先の読めないお話作り


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■先の読めないお話作り

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1 名前: no name :2009/11/29(日) 21:30:57 ID:s9EA1SuI

皆でお話を作りましょう



昔々あるところにおじいさんが


所ジョージが倒れているのを見つけました


おじいさんは所ジョージを・・・・


↑的な。それではスタート


昔々あるところに

601 名前: キノピオ :2010/02/08(月) 17:41:49 ID:lId+xnqP

たいへん たいへん おうさまが こんなすがたに かえられたよ
まほうのつえを とりもどしてください

602 名前: no name :2010/02/08(月) 20:47:40 ID:XPFQ6+2r

「・・・?なんだお前は・・・」
右手に肉まんとピザまん、そして左手にはさっき買ったばかりの「バクマン。」5巻を持った相川はキノピオを見て怪訝そうに言った。

603 名前: キノピ王 :2010/02/09(火) 01:00:18 ID:Xk9eI95+

バクマン。糞つまらない

604 名前: no name :2010/02/09(火) 01:09:27 ID:tTr/Chl1

「外でぎゃあぎゃあうるさいよ!営業妨害!!」
ボスケスが一同を一喝した。
「……すいませんでしたぁぁぁ!」ほぼ同時に全員が謝る。
「とりあえず、中に入りな!」ボスケスは店内へ誘導した。
一同がしげしげと店内へ入っていく…。
カウンター席に姫、相川、ピノキオ、じゅげむ(巨)が座った。
全員が自分の過去の生い立ちを語り、今の状況を確認しあった。
「それじゃあ、ピノキオさんは鯨に吸い込まれたと思ったら、こ
の世界にいたって訳?」
姫がピノキオに聞いた。
「はい…おそらく。最初は鯨の中ってすごく広いんだと思ってい
たんですが、しばらくして違うことに気付いたんです。」
「……要するに、それぞれの次元から選ばれた数名がこの世界に
飛ばされたって訳か…」
自分の言ってることを再確認するようにゆっくりと語る、相川。
「簡単な話、そのロザリオの所有者だった奴が怪しいって事だろ?」
じゅげむ(巨)がボスケスに聞いた。
「私の考えでは違う次元にいた誰かの所有物だと思うの。誰かロザ
リオに関係する人物に会った事ある?」
ボスケスが皆に聞いた。
「ロザリオって言ったら神父さんとかですよね。ボクは知りません
が…」
ピノキオが答える。他のメンバーも同じ様に神父と該当する者が見
当たらなかった。
「……え?何この感じ…まさかこのスレ最初から読み直して神父と
関係ある人物見つけて来いとかそういう設定じゃないよね?」
相川自身、言ってしまってから後悔した。まさか自分でフラグを立
ててしまうなんて……
「じゃあ、皆さん。今から読み直しですね。」
そう言って、セーラーマンはカバンからPCを取り出した。

「……え?この世界にニコニコ動画ってあるの?」

605 名前: no name :2010/02/09(火) 12:16:34 ID:4DPkbllA

ほっかほかの肉まん(なれーたー)「ありませんよ」

606 名前: no name :2010/02/10(水) 04:02:44 ID:OOkFEgYB

「ないなら、作ればいい」
相川の呟きに、驚愕の表情を浮かべる周囲の面々。
「幾ら何でもそりゃ無茶だろう」
セーラーマンが唸る。
「そう思った時が、俺達の敗北する時さ」
そう告げるなり、彼はPCの前に付き、キーボードと格闘し始めた。
「何を始める気だ?」
「どんなとこにも野生のプロはいる。彼らは面白そうな事なら乗って
くれる連中だ。
協力を仰ぎ、得体の知れない動画サイトとしてスタートさせる。その
基盤作りを手伝ってもらうのさ」
「呆れた話だぜ」
「海外でもクラッカーが企業にスカウトされるんだ。そして彼らが
生まれるのはいつだってネットの海の中。つまりその辺だ。
不可能な話ではないさ」
「ふむ、確かに……」
「では我々は他の人脈を集めるとしましょう」
「はい。しかしどうやって?」
姫の声にピノキオが訊ねたその時―

「そろそろ現れてもいいかね?我々の出番の様だが」
ドアを閉めながら彼らにそう呟いたのはじゅげむ(仮)、そして付き
従っているのは、金田(はんにゃ)だった。

607 名前: no name :2010/02/11(木) 00:48:34 ID:RzqrjoT1

ボスケスって、金田とかじゅげむとかと違う時代のはずだろー

ハッ!まさかボスケスがとんでもない秘密を握ってるとか、実は真のボスとかそういうオチ?

608 名前: no name :2010/02/11(木) 03:16:06 ID:r76I7jLt

(´・ω・`)知らんがな

609 名前: no name :2010/02/12(金) 23:54:25 ID:HCG12uId

次回予告―

謎の存在である『ピノキオ』と『じゅげむ(巨)』に導かれ、やって来た酒場
で伝えられたあの名前。『ボスケス』とは別人なのか?
そして、金田とじゅげむ(仮)の微笑に隠された秘密とは……?

610 名前: no name :2010/02/13(土) 05:42:54 ID:Dkison4J

驚愕する>607。その動揺も無理のない事ではあったが、不安から周囲を
見回した先には、某絶望教師の跋扈する作品でお馴染みの性格バイリンガル帰国子女がうっかりなパンチラを披露していた。
>>607の瞳に焼き付く木村カエレのやっつけパンツ(100 JAPANESE YEN)。

彼女はヘンテコパーマを鮮やかになびかせ、告訴の意を露わにして来た。
>>607、一世一代の大ピンチ。彼の抱いた疑問が解かれる日は、果たし
て訪れるのか!?

物語はこうして再び、フルスロットルで走り出す……!

611 名前: no name :2010/02/14(日) 19:57:17 ID:lm716Nsd

〜2010年2月14日、とあるバンクーバー〜

ボスケス達はオリンピック会場近くのカフェにいた。
・・・?!
「ちょ、ちょっと、ちょっと。神父探しはどうしたのよ? つーか、バン
クーバーオリンピックって・・・設定忘れたの?この世界はビックバンが
起きてから10年後の世界なのよ?」
ボスケスは皆に聞いた。
「いや、ビックバンから10年後って言うのがどうも、何かなぁ?」
相川が皆に同意を求める。
「何よ?ビックバンから10年後の世界の何がいけないの?言ってみなさ
いよ。一つずつ直していくから。」
ボスケスが相川に食ってかかる。
「10年っていうのがね…大人が出てこれないもんね。だって最高齢10
歳だからさぁ、大人を出すには違う次元から引っ張ってくるしかないから
ね。」
じゅげむ(仮)が代弁する。
「だから、この際さぁ。2010年の2月14日、とある銀河の地球って
星にタイムスリップした事にしようぜ。神父を探しに来たって事で。バン
クーバーに一人ぐらいいるだろ?神父。」
相川が懇願するような目で言ってくる。
「……あのね、確かに前回『物語はこうして再び、フルスロットルで走り
出す……!』ってあったけど、コレは幾らなんでもフルスロットル過ぎ!
!」
額に手を当てながらボスケスが答える。ボケてんのかマジなのかわからな
い。と心の中で呟く。
「じゃあ、この際。次の方に任せるっていうはどうですか?戻りたければ
戻れば良いし、この世界で進むならこのままって事で。 私はオリンピッ
クの続きが気になりますけど・・・」
と姫が提案してくる。この世界に残りたい気持ちを全面押しで。
「あの〜、ちなみに私はこの世界から飛ばされたんでこの世界に戻れて嬉
しいです。」
そう呟くのは>>607通称ノーネームである。
「俺は、上村選手が4位だったのが、悔しくて悔しくて・・・」
そう泣きじゃくりながら答えるのは金田(はんにゃ)である。
「おい!見てみ!この世界にはニコニコ動画があるぜ!」
そう言って、パソコン画面をボスケスに見せつけるじゅげむ(巨)。
「わかったわよ。次の方に任せるって事で、身を委ねるって事で良いのね
?」
ボスケスが諦めて、皆に聞いた。皆も頷く。
「じゅあ、私から>>612の方にメッセージを送ります。」

     HAPPY VALENTINE'S DAY!!

ってコイツこれやりたかっただけじゃね?

612 名前: no name :2010/02/16(火) 05:04:24 ID:herMNUfh

薄情な……!
しかし、任されてしまった以上、そして、爽やかに続きを始めてくれた
以上、誰かがその気持ちを受け継ぐべきだ。筆者はそう思った。

そんな本人の意思はさておいて、オリンピックである。姫はかぶり付き
でテレビに見入り、他の面々はポップコーンやらコーラやらド○ノピザ
やらで空腹と退屈を埋めていた。
ノーネームという世界中の名もないみんなの意思の集合体はくつろいで
いる。最早完全に馴染んでいる。今後の活躍が期待される新メンバー
といえよう。
ボスケスがノーネームに訊ねた。
「で、あんたは結局何な訳?」
「所謂、作品における読者視点の担当です。最近のローティーンから
ハイティーン向けの小説の主人公に多い無個性が個性の主人公と言い
ますか」
「あー、最近は多いらしいね、そういうの」
「ボスケスさんもお読みでしたか」
「スッと読めるので暇つぶしにね。何故そんなのがハーレムエンドに
至れるのかは腑に落ちないけど」
「まあ、うかつな行動とかうっかり担当と思って頂ければ。時として
中二病なども必要に応じて発症するのが僕のポジションです」
「トラブルメーカー担当でもある、と」
「そうなりますね」
「ところで性別はどっちなの?」
「うーん、これも不特定多数の意思の決定なんですけど、そこは明らか
にはならないみたいです。しかし、セクシーな雰囲気への興味は尽きぬ
というキャラでもあるみたいで」
「そんなのの代表で同情するね」
「恐れ入ります」
「恋愛行事ではいつも巻き込まれたりする訳だ」
「正直滅茶苦茶かったるいですけど、多分そうなります」

かくして、オリンピックは無事に終了した。台本の関係で。

613 名前: no name :2010/02/17(水) 19:19:43 ID:pbYwrps9

オリンピック会場付近にあるとある教会

そこに一人の神父がいた。神に仕えてから十数年、
一度も問題やミスを犯した事の無い神父。街の人か
らも慕われ、彼を求め教会を訪れる人も少なくない。
しかしそんな彼が昨日、彼の母親の形見とされるロ
ザリオをどこかへ落としてしまったようなのだ。
そんなこんなで朝早くから、教会の裏にある倉庫の
中を探していた。まだまだ神にお仕えする身として
の自覚が足りないなと思いつつ、
「そこですか?」
と言っては少し重たい木箱を退かした。

するとそこには……

614 名前: no name :2010/02/17(水) 19:35:15 ID:IXUq7Ia1

「モ エ」の文字があったらしい

615 名前: no name :2010/02/17(水) 23:13:57 ID:fMvWlWDS

「な……!?これは不敬の対象……!」
彼は胸の前で彼の信仰する神への敬意を表するサインを示した。
確かに彼の信仰する一派は愛を歌っているが、それの安売りとして彼ら
は『萌え』という現象を疎んじていた。
人々がそれに一喜一憂する様子も、彼らには愚かしく見えた。
「神様仏様天神様弁天様各種ゲームのステキヒロインの方々、どうか
彼らをお許し下さい。彼らは強そうに世間で生きている様に一見見え
ます。ですが実は相当にウブなのです。不器用なのです。
どうか彼らをお許し下さい……」
どうも彼の信仰する一派はかなりゆるゆるである模様。信仰対象が
バラバラな辺りから猛烈に
『その手の団体の人』
のスメルが辺りに立ち込める。だが、何か極めれば立派に見えてしま
うのもまた、良くありがちな人生の落とし穴なのである。

彼は木箱をそっと戻すと、再びロザリオの捜索を始めた。
高い陸橋のてっぺん、飲食店の裏側のポリバケツ、下水道、地図にも
ない様な大海原にポツンと浮かぶ孤島など、探しに探し回った。
時には非常手段としてとある家庭へ突入を試み、
『ロザリオの気配を感じた』
と称して、タンスから引き出しから全てひっくり返し、子供の貯金箱
も泣き喚くその子と警察へ電話する母親の眼前で冷酷に叩き割った。
そこまで徹底したが、現在に至るまで、母親の形見は一向に見つから
ないまま。

「困った……一体何処へ紛れ込んでしまったのやら。
あっ、今日は某アニメの放映日。そんな祝いの日に民警の手に落ちる
とは……いやはや、しくじったなあ……」
身柄確保されるまでに暴れに暴れ倒し、彼を包囲したパトカーから
警官から薙ぎ倒して破壊しまくり、付近一帯と国民を恐怖のどん底に
叩き落とした神父は、ベッドの上に体育座りで、そう呟くのだった。

616 名前: no name :2010/02/17(水) 23:41:17 ID:oi0xepoa

暫くしたら、おなかが痛くなった

でも。トイレには行けない理由がある

617 名前: no name :2010/02/18(木) 01:13:37 ID:ea4YRQDw

それは、トイレこそまさに不浄の元凶だからである。しかし、トイレ
なくして人は生きて行けない。そこを理解しないほど、彼の宗派は石頭
ではなかった。
解決方法は一つある。シスターに付き添ってもらえば、
『一人で不浄な場所へ向かった』
と言われずに済むのだ。シスターにはドアの外で待っててもらえば
問題ない。
彼は早速手頃なシスターを漁るべく、ロザリオの探索を一時中止し、
自分の担当区域である街を徘徊するのだった。

