅江門 貴様らをに天誅を下す」
「・・・なんじゃありゃああああ!」
ドラえもんの姿がラオウみたいになっている。
鈴とか、クラウザーさんの付けそうな鎖のアクセサリーになっていた
「よく、相手に攻撃をさせておいて、それから攻撃をするって言う
漫画があるけど、正直言って、その間の時間が無駄!」
と言うと、悪魔の手帳を取り出し、間もなくそれを使った
「この道具は、相手を何でも俺の言いなりに出来るんだよ」
「何」・・・だと・・」
正直言って予想外だった。予想外すぎて金田の二人の人格が
一人に戻ったほどだった

442 名前: no name :2010/01/07(木) 12:13:38 ID:VbCXPso5

しかし、そこはお互いプロ同士。道具や兵器を使った戦いはどちらも決定打となりうる攻
撃は与えられず、長期戦になりつつあった・・・

田中「と言うわけで、今回も始まってしまいましたぁ。右上1武道大会ィィ(特別枠)。
   まさか、このスレでこの大会が開催されるとは正直考えていませんでした。」
山本「勝敗を決める時、やはり最後は己の拳のみ。と言ったところでしょうか。」
田中「大会と言っても、試合は1試合。勝っても負けてもこの試合がラストォォ!!事実
   上の決勝戦と言っても過言ではありません!!」
山本「私としては、どうしてこうなったのか、正直わかりませんが・・・」
田中「実は「先の読めない」チームから、『さっさと本編を進めたい』とのご要望があり
   まして、これを「ザ・ドラえもんズ」チームにお伝えしたところ、『こっちも、の
   び〇君がジャイ〇ンにいじめられていてそれどころではない』という事でこうなっ
   てしまいました。両陣営忙しいって事ですね。・・・申し遅れましたぁ。今大会の
   実況を務めさせていただく田中と、皆さんお馴染みの解説者山本で送ってまいりた
   いと思います。ではサックサクいきましょう!今大会のエントリーメンバーは以下
   のようになっております。」

「先の読めない」チーム
先鋒 明神
次鋒 相川
副将 じゅげむ(仮)
大将 BOSS

「ザ・ドラえもんズ」チーム
先鋒 ドラえもん
次鋒 ドラ・ザ・キッド
副将 エル・マタドーラ
大将 ドラミ

443 名前: no name :2010/01/07(木) 12:30:33 ID:VbCXPso5

田中「試合はDead or Aliveの1vs1の勝ち抜きバトゥルゥゥ。大将がどちらも女性という訳
   ですね。面白くなってきて参りましたぁ。山本さぁんんn、今大会の見所は?」
山本「今大会は道具の使用は一切禁止になっていますからね。猫型ロボット達がどう戦うか、
   見物です。」

444 名前: no name :2010/01/07(木) 14:21:13 ID:seo/NouX

田中はマイクを握るとファナティックに実況を始めた。
「さあ、両者向かい合ってにらみ合う!そのまま互いに円を描く様に
横へ横へと移動します、と、ここはドラえもんが仕掛けに行った!!
明神の膝にタックルです!これは強烈稲妻ヘッドバッドしかしドラえ
もん自身はクロスチョップをしたかった模様、明神倒れて転がり激痛
にうめき声を上げるもドラえもんがのしかかる!
が、悲しいかなリーチの差が仇になった、明神横に転げて逃げる、ド
ラえもん、舌打ちをしながら後ろに飛び退きます。明神、今の一撃で
エキサイトモード突入だ、相手との身長差が自分にも仇になると分か
った今、のうのうとしてはいられない!」
「来い!来いよこの我欲に溺れるポンコツロボット!!
てめえなんざどれほどのし上がろうとこの俺が叩き潰してやるぜえ!
来いよこのナンパ成功率小数点以下野郎!!」
「あーっと明神が羽織っていた上着を脱いでリングの外へ投げやり、
大きく手を広げながら汗を散らしつつシャウトする!これは凄い挑発
です!!未来から来た新兵器、超ハイテクコンピュータ内蔵のミラク
ルマシーン、やはり冷徹にスルーするか!?と、ドラえもんが烈火の
如く赤くなって来ました!これは滅多にない逆上モードです!!
ドラえもん大きく跳んでドロップキック、明神もろに食らってロープ
へ飛んだ、ドラえもん転がって明神を待つ、明神ロープの反動を利用
して、あーっと浴びせ蹴りでドラえもんの目論見を粉砕しました!
ドラえもんこれは大ダメージです。そのままドラえもんの両足を抱え
込んだ明神、これは……パイルドライバーだ!ドラえもん急行直下!
ドラえもん立てません!フォールに入る明神、1、2、3!!
今高らかにゴングが鳴ります、明神の勝利です!」
観客と『先の読めないチーム』の歓声が場内を包んだ。

445 名前: no name :2010/01/07(木) 14:47:02 ID:EiK1ZmoG

ピーーー…………

「損傷率80パーセント。チップに問題あり、原子炉損傷、EX−03。戦闘モードに移る。」
ポケットから、「特別戦闘兵用迎撃モード」と書かれた、バッグを取り出すや否や、ドラえもんに装着されて、もはや、ネコ型ではなく、特撮ヒーローのような形になった。
「な、なな何なんだあれは・・・!」
田中「ドラえもんが、進化し・・・がっは」
「五月蠅い、静かに眠ってろ」
田中の首から下がなくなっている、いや地面がえぐれているなんて武器を使ったんだ。明神は後ずさりしてしまった。
「俺は、どらえもんではない。D-054だ、さて二回戦といきましょうかクフフフ」
観客は、あまりの恐ろしさに気絶してしまっている。

446 名前: no name :2010/01/07(木) 15:17:13 ID:seo/NouX

「レフェリー、存在感が薄いのは『絶○先生』の彼だけで十分……」
気配をなくしつつ逃走を図った模様のレフェリー。影も形も見えない。
「チッ。ルール無用なら初めからそう言えよな」
既に被爆している可能性のある自分がこいつの相手をすればいい。後は
じゅげむ(仮)とBOSS達に託すとしよう。
「隠しておくもんだ」
 明神は自分のコーナーポストに移動するとリングのマットを引っ張っ
た。と、相手の重量も加わって派手に裂けたその下からマグナムを取り
出して変形した青い奴に向けつつ、背後の仲間達に告げた。
「こういう事だ。じゅげむ(仮)、BOSS、自衛隊に出動を要請しろ。
奴らはまともな勝負も出来ない腰抜けだ。自分の目先の事しか考えてい
ないテロ屋でしかなかった。
俺達とこいつらの勝負は茶番だったんだ。各国のテロへの対応は間違っ
てはいなかった」
「現在各方面に指示を出している。我々はここから撤退するぞ!」
「そうしろ。俺がこいつを引き止めておける内に」
「明神……!」
 相川がBOSSの手を引いて撤退しながら叫んだ。
「相川、勝負はどうやらお預けだ。そしてお前はやる事が見つかった。
その女と幸せにな」
「明神……!」
「俺達の業界では普通の流れだろう。気にするな。
仲良くやれ。これは命令だ」
「……待ってろ、救援を寄越すからな!」

