先の読めないお話作り


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■先の読めないお話作り

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1 名前: no name :2009/11/29(日) 21:30:57 ID:s9EA1SuI

皆でお話を作りましょう



昔々あるところにおじいさんが


所ジョージが倒れているのを見つけました


おじいさんは所ジョージを・・・・


↑的な。それではスタート


昔々あるところに

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556 名前: 削除済 :削除済

削除済

557 名前: no name :2010/01/25(月) 17:56:41 ID:4hxmP2qI

>>554から

「ヴァーカ!誰が乗るとか乗らねーとかは、この俺様が決めんだよ!」
突然鏡餅に手足が付いたような物体が目の前に現れた。身長は30センチぐらいだろうか?
「テ、テメー誰だ!」
名も無き海兵隊員が鍛えられた動作で銃を向けるが…
「ハァン?オメーそんなもんが俺様に通用するとでも思ってやがんのか?このヴァーカ!」
どうもこの鏡餅の化け物は口が悪い。ボスケスやネイが殺気を感じた時には、その海兵隊員の体と銃を持つ腕が切断されていた。
「うぎゃあああああ!」
一瞬の出来事だった。腕が突然無くなった海兵隊員は激痛にのたうちまわる。
「あ…あんたは…?」
「あなた『様』だ。『様』。あまり俺様を怒らせねー方が良いと思うぜ?」
「分かった。貴様は何者だ?俺達の敵なのか?」
ネイが警戒を緩めず質問する。
「貴様ねぇ、ま、様が付いてるし許してやっかな?俺様の名前はコエムシ」
「コエダメ?」
「コエムシだ!コ・エ・ム・シ!今度またくだらねぇ事言いやがったらてめえを首ちょんぱしてやる!」
「わ…悪かったよ」
「俺様はお前らのアドバイザーってか、協力者ってとこだ。このゲームのルールを教えてやろうかと思ってな」
コエムシが語る。
「このゲームはココペリから聞いたかも知れんが、この世界、この地球を守る事が目的だ。勝てば守られる。負けたら…」
ここでコエムシは一旦言葉を切る。そしてみんなの反応を確認してからおもむろに言葉を繋いだ。
「この世界が消滅する」
「世界が?」
「消滅する…だと?」
慌てる海兵隊員たち。
「そうだ。クッハハハ!最高だぜ!その信じられないような怯えた表情!」
「ちょっと待て!世界が消滅するってどういう事だ!」
「文字通りだよ。お前らもお前らの家族も敵もみんなみんな消えちまうのさ!『なかったこと』になる」
「そんな…そんな事って…」
「お前らも聞いた事ぐらい有んだろ?並行世界、パラレルワールドの話を。このゲームはそいつらを淘汰するためなんだ」
「並行世界?」
「お前ら感じた事ねーか?ワケわかんねー電波を受信したりたまに有るだろ?ホレ、未だに『合体』を続けてるあいつらみたいに 」
そう言うとコエムシは宇宙船内部で行為に耽る連中の姿を周囲に映し出した。
「並行世界ってのは有んだよ。だが有りすぎちゃ宜しくない…て事で淘汰するワケよ。ここまでで何か質問は?」

558 名前: no name :2010/01/25(月) 18:28:47 ID:RtgMwexe

「なんだかなