先の読めないお話作り


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■先の読めないお話作り

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1 名前: no name :2009/11/29(日) 21:30:57 ID:s9EA1SuI

皆でお話を作りましょう



昔々あるところにおじいさんが


所ジョージが倒れているのを見つけました


おじいさんは所ジョージを・・・・


↑的な。それではスタート


昔々あるところに

501 名前: no name :2010/01/16(土) 01:15:40 ID:fvCc2kN/

「谷本っ!……私用に電脳を利用しないの!」
ボスケスに渇を入れられ体がビクッとなった谷本。
その谷本に一つの電信がきた。
「ボスケスさん。コレ…」
その情報を電脳でスキャンしたボスケスが呟いた。

502 名前: no name :2010/01/16(土) 01:43:23 ID:joUnjt8y

「ブランド品の情報?スパムね。いらんいらん。
戦争でブランド品ったら銃器会社と作戦遂行に使用する各種装備の事を
言うもんだし、それにアクセならあたしは今あるこいつで十分だ」
そう告げて不敵な笑みと共に掲げてみせるパルスライフル。ボスケスは
その各種装備の残弾を改めて、海兵隊員とファントム達全員に確認させ
る。
「しっかし、ゴミ拾いはまだなのかね。血袋の回収にしては少し時間が
かかり過ぎじゃないのかい?」
「ああ、全くだ。お茶会ついでに見つけたブツへみんなが議論でもぶつ
け合ってたらギャグだぜ」
ボスケスの言葉にファントムもそう告げて同意する。ボスケスはため息
をついて続けた。
「しょうがないな、気が向かないけどケツを蹴飛ばしに行くとするか
ね。最新鋭の研究装備をおもちゃ代わりに出来る優秀な頭脳に払うギャ
ラは安くないんだ」
「同感だ。もう十分経ってる。行こう」
部隊とファントム達はラボの連中が入った倉庫のドアをノックした。

503 名前: no name :2010/01/16(土) 02:11:00 ID:CBAT2/VC

そして射精した

504 名前: no name :2010/01/16(土) 09:56:07 ID:joUnjt8y

ドアの向こうから返事はなく、>>503という謎のナンバーからの突然の
電脳ハッキングにより、強制的にその行為が成される。これには鍛え
上げた海兵隊の猛者達も面食らった。ファントムも思わずうめく。

そして、一時的に緊張が解かれる状態になったボスケス以外の彼らを、
『そいつ』は襲った。

「上に熱反応ですお!しかもこいつを動かしているその部分はとても範
囲が小さいお!!」
「何だと?」

一斉に振り仰ぐ彼らの視界に入ったのは―

505 名前: no name :2010/01/16(土) 17:21:58 ID:1iCVr2HI

まんPのGスポット

506 名前: no name :2010/01/16(土) 17:52:05 ID:joUnjt8y

「おい、何だありゃ……」
そこにあったのは>>505の言う通りにしか見えない『何か』。勿論肉眼で
見た事のある者などほんの一握りだが、それでもその一握りが言った。
>>505って奴だよ」
「あんなのが付いてるのか。あたし女やめたくなって来た」
ボスケスが憂鬱そうに言いつつも、パルスライフルの銃口をゆっくりと
それに向ける。そして電脳からの通信で続けた。
「ノックしても反応がない。上にはあれがいる。
みんな、ゆっくり後退しろ。何をぶちまけてくれるか分かったもんじゃ
ないからね。あたしが合図したらまずは焼き尽くせ」
『了解』
ファントムも含めた全員が今や銃口をそれに向ける事に成功しており、
そのままゆっくりと今来た道を下がって行く。
それは蠢動していたが、追っては来ない。が、如何なる反応を見せるか
分からない以上、出した指示の通りに焼き尽くす義務がある。
十歩ほど後退した所で、ボスケスは合図した。
「ファイア」
パルスライフルから放たれた火炎放射に包まれた途端、それは、車の
ブレーキ音の様な悲鳴を上げた。

507 名前: no name :2010/01/16(土) 19:05:09 ID:QBCtgw7n

車が本当にブレーキしながら突っ込んできた

508 名前: no name :2010/01/16(土) 19:18:18 ID:wZDeutU4

だが車がブレーキしながら突っ込んできたところでボケナスに精々勝てるゲームは
無料ゲームサイトの脱出ゲーム。それも、レベルをeasyにしないとアイテム一つ
見つけることもできない。ならば。
「ならば、すべてを受け止めて潔くあの世へ行こうじゃないか!」
そう高らかに叫び、静かに両手を広げる。だがその時、>>505の言った通りのよく
分からない何かから、さらによく分からない液体が放出された。それを見て、言葉を失う。

509 名前: no name :2010/01/16(土) 19:25:47 ID:QBCtgw7n

どくどく!
もうどくになった!

510 名前: no name :2010/01/16(土) 21:11:39 ID:GwBp55Jo

勇者は死んでしまった

511 名前: no name :2010/01/16(土) 22:25:11 ID:fvCc2kN/

「こういうときの為に元気のかけらを買っておいたのさ!!」
金やんが元気のかけらを取り出し勇者に飲ませた。
そして、かけらを飲ませつつ金やんは言った。
「君、誰?」

512 名前: no name :2010/01/16(土) 22:54:03 ID:8iZ9VdxP

「第97番隊隊長、{紅の蠍}フェルシエル・ラフィンだ・・・・・った様な気がする。」
そして、金やんは言った。
「あたま、はいってる?もしかしてはいってない?」

513 名前: no name :2010/01/16(土) 23:10:35 ID:QBCtgw7n

私の頭はからっぽです。
魔法使いに頭を入れてもらいに行きます

514 名前: no name :2010/01/17(日) 11:18:03 ID:VJM9ZroP

「不幸な奴だ。みんな、一発お見舞いしてやる。下がれ!」
金やんはそう呟き、前方から突っ込んで来た旧式四輪車にグレネードを
叩き込んだ。ボンネットを跳ね上げながら火を噴いて突っ込んで来る
それを、そこにいた全員が壁に張り付いてやり過ごす。
ブレーキをかけながら来ただけあって、それはようやく停止した。
「よっしゃ、火をあのハレンチな物体に浴びせ続けろ!データが取れ
なくても構わん!」
ボスケスの通信に、再び先ほどの物体に火炎放射を数名が浴びせ始め
る。

「訳の分からない展開だぜ。空間結合でも発生したかな?」
「それならセンサーに反応があるはずさ。とにかく何かが起こってる。
何かを飲み込んでたそこのハレンチな奴が口を聞けたら楽なんだけど
ね」
消し炭になっていく『奴』を見ながら、ボスケスはファントムと金やん
にため息をついて見せた。

515 名前: no name :2010/01/17(日) 18:32:57 ID:Ww4Dg1LR

確かに「先の読めない」話だな

516 名前: no name :2010/01/18(月) 08:40:07 ID:WJchtUme

地球時間にしてその十分後。ノックをしても返事のない区画へボスケス
が先頭に立って突入し、分かった事は、ラボの研究者達は何らかの強い
眠気を引き起こす物質を散布され、防護服もお構いなしに眠らされてい
たという事だった。

現在彼らは艦内のドックでそれぞれチェックを受けている。ファントム
や宇宙海兵隊の面々と同じで生身とサイボーグ部分の割合が違う面子が
揃っている為、すぐには結果が出ないらしい。
元の名前をじゅげむと言った艦長もこれにはいささか驚いた様子だっ
た。
「過去のデータにもない。『レッドバースト』とも少々流れが異なる。
やる夫、君からの意見を聞きたい」
やる夫は電脳で彼に答えた。
「内部テロの可能性を疑った方がいいと思いますお。何故今回の航海で
こんなストライクをかましてくれたのか、それを確認しない事には、乗
組員の安全は保証出来ないお」
「同感だろ、常識的に考えて」
やらない夫も会話に加わる。
「今回の航行は周辺惑星のテラフォーミング作戦としてはそれほど大き
いものじゃないです。過去に地球でホイホイやってた道路工事以上に、
頻繁にあちこちの企業が行っている。
なのに何故我々の船が狙われたのか。それを調べ上げるのが先決だと、
自分は思います。常識的に考えて」
「うむ……」
艦長は少し考え、告げた。

517 名前: no name :2010/01/18(月) 11:58:09 ID:aNFi0zaS

「あいつを体育館裏に呼べ」

518 名前: no name :2010/01/18(月) 12:29:22 ID:Q40Wh88a

「そんな事よりこの前貸した100万円かえせボケ」

519 名前: no name :2010/01/18(月) 13:26:09 ID:1pdm7M7P

そんなことより私の処女返せ

520 名前: no name :2010/01/18(月) 13:29:10 ID:WJchtUme

「どれも無理な話だお」
やる夫がふくらみながら告げる。それは、死罪を告げられるよりも重い
宣告……しかし、艦長は深く頷いた。
「さて、本題だが」
脳内会議を展開した事実をスルーして、艦長は、こう続けた。

521 名前: no name :2010/01/18(月) 15:13:53 ID:VqlpxFXu

「あなたと…合体したい…」

522 名前: no name :2010/01/18(月) 16:24:10 ID:2Cv6tK6f

やる夫は危険を察知し、
「それ無理だお」と言い放つと一目散に逃げ出した。
美女ならともかく、艦長と合体するのはやる夫には嫌だったようだ。

523 名前: no name :2010/01/18(月) 20:41:02 ID:eYNk7nxa

「合体ってそういう意味じゃんナインだけどね」
逃げ出すやる夫を見つめながらぼそりと艦長は呟いた。
「じゃあどういう意味ですか?」
ボスケスがすかさず訊いた。
「ほら、子供の頃よく見ていた戦隊ものだよ。ロボット合体するだろ?あれだよあれ。」
「……その5人は誰が?」
「…そうだな。ファントム(レッド)、ボスケス(ピンク)、艦長(ブラック)、金やん
(イエロー)、やる夫(ブルー)。……そうだな、キャッチフレーズは『5人合わせて
(所持金)5円ジャー』なんてどうだ?」
明らかに瞳を輝かせながら艦長が言う。
「それ、一人1円って事ですよね。……リーダーは俺ですか?」
とファントム(レッド)はメンバーに聞いた。すると、金やんが逆に訊いた。
「昔から思ってたんすけど、戦隊モノのリーダーって何で赤が担当ナンすかね?」

524 名前: no name :2010/01/18(月) 22:59:22 ID:WJchtUme

「昔は熱血野郎におんぶにだっこでありつつも、ブルーは正義感が強過ぎ、ブラックは何処かニヒルな雰囲気担当、イエローはカレーを食べる力持ち、ピンクは紅一点だったからなのだよ」
『なるほど……』
艦内の全員が声を上げて頷いた。

525 名前: no name :2010/01/18(月) 23:51:39 ID:pex4CehP

一同「つまり、原因はマルニーだったということか・・・・」

526 名前: no name :2010/01/19(火) 06:45:34 ID:OcphUrjd

一万年と二千年前から愛してる〜♪

527 名前: no name :2010/01/20(水) 00:58:06 ID:q1qnbbF3

「こ、この気分が高揚して来る歌は……!?」
「歌エネルギーって奴かお!?」
「興奮せずにはいられないだろう、常識的に考えて」
やっとこさ艦長のコメントで話がまとまりつつあった艦内に突如流れて
来た坂本女史による素敵ソング。
頬を染めつつ、艦内の誰も彼もが身近な人間を見て頬を染めつつ、こう
言った。

『あなたと、合体したい……!』

528 名前: no name :2010/01/20(水) 01:16:14 ID:ZjuahQ6D

それは、漢だらけの艦内に満ちた狂気が開放される瞬間だった

529 名前: no name :2010/01/20(水) 01:47:50 ID:7rsKTNCe

あなると、合体したい…

530 名前: no name :2010/01/20(水) 03:45:05 ID:q1qnbbF3

七色ソドム艦となってしまった船の中、高い危険性を伴う音声遮断モー
ドでファントムと金やん他、宇宙海兵隊の面子は操縦室から逃走した。
海兵隊専用の一室に逃げ込めば通信機もあるし、他の周辺空域を航行中
の別の船と連絡が取れるはずだ。

艦長はやる夫とやらない夫の間で
『気持ちいい……!』
と頬を染め、のけぞっていた。あれは少なくとも曲が鳴り響いている間
は人としてダメだろう。
「何てこった、ちくしょう!艦内の状況もまだ把握出来てないし、ラボ
の奴らがどうなったかも分からないってのに!!」
艦内の女性メンバーの一人であるボスケスが電脳で喚いた。
当然の心配である。人類有数の優秀な知性を誇る学者達が自分達と合体
する為に追いすがって来たらどうなるか。
パルスライフルのスタンモードで沈黙してくれるならいいが、そうなる
かどうかも分からない。

どうにか区画のドアに到達した。開けて突入し、敵になりそうな物がいない事を確認。
ドアをパルスライフルの火炎放射をバーナー代わりにして枠に焼き付け
る事にする。他の面々は地球と他の船への連絡担当に分かれる。
「ともかく周辺空域にいるかもしれない船と連絡だ。
『身体を大事にね』
と、祖母ちゃんから言われてるんでね。見知らぬ野郎に、新しい世界に
目覚めさせられる訳には行かない」
「あたしだってラリって痴態を繰り広げる予定は無いね。
それにここならトイレもシャワーもあるし食料も二ヶ月分はある。しの
いで見せるさ」
ボスケスはパルスライフルの残弾をチェックしながら、後ろの処女の心
配をするファントムにそう告げた。

531 名前: no name :2010/01/20(水) 07:36:43 ID:94zo+Frc

「志村!後ろ後ろ!」

532 名前: no name :2010/01/20(水) 08:25:45 ID:q1qnbbF3

パルスライフルを構えながら各員が四方をチェックし直す。
視界には通常モードでは何も映らない。ファントムが電脳で囁いた。
「……古代のコメディーによると、この声に反応しないで生き延びた奴
はいないという」
「ゴーストの囁きって奴かい」
「ひとまずは何もいない様ですが」
「一、二の三であたしが明かりを消す。みんな暗視モードで見ろ」
『了解』
「一、二の……三!」
途端にボスケスが壁のスイッチに飛びついて明かりを消した。
が、先ほどのハレンチな生き物ほどの熱反応も無い。
「……いないな」
「安心するな。あたしらの知らない待機状態で止まってるか動いてる
可能性がある」
「そんな、エイリアンじゃあるまいし、ってうわあああ!」
緑色の視界の中で隊員が一人真上に引きずり上げられ、通信が途切れ
た。
「どうした!?」
「何だ!?」
「おい、何だこりゃあ……!?」
隊員の一人の声に、他のメンバーも息を飲んで天井を見上げる。

そこからは巨大な海中生物が次々に滑り落ちて来ようとしていたのだ。
先ほどの隊員がイソギンチャクに、足をばたつかせながら飲まれて行く
のが見えた。
「くそったれ!やっぱり空間結合みたいだぜ、軍曹!!」
「ここは持ちこたえるしかない!レーザーを交差させてホールド射出!!撤退しながらスイッチに近い奴は明かりをつけろ!」
『OK!』
各員のパルスライフルの銃口から射出されたエメラルドグリーンの電流
が海の異形達を焼き尽くす。悲鳴を上げる彼ら。
明かりが点けられ、照明が設置されていたはずのそこに暗い渦が発生
しているのが見えた。

途端に空間が閉じて行き、数名がその気流に飲み込まれる。
ボスケスが足に飛び付き、その腰に他の隊員も飛び付いて一人でも助け
ようとするが、悲鳴を上げながら胸の下の辺りで切断された隊員と共に
いやというほど背中を打つ羽目になった。

533 名前: no name :2010/01/20(水) 09:28:46 ID:gqu9Lr/s

一方その頃イギリスでは、先日からの風邪がやっと引いた息子のマーチン(15)を学校へ送り出そうと
車を車庫から出していたフランチェスカ(42)が、車の後部座席にうごめく物体が居るのを、
バックミラーで見つけてそっと後ろを振り向いた。

534 名前: no name :2010/01/20(水) 13:28:50 ID:q1qnbbF3

「いや、いやあああああああああああああぁ……!」
得体の知れないその物体は何と息子のマーチンと大人の関係になっている
ではないか。具体的な内容は読者の経験と想像力にお任せするとして、
とにもかくにもマーチンの貞操がアウトである。倫理観の崩壊もそう遠
くはあるまい。
フランチェスカは半狂乱になりつつもトランクのロックを外してから
運転席から飛び出すと、まずふたを開けてバールの様な物を取り出し
た。
そして後部席のドアを開け、愛する息子に色々している謎の物体にそれ
を振り下ろしてから叫んだ。
「あたしのマーチン(複雑な大人の事情も込みで)に何勝手な事をして
るのあんたーッ!?」

マーチンが後に派手な猟奇事件を起こした原因の内二つ、それがこの事
件と、母親とのいけない関係であった。
マーチンは取り調べの際にこう話している。

『ママが僕の部屋を勝手に調べたりコミックを捨てたり、隠しておいた
はずのグラビアマガジンを本棚に丁寧に並べて意味深な笑みを浮かべた
り、好きな映画のポスターをはがしたり、挙句の果てにみだらな行為の
相手に僕を選ばなければ、絶対にもう少し穏やかな人生を送れたはず
だ』
と。

535 名前: no name :2010/01/20(水) 17:17:25 ID:1yxlKyYY

〜3年後〜

そこにはこのスレを発見したID:WJchtUmeらの姿があった。
彼は自分のレスを見返すと、奇声を上げながらのた打ち回った。
そして急に落ち着いたかと思うと、彼はそっとPCの電源を落とした。

536 名前: no name :2010/01/20(水) 17:36:10 ID:eC1tFnmi

PCの電源が落ちても、この猟奇事件は着実にそして確実に実行されようとしていた。

この猟奇的殺人事件はまだ寒さが残る3月27日に発生した。それは、ディラン(19)、
マーク(20)、ステファン(20)、ルーシー(20)が学生寮のマークの部屋で麻雀を
した夜の翌日の出来事であった。

被害者は室内で刺殺された。その刺殺体のあまりに無残な状態に警察は息を呑んだ。この事
件はココで終わらせなければならないと。しかし、その特異な事件に警察は悩まさせられる
のである。

その部屋は発見された当時、内側から鍵を掛けられ外からは開けられない状況であった。し
かも、その部屋の入り口付近には多くの人がいたわけだが、被害者以外の人間がその部屋の
扉を出入りするところを見なかったと言うのだ。
一方、その部屋には扉の反対側に大きな窓が一つあった。その窓も内側から鍵が掛かってい
た。そして、その開口部の真向かいに位置したのが学生寮のディランの部屋だったのである。
……幸運、いやここでは不運な事にと言うべきか。被害者が殺害されたであろう時間帯。彼
は新学期に向けて自分の部屋の掃除をしていた。更に細かく言えば、ディランはちょうど窓
掃除をしていたため、真向かいにある被害者の部屋の窓は常に視界の中にあった。その彼の
発言が警察を悩ませたのだ。
「被害者ともう一人居ましたよ。カーテンに写った影で、はっきりは見えませんでしたが確
かに人影がありました。」と、当然ディランはこの後、窓から出入りする者はいなかったと
付け加えている。
つまり、被害者といたであろう人間は被害者を殺害した後誰の目にも触れる事無く、部屋か
ら消えてしまったのである。


この不可思議な事件は2週間後マーチンを確保する事で解決された。つまり、この物語も現
実的な結末を迎えるわけである。この事だけは先に約束しておこう。これで、安心して読者
の方々も謎の部分にのみ力を注ぐ事ができるのである。

さて、今回の事件の語り部として私は選ばれたわけだが、事件の流れをほとんどを他人から
得た情報で構成させている。多少脚色の強い展開があるかもしれないが大体は把握している
つもりである。そこは広い心で見て頂きたい。 え?私が誰かって、それはこの物語を読ん
でいけばわかる事だと思う。

