現在表示しているスレッドのdatの大きさは321KBです。
皆でお話を作りましょう
例
1
昔々あるところにおじいさんが
2
所ジョージが倒れているのを見つけました
3
おじいさんは所ジョージを・・・・
↑的な。それではスタート
昔々あるところに
そんなじゅげむ(仮)の行動もむなしく、じゅげむ(神)の右ストレートは見事に大阪弁宇宙人の顔面にヒットした。
「ぴでぶ!・・・ゴフッ」
宇宙人の吐いた真っ赤な血が、冷たいアスファルトを染める。
「ぐぇっ!・・・チャリチャリ・・・」
さらにその上に血に染まった針千本を吐き出す宇宙人。
「これがお前と俺との実力の差さ」
ハードボイルドに笑ってじゅげむ(神)は言った。
その言葉がじゅげむ(仮)に向けられたものなのか、大阪弁宇宙人に向けられたものなのかはその場にいる誰にも分からなかった。
いや、もしかすると彼自身も分かってなかったのかもしれない。
自分の発した言葉が誰に向けられたものなのか、また、言葉を発した自分がなんなのかさえ彼には定義が出来ていなかった。
宇宙とは何なのか?
世界とは何なのか?
それすら分からない、ちっぽけな自分とは一体なんなのか?
そんな事を考えると不安で夜も眠れなくなるのだが、それは単に昼寝のしすぎであった。
じゅげむ(神)の回想の中の中学生の頃の彼は、そんな夜には星を眺めてもう2人の自分にテレパシーを送ることにしていた。
そう、じゅげむ(仮)とじゅげむ(略)である。
テレパシーを使って3人で談笑しているととても楽しくて、小さな不安など吹っ飛んでしまったものだった。
「僕ら、あの頃はあんなに仲良しだったのに、なぜ・・・?」
じゅげむ(仮)が、じゅげむ(神)に問いかけた。
「お前・・・俺の事好きか?」
じゅげむ(仮)は「え?こいつ何言ってんの?」
的な目でじゅげむ(神)を一瞥する。
「ふっ」
じゅげむ(神)は鼻で笑い話を続ける
「決まってるだろ?あの頃はまだ子供だったからさ」
「それに」
「全部、私がいけないの。。。」
突然、後ろから声がした。
そこには顔立ちの良い若い女性が立っていた。
「じゅげむ(直美)? 何でお前がここに。。。」
じゅげむ(神)が驚いた声で訊く。
「え?誰?」
じゅげむ(仮)はそう訊きつつ、さらに心の中で続けた。
・・・つーか、じゅげむ(直美)は無いだろ。
(直美)って、今まで(仮)(略)(神)ってきてたのに、ココにきて直美?
何?ここに名前入れちゃっていいわけ?そういう設定?
確かに金田(はんにゃ)がありならこれもありそうな気がするけど、、、
つーか、今物語の核心衝く話してたじゃん。
物語が急ピッチで収束し掛けてたじゃん。
話の腰を折るような事すんなよ。・・・
「ツッコミの多い男は嫌われるわよ。」
じゅげむ(直美)は心を読んだかのように答える。
「お前、俺の心が読めるのか?」
そんなベタな質問も無視して続ける。
「私がココに現れた理由・・・勿論、この物語に女っ気が無いというのもあるけど、
一番の理由は私なしであなた達を語る事が出来ないからよ。」
「だから、俺達とあんたはいったいどういう関係なんだ?」
苛々を抑えつつ、訊き帰す。
「若干、この話に皆が乗ってくるか不安だけど、じゅげむ(神)の代わりに答えてあげる。」
登場した事を後悔し出したのだろうか、じゅげむ(直美)は声量を小さくして語りだした。
「1年と338日前のあの日、私はあなたの中で生まれたの・・・」
要約するとこういうことらしい。
・じゅげむ(直美)は、自分が分からなくなったじゅげむ(神)が作り出したじゅげむ(神)の中の別人格である
・深夜になるとじゅげむ(直美)になって、キャバクラで働いているらしい
・しかし、1つの人格であるじゅげむ(直美)は深夜にしか出てこれない生活に辟易としていたらしい
・そこで大阪弁を話す宇宙人(あっちの意味で魔法使い)に頼んでじゅげむ(直美)用の体を作ってもらったらしい。
じゅげむ(直美)がそこまで話した所でじゅげむ(神)が言った。
「そうか・・・最近出てこないと思ったら、アイツに体をもらったからだったのか」
「あなた達ちょっとそこをどきなさい」
長話をしている間に日替暮れていたようだ
じゅげむ(直美)が言った
「あなたもしかして・・・じゅげむ(トキ(北斗の拳))なの?」
「!?」
じゅげむ一同、これが正直な感想である。
「え?誰?」
じゅげむ(仮)はまたしても現れた、じゅげむに対し訊きつつ
さらに心の中で続けた。
・・・なんで(トキ(北斗の拳))?
(北斗の拳)てあれだろあの北斗だろ?
しかも(北斗の拳)の手前に(トキ)ってなんだよ
北斗の拳に登場するあのトキの事なのか?それとも
20世紀前半に激減したコウノトリ科の鳥の事なのか?