618 名前: no name :2010/02/19(金) 16:45:19 ID:foG9E0kI

とある街のとある学園都市。
大勢の人々が行き交う強大な繁華街で
純白の布地に金の刺繍という紅茶のティーカップのような修道服を着ている
銀髪碧眼で幼児体型の容姿をした少女が
ビニール袋片手に軽やかなステップで颯爽と歩行していた。

619 名前: no name :2010/02/19(金) 17:35:20 ID:5oNfLCLQ

「あれはイン……いや何でも無い。」
そう呟く神父。あの子はシスターっぽいな。よし、あの子を誘おう。
2歩3歩近づいて、足の動きが止まる。
……そう言えば、妹とは暫く会ってないな。
数年会ってない妹の事が急に神父の頭の中に出てきた。
「断っておくが、シスターが被ってるとか、そういうゴロで出てきた
わけじゃないんだからね。あと、神に誓って妹萌えでは無い事は再確
認させてもらいたいんだからね。」
そう呟くと、携帯で妹のアドレスを探し始めた。


しかし、そうしている間にも徐々にしかし確実に便意は大きくなって
いた。

神父の尻筋崩壊まで……残り47分

620 名前: no name :2010/02/19(金) 18:29:49 ID:hE9jfQH4

ヤンキーA:おい、オサーン。ちょっと面貸せよ。
神父:な、なんなんですかあ? おっさんじゃないですよう。まだ20代なんですよう。
ヤンキーB:うるせー!裏の通りまでちょっと来いや!!!
ヤンキーC:へへへへへ。おっさん。金出せよ。
神父:お、お金なんて持ってないですよう
ヤンキーD:金持ってねえわけねえだろ!! 金出せや!!

621 名前: no name :2010/02/20(土) 00:23:31 ID:Ssa9H+kZ

「……ハイ。」
そう言うと神父は手を差し出した。
「…え?何それ?」ヤンキーの一人が口に出す。
神父の手のひらには茶色い物体があった。何故かモザイク使用
であり、しかもとてつもなく臭かった。
「バンクーバーにいた頃から我慢してたから、丸々一本いっち
ゃった。テヘッ。」
神父が逆の手で頭を掻きながら答える。顔まで赤い。
「テヘッ…じゃねんだよ。何それまさかウ○コなの?それウン
○なの?」
「おい。このおっさんやべぇって、近づくのやめようぜ。」
「いいから、ほっといて行こうぜ。」
等とヤンキー達が次々と言葉を口に出す。そして、向こうへ行っ
てしまった。

「さて、どうしたものか。」
神父は手の平にあるその茶色い物体を見つめながら呟く。その
様子を遠くから見ていた者がいた。そして、神父に語りかける。
「そこまでよ!!」
「そこまでって……どこまで?もう、一本マルマルいっちゃた
んだけど。」
そう答えた神父の手の平にある茶色い物体が妖しく臭った。

622 名前: no name :2010/02/20(土) 06:40:36 ID:fUsZcRPb

頬を染めた神父の、モザイク入りの手が突如蒸発した。
「うあぁあぁあァ……!」
腕を押さえてのた打ち回る神父。それを見下ろすのは……金田(はん
にゃ)の中のもう一人の人格だった。
「物理的、そして読者の精神への衛生的な問題から処分させてもらっ
たわ。
……後、痛がってるふりはお見通しよ。アルフレッド・メチャクチャ
モクスキー神父」
「そうですか。それは残念」
そう呟くなり、埃を払いながら立ち上がるモクスキー神父。髪の乱れ
も反対の手のひらでひと撫でするとあら不思議、見事に整った。
『そこで本日ご紹介させて頂く商品!』
という目障りな宣伝が画面の下三分の一を占領しながら展開するの
を無視して、二人は向き合う。
「あなたが南米に秘密裏に建設された『アリガチ・セッテイ・チュウ
ニビョウ研究所』で開発された不死身の再生者だという事は調べさせ
てもらった。
 ニコニコ動画がかなり役に立ったわ」
「ほほう。あなどれませんな、日本の動画サイトも」
言葉を交わす間にモクスキー神父の手は再生を終えていた。
「それで、探し者の最中である私に何の御用ですかな?迷える子羊よ」
「それは勿論、あなたに協力して欲しい事があるので、相談に来たと
いう訳よ」
「探し物を続けたいのですが。用も足しましたし」
「『それを我々の仲間が引き受ける』
と言ったら?」
「よろしい、お話を伺いましょう。そこの超高級コーヒーショップで
ひとまず休むとしませんか、えーと」
「金田(はんにゃ)よ」
「金の成る田畑ですか。かなりの迷える子羊を救えそうですな」
「やたら高いコーヒーショップをあえて選択している事をスルーさせ
るつもりなら、良く出来た交渉術ね」
「恐れ入ります」
二人の不審人物は互いにそう言い終わると、不敵な笑みを浮かべなが
ら、その店に入って行くのだった。

「ああ、手は洗いなさいよ?」
「ご心配なく。紳士ですので」
「滅茶苦茶嘘くせー……!」

623 名前: no name :2010/02/21(日) 12:52:54 ID:PvIPkvl+

店に入り窓際の席に着く二人。
「ブレンドコーヒーで」金田(はんにゃ)が店員に頼んだ。
「では、私も同じものを・・・」とモクスキー神父も頼んだ。
「かしこまりました。」
店員が去ってから、金田(はんにゃ)が神父の手をしばらく見つめた。
「ん?・・・ああ、そうでしたな。手を洗ってきますよ。」
手をヒラヒラさせながら、神父は店の奥のトイレへと入っていった。
トイレに入るとその異様な臭いに神父は顔をしかめた。一瞬、自分の手
か?と考えてみたが、どう考えても他の所から臭いがする。

この時、この臭いに不快感を抱きトイレを出れば、この後に起こる出来
事は無かったであろう。しかし、彼は不快感よりこの臭いの原因を突き
止めたいという探求心の方がわずかに上だった。
彼は臭いのする方へ歩み、手前から3番目の個室を覗いてみる。そして、
何も無い綺麗な便器を覗き、レバーを捻り水を流した。と、不思議な事
に便器に吸い込まれるような感覚を覚えた。と思った時にはもう遅かっ
た。モクスキー神父は何も抵抗できず、そのまま便器の中に吸い込まれ
ていった。