537 名前: no name :2010/01/20(水) 20:32:38 ID:mrO4DqtN

>>529
俺はこなたと、合体したい…

538 名前: no name :2010/01/20(水) 22:57:32 ID:ZjuahQ6D

そして、事件から25年の月日が経ちマーチンは今、狂乱の艦内にいたのであった。

539 名前: no name :2010/01/21(木) 01:32:19 ID:4YNOk9NM

そしてこの時点でマーチンは、艦内の状況に比較すればまだそれほど注目
されている存在ではなかった。如何に科学が発展しようと殺人事件が無く
なる事はなかったからだ。
欲望と好奇心が常に人を殺すのである。

マーチンは惑星刑務所を移るという事で護送中であり、先ほど空間結合
事件が起こった地域からそう遠くない区画に隔離されていた。専門の武
装警官が騒ぎの理由を電脳で確認しようとしたが、二人とも例の坂本女
史の歌に導かれ、角へと消えて行き、やがてくそみそな会話が展開して
来ただけだった。
マーチンは頭を抱え、思った。

何て世界なんだ。何処へ行ってもおかしな奴がいやがる。
密室状況になった途端に本性を現し、僕をおびやかす。早く別惑星の特
別製の部屋に隔離されたいな。
マジックミラーで管理される以外は、とても静かで落ち着く場所だか
ら。

その頃、海兵隊員達は―

「リッグス!リーッグス!!」
胸の下から切断されて反応が弱まる仲間に金やんが応急手当をしつつ叫
ぶ。メル・ギブソン似のその仲間は奇しくも隔離されている男と同じ、
マーチンという姓を持っていた。
電脳でリッグスが答える。
「データ保存の為に冬眠モードに入るよ。後は頼んだ」
「バカ言うんじゃねえ、リッグス!艦内が落ち着いたらすぐドックに運
んで行ってやるからな!!」
「そうだぜ、リッグス」
「安心して今は眠るんだ、リッグス」
「仲間をやられて黙ってるあたし達じゃないんだ。リッグス二等上等
兵、休暇を命じる」
「ありがとうございます、上官殿」

リッグスのまぶたが静かに下がって行く。
彼は、最後に、こう呟いた。

>>529……」

その言葉が返って海兵隊やファントム達を冷静にさせた。

540 名前: no name :2010/01/21(木) 09:57:26 ID:SOyJ7GjM

なんでやねん

541 名前: no name :2010/01/21(木) 12:00:25 ID:4YNOk9NM

そこにいる誰もがそう思ったが、口にはしなかった。

542 名前: no name :2010/01/22(金) 00:25:59 ID:HBTjJRNZ

リッグスはアナル趣味だったのか…

543 名前: no name :2010/01/22(金) 03:28:02 ID:1pAj1IA0

            \ヽ は     は
       は   は  ヾ、_,,... -, 、.,_      は
                 ,.ィiぃ / ./  ,.ィ'>、 は   は
     は  は_,/、い ',!j. // ,.ィ´.-‐'ヽ
      ,.r'´ ̄ ./ヾゝ_NヾY//ァ',´,=ニ‐'"', は
      は   _,/ミ≧'´       ´ヌ=二.',   は
   は    / iマ           'マニーi    
       /   !ヌ   ノ  ! 、     Z=三l は   は
        / は ,li'  ー '     ` \__   ヽヾiリ    は
          いー- 、            ,ヘ、ソ
     は は,.-ヤー  `   -‐― 一 ./´ン′      は
       /ィア'"ヘ   、,___,,.、    ノ '/ は
     /'´,イ ./,イ },\. |':;:;:;:;:;'l  ,.. ケく`ヽ    は
        /l :,'/.i,'/!⌒'ヽl__,,.ノへ,ノ l ', ノ'i     は
         | ', i' 'jlノ     ヽ \,イllir‐-ゝ」_ ミi, __    は
  rっ     'j!./⌒ヽ、  ',  ',  .', lllli`ヽ、 .,_ ̄ _,..  `ヽ、 (\
  '´ /)    i     ヽ、', ,. ',  ヽillli,!ニ'-‐ ''^_,. -っ  \ \)
  //  っ  l      ノ i'  マ´ ヽリ`ー.,‐ '',ィ‐‐y′/  ,ヽ   は
  `'       リ     /  .l    ヽ、 \/  ̄ l/ /ヽ|  l ',

544 名前: no name :2010/01/22(金) 04:47:43 ID:nWI/qTCi

外の状況は依然として不明。そして周辺空域の船も見つからず、重い
雰囲気が部屋に立ち込めていた。
リッグスは幸いほぼ完全に肉体を義体化(サイボーグ化の意)していた
ので、現在は脳を保存するモードに入っているはずだ。
命は助かるが、元の任務に戻るには艦内のラボに連れて行き、修理を
施さねばならない。

「リッグスの意外な趣味は知りたくなかったけど、ひとまずは仲間の
死ぬ所を見ないで済みそうだ」
ボスケスの言葉にみんなが頷いた。
「さて、どうする、ボスケス?ここを突破して外にいるだろう連中を
薙ぎ倒し、ラボに行くか?最短ルートで無事に到達出来たとしても、
恐らく五分はかかるぜ」
「二手に分かれたとしても、ラボのCPUの使用者権限を乗っ取る準備が
必要だ。ラボにいる専門技師が無事ならいいが、空間結合をやらかして
る奴と、あの歌エネルギーという二つの脅威がある」
「防護服越しでさっきは音声遮断モードを使用したから良かったもの
の、二つ同時に来られたら今度はまたピンチだな」
「……くじで決める。異論は?」
再びのボスケスの言葉に、反論の意思を示すものはいなかった。
「どっちにしてもこのままお陀仏は御免だ」
「俺もです、軍曹殿」
「もう少しいい思いをしてからくたばりたいしな」
「OK、気持ちのいい奴らだ。無事に逃げ延びたらあたしが順番にみんな
の相手をしてやるよ」
ボスケスはにんまりと笑った。みんなも笑う。
「噛み千切らないで下さいよ?軍曹」
「なあに、義体化する所が増えるだけだろう?」
「少なくとも一緒にシャワーを浴びれそうにねえな」
「モーター音がするタイプは大分前になくなったぜ?大分ソフトな作り
になってるし、ご婦人からのアンケートも悪くない結果のはずだ」
「なら、問題ないか」
またみんなが笑った。

「OK、くじの先が青の奴はここでラボの使用者権限を乗っ取りつつ、
周辺海域にいる船に救援を求める。赤の奴はあたしと一緒にソドムに
ダイブだ。恨みっこなしで」
『了解』
ファントムを含んで総勢十五人。彼らはボスケスの手に握られたくじを
一本ずつ引いた。

545 名前: no name :2010/01/22(金) 05:04:47 ID:MHoFTA3w

【質問】アカウントなしで見れるサンプル動画って公開されてるのでしょうか。
古い環境なのでここの動画見えるかどうか不明なんです。
使えないのにアカウント取得するのも躊躇われるので。
そこで、試しに見えるか試したいと思いました。

546 名前: no name :2010/01/22(金) 18:37:00 ID:HBTjJRNZ

>>545
スレ違い ようつべ行け
>>544から再開

「15人ねぇ…。君たち、ゲームやらない?」
眼鏡をかけた中年男性がやって来た。
「おっと、僕は君たちの敵じゃないよ。銃も持っちゃいない。」
両手を挙げながら近づいてくる中年男性。
「アンタ、何者?」
「僕?僕はそうだねぇ、ココペリとでも名乗っておこうか。」
「ココペリ?変な名前。」
「そいつはどうも。とにかく、君たち困ってるんだろう?僕のゲームに参加してくれればこの危機的状況から逃がしてあげるよ」
「そんな事が出来るのか?」
「僕は異次元…いや異世界、異空間とでも言おうかな?この世界の人間じゃないから。空間結合ならお手の物さ」

「どうする?もし騙されたとしても、これ以上悪くはならないだろうし…」
「ココペリ…。ゲームの内容を聞こうか?エロだったら容赦しないよ?」
「エロじゃない。保証するよ。内容は、巨大ロボットに乗って悪い敵ロボット15体と地球を守るために戦うのさ。」
「巨大ロボットねぇ。俺スパロボ好きだし、そんなんでこのヘンテコな状況から逃げられるんならいっちょやりませんか?」

547 名前: no name :2010/01/22(金) 18:48:56 ID:HBTjJRNZ

「なんか条件があるんだろ?」
うまい話には裏があるもんだ。ボスケスがココペリに尋ねた。
「特に何にも必要ないさ。お金もいらない。ただこのプレートに手をかざして名前を名乗ってくれれば良い。それで契約が完了する。」
ココペリは高さ1メートルほどの契約台を取り出した。

「うっひょー!結構本格的!やるよ!俺やる!」
「こんなワケの分からない世界で一か八かの作戦に出るより、巨大ロボットに乗って戦う方がまともに生き延びる確立上がるじゃん?」

548 名前: no name :2010/01/23(土) 03:56:42 ID:5RMxgh+L

          _ __       ほわ〜ん     ,.‐、
        /:::::::::ノ _`Zヽ.            `ー'
  (") /、::::::::::::::::ト、:::ヽ:::\     , --、
.    /  ヽ7::::::::ハ \;〉ヽ:::ヽ   {   }      味 ロ
    |レヘ∧/:::::Nノ 〉 `^ー-ト''     `ー"     わ ボ
    |::::::::::::::::/_リノ    -一ヽ、              え  ッ
.     l:::::::::__〈 ,.-‐''´    " ノ      ,.‐、     る  ト
     !::::::f r、' 〃     ,.─'──ォ   `ー'    の 気
     ヽ::::`ーィ 、_ tナ_ ノ::/7777::/           だ 分
     |:::::::/ ヽヽニノ ト、/::/7777::/              が
      |:::::/   ∨l:::N /::/7777::/   (")
.    |::::l`ヽ.    l:::l./::/ス777::/
.     |::::|  ヽ  l::〈:::: ̄,--、/        ,. - ‐ - 、
    j::::j     ト、 l::::! ̄/,.--、ヽ      ,'       ゙、
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549 名前: no name :2010/01/24(日) 15:58:16 ID:sODoBcC5

「おい」後ろには大男が立っていた。いきなりすぎる
その大男とは!!!

550 名前: no name :2010/01/25(月) 03:28:00 ID:F3IEufGt

「忘れてた。何処にいたのさ、ネイ」
「うちの連れて来た化け物達の様子を見て来た。二体ほど何処かへお散
歩しに行ってる様だ」
「何てこった。こっちは空間結合をやらかされて大騒ぎだよ。
で、このココベリってのが十五機の汎用人型兵器を所有してて、あたし
らに乗らないかって悪魔の誘いをして来てる所さ」
「なるほど」
「よろしく」
ココベリが挨拶をした。

ボスケスが声をかけた所を見ると、彼も隊員らしい。が、ファントムの
知る所では先ほどまではいなかった。
巨漢を仰ぎ見ているファントムにボスケスがにやりとして告げた。
「紹介するよ。こいつはネイキッド。あだ名だけどさ。
で、長いから『ネイ』ってみんな呼んでる」
ネイのデータで閲覧出来る部分が電脳に送られて来た。宇宙海兵隊の
メンバーで階級はボスケスと同じく軍曹。
偵察と斥候が主な任務らしい。
ステルス機能が開発されてから数百年経った今、もはや外見の問題は
問題として存在しない。なので、巨漢でもそういう任務に就けるという
訳だ。

551 名前: no name :2010/01/25(月) 06:24:14 ID:idFCacJp

「ゴメン、ちょっと訂正させてもらうよ?」
ココペリが説明口調になる。
「君たちが乗るロボットは500メートルほどのロボット一機だけだよ。舌足らずですまないね。当然敵も一体だけ。」
ココペリは説明を続ける。
「1vs1の戦いを15回やって地球を守るゲームなんだ。そのゲームさえやってくれるならその他にコイツを何してくれたって構わない」
「その他って何さ?」
ボスケスが尋ねる。
「例えば…世界征服とか?いや、スケールが小さいかな?銀河の征服も可能かもね。その気になれば。」

「ボスー!俺たち契約済ませましたよー?」
無名の海兵隊員が説明をさえぎって声をかけた。
「あと契約してないのはボスとファントムと今新しく来たネイさんだけっすよ?」

「ああ分かった。ココベリ、ゲームの参加人数が15人って事は、一人余る計算になるんだがそいつはどうなるんだい?」
「無論助けてあげますよ。僕はただゲームをやってもらいたいだけだからね。」
ここまで言い切った後ココペリは不意に真剣な、そして悲しげな顔になり、こう呟いた。

「それに多ければ多い方が良い。どんな突発的事件が起きて契約者の数が減るか知れないから…」

552 名前: no name :2010/01/25(月) 06:48:42 ID:9K7U5Ubn

突然地震が襲った。
「ここ宇宙空間なのに?」

みんなが慌てる中、ココペリは落ち着いていた。
「早いな…。まだ15人の契約を済ませてないのに…。君たち、もう敵が来たみたいだ。今から君たちをロボットに案内する」
言うが早いか回りの空間が歪み、見た事もない場所にワープする。
「もうロボットの中さ。あれを見てほしい。今まで君たちが乗っていた宇宙船と、敵だ。さっきの地震はこいつの仕業だ!」
しゃべりながら戦闘の準備を整えていくココペリ。
「みんな。よく僕の操作を見ていてくれ。僕はもう君たちに教える事が出来ないから。」
「教える事が出来ないって…?」
「来る!」
ファントムが疑問を口に出すより早く、敵が体当たり攻撃を仕掛けてきた。それを華麗な動きでかわす。