どちらにせよ理解はできないが・・・ん?ちょっとまてよ
そもそも()に()ってどういう意味なんだ?どっかの法則?
今まで(仮)(略)(神)ってきてたのに、
((仮))((略))((神))ってなかったのにしかも
何?名前に名前とか入れちゃっていいわけ?そういう設定?
つーか、今物語の核心衝く話してたじゃん。
物語が急ピッチで収束し掛けてたじゃん。
もう腰折れかけだよ、ギリギリ寸前だよ?・・・
「そこのあなた、黙りなさい」
じゅげむ(トキ(北斗の拳))は心を読んだかのように答える。
「お前も、心読めるのか?」
そんなベタな質問も無視して続ける。
しかし地震が起こったかと思うと
地面の中からじゅげむ(巨)が現れた!
突然の登場に驚く一同
そして
じゅげむ(巨)はじゅげむ(仮)と自分を残して、残りのじゅげむ一同は全て叩き潰した。
あとに残ったのはおぞましい肉片ではなく、ほっかほかの肉まんが5つ。
ただそれだけであった。
腰を抜かして地面に尻をついてしまったじゅげむ(仮)は、震える声でたずねた。
「あっ・・・貴方は何者です?なぜ僕だけを消さなかったんですか?」
するとじゅげむ(巨)はこう答えた。
「いい加減そろそろ余計なじゅげむーズがウザくなってきていたからな。この辺で一掃しておこうと思ったんだ、じゃあな!」
その言葉を最後に、じゅげむ(巨)は地中へ潜っていき、じゅげむ(仮)は二度と彼の姿を目にすることは無かった。
「なんだったんだ・・・」
残されたじゅげむ(仮)は5つの肉まんをどうするか悩んだが、結局食べてしまうことにした。
「もぐもぐ・・・あーうまかった!」
ところで皆忘れてはいないだろうか?
じゅげむの最初の目的は、地球が破滅するという予知夢を現実にしない事だったのだ。
いまやすっかり影の薄くなった金田(はんにゃ)とひろゆきを連れて、地球を救うのが彼の使命であり、この物語の前提であったのだ。
初代じゅげむ(略)がいなくなった今、
じゅげむ(仮)はどういった行動を起こしていくのだろうか
>>210にご期待!
あ、訂正
>>212だ
自分にやってどうすんのよ…orz
まず、じゅげむ(仮)は金田(はんにゃ)に並々ならぬ興味があった
のだ。
地球が破滅する予知夢関係は他のじゅげむ亡き今ではあまり重要視す
る必要のない事に思えた。それならば、ラブコメ街道をひた走っても
別にいいのではないのか?
彼は自分に自信があるタイプではなかったが、突然ではあったものの、
じゅげむ(略)が消え失せた今、邪魔するものは特に何もない。
ゴルゴとの連絡もじゅげむ(略)が行っていたので、彼は何も知らな
いのだ。向こうからの連絡を待つしかない。
(こここ、声とかかけてみちゃおうかな)
じゅげむ(仮)の中の男の部分が今、目覚めた。
まずは―
金田(はんにゃ)を誘ってナンパすっか。あいつもてるしな。
うきうき気分で金田(はんにゃ)に話しかける。
「か〜なだ。一緒にナンパしようぜ?」
「何?私をナンパしたいの?」
そう答えたのは、金田【はんにゃ(直美)】だった。
「って、何で金田(はんにゃ)の中にじゅげむ(直美)がいんだよ!?さっき、じゅげむ(巨)に叩き潰されてただろうが!」
「潰される直前に彼にこの体に転送させてもらったの。」
と関西弁を話す宇宙人を見ながら話す。
「じゅげむ(直美)は地球を救い出す為のキーパーソンなんでな。」
関西弁宇宙人は誇らしげに話す。
「いや、知らねぇし。無理あるし。つーか、ずっと金田【はんにゃ(直美)】で行く気か?名前が長過ぎんだよ。」
普段、滅多にきれないじゅげむ(仮)もさすがに怒っていた。
「そうね。じゃあ、これでどうかしら?」
直美(はんにゃ)
「なんでだよぉ!!それもう、金田でも何でも無いし、ただの直美さんの『はんにゃ』モードにしか見えねぇよ!」
と若干、あれ?俺ツッコミ役決定か?と内心思いつつ、じゅげむ(仮)はツッコんだ。
「大丈夫よ。私がいない時は金田(はんにゃ)に戻るから。」
「もういいよ。戻って二度と帰って来るな。お前が来ると話が全然進まん。」
「とりあえず、当面は地球を救う話を進めて、ラブコメ要素を入れたくなったら私を呼んで。」
そう言って、ウィンクをすると直美(はんにゃ)は消えていった。
すっかり、ナンパ気分を台無しにされたじゅげむ(仮)は仕方なさそうに
「しゃ〜ねぇ。地球の破滅を食い止めるか。つーか、じゅげむ(略)がいないのに出来んのか?」
「その点、心配は無い。お前は全てのじゅげむのプロトタイプに当たる。じゅげむ(略)に出来て、お前に出来ない事は無い。」
関西弁の宇宙人が金田(はんにゃ)を抱き起こしながら答える。
全然、関西弁じゃねぇし。つーかプロトタイプって何?また、わけわからん設定持ってくんなよ!と思いつつ
「とりあえず、俺と金田(はんにゃ)とアンタで当面進めていく感じか?」
とこのエセ関西弁宇宙人に訊いてみる。
「ちょっと良いっスか?実は、あんた等がアホやってるうちに、いろいろ調べてたんす。」
と金田(はんにゃ)が切り出す。。。
次回、金田が語る重大な事実とは? ひろゆきはいったいどこへ行ってしまったのか?