624 名前: no name :2010/02/21(日) 13:55:29 ID:uwzcyVz2

それから間もなく―

現地警察に場所を保存してもらったトイレで、携帯電話に話しかける
金田(はんにゃ)の姿があった。
「ええ、モクスキー神父はロスト。水洗トイレのレバーに彼の指紋が
あったわ。多分ここで何かがあった。彼は多分何処かに連れ去られた
んでしょうね。
でも、あの神父がそう簡単に倒されるとは思えない。
今分かるのはここまでよ」
『了解した。捜査を続けてくれ。
こちらでは姫君達にドラマを演じさせたおかげで協力者が徐々に集まり
つつある。
また連絡する』
じゅげむ(仮)からの連絡は途切れた。

625 名前: no name :2010/02/21(日) 15:22:10 ID:uwzcyVz2

「ううむ……」
じゅげむ(仮)からの報告に、別ルートから協力者を募るべく動い
ていた相川は、会員制チャットの会話画面をを眺めながら、声を上
げた。
「胃薬か頭痛薬でも必要な事が?」
そう告げて傍らに立ったのはBOSSである。
「いや、気になってね」
「アルフレッド・メチャクチャモクスキー神父について?」
「そう。消えた事も含めてだが、今回の接触がどうも腑に落ちない
んだ。以前から彼らと何かで関係があったのではないのかと思うのさ」
「今回まで直接の面識がなかっただけなのでは、という事ね?」
「ああ。彼らがその神父の情報をあらかじめ把握しており、今回の作
戦で使うメンバーとして挙げた、と俺は見ている。
今度じゅげむ(仮)に聞く必要があるな」
そう言うと相川は、本日3289杯目のコーヒーを淹れたマグカップを
口へ運んだ。
ボスケスとの関係も知らぬまま、そしてまだ出会ってさえいないBOSS
は、そんな彼を眺めるばかりだった―

626 名前: no name :2010/02/21(日) 19:03:33 ID:hg0jJxq3

以上の話を3行でまとめると―

627 名前: no name :2010/02/22(月) 00:07:27 ID:HE3Oeea3

恋しさと
せつなさと
心強さと?

628 名前: no name :2010/02/22(月) 11:17:32 ID:6ZT+vhqZ

そんな言葉が脳裏をよぎったが、それはさておきここは倉庫が建ち並
ぶ某埠頭。そこ明神はミニクーパーで移動していた。
おかしな事になったもんだ、と明神は胸の内で呟いた。

マ○ンゴ事件から地球時間で数週間が過ぎていた。その事件は結局、
『不審火』
としてじゅげむ(仮)や金田(はんにゃ)達の暗躍で片付けられた。
海外からの圧力も特にない模様だ。捕鯨についての外圧やと児童ポル
ノの規制改悪などに血道を上げる連中の監視の方が、オンラインでも
オフラインでも大事な様である。
様々な要因から突如暇になった明神は、現状は手を組んでいる相川ら
からの連絡で、海外からの武器の輸送に手を貸しているのだった。
聞いた所によると、次元が歪んだとの事で、未来と今が結合している
という。相川と一緒にいる『BOSS』の子孫や『姫』と呼ばれる女。そ
して、『セーラーマン』と称する水兵風の男にピノキオ。
彼らの行動に手を貸す事が謎を解く為の一歩になるかもしれない。
巨額の報酬が出るなら、どんな仕事でも請けるのが明神達の業界。
二つ返事でOKした彼は、その件で今日もあちこちでメールのやり取り
をし、届いた『商品』の見定めをして、今は事務所へ戻る所だった。

その時、突如ヘッドライトに映ったのは―

629 名前: 削除済 :削除済

削除済

630 名前: no name :2010/02/22(月) 12:48:13 ID:z3HXCh3N

という宣伝だった。

631 名前: no name :2010/02/22(月) 12:48:26 ID:HE3Oeea3

と話す全身黒ずくめの男だった。
いや、正確に言うと全身真っ黒の人?である。体格の輪郭だけがあり、
顔や服等も真っ黒である。
「お前は誰だ?!」
明神はその黒ずくめの奴に怒鳴るように聞く。
「私か?私は真犯人だ!!」その男は答える。
「・・・え?!・・・真犯人?!」明神が聞き返す。
「わからんか?マンガやアニメでよくあるだろ?顔や人相、体格が黒ず
くめで性別とかもわからない奴。アレだ!!」
「・・・ああ。アレね。・・・ハイハイ、犯行起こす前とかに怪しげに
出てくる奴ね。・・・なるほどね、今度はそう来ましたか。」
明神は納得しつつも、どこか腑に落ちない気分を抱えながら聞いた。
「そんな・・・え〜と真犯人さんでいいのかな?その真犯人さんがこん
なところで、何をなさっているんですか?」
何故か丁寧な言葉使いになってしまった。正体が不明なものに対して、
人間というのはつい下手になってしまう傾向がある。
「いやね今、ある事件の犯行前なんだけど、銃を手にする描写が入る予
定だったんだが、その銃を準備してなくてね。うっかりという奴だよ。
ハハっ。」
少し頬を赤らめながら真犯人さんが答える。実際頬がどこにあるかはわ
からないが、大体頬辺りということである。
「それで?」明神は続きを催促する。
「それで、ここに来れば武器を手にすることが出来ると、とあるスジか
ら聞いてね。・・・その好ければ、武器を入手するまで一緒に同行させ
てくれんか?」
「同行って言われても、今武器を手に入れて帰る帰り道なんだけど・・
・」
「そうか・・・」
そう言うと、真犯人はしょんぼりしてしまった。(いや正確には表情が
見えないんでわからないが)その様子があまりにも嘆かわしかったので、
「わかりましたよ。連中に紹介しますよ。」
と言ってしまった。まったく、俺って奴は・・・こんな正体不明な奴に
優しくしちゃうなんて。
「はぁ〜あ、またあの連中に会うのか。」
明神はそう呟くと、天を仰いだ。

632 名前: no name :2010/02/22(月) 19:57:21 ID:Jb7GYxbw

裁きの雷が落ちてきた。
死んだ。

633 名前: no name :2010/02/22(月) 20:58:06 ID:pPcZLYFq

救急車を呼んだ

634 名前: no name :2010/02/22(月) 20:59:14 ID:Xr/Z/kUQ

裁きの救急車が落ちてきた。
死んだ。

635 名前: 削除済 :削除済

削除済

636 名前: no name :2010/02/23(火) 00:41:45 ID:l2rscfne

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: 何 :  /!::|::l::::/|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄   : : :
: だ :   |/l::|::|::|:ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\.   : : :
: か :   |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄   : : :
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: わ :.  |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::\
  か     / ',|::|:::|   /   `゛       |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ゛`
  ら      l::!::::ト、  '、 _         ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、
  な     r'"´||',::::',                 |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | |     / / \
  い   /   ll ',::', 、 ーこニ=-       /!::/ ヽ:::|  ヾ、  ノ ノ  /  ,イ   ヽ、
       ,'    |  '、:, \ --       ,. '´ |;'  l ヾ、.   //     / |    l: l
      |   |!  ヽ;  ヽ       /.:    i!  /   ゛// |l      / |      | |