「敵と戦う時、操作をするのは常に一人だ。バトンタッチは出来ない。操作方法は簡単だ。操縦者の願った通りに動く。」
敵の攻撃をかわしながら、操作方法を説明するココペリ。
「そしてお待ちかね、攻撃についてだがこれも特別難しくはない。殴る蹴るだけじゃなく、レーザーやミサイルも打てる。」
そう言いながら的確に攻撃を当てていくココペリ。
「それで勝利条件だが…」
敵の装甲をひっぺがすと、中から球状の物体を取り出した。
「こいつが核だ。こいつを破壊すれば勝ちとなる。無論こちらが破壊された時にはこちらの負けだ。気をつけてくれ…」

そう言うとココペリはその核をひねりつぶした。中から白煙が上がって、敵のロボットは活動を停止した。

553 名前: no name :2010/01/25(月) 06:58:04 ID:9K7U5Ubn

「す…すげえ…。」
海兵隊一同呆気にとられて一部始終を眺めていた。
「迫力溢れる戦闘シーン、もう最高じゃん?なあココペリ…あれ?いない…」
海兵隊員が我に返った時には、もうココペリの姿は操縦席から消えていた。
「あれ?アイツどこへ行ったんだ?おーい、ココペリー!」

操縦席の近くにはココペリのかけていた眼鏡が転がっていたが、ココペリ本人は消えていた…

554 名前: no name :2010/01/25(月) 12:08:34 ID:RtgMwexe

ココベリの行方は不明だったが、敵が近くまできていた。15人は戦闘の準備をし始めた。
「先鋒は俺でいいっすよね?」
そう言って、金やんはその機体に乗り出した。
「ついでに、勝ち抜き戦ですよねこれ?…じゃあ俺が15人?抜きしてきますよ。」
そう言って、金やんが乗り込んだ機体が動き出す。尾翼にはボーイング2525と書いてある。

「やっぱり飛行機はこうでないと、良い曲線美……え?ロボットって飛行機なの?大丈夫なの?」
そう言ってボスケスはファントムを見る。
「おそらく、視聴者サービスだな。いきなり高性能のロボットなんか出たらあっという間に勝負が
着いちまうからな。先鋒のスペックはこれぐらいが妥当なんだろ。」
「でも、旅客機よ、ただの。どうやって戦うというの?さっきの核の話は?どうやって破壊する
の?」
ボスケスが聞く。

「ここだよ。」
そう言って、ファントムは自分のコメカミを人差し指でトントンと叩いた。
「相手の先鋒は…ちょっと、あれF-20じゃない。」ボスケスは心配そうに呟く。
「F-20か…現実には採用されなかった機種だ。こんな所でお目にかかれるとは楽しみだ。」
そう言って、ファントムはニヤリと笑う。
「楽しみだって…こっちは旅客機よ、戦闘機に勝てるわけないじゃない!!」
「少しはアイツを信用してやれ。」
「だって…」
「忘れたか?アイツは第255回ロボコンの覇者だぞ!!」

555 名前: 削除済 :削除済

削除済

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削除済

557 名前: no name :2010/01/25(月) 17:56:41 ID:4hxmP2qI

>>554から

「ヴァーカ!誰が乗るとか乗らねーとかは、この俺様が決めんだよ!」
突然鏡餅に手足が付いたような物体が目の前に現れた。身長は30センチぐらいだろうか?
「テ、テメー誰だ!」
名も無き海兵隊員が鍛えられた動作で銃を向けるが…
「ハァン?オメーそんなもんが俺様に通用するとでも思ってやがんのか?このヴァーカ!」
どうもこの鏡餅の化け物は口が悪い。ボスケスやネイが殺気を感じた時には、その海兵隊員の体と銃を持つ腕が切断されていた。
「うぎゃあああああ!」
一瞬の出来事だった。腕が突然無くなった海兵隊員は激痛にのたうちまわる。
「あ…あんたは…?」
「あなた『様』だ。『様』。あまり俺様を怒らせねー方が良いと思うぜ?」
「分かった。貴様は何者だ?俺達の敵なのか?」
ネイが警戒を緩めず質問する。
「貴様ねぇ、ま、様が付いてるし許してやっかな?俺様の名前はコエムシ」
「コエダメ?」
「コエムシだ!コ・エ・ム・シ!今度またくだらねぇ事言いやがったらてめえを首ちょんぱしてやる!」
「わ…悪かったよ」
「俺様はお前らのアドバイザーってか、協力者ってとこだ。このゲームのルールを教えてやろうかと思ってな」
コエムシが語る。
「このゲームはココペリから聞いたかも知れんが、この世界、この地球を守る事が目的だ。勝てば守られる。負けたら…」
ここでコエムシは一旦言葉を切る。そしてみんなの反応を確認してからおもむろに言葉を繋いだ。
「この世界が消滅する」
「世界が?」
「消滅する…だと?」
慌てる海兵隊員たち。
「そうだ。クッハハハ!最高だぜ!その信じられないような怯えた表情!」
「ちょっと待て!世界が消滅するってどういう事だ!」
「文字通りだよ。お前らもお前らの家族も敵もみんなみんな消えちまうのさ!『なかったこと』になる」
「そんな…そんな事って…」
「お前らも聞いた事ぐらい有んだろ?並行世界、パラレルワールドの話を。このゲームはそいつらを淘汰するためなんだ」
「並行世界?」
「お前ら感じた事ねーか?ワケわかんねー電波を受信したりたまに有るだろ?ホレ、未だに『合体』を続けてるあいつらみたいに 」
そう言うとコエムシは宇宙船内部で行為に耽る連中の姿を周囲に映し出した。
「並行世界ってのは有んだよ。だが有りすぎちゃ宜しくない…て事で淘汰するワケよ。ここまでで何か質問は?」

558 名前: no name :2010/01/25(月) 18:28:47 ID:RtgMwexe

「なんだかなぁ…」ほぼ全員が呟いた。
「…何が気に食わないんだ?」コエムシは聞き返す。
「世界が消滅って言われても、俺ら何度もその危機からなんやかんやで解決してるしな。」ファントムが代弁する。
「世界が消滅するんだぞ?良いのか?」
コエムシが苛々しつつ聴く。
「だってよぉ、どうせ消滅しても、もう次にはよ。『昔あるところに』みたいな感じで新章がスタートするんだろう?」
「そういう、しょうも無い事は言うな!!おまいらにはこの話に拘りとかないのか?」
「そりゃぁ、消えないのが一番だけどさ…」
と言い渋るファントムを見て、コエムシが聞いた。
「じゃあ、どういうのが良いんだよ?」
「うーん、例えばさ……」