・・・つーか、何で地球って破滅すんの
話が長すぎるわw
3行でまとめてくれいw。
先が読めないどころか内容自体がちんぷんかんぷんですw。
要は…暇をもてあました神々の遊びって事でおk?w
>>214
大体そんな感じw
まあ・・・一人が書いてる訳じゃないからカオスになるのは必然だぜ
確かに久しぶりに来た人にはチンプンカンプンだよね・・・
じゃあこれからは最高でも7行ってことでおk?
よく分からんがその模様だ。先が読めなければ読めないほどよくなって
行きつつあるよね。良くない気もするけど
『先が読めない』
という部分を重視する必要があるみたいだ。
今重要なのは恐らくこの辺だろう。
・まず、金田(はんにゃ)の中には『直美』がいる。
・関西弁宇宙人や主なじゅげむ以外は無事な模様。
・ラブコメ禁止令発令。
・じゅげむ(仮)は全てのじゅげむのプロトタイプ。
・地球の滅亡を阻止しないとダメみたい。
続けてみる。
じゅげむ(仮)は急展開に疲れ果てたので、宇宙人も金田(はん
にゃ)もほっぽって、いつぞやの瀟洒なカフェを訪れた。
本当ならここには金田(はんにゃ)と一緒に来ていたはず―
そんな気分を跳ね飛ばすべく、彼はオムライスにケチャップで
『メリークリスマス(はぁと』
と書いてもらうのだった。
頬を、涙が伝った。
その時、ある人物が声をかけてきた―
「よぉ・・・」
声の主は、分厚い唇の男・・・そう、ひろゆきであった。
「ひっ、ひろゆき!お前今までとこにいたんだ!?
じゅげむ(直美)が出てきた辺りから見かけなかったぞ!?」
ひろゆき「こまけぇこたぁいいんだよ!
それよりもお前、こんなところに一人で来て寂しくないのか?
しかもメリークリスマス♡(笑)とかwwwきめぇwww」
これはさすがに温厚なじゅげむ(仮)もキレた
彼は怒りの導くままにテーブルをひっくり返しひろゆきにぶつける!
ひろゆきはテーブルが直撃し気絶ーーーーしているはずだったが
よく見るとひろゆきは指一本でテーブルを止めていた
笑いながらひろゆきは言う
「まあ待てよ。せっかくお前に良い話を持ってきたってのに」
そう言うと彼は近くの椅子に腰掛け、話し始めるのだった
その内容とは、
「君が体験した物語を動画にしてうpしてやんよ♪」
ひろゆきがそういったあと家が燃えた
しかしそれは天才ではなく人災であった・・・
その燃え尽きた家の中にsome肉まんがあった
もしかして・・・
じゅげむ(仮)達の戦いはまだまだ続く・・・
>>69先生の市街作にご期待下さい
−−−−−−終わり−−−−−−
彼女は彼を心から愛していた。
故に、なにも言えなかったのだ。
そうしてこの二人の交流は途切れた
ように思われた
それは5年後の寒いクリスマスのことだった
その日は結局何も怒らなかったが
当時MUGENに嵌っていたA君が家に気負った
A君の言う『MUGEN』というのが何なのか、彼には分からなかったが、
ノリノリなA君の気分を害する為に生きているのではないので、彼の
話に耳を傾けていた。
頭の中では仕事の事で考えをまとめながら。
彼―明神(みょうじん)と呼ばれていた―は
『恐喝探偵』
だとか
『別れさせ屋で最も敵に回してはいけない男』
と噂の男だった。実際は別れさせ屋が本業で、依頼人や調査対象
との対面の際に、ゴネる相手や暴れる相手とまともに拳で渡り合
うポジションを担当しているだけの事。
なので、本人としては不本意極まりなかった。
そんな彼に、学生時代からの唯一の友達であるA君はこんな話を
始めた―
「お前を捜している女がいる。」
それだけ言うと、Aはさっきまで飲んでいた酒をまた飲み始めた。
「ふぅ〜。」
Aは酒が入るといつも言葉足らずになる。総じて、Aの話はいつも長くなるのだ。明神は溜息を一つして催促する。
「で?その女ってのはどこの誰だ?」
・・・・・・声がしない?
Aの方を振り返ってみると、Aは寝息をたてていた。
Aの名は相川守。(このスレを立ててくれた人が新しく作成したスレ「皆で恋話製作」の主人公である。)
「まったく・・・明日の朝になって訊くか。」
夜もすっかり更けていたので、明神はひとまず寝る事にした。
明神が寝ているスキにタヌキ寝入りをしていた相川守は明神を襲った!!!