仲間達や観客が駆け出して行くのを気配で察知すると、その怒号と喧騒
の中で明神は言った。
「早い所始めよう。俺もあまり持ちそうにない」
「愚かな奴だ」
「打つ手がもうないんでね。マタン○を呼ぶにももう通信機は手元に
ない。
 観客はまあ……どうにかするだろ」
 明神が額に汗を滲ませ始める。青い機体は関節部から光を放ちつつ、
明神と正面から再びにらみ合った―

447 名前: no name :2010/01/07(木) 15:34:54 ID:VbCXPso5

田中「決まったぁー。D-054選手の連続ミサイルゥゥゥ!明神選手たまらずその場に崩れ落ちるぅぅ!」
山本「ココにきて体の硬さの差が試合に出てきましたね。」
田中「・・・これは立てない!審判がコールを始めたぁぁぁぁ!」
山本「しかし、明神選手はよくやりましたよ。機械相手にこの奮闘、申し分な・・・」
田中「アーっとォォォ!?明神選手が立ち上がったぁぁぁ!」

D-054「何故だ?何故そのボロボロの体で立ち上がる?」
明神「ハァ…ハァ…。テメェだけは…許せねぇんだよ。」
D-054「何?!」
明神「…人間って奴はよぉ。どんな人生歩んでても…後悔ってのは誰にだってあんだよ。だからって、
   他の人生が良かったなんて思わねぇよ。間違いなく今の俺、そのものがBestなんだ。だから、
   前を向いて歩いていけるんだ。過去に囚われたり、未来に縋ったりする暇は無い。今自分がで
   きる事でやっていくしかねぇんだよ。 お前が出してきたタイムマシンってのは、今ココに立っ
   ている自分自身、全てを否定しているのと一緒なんだよ。たとえ、それが良心から出た行為だっ
   たとしてもなぁ。……だから、俺はお前を赦すわけにはいかねぇんだぁぁ!!」
田中「ココにきて、シリアス全開ですねぇ。つーかこのセリフ、どこかの丸パクリですか?」
山本「・・・gスッ。・・・・・・ヒッk。」
田中「・・・はい。解説者が解説を放棄した所で、試合に戻ります。」

448 名前: no name :2010/01/07(木) 16:01:24 ID:VbCXPso5

田中「ちなみに、私。機械なんで、頭部が残れば実況は続けます。」

449 名前: no name :2010/01/07(木) 16:13:40 ID:D8wS7zhE

-ピピピピピッ ピピピピピッ-
NNDT(ニコニコ動画テレビ放送局、ね)ニュース速報;
全世界の子供が卒倒。真のドラえもんの姿にかっ!
藤子プロ関係者「俺は知らない。」
箱根のドラえもんファンの幼児がショック死。父親は「俺のダッチワイフ。」と泣き泣きコメント。
2chでは祭り状態。逮捕者も続出
阿部さん「あれおかしいな?まだ俺はドラえもんの家でドラとのび太を掘っているのだが?」
ドラえもん「あ・・・アイツは・・・。」
のび太「知ってるの?」
ドラえもん「EX-04・・・。ウェスえもんだ!何で試合をっ!」
のび太「ドラえもんテレビ出ないタイプだもんね〜(出演依頼あったのかよ!)」
ドラえもん「おぅ、・・・ウェスえもん。ぶっ殺してやる。その放送局の本社はどこだ!」
阿部さん「おいおい、まだ抜いてねーグハッ!!。」
阿部さんの脳天をデザートウィングから放たれた弾丸が貫く。
ドラえもん「のび太。知ってるだろ。」
のび太「うん。東京都中央区日本橋浜町2-31-1 浜町センタービルだよ」
ドラえもん「よし、のび太はここで待っといてくれ。」
そういうと、ドラえもんはどこでもドアで東京都中央区日本橋浜町2-31-1 浜町センタービルへ行った。

450 名前: no name :2010/01/07(木) 16:28:10 ID:D8wS7zhE

ウェスえもん(偽ドラ)は強烈な殺気に逸早く気付いた。
ウェスえもん「やべぇ。用事があるの忘れてましたー。」
田中「おーっと。ここでドラえもん、棄権か!」
バン!ドアが物凄い勢いで開く。
ドラえもん「グヘヘヘヘヘヘヘヘ!グハハハハハァフハハハグヘェ」
ウェスえもん「うわああああああああああああああああああ」
ドラえもんはためらいなく、すぐにウェスえもんの頭部を愛用のデザートウィングで破壊した。
ドラえもん「D-054?ほざくな、クソ。お前はEX-04という名で十分だ。」
ムカついていたのだろうか?田中の頭をデザートウィングで木っ端微塵にした。
「ふふふ、君達。今日は殺さないでおこう・・・。俺の殺気も冷めたからな・・・。しかし、・・・グヘヘヘヘ待っとけ。」
ピピピピピッピピピピピッ
ドラえもん「こちらEX-03。」
???「こちらEX-02。ドラちゃん。何しているの?こんな所へ出ちゃっていいのかしら。今私はのび太さんの家でお茶をしているわよ。」
ドラえもん「大丈夫。家でゆっくり待っといてくれ。」
会場の空気は悪くなっている。
テレビには一瞬ウェスえもんの弾けた頭が映ったが、今はモザイクがかかっている。
この後、EX-02からきいたが、のび太は失神していたらしい。
ドラえもん「さて、帰るか。」
ドラえもんはどこでもドアで帰った。

451 名前: みー :2010/01/07(木) 18:09:06 ID:qvRqrvuN

??2「まちなっ」
お客様税印がその声のするほうへふりむいた・・
       そこには!!
なんと、蛇慰安が立っていた!!
田中「あ・・あの人は・・・」
総勢+脛汚「蛇慰安だ!!」
蛇慰安「おい、脛汚、ドラえもんはどこだ?」

452 名前: wwwwww ◆XZrQiUCR8s :2010/01/07(木) 21:42:51 ID:D8wS7zhE

>>451 急展開ktkr
脛汚(以降スネオ)「ドラえもんならどこでもドアで多分のび太の家へ・・・」
ジャイアン「そうか・・・。いきなり出てすまんな・・・樹海で首吊ってくる・・・。」