559 名前: no name :2010/01/25(月) 22:58:02 ID:F3IEufGt

「金やんの機体外部にマタン○を目一杯付けて、敵を貪らせるってのは
どうだい?宇宙ゴミみたいな感覚で勝手に散布してくれるし、テラフォー
ミングの為の菌類を」
「それで敵も支配下に置くって事か?」
コエムシの問いに頷くファントム。
「俺達としては、今回の作戦が成功すれば問題はない。この変幻自在
な何かとあんたも、その淘汰とやらが成功すれば問題ないんだろ?
何かまずい事があるかい?」
「人類って恐ろしいな。目的が達成されればどんなものでも利用しち
まうのか」
「普通だよな」
「うん、結果を求められる立場だからな」
「結果を出せなきゃおまんまの食い上げな訳よ」
「それじゃあ帰還もおちおち出来ないしな」
「テラフォーム支援機体なんかあったら予定より随分早く帰れそうだ
し、いい話じゃねえか?」
「あたしもそう思う。何か意見は?」
『異議なーし』
「だそうだよ、コエムシさんとやら」
コエムシはあまりの衝撃にあんぐりと口を開けた。

560 名前: no name :2010/01/28(木) 05:43:28 ID:OMtOd/4b

「OK、お前らが実に開拓精神に溢れる種族なんだと言うのは良く分かっ
た」
鏡餅風の物体がしみじみと告げると、海兵隊のメンバーから歓声が上が
った。
「やってみるもんだな」
「やはり議論してみないと始まらないよな」
「会話って大切」
「歩み寄る精神の偉大さって奴をひしひしと感じるね」
つい先ほどパルスライフルの威力を廊下で披露しまくった一団は悪びれ
もせずに言った。
「じゃあ、機体には乗ってくれる訳だな?」
『勿論』
全員が頷く。更に海兵隊員の一人が威勢良く言ってのける。
「大統領だってぶん殴って見せらぁ。だけど、飛行機だけは勘弁な!」
「宇宙空間じゃん」
「あ、途端に気分が優れなくなって来た」
彼は青い顔をして寝転んだ。

561 名前: no name :2010/01/28(木) 10:24:24 ID:JE3776CS

そして

562 名前: no name :2010/01/28(木) 14:59:38 ID:6EJJh2hW

ビッグバンがおきた

563 名前: no name :2010/01/28(木) 19:51:21 ID:CwOkudmm

ビックバンから10年が経ったある日...
ついに革命指導者が現れた...

564 名前: no name :2010/01/29(金) 02:09:16 ID:fLa3t40N

それは飛び級であらゆる知識を脳に刻み込んだ各国の子供達だった。

かつては
『実学をしないと真相は見えて来ない』
というのが物事を学ぶ上での基本と言われたが、義体にはその経験を、
知識と負荷として電脳にインストール出来る。作業経験などもこれで
体感出来るのだ。

それらをふまえ、ありとあらゆる必要経験を積んだ、高い知性を持つ
子供達が、ついに立ち上がったのである。

565 名前: no name :2010/01/29(金) 02:55:34 ID:sN7Y+67f

それまで座っていた,イスの上に。

566 名前: no name :2010/01/29(金) 03:16:20 ID:3GlKKIjs

そして、彼らは自室へ赴いた。
「もう眠い・・・」と言い残して・・・

567 名前: no name :2010/01/29(金) 03:22:11 ID:hmRWl76p

翌朝、人数分の、大きな地図を描いた布団が、青空の下に干されていた。

568 名前: no name :2010/01/29(金) 03:23:32 ID:sN7Y+67f

その日は,いつになく風が強かった。
布団が吹っ飛んだ。

569 名前: no name :2010/01/29(金) 10:30:43 ID:hmRWl76p

消えた一万人の『選ばれた子供達』の布団……各国の警察は勿論、調査
機関も調査に乗り出したが、その行方は依然として分からないまま。

その頃日本の千葉県木更津市では、例年通りやっさいもっさいパレード
が行われていたが、その行く手には謎の一万人分の布団一式セットが。

570 名前: no name :2010/01/29(金) 17:43:49 ID:kIB7kOzD

15年目の今日眠れる右上で会いましょう

571 名前: no name :2010/01/29(金) 19:29:50 ID:ctnD/MiR

・・・というメッセージ付きで現れた。

572 名前: no name :2010/01/29(金) 21:03:15 ID:QcprRCEK

その布団一式セットを購入した男の子は10歳。
ビック版から10年の世界では当然、その世界での最高齢である。
ところが、この布団売りの男は傍からどう見ても爺さんの風貌であった。
男の子は不思議になって爺さんに尋ねた。

573 名前: 削除済 :削除済

削除済

574 名前: no name :2010/01/29(金) 21:31:43 ID:ctnD/MiR

↑こういうのを本気にする奴が,いるのだろうか?と。

575 名前: no name :2010/01/30(土) 00:06:29 ID:9eMpLwVX

爺さんは言った。
「これをみればだいじょうV→(^o^)」
と。

576 名前: no name :2010/01/30(土) 00:23:07 ID:fEv7C/nu

そしてさらに続けた。
「わしも『GO!GO!選挙』踊ってみたしようかとおもうんじゃが、どうじゃろ?」

577 名前: no name :2010/01/30(土) 01:50:18 ID:bwgywFZg

その時,突然空からGO!GO!選挙のキャラクターたちが降り注いだ。

578 名前: no name :2010/01/30(土) 02:42:08 ID:RwED+zAM

無数に降臨する彼らを見て、人々は口々に叫んだ。

ある者は審判の日だ、と。
ある者は二次元の世界についに入れる日が来たのだ、と。
ある者はこの世の終わりだ、と。
ある者はウホッ!いい男たち、と―

579 名前: no name :2010/01/30(土) 22:34:38 ID:WKWvdDvn

無数の火花となって地面へ勢い良く突き刺さる

580 名前: no name :2010/01/30(土) 23:42:51 ID:UIn9Tz2t

火花が突き刺さって割れた地面から現れたのは、びっくりするほど美しいお姫様でした。

581 名前: no name :2010/01/31(日) 00:53:47 ID:Ht6cGHvP

数多のDQNとイケメンが群がり、数多の
『※しかし〜』
という言葉を憎む老若男女がそれを遠巻きに眺めるのでした。
が、姫君はその様子を見て、こう言いました。

582 名前: no name :2010/01/31(日) 07:51:22 ID:O8c2kJY0

「ファミチキ食べたい」

583 名前: no name :2010/01/31(日) 08:23:03 ID:WP4//xtW

「あなたと…合体したい…」

584 名前: no name :2010/01/31(日) 10:01:43 ID:Bz0uMXAN

答えて曰く,
「一万年と二千年前からふぁ・み・ふぁ・み・ま〜♪」

585 名前: no name :2010/01/31(日) 13:22:17 ID:wiILXN5W

選挙のウサギ「あ、ごめん近くにファミマないや、からあげクンでいい?」
「え?」
ウサギは姫の言葉も聞かずローソンに向かうのであった

586 名前: no name :2010/01/31(日) 13:27:08 ID:7TCI9y9J

「あなたと…合体したい…」

587 名前: no name :2010/01/31(日) 16:51:49 ID:Ht6cGHvP

どうも話が通じそうな相手がいない模様。
姫はそそくさとタクシーを呼びますと、乗り込みながら日本円で数十万
円ほどをドライバーに手渡し、
『遠くへ』
とだけ告げ、その場を去りました。