明神は掛け布団を蹴り上げ、横に転がった。
「相川、何の真似だ?」
相川は応えない。代わりに明神と十分に間合いを取った。
「相川、もう一度だけ聞くぞ?何の真似だ?」
「俺も雇われたのさ。お前を捜している女にな」
「その女が俺に恨みがあるという事か」
「『お前を身も心もズタズタにして欲しい』
とのご要望だ。幸い俺は男を支配する手管についてはスペシャリ
ストでね」
「どういう意味か分からんな」
「どっちでもいけるという事さ」
初耳だった。
相川とは学生時代からの友人であったが、プライベートについて
は深く聞いた事はなかった。そして、今も互いにライバルになる
様な業種には就いていない。彼のこれまでの話がもし真実ならば
現在の彼は会員制のバーのオーナーとしての立場が主な収入源で
あったはず。
そして、曲がりなりにも自分を襲う様な仕事を請け負う立場の男
でもなかったはずだ。
仕事柄恨まれる覚えは数あれど、まさか相川が……。
相川本人か、もしくは家族に何者かの圧力がかかったのか。
明神が次の言葉を吐くより先に、相川が踏み込んで来た。
覆いかぶされながら明神は言った。
「まっ・・・待て!俺はノンケだ!」
「何でも構わん」
そして世界が暗転しそうになった時!
ブレーカーが落ちた・・・
「つけろ!つけろ!」
そして、ようやく照明はついた。しかし、もうそこに2人の姿は無かった・・・。
なぜなら照明の故障で練習は中断となり
二人は休憩室でタバコをふかしていたからだ
一方
「ようやく見つけたわ。明神。」
身長165センチ。スリーサイズ・・・不明 の女が明神の家の前まで来ていた。
どうやら襲撃のチャンスを見計らっているようだ。
「しかし、BOSS。相川の奴上手くやってるんですかね?」
大柄な男が気弱そうに聞く。
「明神の場所がわかれば良いの。どうせ相川も一緒に殺すわ。」
その手に持つキャノン砲が妖しく光る。 いやぁ、そういう意味じゃなく。
「しかし、BOSS。相川に貸したDVD返してもらってないんですが・・・。」
大柄な男が心配そうに聞く。
「ここで俺の特殊能力発動!!」
「そんなこと今はどうでもいいの」
女は一括する。
大柄な男は心細そうにさらに言う
「けど、あのDVD高値で・・しかも超プレミア限定品なんですぜ」
「あなたもひつこい人ね。
いちいちそんな物に気を取られていたら仕事に集中できないわよ。
それにこの仕事が片つけばそんな物いくらだって買えるわよ」
男は何か言ってやろうと思ったがやっぱり止める。
「いくわよ。」
女は開始とともに大柄な男へ指示を切りだす
大柄な男はへいへいと少々溜息まじりで応対した
だが、大柄な男が歩き出した瞬間、女が立ち止った。
わずかだが背中が震えているようにも見える。
今まで見た事の無い女の姿に、男は動揺を隠しきれない。
「…大丈夫か?一体何があったんだ?」
大柄な男が女にそう聞くと、
「BK201」女はそう呟き走り出した
暗い路地をまがり女が見たものは
身長は女と同じくらいでスリーサイズ・・・不明な肩幅のがっしりとしたおっさんのようなおばさんだった。そのおばさんを見るなり、女は顔を真っ青にした。
「ん?知り合いか?」
大柄な男は女に近付きながら聞いた。
・・・と、その瞬間おばさんは大柄な男に襲いかかった!
「・・・っ!」
ガッ!!
女は倒れた。女は大柄な男をかばったのだ。
「お、おい!しっかりしろ!」
男は意識の確認をとる
どうやら気を失っているだけのようだ
「お前、よくも・・・!」
男は銃を取り出し憎しみをこめて発砲した
しかしおばさんはピクリとも動かない
男がうろたえていると突然おばさんは自分の皮を裂き始めた!
そこから出てきたのは何と機械の体
そう、彼女は正式名称「Black Killer(201は識別番号)」という
ターミネーターだったのだ!