453 名前: no name :2010/01/07(木) 23:25:37 ID:VD57Fscg

人生のアンインストールしてろ

454 名前: no name :2010/01/07(木) 23:36:57 ID:seo/NouX

そう呟くと、明神は不敵な笑みを浮かべながら膝から崩れ、マットに伏
し……動かなくなった―

455 名前: no name :2010/01/08(金) 08:55:07 ID:s2gVDaVW

         B
         A
         D
         E
         N
         D
         

456 名前: no name :2010/01/08(金) 12:52:16 ID:EbYDB7PT

「くそう、静かになっちまったぜ」
そううめく相川達が潜伏しているここは、現場から数百キロ離れた、
じゅげむ(仮)の手中にある偽装拠点のひとつ。
衛星から現場を監視していた相川の声。しかしBOSSとじゅげむ(仮)
は努めて冷静な表情のままだ。
じゅげむ(仮)が相川に告げた。
「今から言うコードで検索を始めてくれ」
「それは何の役に立つんだ?」
「恐らくは明神の今回の切り札が収容されていると思われる場所の暗
号だ。
 調査に向かわせた人員が連絡を絶ったままなのでね。状況を把握し
ておきたい」
「了解。どうぞ」
 じゅげむ(仮)は伝え、相川が早速得意のクラッキングでその暗号
を元にネットの海に潜り込む。
「そう時間はかからないと思う」
「可能な限り急いでくれ」
「了解」

ややあって、とある港の倉庫の住所が弾き出された。衛星から調査を
した限りでは、その地点に何かが保存されている。
そしてそれは人型に近くも、明らかに異形を成していた。
「これは何だ……?しかもここからそう遠くはないな」
「相川、BOSS、聞いてくれ。我々はそいつをドラえもんと呼ばれてい
た奴にぶつける。
現在までで分かっている事は、そこにある物はとある島で確認された
菌糸類のミュータントで、周囲に干渉し、浸食と増殖を繰り返しなが
ら、菌糸類事態に住み良い環境を拡大し続けているらしい、という事
だけだ。そしてそれは人にも干渉する」
「『金属やらプラスチックを分解する奴らのお仲間』
と見ればいいかしら?」
「そう、しかも恐らくは自然発生だ。
明神がどうやって入手したかは途中に海外からの勢力による阻止が入
った為に未だ不明。しかし、安全に輸送し、放射能の真っ只中にいる
ドラえもん達に投下する事は可能だ。それを使う」
じゅげむ(仮)の声に、相川とBOSSは耳を疑わずにはいられなかった。

457 名前: no name :2010/01/08(金) 14:29:42 ID:O7TAKvWw

にょろーん

458 名前: no name :2010/01/08(金) 17:21:08 ID:qTNqzXji

                  ト
           lヽ  |::ヽ l:、 i
       ‐ 、 ヽ l:::::ヽ: l::::::i:::l ll,,. -‐__,,..
       、 ヽ、`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/___
    __,,,,......ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::<´
    ''‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ヽ
     ,. r ':::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::< ̄`
    -‐.フ::::::::::::::::::::::::ト::::ト:rl:::l''l,::::::::::_::::::::::ヽヽ、
    /:::,.r::::::::::/l,.l:l.l::l lr'"fZマシヽ::/ ヽ::::::::、::l                 _,.. -‐'ハワ
     レ /:::r:::/ ヘミj ヽ、  .,ゞ,r'  `  〉:::::l 'N            _,,.. r '' ´,,.. _,. r ' "
      l::/ |:/ i `r'         r、/:::::r、:l       _,,.. - ' ´_,,..i!_,. r ' ´
      レ  リ l、 `        |::::::::トリ ヽ   _,. r ' ´_,. r '_,. r ' ´
            ヽ `       l |::r:リ_,. r '' ´_,,..r ' _,. r ' ´
             ヽ、  ,..、   ./,,..!....,,,_ _,. r '' ´
            l ハ `´-‐.l ,.r '´    `''‐,
        ,.,r‐ '´}l 'l   ,.r'  _,,.... -- ...,,__ l
      r'' i l | ./-ッ .l'/,.r '´     、  >
 _ ,. r ' ´ .l.,.l.,.lノレ ./ v /   /     ヽ./
''   _,. r ''"、_,. _,,._,.ノ ., './   /        l`i
‐ ''´ ,.r'/   /  / /     /         ll
   / .l|  /j .l  / /    /           ヽ、

459 名前: wwwwww ◆XZrQiUCR8s :2010/01/08(金) 19:33:21 ID:X3SmOcm/

そして相川達は脱糞した

460 名前: no name :2010/01/08(金) 20:01:26 ID:oCSeYAE1

しかしそこには、あいつがいた!!

461 名前: no name :2010/01/08(金) 20:51:52 ID:siBuLMza

「そーなのかー」

462 名前: 削除済 :削除済

削除済

463 名前: no name :2010/01/08(金) 22:39:39 ID:EbYDB7PT

思わぬ事態にそそくさとシャワーで身をきれいにし、髪を乾かしてい
た相川達にそう告げたのは……金田(はんにゃ)。
確か別行動を取っていたはずだが、先ほどの騒ぎでそう言えば人格が
一つになったんだっけ、と、『彼女』のメンタル的な性格の方を尊重
する相川達。
しかし、困った。外面は男性ながら、彼の中には女性の人格が存在し
た。ひとつに融合した場合、今後はどう呼べばいいのだろう。

「面倒だから、マタン○とやらと一緒に現場に投下してみるか。人体
実験データも欲しいし」
じゅげむ(仮)が何か言い出したが、金田(はんにゃ)のここ最近の
奇行に疲れて来ていた相川達だったので、反論の意見は挙がらなかっ
た。

金田(はんにゃ)とマタン○を別々に格納したカプセルをぶら下げて
輸送機が飛んで行く。中には防護服を着た自衛隊員が大勢載っている
はずだ。
まずはカプセルを現場に投下し、現場から機は離脱させる。衛星から
様子を彼らと相川達がそれぞれチェックしつつ、カプセル開封後の展
開次第で、通常の放射能漏れ後の対策に移るか、それ以外の方法を取
る。
マタン○を動かしている菌達の突然変異も当然あり得るので、今夜は
緊張感から解放される事はないだろう。