637 名前: no name :2010/02/23(火) 03:38:17 ID:oRQ7u2At

爆風で派手に吹き飛ばされ、ミニクーパーは廃車扱いにも出来なく
なったが、どうやらまだ生きている、と明神は思い、身体を起こした。
途中に挟まった妙な広告などをさておいて、サイボーグ化された明神
はひとまずまだ動ける模様である。
落雷用のコーティングをしていて命拾いした。自分を改造したドクター
に感謝しなければならないな、と思いつつ、例の男を見やる。
仰向けに倒れていた男は、身体中から煙を噴き上げながら、ゆっくりと
身を起こした。
「やれやれ……危うくまた心停止する所だったよ」
「ふむ、あんたも只者じゃなさそうだ」
「格好からしてこんなだからね。大抵の事は切り抜けられる装備だ。
なので、それほど心配しなくてもいいよ」
「ありがたい。まずは代わりの車を用意しないとな。
それとなく声をかけてみるとするか。んー……よし、ヘイ、タク
シー!」
エンジン音もタイヤのきしみも微塵もさせなかったくせに、明神達の
前には一台のタクシーが停車していた。後部席のドアが開く。
「毎度!どちらまで?」
「○○公園の東口まで」
そう告げて、明神はシートクリーニング代も含め、数枚の高額紙幣を
渡す。
「恐れ入ります。じゃ、出しますよ」
「頼む」

彼らを乗せ、タクシーはスムーズに走り出した。

638 名前: no name :2010/02/25(木) 13:41:49 ID:yabZqfPS

で?

639 名前: no name :2010/02/25(木) 15:52:02 ID:UEjdKNZ0

 タクシーの後部席で明神は、共に生き延びた隣の男に声をかけた。
「で、あんたの本当の名前は?」
「ふむ……さすがにいつまでも通じる名前でもありませんな。
クァセ・フジコ。物心付いた頃には私はすでにそう呼ばれていた。
両親の顔も国籍も知らされぬまま、作戦の時だけ、外に出られる。
そういう身の上です」
 ジェット・リーが確かそんな役をやっていたっけ、と思い返しなが
ら、明神は続けて訊ねる。
「つまり今はあんたも作戦遂行中という訳か。あんたのボスは近くに
いると考えていいのか?」
「肯定です。私の話せる所も、もうそれほど多くはない」
「了解した。まずはこちらの仕事のパートナーの所へ一緒に来てもら
おうか。
互いの利潤追求を願う相手なら、情報交換も可能なレベルで、早めに
済ませたい」
「いいでしょう。当分の間、私とあなたはパートナーだ」
クァセは手を差し出した。しかし、明神は前を見たまま、言葉を続け
た。
「俺は明神。握手はしない主義だ。
嫌ってる訳ではなく、昔読んだ何かの漫画で、それで暗殺された奴が
いてね。風邪の予防みたいなものだ。
気にしないでくれるとありがたい」
「いえ、用心深さは必要です。結局の所、武装する事は互いをけん制
すると同時に、臆病と言われてでも自分を存続させる為のもの。何も
恥ずかしい事はないのです」
「恐れ入る。あ、ドライバーさん、その辺りで止めてくれ」
「毎度」
ドライバーは何も訊ねず、繁華街の裏手にある公園通りで車を止め
た。
その後頭部に、明神は45口径の銃口を当てた。
「よし、そこまでだ。目的を話してもらおうか」

640 名前: no name :2010/02/25(木) 18:44:02 ID:UEjdKNZ0

「何の事です?強盗ですか?」
「しらばっくれてもムダだ。あんたからは硝煙と血の匂いが漂い過ぎ
てる」
「そうですか。タバコは意外と消臭に向いてませんな」
そう告げるなり、ドライバーは振り返りざまに明神の火を吹く銃口を
腕で跳ね上げながらコルトパイソンを向け、発砲する。同時にクァセ
が外へ転がり出て、そちらへ倒れ込みながら初弾を機械の腕で何とか
防いだ明神がドライバーの腕を蹴り上げ、二発、三発と発砲した。
が、その銃弾は運転席の背に穴を開け、男をかすかに揺るがせただけ
で、彼は不敵な笑みを向けて来た。
「頑丈なのはお互い様の様だな」
「技術流出は恐ろしいですな」
「ああ、ふざけた世界だ」
車外からクァセが、背中に仕込んでいたと思しきショットガンで運転
席へ発砲を始めた。明神はその隙に足を振り、反動で開いているドア
から外へ転げ出る。
低く体勢を構えながら、明神もクァセも運転席へ、残りの銃弾をあり
ったけ叩き込む。
反撃はないまま、最後の薬莢が転がる音だけが響き……再び辺りには
沈黙が訪れた。

マガジンを入れ替え、銃口を向け直しながら、明神はクァセをバック
アップに、運転席へと近付いて行く。
その時―

641 名前: no name :2010/02/25(木) 18:46:49 ID:OR5tUAC/

裁きの後部座席が落ちてきた。
死んだ。

642 名前: no name :2010/02/25(木) 19:24:46 ID:PS4hlIX5

死にたかった。
だが、彼には死ねない理由があった。

643 名前: no name :2010/02/25(木) 19:27:33 ID:yabZqfPS

ベッドの下に隠したアレを残したまま死ねないからだ

644 名前: no name :2010/02/26(金) 08:39:58 ID:Wdx05hVj

食べかけのコッペパン?