銃弾は金属音を響かせるだけに留まった。
ここがベッドタウンである事や見て見ぬふりの社会である事を除
いても、発砲音で警察へ通報がなされる可能性はゼロではない。
「ちっ」
男は女を抱え、肩に担ぐと、片手で銃を向けて発砲を続けながら
自分達が乗り付けた黒のセダンに駆け出した。
しかし肉まんにつまずいてこ桁
後少しでセダンへ乗り込めた所での不運。転んだ拍子に男は女を
投げ出してしまった。
その衝撃で意識が戻ったのか、女はうめいた。
「う……」
「くそっ!」
男は撃ち尽くした銃のマガジンを交換しようとしたが、その手を
機械の手がうるさげに払った。
枝の折れる様な音がし、銃が滑って行く。男の手首の付け根から
先が、あらぬ方向へとぶら下がった。
「あ……!」
吐きそうになるのを堪え、次の攻撃に備えようとする男の襟首を
掴み、持ち上げる機械の手。
「う、ああ……!」
腹部に蹴りを入れるも、男のそれは全く相手にダメージを与えた
様子はなく、反対の手で膝を叩かれた。またも乾いた音が響く。
「があっ!」
だらりとぶら下がる左足。もう振り上げられる様子はないと見た
のか、殺人機械は嘲笑する様にモーター音を響かせながら、もう
片方の手を男の首に伸ばす。
もうだめか、と思ったその時―
「ちょっと、ちょっと、そこで何してんのぉ?」
警官Aがライトを片手に二人に近づいて来ていた。
〜そのちょっと前の 明神家休憩室にて〜
「明ちゃん。自分の事ノンケだとか言ってたけど、じゃあ何で女をつくらないんだぁ?」
タバコの煙を吐きながら、相川は明神にからむように訊く。
「また唐突だな。・・・・・・つくらないのは仕事柄だ。」
明神は興味の無さそうな、つっけんどんな返事をする。
「何?5年前の事まだ引きずってんの?まだ忘れられないのぉ?」
「何でそこで、その話になるんだ。だいたいあれは・・・!?まさか、今回のはアイツと何か関係があるのか?」
「こっちの質問に答ぇ・・・。」
パァァンっ!
相川の言葉を掻き消すかのように、家の外で1発の銃声が木霊した・・・
…いや…銃声じゃなく
打ち上げ花火を、打ち上げる音だった…
「・・・・・・・綺麗・・・・。」
窓から見上げて、彼女は呟いた。
「ああ・・・・。」
僕はその一言しか言えなかった。
彼女はこぼれ落ちそうな大きな眼でこっちを見つめていた。
そのゆれる瞳は涙でつやつやしていた。
何も不思議に思わなかった。
その花火は、一生のうちで見たどのそれよりも美しかったのだ。
大の大人が涙するくらいに。
「私たち・・・何をしていたのかしら?
もうやめましょう、こんな争いは・・・」
彼女が言った。
僕も同じ気持ちだった。
僕は、何気に横を見ると…
「綺麗だな…」
何と、僕の隣には…
頭がハゲたおじさんが居た。
その隣になぜか死んだばあちゃんもいた
「ばっ・・・ばあちゃん!?どうして・・・っふぇ・・・」
俺は泣いた。
そうさ、人目も憚らず、声を上げて。
「うあああああん!ばあちゃああああああん!」
もちろん彼女もハゲたおっさんもドン引きだ。
「みょ・・・明神くん?」
「おめえ・・・どうしたさ?」
突然の三択……僕は、
・ハゲたおじさんのダンディーな魅力に一瞬で虜になった。
・死んだおばあちゃんの優しさは今でも胸に刻み込まれている。ここは
おばあちゃんしかないでしょう。
・他の二人を選ぶなら何故彼女と口論になどなろうものか!彼女とだけ
が僕の歩む人生なんだ!!
その頃、明神宅では、花火の明かりに照らされながら、ダブルのベ
ッドで何かが済んだ光景が展開していた―
相川の腕枕の中で、明神は呟いた。
「俺は意地を張り過ぎていたのかもしれない……知らない世界だと
言うだけで疑い、さもすれば軽蔑する……ガキみたいだな」
「よせよ、明神。お前は疲れているだけさ……」
その言葉の含む暖かさに、明神は涙を禁じ得なかった。
「相川……今は、抱き締めていてくれ。何人もの人間の欲望の中を
泳いで来た俺などで構わなければ……」
「明神……」
「後、付けてくれて、ありがとな」
「お前って奴は……!」
再び相川は明神に激しくマッサージを始めるのだった。仕事柄、彼
は肩こりや背中などの凝りが激しいのだ。粘土をこねている方が、
数倍楽なほどの凝り具合……それが『別れさせ屋』の交渉担当補佐
としての明神の姿だった。
頭のてっぺんからつま先までを
『そ、そこ、すごい……っ!』
と喘ぎ声にも似た悶えっぷりを披露し、解しまくった頃には、明神
は穏やかな眠りについていた。
そういえば最近こいつ、俺の店に来る暇もないとか言っていたっけ
な、と、相川は明神の寝顔を見ながら思い返した。
相川に依頼して来た女の事が気がかりだったが、こちらは既に計画
実行中だ。明神についてはほぼ時間の問題だろう。
こういう時、一番焦るのが依頼人であるケースは少なくない。
その妨害の可能性だけが、今の相川には気がかりだった。
もう一度明神と対峙する様な事があれば、その時はどちらかが必ず
お陀仏だ。
相川は、今は少しでもその結果を先送りにしたかった―
そして伝説へ・・・
ホッカホカの肉まんが目の前に!!
「おっこんな所にいい桃胸が」
相川は思わずおいしそうに喰べる。
何が入ってるかも知らずに。
「!!どぅは!!」相川は吐血した。
「食べたのかい。まったく、分かりやすい馬鹿だ」
「誰だ・・・・お前・・・・・!
」
「ブッ・・・・なぁんじゃこりゃあああああー!!!!!」
中身はワサビであった。
そう、芸能人が罰ゲームでよく食べさせられているアレである。
明神は言った。
「かかったな相川!このスキに脱出だ!」
毛布を身体に巻きつけて、ドアに手を掛けたその時!