588 名前: no name :2010/01/31(日) 19:09:12 ID:WP4//xtW

そしてレイプした

589 名前: no name :2010/01/31(日) 21:09:44 ID:iSthNcSF

「ふぅ・・・」
そう言ったのは、あの10歳の男の子(以後、10男と名乗る)だった。
姫を見据え、10男はドライバーに告げた。
「行き先変更。天竺へ!!」

590 名前: no name :2010/02/01(月) 00:54:45 ID:XvU0ss+i

「だが断る」

591 名前: no name :2010/02/01(月) 00:55:36 ID:JurkVnI6


592 名前: no name :2010/02/01(月) 11:58:55 ID:8OJZnGbt

姫が辿り着いたのは、とある港町。
早速海の近くの定食屋に入り、美味しい刺身をご飯で目一杯堪能すると、
彼女は店を出た後、曇り空の下で波止場に佇み、潮風に吹かれながら、
海の彼方を見やるのでした。
その艶やかな唇からこぼれる言葉。
「さて、どうしたものやら」

そこへギターを背負ったセーラーマンが現れました。パイプはくわえて
いなかったので、ほうれん草の缶詰を摂取する事によって生じる、例の
ハイパワーは期待出来なさそうです。
「物憂げに佇む姉さん、そこで一体何に思いを巡らせているのだい?」
普通なら
『げらうぇい』
と、ほっそりした中指をそっと突き立てて一蹴する所ですが、その男の
声には彼女の心を捉える何かがありました。
自分でも驚くほど素直な声が出て来ます。
「実はかくかくしかじかこれこれこうこうで、この世に魔界転生したの
はいいのですが、目的がないので身の振り方に困っている所です」
「なるほど、それは難儀な。もし姉さんの気が向いたなら、俺と一緒に
場末のバーに付いて来ないか?
そこのママは、あんたみたいな娘にはとても優しいんだ。何か道しるべ
をくれるかもしれない」
「まあ、何というフラグ。わたくし、行ってみます。
カッコつけて先ほどから佇んでいましたが、実はかなり寒いですし」
「ああ、やっぱりね」

二人は颯爽とその場を後にし、彼の言う酒場へ向かうのでした。

593 名前: no name :2010/02/03(水) 06:21:49 ID:jGCuOMFF

そしてレイプした

594 名前: no name :2010/02/04(木) 23:53:50 ID:h11uQ9R4

バーはオヤジ達で賑わっていた。その様子を見ていた姫はある事に気づいた。
「やっぱり・・・」そう呟く姫。
「貴方が来ることはわかっていたわ。どうぞ、コチラヘ」
突然、カウンター席の向こう側にいた女性が微笑ましい笑顔で姫に語りかけてきた。
姫は恐る恐るカウンターの席に座った。どうやらこのバーのママらしい。なるほど、
オヤジ達がたむろする訳だ。相当の美人である。そう考察すると同時に、姫はさっき
気づいた異変を確信に変えつつあった。
「そんな怯えないで良いのよ。アンタを捕って食ったりしようって訳じゃないんだか
ら。」
かまわず話しかけてくるママに姫は周りのオヤジ達を一瞥しつつ、コレまでの経緯を
説明する。

話が一段落つき、姫はママの反応を見た。
「そんな事より、さっきから質問したい事があるんじゃないの?」
どうやら、ママには隠し事が出来ないらしい。姫はあきらめて訊いた。
「失礼な言い方になりますが、ママさんお幾つですか?明らかに、10歳は超えてい
る。ここにいる方々も30代や40代の方ばかりですよね?この世界が生まれてから
10年しか経っていないのに、これは明らかにおかしくありませんか?」
いきなり、不躾な質問だっただろうか。しかし、質問を催促したのは向こうである。
「フフ、さっき転生されたばかりだと言うのに、随分な洞察力ですこと。……でも、
随分と遠回りに聞いてくるのね。貴方が本当に聞きたい質問はこうじゃなくて?
『どうやって10年前のビッグバンから逃れられたのか?』
って。」
ママは意味ありげに首を傾げながら訊いてくる。
「!?…じゃあ、本当に貴方たちは…でもどうやっ…」
「でもね。問うべき項目は方法ではなくその意図。」
「意図?」姫がオウム返しするように呟く。
「残念ながら、方法は私達にもわからない。ただ、意図的に私達をこの世界につれて
きた連中がいるって事はわかってる。コレがその手掛かりよ。」
そういって手のひらを見せた。
「ロザリオ?」手のひらの中にある物体を姫はそう呼んだ。
「そう、ただのロザリオ。」
そう言って、ニコリと笑うママ。その不気味さに姫は聞かずにはいられなかった。
「…貴方、誰なんですか?」
「私?このバーのママよ。少し前まではボスケツって呼ばれてたわ。」
そう言うと、またボスケツはニコリと笑った。

595 名前: no name :2010/02/05(金) 05:09:50 ID:6imn9dXh

次回予告―

謎の存在である『ママ』と『セーラーマン』に導かれ、やって来た酒場
で伝えられたあの名前。『ボスケス』とは別人なのか?
そして、ロザリオとママの微笑に隠された秘密とは……?

596 名前: no name :2010/02/06(土) 20:26:07 ID:77foONr+

「うるせーよ」
そう言って、どこから湧いたやらじゅげむ(巨)がナレーターを尻で踏み潰した。
じゅげむ(巨)の尻の下からは「プチッ」という音がしたが、そこに残されていたのはおぞましい肉片ではなく、(もちろん)ほっかほかの肉まんであった。

597 名前: no name :2010/02/06(土) 21:04:35 ID:OC3rhV7I

おお なれーた よ!しんでしまうと なにごとだ!

598 名前: popo :2010/02/06(土) 21:20:11 ID:y+pLWGWS

ビートひろしが突っ込みを入れた

599 名前: no name :2010/02/08(月) 13:18:41 ID:Tasrfkhd

「うるせーよ」
そう言って、どこから湧いたやらじゅげむ(巨)がビートひろしを尻で踏み潰した。
じゅげむ(巨)の尻の下からは「プチッ」という音がしたが、そこに残されていたのはおぞましい肉片ではなく、(もちろん)ほっかほかのピザまんであった。

600 名前: no name :2010/02/08(月) 16:12:20 ID:DhC8aSwq

「お前ら……」
それを拾い上げ、波止場で風に吹かれながら立っているのは、数々の
修羅場を潜り抜けて来た男……相川だった。

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