645 名前: no name :2010/02/26(金) 12:09:44 ID:HQ+5wXnj

否、一年もの歳月をかけて作り上げたもやしだ

646 名前: no name :2010/02/26(金) 17:36:48 ID:mImKn5x/

いつか最高のもやし炒めにしてやる、彼はその約束を破りたくは無かった。

647 名前: no name :2010/02/26(金) 17:55:47 ID:KkEVaozL

その約束を果たすまで、死ねないのだという事を彼は知っていた。
それまで、彼は不死身なのだ。その時クァセの方を見た。
死んでいた。その時後ろから見覚えのある車が―

648 名前: no name :2010/02/26(金) 18:06:47 ID:6Dnvapnj

                          ,.ィ''''===ニ二'、''' ―-- ...,,,__
                         /          `゙/T~~~''''''ーテミ;-、_
                      r'フ".           ,;" !     ;!!  `ヾ:;.、`~゙゙''''',-、
               _,,,,.. . ----;;'ニ―- ..,,,_          /;,.......!    _/;!,... --‐' \'''r-''"
        ,,... -‐ ''''""~   ,. - '"   ~”゙゙`  ~` ''ー- ,,,,/ ,二二! ''' "~         `丶、
      /::;!  ,.  '"       _ ,.  - ‐         :;         "~      ,.r'"   L
      ,ト''         ,r-、、'"               :;            ,.:' /:;r=ミ:、  ,..)
     r'" :;、_        i'::::::,!:!       _,,.-=ミ:;,、    ;            ,!  ;':;' ; ! !!レ"''
    〉ミ:;.、 ミ'ー-.、_   ゞン,:'     ,.ィ",,.-=ミ ヽ ;     !       __,,... -―- -|::|l ,ノノ,リ
    ヾミ:、 ミ:;- 、 、_`"''二 ー'''",,. :/:;;;'"  ヾト,il! !   ,,.. . - ‐ ';'"~.-‐''''" ̄~~`'ミ:;ヾ彡ン
    |  |`ヽ.、_  {二二!三三 ;: ::;/:;:;il    ,!; ,l| | ''",.~-‐ ''"´           `''''"
     `ヾ、!   |~`''''''ー―'''''''''''":; ,'::;:;:;:il、   _,.クノ:リ-'"
        ~`'ートミ  ,....................; /ゞ;:;:;:;:ヾ、,.彡':;ノ
             ̄~~~~"""~~´  `ー---‐''"

649 名前: のーなめ :2010/02/26(金) 18:14:06 ID:PEihdXVL

アレは、俺に最高のもやし炒めを食わせろと言った、
アンガールズノ=キモイホウの車ではないか!

650 名前: no name :2010/02/26(金) 18:43:40 ID:uPPOE788

さぁ、ここでサクッと話を進めたいのだが、ちょっと気になる事がある。
アンガールズノ=キモイホウってどっち?

651 名前: no name :2010/02/26(金) 23:04:31 ID:rCMVCI2n

明神の脳内でその懊悩が膨れ上がった。
が、彼は両手で自分の頬を叩くと、静かに呟いた。
「そいつは俺が……俺自身のゴーストで確かめる事だろ」

652 名前: no name :2010/02/27(土) 01:08:30 ID:/rV1RY0m

>650
Tの方じゃないか?

653 名前: no name :2010/02/28(日) 16:03:47 ID:JExO88v+

で?

654 名前: no name :2010/02/28(日) 21:48:49 ID:SewSZ397

ん?

655 名前: no name :2010/03/01(月) 00:01:29 ID:Kje5/5yp

わ?

656 名前: no name :2010/03/01(月) 01:00:33 ID:CCBPBIwz

www

657 名前: no name :2010/03/01(月) 04:33:56 ID:4hXnDAeK

そうだ、どちらがキモいのか、電話をして誰かに聞けばいいではない
か。
明神は車に警戒しつつ、クァセに対象を挟む様にして回り込め、と指
示を下し、おもむろに相川を携帯で呼び出してから、肩と耳でそれを
挟んだ。
『はい』
聞きなれたライバルの声である。ゆっくり接近して来る車を眺めなが
ら、語りかける明神。
「あ、俺、あのさ、」
『俺じゃ分からない。誰?』
「だから俺だよ」
『あのねー、そういうの間に合ってるんだ。じゃ』
「あっ」
電話は切れた。
あの馬鹿、オレオレ詐欺と勘違いしてやがる!誰からの着信なのか見
ればいいだろうに!!
明神は舌打ちをしつつ停車した車から降りて来る男達の装備を探ろう
と目を凝らした。

一方相川の隠れ家では―

適当に電話に出て適当に切った相川は、電話に出た時と同じくモニタ
を眺めながらぼやいた。
「あー、やだやだ。
信じられる?オレオレ詐欺だよ」
「明神の声じゃなかった?」
「そう聞こえた気もしたけど」
着信履歴を見る。果たしてそれは明神からであった。
「奴からの電話である可能性がかなり上がった」
「状況確認込みで電話して確かめてみれば?」
「あ、そうね」
相川は改めて明神へ連絡を試みる。が、途端に緊迫した空気が伝わっ
て来た。
「相川だけど」
『すまんが今、ちょっと取り込み中だ。かけ直す。じゃ』
「ちょ……何だよう」
「どうしたの?」
「いや、どうも嫌な空気が伝わって来た。また衛星から居場所を見て
みるかね」
PCから例によって確認してみると、二台の車が並んで止まっており、
間に明神。そしてそれ以外に数名の男達が確認出来た。
「ピンチじゃないのか、これ」
「じゅげむ(仮)達に連絡しましょう」
BOSSは携帯を取り出した。

658 名前: no name :2010/03/01(月) 23:50:57 ID:USY/fS90

「BOSS・・・か?久しぶりだな」
久々に?BOSSの声を聞いてじゅげむ(仮)は歓喜の声を上げた。
「?・・・久しぶりってさっき話したばかりじゃない。急に変な
こと言わないでよ。それよりも、相川によると明神がやばいらし
いの。援護にいけるかしら?」
お構いなしに話すBOSSのペースについていけず、じゅげむ(仮)
が話を切る。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。そこに相川がいるのか?・・・明
神?・・・・・・そういう・・・今、明神は何処にいる?」
少しだけ時間が掛かったが、ようやく内容をくみ取り相手に気付
かれないようにじゅげむ(仮)は話を続けた。
「○×○×に明神がいるんだな?わかったできるだけ、早く駆け
つける。」
そう言うと、じゅげむ(仮)は携帯を切った。
「BOSSなんて何年ぶりだ?で?用件は何だって?」
隣にいる相川?がじゅげむ(仮)に話かけた。
「なぁ、同じ携帯が二つ存在した場合はどっちに電話がかかるん
だろうな?」
じゅげむ(仮)が急に変な質問をしだした。
「何だ?いきなり?」
相川が逆に聞き返すと、じゅげむ(仮)はため息混じりに答えた。
「・・・どうやら、この世界には俺とお前以外にもう一人ずつ、
じゅげむ(仮)と相川が存在するっぽいな。」
「・・・どういう意味だ?」相川はまだ把握できないらしい。
「つまり、俺達は過去から一旦ビックバン後の世界に飛ばされ、
また戻ってきた。が、この戻ってきた世界は俺達がいた世界では
無いかもしれんという事だ。いわゆるパラレルワールドって奴な
のか。もしくは俺達が未来に飛ばされる前の元の世界に戻ってき
てしまったのか・・・」
「・・・よくわからんが、とりあえず今の俺達の状況はドッペル
ゲンガーって奴なのか?」
相川がじゅげむ(仮)に聞く。
「俺達二人だけだがな、他のメンバーは・・・そういやじゅげむ
(巨)もいるな・・・とにかく、この世界の連中に俺達が会うの
はまずいな。」
「けど、さっき明神に会いに行くとか言ってなかったっけ?」
「明神は一人だけだし、会いに行くだけなら問題ないだろう。」
そう言うと、じゅげむ(仮)は車にエンジンをかけ明神のいる場
所へ向かった。