>>256
相川が見つめるその先には、かつての親友、山田がいた
「な、なぜ・・・?」戸惑う相川に山田は言う
「取引場所をばらしておいてなぜはねぇだろう?
裏切っておいて無事で済むとでも思っていたのか?死にな」
山田が銃を向け冷たく言葉を投げる
一瞬のすきを突き銃をけり上げ逃走を図る相川
その先に満身創痍の男と気を失った女
それを追いかけるターミネーターが!
満身創痍の男(以後 満ちゃん)は焦っていた。
目の前からは警官A。後ろからはターミネーター。そして、脇には気を失った自分のBOSS!!
こんなピンチはいつ以来だろうか。小学校の頃、ガキ大将の大林君にタイマンを申し込まれてしまった時以来。いや、それ以上か?そんな事を考えつつ、満ちゃんの頭の中で様々な選択肢が生まれては消えていった。
「BOSSすまねぇ。」
そう言って横道に逃げようとした時、満ちゃんはある事に気が付いた。
そう、警官Aのライトの矛先が自分達ではなく、ターミネーターでもなく、そのさらに後ろから、こちらに向かって走ってくる、半裸の相川だという事に。。。つーか何してんだぁ!相川ぁ〜!!
「まんちゃん!!やばい!山田がっ!」
相川は焦りながら言った。
「はぁ?まんちゃんって誰だよ!?」
満ちゃんはいぶかしげに言う。
(何故、相川が大柄な男をまんちゃんと呼んでいるのかは番外編にて。)
「えっ?何?」
警官Aが言う。なんと、警官Aは相部 満子という名だったのだ!
満ちゃんが相川に気を取られている間に、倒れていたBOSSは目を覚ますと辺りを見回した。
「私のアタッシュケースはどこに行ったのかしら。困ったわね・・・あれには・・・」
そんなBOSSに気づいていない相川たちの間では激しい会話が行われていた。
相川「誰もあんたは呼んでない」
満子「そんなはずないわ。たしかにあなたさっき満ちゃんて言ってたもの」
相川「あんたの名前が何かなんて知るか。とにかくあんたに用はない」
満子「だったら呼ばないでよ。紛らわしいじゃない」
相川「だから・・・
満ちゃん「んなことより、山田って誰だよ!?なんでおそわれてんだよ!?てかそれ以前におまえだれだよ!?」
相川はその台詞にいきり立った。依頼を頼んだ女からろくに連絡も
伝わっていないとは。
しかし、次の瞬間、満身創痍の男の片手片足が酷く痛めつけられて
いる事、得体の知れない機械が追って来ている事、婦警がいる事に
気付き、途端に嗜虐心が募った。
山田はどうせ後を追って来るだろう。警官と銃を持った山田、そし
てこの二人と妙な機械の鉢合わせ。これほど面白い見ものはない。
背後を見ると、もうそこまで山田が来ていたが、警官の姿に慌てて
銃を持った手を後ろへ回す。が、この婦警もそれを見過ごすほどは
間抜けではないらしい。
無線を取ると、相方の警官に連絡を取り始めた様だ。そして、満身
創痍の男と機械の前に女が立ちはだかっている。
「どいつもこいつもまとめてくたばりやがれ」
相川は口の端を歪めて吐き捨てた。
一方いくら探してもアタッシュケースの見つからないBOSS。
「しょーがないわね。どこかに代わりになるものは・・・。・・・!」
BOSSの見つめる先には台詞を吐いた相川がいた。
(あの男・・・!こんなところで会うなんて・・・運命って因果なものね。ちょうどいいわ。アタッシュケースはなくなったけど・・・あの男がいれば・・・このQW-ASD計画は・・・!!)
と、そこに現れた一人の男。
削除済
皆が振り向いた先にいたのは―!
「新世紀スタッフ一同・・って誰だよ!」
明神である。
(・・・何か皆で盛り上がりすぎじゃない? そりゃ、今日はクリスマスだし、BOSS気
取りの女の子は可愛いし、警官Aの相部満子?は全然警官らしくないし、相川もそっち
の気があるかと思ったら今半裸だし、つーか寒くないの?その格好。大柄な男もとい満
身創痍な男に到っては、「満ちゃん」なんてカワイイ?呼び名まであるし。扱いやすい
っていう気持ちはわかるけどさぁ〜。、、、元々俺が狙われてる身だったのにさぁ、な
んか俺無しで話が進んじゃってない?