464 名前: no name :2010/01/09(土) 01:46:55 ID:HDEMS9VJ

「何故生きている・・・んだ?」
とりあえず、そう言ってみた。 男は小部屋にいた。一つだけ窓があり、そこからは海が見える。
清潔感のある白いシーツが敷いてあるベッド。扉の向こうからだろうか、仄かにジャスミンティー
の香りがする。 突然、扉が開いた。咄嗟に身構える男。と、開いた扉からあの解説者山本が現れた。
「やぁ。お目覚めかい?明神君。」
そう言うと、山本は明神にティーカップを手渡した。
「・・・アンタが助けてくれたのか?」
「不覚にも<<447では、君に泣かされてしまってね。あのセリフには感動した!」
「正直、覚えてないんだが・・・で、でもよ、確かあの後。BAD ENDってなかったか?いいのかよ、
また登場しちゃって。」
「きみは確かにあの時死んだ。きみの物語は終わった・・・・・・Season1がね。」
「!?」

明神は驚きの顔を見せつつ、しかし、心のどこかでこの展開がある事は予想していた。24の主人
公だって、1回は死んだがまた甦ったじゃないか。あれがありなら、これもありだ。と正当化しよ
うとする。
山本が続けて語る。
「私は職業柄、医者もやっていてね。君を少し、いじらせて貰った。 君は一回死んだ。だが、脳
の損傷は少なく、心臓が動き出せば蘇生は可能だった。ここまで来ると予想できるかもしれないが
・・・君は今、いわゆる人造人間って奴だ。勝手に改造して申し訳ない・・・だが、私は君をいじっ
てでも見てみたくなったんだよ・・・・・・君の・・・『GOOD END』ってヤツをね。」
「……山本さん。」
こみ上げて来る想いを隠そうと、手渡されたティーカップを口へ運ぼうとした時、明神はある異変
に気が付いた。カップを持っている反対の手、すなわち右手となる部分がフックになっていたので
ある。

465 名前: no name :2010/01/09(土) 02:01:29 ID:JyVHTyy3

「……バカな」
明神はその変貌ぶりにかなりうろたえた。山本は言う。
「驚くのも無理はない。放射能が漏れているその中心にいて命を取り
止める例は被爆具合にもよるが、何しろ生身で気絶していた状態でと
いうのは稀有だからね」
「いや、そこではなくて」
「ん、費用の事かい?気にしなくて構わない。じゅげむ(仮)という
人物から連絡があってね。
『現場は無事に始末をつけた。最悪の結果を免れた料金なら安過ぎる』
という事でそちらから私の口座への振り込みも確認済みだ」
温かみのある笑顔に反論するのはかなり気が引けたが、明神は震えな
がら告げた。
「いえ、そこでもなく」
「あ、みんな無事だとじゅげむ(仮)氏から連絡を言付かっている。
安心するといい」
「ドクター山本。ひとつだけ訊ねていいでしょうか?」
「よろしい、伺いましょう」
明神は深く息を吸ってから、言った。

「今21世紀ですよね!?なのに何なのこの超個人的な好みが入った
マニュピレータデザインは!?」
「君の言う通りの私の極々個人的な好みだ」

明神は気を失った。

466 名前: no name :2010/01/09(土) 02:04:15 ID:HDEMS9VJ

??!
「・・・えーっと・・・右手がフックになってるんだけど何でですか?」
「船長そっくりだろう?……かっこいいではないか。」
山本は何を当たり前な事をと言わんばかりの顔をして答えた。
「どこの海賊の話ィィイ!!!? 何?この章では海賊でいくの?海賊王になるのぉ?
これもう確実に『GOOD END』無理だよね?GOODにする気まるで無いよね?! つーか、
よりによって利き腕かよぉ!せめて、左手にしてくれれば良かったのによぉ。使いづら
い事この上ないわぁ!」
「お、お、お、落ち着けって、右腕の下を見てみなさい。」
「下ァ?」
そう言って、おそるおそる明神は自分の右腕の下を見た。
「君がそう言うと思って、右腕の下に義手を付けておいた。神経も通っているから、君
の意思どおりに動くはずだ。」
山本が解説を加える。確かに、明神の思うとおりにその腕は動いた。
「す・すげぇな。アンタ一体何者なんだ?」
明神が訊くと、山本はステップを刻みながら語りだした。
「……ある時は、誰もが聞き惚れる名解説を繰り広げ。ある時は神も驚く医療技術をこ
なし。そして、ある時は異常なまでに海賊船長に憧れる男・・・果たしてその実態は…
…君は、『ゴッ〇ハン〇輝』の名を聞いた事はあるかい?」
「ゴ、『ゴッ〇ハン〇輝』?!確か、ドラマでも放送されたあの神のt……!アンタまさ
か?!」
「そう、私はあれの作者だ。」
「……さ、作者?・・・えーっと、出てる方じゃなくて作者?」
「正確には描いている人、だな。」
誇らしげに話す山本を見て、明神は一つの確信を得た。

俺、この人嫌いだ。

467 名前: no name :2010/01/09(土) 02:09:51 ID:JyVHTyy3

タイムリーブの弊害が空間に生じているらしいが、明神の右腕は二種類
のギミックが使用可能という事になった。

本人の納得がストーリー中で必要とされる事は大体にしてない。
それが、物語というものの、闇である。

468 名前: ◆qzKYHTXeVc :2010/01/09(土) 04:39:46 ID:6AehTWw0

「・・・闇である。・・・はぁ長いなこの話。」
この先の読めないお話作りをずっと読んできた俺は、今日はここまでにしようかとウィンドウを閉じようとした。
あのドラえもんが出てくるとは私も予想外だった。全く話の展開が読めない。
しかし、息抜きはこれで終わりだ。これから俺はこの文字列(というか、MIDIなんだけれど)の謎を解かなくてはいけない。
『一休さんご苦労さん.mid』
・・・・・・・・・そうだっ!実在するBOSS達に調査を依頼すればいいのだ。
そう考えると俺は、一目散にBOSS達の根城へ駆け付けた。
しかし・・・、俺は2tのトラックに踏み潰されて死んだ。
トラックの運転手は中年の男性。だが、警察の事情聴取が終わり、中年の男性は家に帰ると鏡張りの部屋に入り、べりっと顔を剥いだ。
そこから出てきた顔は・・・出来杉だった。
「ったく。話曲げんじゃねーぞ、てめー。」
急展開かと思われた今回のレスは、出来杉によって阻止された。

出来杉は、おもむろにPCを立ち上げ2chを暫くみてから、『先の読めないお話作り @まとめサイト』を開き、そのサイトにある話をまとめていない原文を読み始めた。
「闇である。ふーっ・・・。そして・・・」
話は小説に戻る