659 名前: no name :2010/03/02(火) 00:17:24 ID:L3ikQmUw

「ところで…」
明神を助けに行く車中で、突然相川が口を開いた。
「何だ?」じゅげむ(仮)が聞き返す。
「さっきの話なんだが…」
「この世界にはもう一人の俺達にがいるって話か?」
「それだ…その話なんだが…ややこしくないか?」
「…は?」
「いや、名前が同じだからさ。名前の表記とか一緒じゃん。」
「そう言えばそうだな…どうする?」
「それを考えてたんだが、名前の前に未来の未をつけないか?」
「つまり…未じゅげむ(仮)って事か?…どうせなら英語のFuture
からFをとってFじゅげむ(仮)の方がわかりやすくないか?」
「って事は俺はF相川か?…ダサくないか?」
「仕方ないだろう。前の奴がそういう設定にしだしたんだから……
そうだあれだ、Jリーグのチーム名もそんな感じだし、いいだろ?」
「相川F(フューチャーズ)的な感じか?」
なんでズ?と突っ込みたかったがじゅげむ(仮)Fは抑えた。あ、
もうFが反映されている。
「つーわけで、よろしく頼むぜじゅげむ(仮)F。」
「任せろ、相川F。」

二人が話し合っているうちにじゅげむ(仮)F、一向は明神がいる
場所に着いた。

660 名前: no name :2010/03/03(水) 12:02:42 ID:3Hz4Sb8s

しかし、そこはハルマゲドン戦争の戦地だったため、じゅげむ(仮)F、相川F、明神は戦争に巻き込まれ死亡が確認されました。

これぞ先の読めない話作り。だろ?

661 名前: no name :2010/03/03(水) 12:55:57 ID:VEGmOt2I

じゅげむ(仮)F、相川F、明神は生き返って逆立ちした

662 名前: no name :2010/03/03(水) 13:17:26 ID:cA9bJ7Nb

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663 名前: no name :2010/03/03(水) 19:49:50 ID:Zb02lUjw

・・・とわけの分からないことを口走り始めた三人。一体どうしたというのだろうか

664 名前: no name :2010/03/04(木) 01:03:26 ID:pWwMF74O

相川F「やれやれだぜ・・・」
じゅげむ(仮)F「フ・・・確かにな」
明神「いい加減この生き返りの呪文さぁ、使うのやめない?」
???「しょうがねぇだろ?3秒に1人が死ぬ世界。コレぐらい
    唱えないと世界が飽和しちまうよ?」
相川F「ん?・・・しかし、まぁ・・・相手も一掃できたしイ
    ーブンって事にしとくか。」
明神「それよりもナイスなアンタ。この呪文生き返る人は選べ
   ないから死んでからすぐ唱えないととんでもない数になっ
   ちまうんだよな」
???「気にすることは無い。私は当然の事をしたまでだ。・
    ・・つーか今ので相手も復活したみたいだが・・・・」
さっきまで倒れていた奴らが立ち上がりつつある。
相川F「じゃあ、全滅フラグ禁止な?呪文唱えんのめんどいか
    ら。」
明神「オーケー」
???「そんじゃあ、パッパッとやっちゃいますかぁ!」
じゅげむ(仮)F「・・・ところでさぁ・・・アンタ誰?」

665 名前: no name :2010/03/04(木) 02:22:06 ID:QmXh3kbn

「えっ、私はアンタでしょうが!!」

666 名前: no name :2010/03/04(木) 11:41:52 ID:Zt0b0mau

じゅげむ(仮)F「ドッ、ドッペルゲンガー!?だ・・と・・・!?
ぐはっ!」

667 名前: no name :2010/03/06(土) 20:41:26 ID:LYsWfDcF

668 名前: no name :2010/03/07(日) 09:03:16 ID:VWjPbm/l

669 名前: no name :2010/03/07(日) 14:00:59 ID:RQla3Rbl

670 名前: no name :2010/03/08(月) 12:37:55 ID:Ovri6nO0

「いやチェンジで…」じゅげむ(仮)がそう冷たく言い放った。
「ちょ?!それは無いんじゃないの?仮にも自分なんだからさぁ
・・・」
じゅげむ(仮)Fが助けを請うように言う。明神は敵と銃撃戦を
始めていた。ドッペルゲンガー等という低俗な話題をしている場
合ではなかった。が、
「…ドッペルゲンガーって要するに心の持ちようだと思うんだよ
ね。」
相川Fはそう言うと、ポケットの中からバリカンを取り出した。
「…ねぇ、何で、さも当たり前のようにバリカンをポケットから
取り出すの?何でこの銃撃戦の中でそんな冷静でいられるの?つ
ーかそれ、いつから持ち歩いてんのぉぉぉおおお?」
じゅげむ(仮)Fは冷静になろうとありったけのツッコミをいれ
る。しかし、相川Fはそんな言葉も無視してじゅげむ(仮)Fの
頭にバリカンで剃り込みを入れてきた。
「んデえe?!…」
呆気にとられそれ以上言葉が続かないじゅげむ(仮)F
「銃撃戦の時は無闇に動かない!これ鉄則だよ。」
そう言いながら相川Fは手の動きを止めようとしない。ものの数
秒だった。じゅげむ(仮)Fの頭は丸坊主になってしまった。
「…コレ。主人公としてどうなの?」じゅげむ(仮)Fは尋ねた。
「いつから主人公になったんだよ?だがこれで、じゅげむ(仮)
との見分けはつくようになった。」
相川は相変わらずの冷静ぶりだ。
「これで、じゅげむ(仮)Fと名乗る必要も無くなった訳だ。俺
とは別人になったからな。フン。」
ココに来てじゅげむ(仮)のドヤ顔である。
「いや、見た目の問題じゃねぇんだよ!!表記の問題だっつって
んだろうが!何?俺坊主になったの無駄?!」
じゅげむ(仮)Fは久々に切れかけていた。
「問題ない。これでお前の名前も訂正できる。」
相変わらずの相川Fである。
「?!!…訂正?!」
嫌な予感は確かにあった。今までの流れからしても想像できる。
とんでもない名前が来るに違いない。
じゅげむ(仮)Fは馬鹿だと承知で聞いてみた。
「で?俺の新しい名前は何だよ?」