一応、この物語の最初の登場人物だし、「恐喝探偵」っていう肩書きもあるんだから、
ちょっとぐらい皆もさぁ俺の事いじってくれて良いんじゃないの? いや、別に主人公
って決まったワケじゃないから良いんだけどね。これも、今までの登場人物をわかりや
すく説明してるだけだし。断じていじけてる訳じゃないから。というか、、、俺もキャ
ラ設定・・・・)
「・・・変わりすぅぎぃだぁCィィィィィィィィィィィィ!」
明神の心の中で芽生えた葛藤が抑えきれず、声となって爆発した。
「くそうっ、新世紀スタッフ一同……!」
明神はその場にいる全員が膠着状態なのを見て取り、相川の言って
いた『女』というのを目に焼き付けた。恐らくコートに身を包んだ
女が、相川の依頼人なのだろう。そして妙な金属製の骸骨が動いて
いる。
婦警も一人いるのが意味不明だったが、今回相川が遊びに来た家は
幾つかの客用の部屋に過ぎない。いくらでも切り捨てられる家だ。
そこが幸いした。
黒のセダンが止まっている。恐らくは女と巨漢の車だろう。
警官の前で大胆過ぎる行動ではあるが、今はひとまずあれで適当な
所まで逃げて、タクシーに乗り換えるとしよう。
彼らが制止する声を振り切って、明神は車の運転席に滑り込んだ。
鍵は付いている。財布も持っている。
ひとまずは会社……いや、自分の別のアジトへ。
明神はアクセルを踏み込んだ。
どぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおん!!!!!
途端に車は爆発した。そう、エンジンを入れると爆発するように女が仕掛けておいたのだ。
「明神の野郎、吹き飛びやがった!ははははは!!」
相川はケタケタと笑う。その相川に金属製の骸骨が近付いて行くと
女が割って入り、また横殴りの機械の腕を胸に食らって弾き飛ばさ
れた。相川の笑いが止み、彼は表情を凍り付かせた。
「くっ……」
巨漢が銃を掴み、それを向けながら女の方へ這って行く。向いた先
にいるのは相川、その手前に機械。緊迫感が再び辺りを包む。
銃声。機械は揺らぎもしない。
「!」
盾に出来ると知った相川は男と自分の間に丁度機械が入る様に、わ
ずかずつすり足で遠ざかりながら移動した。山田は婦警から取り上
げられた銃を取り返そうと飛びかかる。もつれ合い、転ぶ二人。
「返しやがれ!あいつを持って行かれたら俺がおしまいなんだよ!!」
「駄目!」
「このアマ……!」
取り上げた銃を奪われてたまるか。婦警・相部満子はどうにか馬乗
りにはさせまいと、身じろぎした。
山田は次第にそんな彼女に興奮して来た。
相川は連なる銃声を聞きながら考えた。
この機械の速度なら、自分はまず逃げ切れる。後は巨漢の銃の射程
範囲から逃れればいい。
女には後日事情を聞くとしよう。
遠くからサイレンが聞こえて来た。消防車……いや、パトカーだ。
「仕方ない、ここは逃げるわ……」
「待ちなさい!」
アバラをやられたのか、苦しげに声を絞り出す女に巨漢が頷いた所
で揉み合いながら婦警がけん制した。
空から巨大なうんこが落ちてきた。
ピンク色で大体東京ドームくらいの大きさのやつ。
と思いきや、それはいちご味のソフトクリームだった。
・・・ハァハァ・・・ったく最悪のクリスマスだ。
明神は心の中でそう呟いた。
爆発した車から何とか逃れ、片手で這って逃げていたら、今度は空から
巨大なソフトクリーム。しかも大嫌いないちご味だ。
爆発に巻き込まれた左手足を庇いながら、狭い路地へと逃げ込んだ。他
の連中はどうなったのだろうか。冷たいコンクリートの壁に寄りかかる。
「そこの若いのぉ。怪我しとるんかぁ?」
路地の奥から声がした。明神は反射的にそちらを見る。
全身赤ずくめ、白ひげを蓄え、白い大きな袋を担いだお爺さんが立ってい
た。 どう見てもサンタクロースだった。
???「天からお塩!!」
こんなところで何してるんすか?先輩
自分にサンタクロースで老人の後輩はいただろうか?
明神は次第に薄れつつある意識の中で、必死に模索した。
……いない。自分にはサンタで老人でしかも後輩の知り合いなど一人
もいなかった。
小さい頃枕元にプレゼントを置いてくれたのはいつも両親のどちらか
だった。
「来るな」
明神は立っているのもやっとなのを隠そうとしたが、相手には見透か
されてしまった様だ。
「ひとまず、わしの家に来なさい」
「くっ……!」
さすがは
『一晩で世界中の子供達の枕元にプレゼント配達を完遂する謎の男』
と言うべきか、サンタは何ら苦もなく明神をそりに乗せ、トナカイに
出発の合図を出す。瞬く間に街が小さく見える高さまで舞い上がる、
サンタのそり。
そして眼下に広がる街の明かり。
明神はそれを眺め、思わず呟く。
「ステキ……」
「そうじゃろう、そうじゃろう。あの明かりの一つ一つに、子供達が
いるのだと思うと、わしも頑張り甲斐があるというものよ、ふぉふぉ
っふぉっ」
愉快そうにそう告げる白いひげの老人。
自分は、こんな人をずっと心待ちにしていたのではなかったのか?
それを待ち侘びながらも、いつしかこんな世界へ踏み込んでしまって
いたのではないのか?