469 名前: no name :2010/01/09(土) 13:39:24 ID:JyVHTyy3

そう、そこで彼の物語への関与は終わるはずだった。

が、そうはならなかった。

気付くと気持ちの悪さと脱力感が彼を襲った。照明はあるがうす暗い
視界。両手を万歳した状態で手錠で拘束され、寝かされていると分か
った。
揺れる箱の中にいるらしい。見ると、数人のアーバンカモフラージュ
の作戦状態の装備をした男達が左右の壁にあつらえられた椅子に腰掛け
ており、出来杉は驚愕したが、声も思う様に出ず、ガマガエルみたいな
うめき声を搾り出せただけだった。
「気付いた様だね、出来杉くん」
一人、この暗闇の中でサングラスをかけている金髪の男が話しかけて
来た。
「僕は、一体……?」
「君はとある作品の中で、どちらにも状況次第で付く、第三勢力として
君臨しているね。その君の力を借りたいんだ」
明らかに日本人ではなかったが、達者な日本語。そして静かな口調に込
められた威圧的な雰囲気。
少なくとも拒否出来る状態ではない。どうすればいい?一旦彼らの言う
事を聞いてから脱出手段を講じるか?
そう思考する彼を先読みしたかの様に、金髪の男は言った。
「我々の事は断片的にしか明かせないが、結果的には君の国の為になる
作戦を遂行中の部隊であると言っておこう。そこから先は、君が今出す
べき返事を聞いてからだ」
「う、うう……」
「契約内容を言おうか。絵空事にしか思えないかもしれないが、全てが
事実だ。
君の世界から青いネコ型ロボット達が我々の世界についに顕現したのだ
よ。それは地球滅亡を謀っており、大胆にも東京の都市部で行動を起こ
した。自らの体内の核電池を暴走させ、放射能をぶちまけたのだよ。
それは君の国の側が事態の収拾をしたが、その作戦に使われたユニット
をこちら側の外交カードとして、何としても入手したい」
「ユニット……?」
「そうだ。君は、マタン○という映画を見た事があるかね?」
「いいえ」
「生物兵器としての流用を考えている。それを入手するには君の力が必
要なんだ」

結果、出来杉は頷かざるを得ない脅迫を受けた。

470 名前: no name :2010/01/10(日) 18:10:24 ID:23o3c472

「ふふふ、さぁ君の力を貸してくれ」
出来杉は、これを聞くといきなり狂ったように笑い出した。
「何がそんなにおかしい?恐怖心が狂気を呼んだか・・・。」
出来杉「ぐははははは、お前が面白すぎて・・・ぐははははは。」
「何だと!」
出来杉「俺を誰だと思っている?俺はEX-01、悪杉 駒留だ!」
「え・・・。」
金髪の男は顔を一瞬強張らせた。だが、すぐ厳しい表情に戻った。
「ふ・・・。はったりはここまでだ、出来杉。」
悪杉「何がはったりか。ここで終わらせる。」
悪杉はそういうと、意味不明な言葉の羅列を喋った。
「う・・・。ハハハハハ、困った時の神頼みか!ふん、最後までハッタリを・・・。」
金髪の男はそう言いかけると、次の瞬間起きた目の前の光景に口をあんぐりさせた。
「お、お前、あああああああああああああああああああくぁw背drftgyふじこlp;@:「」・・・。」
何が起こったかはご想像にお任せする。この時、24時間テレビで釣瓶がチ●コを出した事だけは言っておこう。
そして、2012年。隕石が落ちるどころでは無い事が起きる事を・・・。
-2012年4月4日-
場所;サンフランシスコ
時間;午前4時44分44秒44
惨劇がおこる。

471 名前: no name :2010/01/10(日) 18:38:33 ID:PEUf8bTH

にょろーん

472 名前: no name :2010/01/10(日) 19:05:13 ID:23o3c472

そうその惨劇は別名「桑港にょろーん化」
サンフランシスコに住む全ての成人が「にょろーん」と奇声を発するのだ。
この正式名「ニョロウイルス」の魔の手は日本へも伸ばされていった。
「ニョロウイルス」の猛威の皮切りともいえるスレ
〜2ch某板〜
にょろーん
1 :本当にあった怖い名無し:2012/04/10(日) 17:20:27 ID:6NpnAbae0
にょろーん
2 :本当にあった怖い名無し:2012/04/10(日) 17:21:15 ID:eE+y1HHQ0
>>1
にょろーん
3 :本当にあった怖い名無し:2012/04/12(日) 17:21:19 ID:iq3rypZ50
>>1
にょろんぱ
4 :本当にあった怖い名無し:2012/04/13(日) 17:25:10 ID:6NpnAbae0
>>999
にょろwwwwwwwwwにょろにょ(ry
5 :本当にあった怖い名無し:2012/04/23(日) 17:27:35 ID:6NpnAbae0
にょろ>>1000
このスレが建った4ヶ月後・・・。
「ニョロウイルス」の猛威は、日本中を震撼させた。

473 名前: no name :2010/01/10(日) 22:56:59 ID:TEEnt5Om

その騒動の影には、あの時金髪の男を絶句させた悪杉が、如何にして
脱出に成功したのかは謎のまま、常にいたという事で、公安関係者の
捜査の手が入るかと思われたが、案件はその上に位置する内閣情報調
査室、通称『内調』に資料ともども持って行かれてしまったという。
そして、その一団の中にはじゅげむ(仮)の影も―

「ニョロウィルス……お台場発の謎のウィルスとある。
あそこは年に二回、全国のつわもの共が集う修羅の地と化す。そして、
今回マタン○でEX-03と呼ばれていた『ドラえもん』と称する未来兵器
を我々が鎮圧した地だ」
「やはり、マタン○の全身から噴霧される菌の突然変異なのだろうか?」
じゅげむ(仮)が相川とBOSSの前に久々に現れ、告げた話。
相川はそれに対し、自分の意見を述べた。
「いや、ダブルパンチの可能性もある」
「ダブルパンチ?」
「そうだ。ドラえもんはナンバーズだった。それなら他のナンバーズも
いるはず。しかし、他のドラえもんは鎮圧の際の隙を見て離脱を図った
のだ。SAT隊員や自衛隊員達の取り巻く中から、恐らくは現状で世界禁
止条例の定められていない、空間圧縮移動装置『どこでもドア』を使用
したのだろう。
そして、夏と冬、視覚に訴えるありとあらゆる夢が人々の手から手へ
受け渡される夢の地。事件後の処理が早く済んだので、例のイベントは
普通に行われたと報告が入っている」
「思い切った事を」
「ダメだと言ってもあそこが今のメインだからな。強引にやったかも
しれん。開催者側ではなく参加者側が。
あそこでは、夏場の活気と冬の寒気が会場内の方が激しいと聞く。そし
て、それ以外の時期はあそこはほぼ空っぽ。その環境で育まれたウィル
スがついに開花した。
そうあっても、不思議ではないとは思わんかね?」
「ふむ、視界に訴えかけつつ侵食するウィルスか……」
「愛らしいものはただでさえふるいにかけられやすい……でも、そこに
ウィルスを組み込んで、一般人を熱狂的にさせるのを助長したら……」
相川とBOSSは、その絶大な効果に表情を曇らせるのだった。