671 名前: no name :2010/03/08(月) 12:59:07 ID:muOun84E

「スーパーシャイニングクリスタルボールヘッド2世」でいいんじゃね

672 名前: no name :2010/03/08(月) 18:01:31 ID:Ovri6nO0

「輝きすぎだろ!!どんだけ俺の頭輝いてんだよ?!っていうか
2世って何だぁ?1世を連れて来い!!」
スーパーシャイニングクリスタルボールヘッド2世は相変わらず
のツッコミをいれる。ってか、もう即効反映されちゃうのね名前・・・
「いや〜、我ながらに完璧なネーミングセンスだよ。」
相川Fは感心している。
「問題は解決したか?」
明神がバズーカを肩に担ぎながらこちらに歩いてきた。このアホ
なやり取りをしている最中に敵との銃撃戦を終えてしまったらし
い。もう片方の手で敵の生き残りを引きずりながらこちらに運ん
でくる。

「それじゃあ、とりあえずあんた等が何者なのかを教えてもらお
うか?」
じゅげむ(仮)がその生き残りに聞いた。
「フン。誰が貴様らに教えるものか!!」
その男は唾を吐き捨てるように答えた。
「・・・そうか。残念だ。相川F・・・バリカン用意。」
じゅげむ(仮)がそう言うと、相川Fがバリカンを構える。
「ま、待ってくれ!そ、それだけはやめてくれ!!」
「じゃあ、早く言うんだ。さもないと、バリカンで頭丸刈りにし
た上で、お前に『1世』の称号をつけてやんぞぉ。スーパーシャ
イニングクリスタルボールヘッド1世っちゅうとんでも無く長い
名前つけてやんぞ〜。」
そう言いながら相川Fはバリカンにスイッチをいれる。
「やめてくんない?俺を罰ゲーム扱いすんの、やめてくんない?」
スーパーシャイニングクリスタルボールヘッド2世が会話に入ろ
うするが、誰も返事をくれない。そして、少し間ができたかと思
われた時、その男は口を開いた。
「・・・『先の読めるお話作り』っていう世界から来た者だ。」

673 名前: no name :2010/03/08(月) 19:26:06 ID:k3xJPOVj

まあそれは置いて、
2800の安いパソコンが売っていました。

674 名前: no name :2010/03/08(月) 19:58:40 ID:Ovri6nO0

そのパソコンの中に住もうと企むオヤジもいました。

675 名前: no name :2010/03/09(火) 01:39:09 ID:tjPyUOG5

そのオヤジの中に住もうと企む虎もいました。

676 名前: izayoiasita :2010/03/09(火) 02:25:43 ID:Cb7e0JuX

しかしネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲
によってパソコンははかいされてしまいました

677 名前: no name :2010/03/09(火) 23:09:27 ID:fK3QRJlX

その「はかい」具合からその「はかい」した者の今後を占う
『はかい占い師』という者がおったそうな。

678 名前: no name :2010/03/10(水) 00:11:15 ID:QIHgJzzj

その『はかい占い師』の元に一人の男が訪ねてきた。
どうやら、何者かに大事な物を破壊されたらしい。
その何者かを占いで着きとめてほしいと言うのだ。
ところで、その大事なモノとはと言うと・・・

679 名前: no name :2010/03/10(水) 00:15:19 ID:BG8izXWM

食べかけのコッペパン?

680 名前: no name :2010/03/10(水) 21:44:50 ID:7PRtRiVu

否、一年もの歳月をかけて作り上げたもやしだ

681 名前: no name :2010/03/10(水) 21:53:45 ID:vvwpnL2m

いいや、それは私のおいなりさんだ

682 名前: no name :2010/03/11(木) 11:40:56 ID:PW3ivgaB

占い師「どれも全て美味でした」

683 名前: no name :2010/03/11(木) 12:16:05 ID:cbyrRe/4

「いや、味じゃなくてね。破壊した者をつきとめて欲しいんだよね。
こっちはその・・・あまり人には見せたくないモノ?まで見せたん
だからさ!特徴だけでも教えてくれよ?」

684 名前: no name :2010/03/11(木) 15:01:45 ID:+IMxLQ8m

電池で動くとてもプライベートな物体

685 名前: no name :2010/03/11(木) 19:40:31 ID:tpEnU9Os

  ____
 │田田│
 │  │
 │__│
  く○>「分かるかよゲス野郎!!!」
  ∧ |
    \

占い師を自販機で殴り殺してしまった・・・

686 名前: no name :2010/03/11(木) 20:21:09 ID:7GkgPDeN

the END...


いえいえ。
そんなわけがないでしょう。
まだまだ続くよ。

687 名前: やる善 :2010/03/11(木) 23:58:59 ID:PCNkro0Y

もうちっとだけ続くんじゃ

688 名前: no name :2010/03/12(金) 01:31:47 ID:deZJj7SN

いえいえ。
そんなわけがないでしょう。

689 名前: no name :2010/03/12(金) 11:56:44 ID:bnGwWq5w

いえいえ。
そんなわけがないでSHOW!

690 名前: no name :2010/03/12(金) 13:35:21 ID:YisiaPpw

じゃあ、俺がやるよ ノ

691 名前: やらない夫よりやる夫 :2010/03/12(金) 17:05:23 ID:rbSxe4tb

じゃあ、俺がやる ( ゚∀゚)o彡゜

692 名前: no name :2010/03/12(金) 23:23:55 ID:H6g54iVR

その時2ちゃんが動いた ( ゚∀゚)o彡゜ おっぱい!おっぱい!

693 名前: no name :2010/03/13(土) 00:03:36 ID:QDQdyn+v

「・・・という電池で動くとてもプライベートな物体なんだよ。」
瀕死の状態ではかい占い師は男に説明した。
「そんなものに俺のコ・・・」
そう言葉を切ると男は悔しそうに拳を握りしめた。
「そいつは今どこにいる?」

694 名前: no name :2010/03/13(土) 00:38:29 ID:axAuk7Jo

教えて欲しいなら出すものだせ

695 名前: no name :2010/03/13(土) 01:13:16 ID:+8ZEpFhI

今はこれしかないんだ…。

696 名前: no name :2010/03/13(土) 12:49:20 ID:cbesXocM

そういって出したもの・・・
それは・・・!?

697 名前: no name :2010/03/13(土) 19:26:28 ID:n+WJs8eb

長い間ご愛読いただきましてありがとうございました。
次回作にご期待下さい!!!

698 名前: no name :2010/03/13(土) 19:43:32 ID:sB6IJiDw

昔あるスレで東方厨とボカロ厨が言い争っていました

699 名前: no name :2010/03/13(土) 21:04:13 ID:KPIch1WQ

ミクがネットから消えボカロ厨は全員自殺しました
ニコニコは黒字になり荒らしも消えました

700 名前: no name :2010/03/14(日) 11:54:33 ID:IgJcu51S

「という事にして…おきましょうか。」
そう言いながらパソコンに文字を打ち込んだのは
あのモクスキー神父だった。

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