「お疲れじゃろう。少し眠るといい」
「はい」
言われるままに、明神は気を失った。
気付くとそこは何処かのロッジであった。暖炉の火が赤々と燃えてい
る。そしてふかふかの布団と毛布に包まれている自分。
こんなにゆったりした気分は何年ぶりだろう。更に手当てまで済んで
いる。先ほどの老人のケアだろうか?
明神は不可思議な状況だとは思いつつも、この温もりから離れたくは
ないと、身じろぎしたくなる衝動を抑え込んでいた。
そこへ、ノックの音がした。
・・・という夢を見ていたようだ。
現実世界でもノックの音は鳴り続けている。
けだるそうに立ち上がるとドアを開けた
と、そこには友人である鈴木の姿が
ありませんでした
しかし、小林君の姿が
「こ、小林……!」
「久しぶりだね、明神君」
「何故ここが?」
「サンタさんからのプレゼントらしいよ、僕が」
「何と!」
小林はとある探偵の所謂ソレで、『少年探偵』と呼ばれた頃からの
探偵暮らしに埋没する、明神の学生時代からの友人だった。代返を
する代わりに困ったら相談に乗ってくれるのは、ともすれば、突如
自分の身に降りかかった問題にだんまりしてしまいがちな学生時代
には大変ありがたい。
警察、そしてそこから頼りにされる彼の雇い主のバックがあるのを
いい事に、ローティーンの頃から拳銃を撃ち、車を公道で乗り回し
ていたのに目をつぶれば、実に頼りになる男。それが、小林―
そもそも、明神の付けられたあだ名である『恐喝探偵』とは如何な
る意味なのか?その内容を明かしてみよう。
明神は世に言う、所謂『別れさせ屋』であるが、それは時として、
『結び付け屋』にもなり得る。
例えば、元々付き合っていた相手に付いていけない部分があったと
する。ところが、互いに話し合っても納得してくれない場合や、時
には暴力を振るって来たり、精神的圧力を加えて縛り付けようとす
る相手であった場合、独力ではまず食い潰される。
そこで登場するのも別れさせ屋である場合がある。無論業種的に、
別れさせ屋にもその仕事は可能だ。何故普通に弁護士などに頼まな
いのかなどの事情はほぼ聞かず、事情と相手の素性を聞き、『仕事』
として処理する。
『それだけでも随分感謝される事が多いのだ』
という事実を、明神はこの世界に入って思い知った。ストーカー殺
人なども珍しくなくなった昨今、徹底的に禍根を断ってくれる存在
である『別れさせ屋』。前述の様に、別れて欲しい相手が限りなく
法的にグレーゾーンの手口を用いて依頼者を縛り付けようとするケ
ースも少なくない。そういうケースで相手を徹底的に痛め付け、一
筆書かせ、金も搾り取る。
『恐喝探偵』という、奇妙で、本人としても不本意な明神のあだ名
は、そこから付いたのだ。
実を言えば、今の明神の仕事上でのものの見方は、小林からかつて
『話せる範囲でね』
という事で聞かされた内容を生かしている事がほとんど。今の明神
の仕事の仕方の基礎を作ったのは意外にも彼だった、という事にな
る。
直接の面識があったかどうかはよく知らないが、親友の一人にたっ
た今裏切られて来た明神には、どこか落ち着かないものがあったが
それでもサンタクロースからの贈り物ならば、きっとまざりっけの
ない純粋な贈り物に決まっている。
そう思いたかった。
「随分ひどい怪我だね。顔色も良くない」
「いや、一晩の内に色々あってな」
「ふむ。何かサンタさんに飲み物を頂いて来よう。
何がいい?」
「すまないが、ココアなどもらえればありがたい」
「分かった、少し待ってて」
そばにあった机から引っ張って来た席を立ち、ドアを開けて出て行く
小林。
それは虫の知らせだったのか、明神は視界の隅のそれを確認してしま
った。
小林の開けたドアの先、その床の血溜まりに、サンタがうつ伏せに倒
れているのをー!
という夢を見たのを覚えている・・・
ここは?東京?
「なんという・・夢を見るんだ俺は・・」
もしかしたらこれも夢かもしれない・・と思う
明神は自分の頬をつねる。
「痛くない・・ん?ならこれは夢じゃないのか?」
東京―明神は現在侵されてる状況に気づく。
目の前には夜空に眩く光るクリスマスの街並み
そして、背後には首都の象徴でもある東京タワー。
その一瞬の光景を明神は明瞭に憶えている
ハリウッド映画の如く、
上空から落下する人間が壁の出っ張りに摑まって
事なきを得るなどという芸当は不可能である。
「さよなら、俺の人生。」
みんなタイトルの「先の読めない」って言葉を忘れてない?
テーレッテー
明神が五里「夢」中でさ迷ってる頃。
相川はとあるホテルの一室にてタバコをふかしていた。脇には逃亡という
名目で協力してくれた依頼者である女が寝息をたてている。様々な追跡者
達から逃れ、とりあえず命は繋げられたと言っていい状況だった。
。。。しかし、相川は後悔の念にかられていた。
====END====
昔々
ある
うまい棒(チーズ味)片手に
あぜ道を歩いていました。
すると
大統領がやってきて
道端のうんこを
物珍しげに
観察した後、スコップで土をかけて埋めました。