474 名前: no name :2010/01/10(日) 23:44:04 ID:Shn3rnDV

「・・・何か2年前にやった映画と似てません?手口が…」
突然、金田(はんにゃ)が話し出した。
「・・・映画って何の?」
BOSSが催促した。
「ほら、あれですよ。2010年の夏にやった。あの……!!踊る大捜査線3ですよ!!」
「?!……似てないわよ。全然似てない。」
「あれ?もしかしてBOSSさん。スリー見てナインすか?」
金田(はんにゃ)が挑発する。
「じゃあ。3見てみるか?」
じゅげむ(仮)が提案した。
「え?今からっすか?」
「DVDあるし、良いだろう?」
そう言って、DVDを掲げるじゅげむ(仮)。
DVDレコーダーにDVDを入れ、再生ボタンを押した。
  ・
  ・
  ・
「ちょっと待て」
相川が静止した。
「これ……『踊る大捜査線3』見ないと、話進まなくないか?」

475 名前: no name :2010/01/11(月) 03:15:06 ID:sq6XVOK3

476 名前: no name :2010/01/11(月) 04:01:28 ID:wp+N3hkM

「見てなくても構わないらしい」
じゅげむ(仮)はカメラ越しの誰かの合図を見て、みんなにそう告げた。
「なら安心ね」
「ホッとしたよ」
BOSSと相川の表情が緩む。
「よし、それじゃあ一応鑑賞してみようじゃないか」
「オーライ」
眩しい笑顔を向け合ってからモニタに向き直り、彼らは物語が始まるの
を待った。

477 名前: 靡く嵐 :2010/01/11(月) 04:43:46 ID:KRhlZ8lz

しばらくお待ちください。
しばらくお待ちください。

478 名前: no name :2010/01/11(月) 05:08:22 ID:wp+N3hkM

またも三日ほどの時間が経ったが、その間、彼らの視界へ飛び込んで来
たのは『予告編』といえば聞こえのいい超ダイジェスト版の数々。
『それを見たら本編では見ていないシーン探しになる』
と、映画ファンが口をすっぱくして繰り返すも、今では地上波でもCMの
アイキャッチでその先を流してしまう為、映画館離れに発破をかけてい
るアレである。
それが三日間続いても本編が始まらない訳で、不覚にもこうして、少な
くとも数百本の映画から、見る価値が失われてしまった。

「おい、これ、いつ本編が始まるんだよ」
いい加減に痺れを切らした相川が金田(はんにゃ)に訊ねる。これには
金田(はんにゃ)も想定外だったという驚愕の表情で、
「あたしだってこんな状態なら借りて来てないわよ」
と告げた。また人格が分離しているらしい。
「でも、これ、普通のレンタルならありえない構成だよな。何かあると
思うぜ、こいつは」
「ふむ……金田(はんにゃ)、君はこれを何処で借りて来たのかね?」
じゅげむ(仮)の問いに肩をすくめて金田(はんにゃ)が言う。
「何処の街にでもある小さなレンタル店よ。ほら、脱サラしたおじさん
がカウンターにいる様な」
「……引っかかるな」
「ああ」
じゅげむ(仮)が首を傾げ、相川が頷く。
「明日の昼間にでもそこへ行ってみましょう。一応このDVDはラボへ。
既に私達の脳に何かが刷り込まれているかもしれないから」
「分かったわ」
金田(はんにゃ)が頷いた。

479 名前: no name :2010/01/11(月) 12:50:23 ID:wp+N3hkM

予想通り、件のレンタル店は閉まっていた。同じビルの人間に問い合わ
せた所、かなり前からそこはテナントが入っていないとの事。
「金田(はんにゃ)は何故こんな所を訪れたんだ?」
 じゅげむ(仮)の疑問に、BOSSは首を傾げていたが、相川が答えた。
「んー、恐らく大手の店舗にはないものが不意に置いてあったり、逆に
大手では借りられてしまっている品物が、こういう所だとまだ借りられ
るケースが少なくないからじゃないか?」
「ああ、私も古い作品を借りる時は、こっそり穴場のレンタル店舗で借
りるわ。割引券をくれたりもするし、馴染みになるとサービスもいいの
よ?」
二人の言葉に頷くじゅげむ(仮)。が、彼は続けた。
「なるほど。しかし、今回金田(はんにゃ)がレンタルした作品は、私
はよく知らないが、世間一般的にはどういうレベルの作品なんだ?」
「んー、国民的な人気作品といった所かな。主人公はノンキャリでキャ
リアが構成している警察組織に不満を抱きつつも、仕事に打ち込む一介
の刑事なんだ」
「ふむ」
「そんな彼と、キャリア組のある男が、意気投合するんだな。
そのおかげで、ストーリーにも世界観にもわずかの光明が見えてくる。
そこが人気の秘密だったと思ったが」
「すると、結構な人気作品だな?」
「『3』を作るに当たっては、かなり揉めたらしい。噂だがね。
そんな内輪の色々がまとまり、数年ぶりに製作された作品だった」
「ふむ……製作されて二年が経っている。レンタル店舗では単品として
の数は減らしてても、全く誰も借りられないほどまでにはしない」
「まあ、五本ほどは残すもんだ」
「が、金田(はんにゃ)はここを選んだ。何が起こっているのか、改め
て調べてみる事にしよう」
「ああ、頼むぜ?お宅の部下だからな」
「明日には一度、君達に連絡を入れよう」

翌日、晴海埠頭に、男の遺体が上がった。
金田(はんにゃ)だった。彼のポケットからは、北海道に店舗があると
思われるスナックのマッチが出て来た。

彼らは一路、北海道へと、飛ぶ―

480 名前: no name :2010/01/11(月) 12:56:19 ID:DkxwSx/e

という物語でした。
話は2652年に飛ぶわけだが・・・

481 名前: no name :2010/01/11(月) 13:26:55 ID:wp+N3hkM

2652年、人類は宇宙へ進出、各惑星にコロニーを建設していた。

地球圏内ではついに惑星国家として一つにまとまる事は出来なかった人
類だったが、宇宙へ進出した今でも、その闘争の火が消える事はなかっ
た―

ここはとある惑星間調査船の操縦席。
明神(子孫)が空間圧縮キーボードでデータ修正しつつ、オペレータと
しての任務を遂行している。かつてよりの人類の研究の成果である、
『マタン○によるテラフォーミング計画』
に彼は従事しており、今回もそのプラントとなる惑星に量産型マタン○
数十体を輸送している任務の真っ最中であった。
今の所はレーダーにもセンサーにも怪しい影や危険な宇宙ゴミは見当た
らない。極めて安全な航行状態。
惑星間ゲートを通過すれば、更に安全な宇宙の旅になる。退屈で眠気が
襲って来るかもしれない。
古来からの嗜好品であるコーヒーをカプセルにした物を口へ運ぶ。唾液
に触れるとそれは、カップ一杯分のコーヒーの満足感と時間を、服用し
た者に与えてくれるのだ。
「じゅげむ(仮の子孫)艦長、現状異状なしです」
「了解」
艦長席についている若き艦長は厳かに応えた。


……誰もが
『退屈な船旅になるだろう』
と、そう思っていた。
貨物の中に自分の知らない『何か』が紛れており、それが目覚めるなど
とは夢にも思わなかったこの時は―

482 名前: no name :2010/01/11(月) 15:03:00 ID:7lQ9Er9i

2525年、「人類ニコニコ計画」が施行された。その年、人類はありとあらゆる問題を解決した。
地球温暖化、飢餓、紛争、核問題etc...それら全てが解決され、人類史上最も平和な年を迎えた。し
かし、その翌年からまた分裂が起こり、今に至るわけである。奇しくもこの偉大な計画を立てたのが
明神(子孫)の祖父にあたる、明神(アルファ)であった。明神(子孫)はこの偉大な祖父の名から
名前を付けられ、明神(ファントム)と名乗っていた。(以後明神(子孫)はファントムと名乗る)

ファントム達の目標の一つにこの「人類ニコニコ計画」を再び達成させるというものがあり、宇宙を
飛び回り情報を集めている途中であった。
「ん?今、船尾の方から音がしなかったか?」
ファントムが船員の一人に聞いた。
「…わかりました。ちょっと見てきます。」
そう言って、船員Aは船尾を見に行った。

483 名前: no name :2010/01/11(月) 15:09:46 ID:wp+N3hkM

「だめぇえぇえええええぇアッ―!」
船員Aの絶叫が艦内のスピーカーを通して響き渡り……止んだ。

484 名前: no name :2010/01/11(月) 18:58:19 ID:KRhlZ8lz

そしてイッた

485 名前: no name :2010/01/12(火) 03:35:18 ID:C5m8v69W

「今の声は隊員A!?」
「彼のナノGPSの反応も消えましたお。貨物室で何か異常が起こった
模様ですお!」
オペレーターのやる夫2650年モデル(サイボーグ)が応える。
「過去の作品や実例から想定して、航行トラブルに関係すると思いま
すお。艦内の宇宙海兵隊に対応許可を欲しいお」
「よろしい。迅速にだ」
「イェッサー。艦長及び操縦席から艦内に緊急連絡ですお。
繰り返す、艦長及び操縦席から艦内に緊急連絡ですお。当小型調査船
の艦内後方ANIKIブロックにて何らかのトラブルが発生した模様です
お。宇宙海兵隊各員はP装備で状況把握と鎮圧、報告をお願いします
お!
近隣地域で作業中の同士は自分の部屋で待機。指示があるまで待機!
これは訓練ではないですお。
繰り返す、これは訓練ではないですお!」

「イヤッホーッ!」
艦内報告に一人が歓声を上げると他の宇宙海兵隊メンバーも歓声を
上げ、それぞれが楽しんでいたダーツやトランプを一斉にやめ、手
を打ち合ったりした。
何故ならそんな暇つぶしよりもはるかに自分達をエキサイトさせて
くれる案件、つまり実戦の時間が来たからだ。
装備はP装備。『エイリアン2』などでお馴染みの多機能アサルトラ
イフル・パルスライフルの最新型である。
それをついに叩き込んでやれる相手が出て来たのだ。
隊員の一人・金やん(かねやん。日系アメリカ人。金田(はんにゃ)
の子孫)の一人が素早く、核攻撃にも全く被害を受けない各種中和
機能を備えたタクティカルスーツを身に着けながら、横で同じ様に、
美しくグラマラスで、それでいて引き締めた筋肉質体型をスーツに
包む女に言った。
「ボスケス(BOSSの子孫)、久々の実戦だぜ。おっ立つおっ立つ!」
「金やんあたしの斜線上にあったらパルスライフルで炭にしてやる
からね」
「ヒョホーッ、そいつはおっかねえ」
「無駄口叩くのは後さ。とっとと未確認勢力をバーベキューにして
通路にラボの眼鏡どもが来たら退却。それから楽しいゲームの続き
だ、野郎ども!」
それぞれが装着完了し、パルスライフルを上に向けながら、部隊
の副官である彼女・ボスケス軍曹に敬礼し、ヘルメットの無線越し
に叫んだ。
「サー、イェッサー!」

486 名前: no name :2010/01/12(火) 17:13:54 ID:VTXjemMd

無線の通信をきった彼は、ねっとりとした笑みを浮かべて言った。
「フ・・・まさか誰も思わないだろうな・・・俺こそが伝説のじゅげむ(巨)の子孫だなんて事・・・。」
じゅげむ(略)とじゅげむ(巨)は元々同じ一族だった。

487 名前: no name :2010/01/12(火) 17:43:09 ID:a0mKE0+w

地上に降りた時、二つに分かれたがね

488 名前: no name :2010/01/12(火) 18:02:03 ID:928DIe1O

相川β「ニッコニコにしてあげるう!」

489 名前: no name :2010/01/12(火) 23:52:25 ID:L7oBaIk+

「……やれやれ。」
ファントムは空を仰いだ。どうして、人間は争い事が好きなのかねぇ。さっきまでのロウテンション
は何処へいった?と思いつつ、自分も戦闘の準備をしていた。
「ヨシ!敵の戦力は未知数だ。皆、浮かれるんじゃないぞぉ!!俺に続けぇぇ!!」
そう叫び、金やんやボスケスらを従え貨物室へ向かった。

……しかし、貨物室は彼らが予想していた以上の惨劇となっていた。

「レッドバーストか……」
船員の一人がそう呟いた。

490 名前: no name :2010/01/13(水) 05:03:34 ID:bflm0+px

「レッドバースト?ギターでなら知ってますお。
確かアコースティックギターですお」
サイボーグのやる夫によって、古代に様々な人物が自分というキャラ
クターを用いてネットで立てた職務経験スレッドでのデータから、そ
の単語が含まれる関連記事を検索し、それが各員の電脳に送られた。

この時代、電脳化は公務員や特殊業務ではほぼ義務化されていた。
クラッカーとのいたちごっこは手を変え品を変えつつも、未だに続い
ていたが。故に何処までが生身かは一種のドレスコードとしてあまり
問われない。
女性に年齢を訊ねるのと同じくらいの危険性をはらむ様になっていた
し、何より誰でも仕事をする上での守秘義務が絡んで来るから、どちら
にしろ、無用なトラブルの元だからである。

話は戻って。
先ほど呟いた船員・やらない夫(サイボーグ)は他のメンバーへ電脳
を介して説明を始めた。

491 名前: no name :2010/01/13(水) 13:06:54 ID:EXR4PCfg

ラピュタはかつて、恐るべき科学力で天空に在り。全地上を支配した恐怖の帝国だったのだ!

492 名前: no name :2010/01/13(水) 18:48:26 ID:YR8cys5F

バルス!

493 名前: no name :2010/01/13(水) 19:28:22 ID:oT7yCSUe

と、言ったら
世界滅亡でムスカは死んで生き返って逆立ちした

494 名前: no name :2010/01/14(木) 00:06:49 ID:qWtdk5GV

「ああ、そのアニメはあたしも見た事があるよ。ネット契約チャン
ネルで。ここじゃ映りが悪くてイライラすんだ」
ボスケスが各自に『警戒態勢を解かず』の指示を出しながら、パルス
ライフルを四方に向けながら答える。
「で、『レッドバースト』とやらとそれの関係は?この人も荷物もまと
めてジューサーに放り込んだ後みたいな状況は気圧差だけではちょっと
考えにくい。仮にここがオーブンになったとしても、その原因が分かる
までは、臨時の戦隊長としてはぐっすりおねむって訳にゃ行かないね」
ボスケスの意見に明神も返事をし、続けた。
「そもそもそんな状況に陥らない設計だからな。誰かがそんなレンジを
作る気にならない限り、そして乗り気になったとしても、ここはそんな
状況にならない。
そこでだ。知ってる奴がいたら考えてくれ。
懐かし映画の『エイリアン2』。あれでは航行の際にある目的を持って
同行した奴がいたよな」
「ああ、あのクソ野郎ね。そんな奴が艦内に紛れていると?」
「数百万の自分の会社の所属メンバー全てのプライベートをいつも把握
出来るほど、俺もあんたもヒマじゃない。有給をくれても御免だ。
違うか?」
「同感だ。ファントムって言ったっけか、あんた」
「ああ、そうだ。ファントム・明神。オペレーターで階級は少尉。
君は?」
「身分は知ってるだろうから、名前だけでいい?少尉殿」
「勿論。作戦実行中に階級なんぞちらつかせる必要性は現場の指揮官の
報告を受けてから考えたいね」
宇宙海兵隊のメンバーは歓声を上げた。
「こいつはいかすボスが来てくれたもんだぜ」
「よろしく、ボス!」
「お手並み拝見と行かせて頂きますよ」
「こちらこそ」
手を挙げるファントム。
「最高の上司殿だね。あたしはボスケス。向こうは部下の金やん」
「よろしく。メットを取ってからの挨拶は済まないが後にしてくれ」
金やんが手を挙げる。警戒中なので向こうを向いたままだ。
「よろしく、みんな。OK、ボスケス。俺はラボの眼鏡連中を呼ぶ。
連中が特製スーツで来るまでここで待機だ。俺がエスコートもしよう」
「OK。作戦変更。みんな聞いた!?」
『ヤー!』
「各自装備を改めて確認!
オーライ。幽霊さん、解剖実習のハイテンションが抜けない連中を、
ここへ呼んでちょうだい」
ボスケスは少し憂鬱そうにそう言った。

495 名前: 削除済 :削除済

削除済

496 名前: no name :2010/01/14(木) 12:12:23 ID:hn130Ro2

「俺22歳でした。……ところで、レッドバーストって何何すか?皆さん、知ってるみたいなんで、
話合わせていただけナンすけど…」
金やんがボスケスに訊ねた。
「何?さっきの貨物室を見てわからなかったの?」
厭きれがちにボスケスは続けた。
「……10年前、惑星LV-2525を探索中の界援隊の一隻が突如連絡を絶ったの。心
配になった他の界援隊がその船に乗り込んだ所。誰も居なくなっていた……代わり
にそこにあったのは、船員全員分はあるであろう。夥しい量の血が船内を染めてい
たの。何故、そのような状況になったのかは未だにわからないらしいんだけど、そ
の恐ろしい状況を血が炸裂したと比喩した所から『レッドバースト』って名付けら
れたのよ。さっきの貨物室。血ではなかったけど、赤い塗料がぶちまけられていた
でしょう。そして、船員も一人見当たらない……状況が似ていない?」
「…つまり、10年前に起こった事がまたこの船で起こるって事ですか?」
金やんが恐る恐る訊いた。
「さぁ、どうかしらね……ただ、10年前の事件が人為的なもので、今回のもそう
だとしたら、私が全力で防いでみせるわ。」
そう語るボスケスは何故か楽しそうだった。

497 名前: no name :2010/01/14(木) 13:00:12 ID:qWtdk5GV

「なるほど、その事件か」
ファントムは電脳検索でデータを弾き出し、各員へ転送する。
ボスケスの意外な女性らしさを垣間見れたのでちょっと得した気分だっ
たが、その雰囲気を一掃する連中が現れた。ラボの連中だ。
防護服姿の彼らがそこのけそこのけと殺到して来る。
「はいはいはいはいどいたどいた」
「まずはデータを取らせてくれ。そしたらどれほど散らかしても構わん
から」
「生きのいい現場ってのはここかいのう?血の匂いがせんのは興醒め
じゃて」
まるで古い時代の某組合の海外ツアー映像を思わせる会話である。実際
はかなり高名な学者を中心として組まれたメンバーであるが、研究対象
が視界に入ると周りが見えなくなる為、
『大学や各惑星のラボから追い出された実験狂揃い』
という噂の方が真相に近いだろう。
「データを取らせてから話しかけた方が良さそうだ」
「同感だね。現場処理中の事故死で頭の中まで余す所なくいじられるの
はあたしも御免だ」
ボスケスとファントムの提案に、ラボの連中以外の全員が
『賛成』
のメッセージを二人の電脳に送って来た。

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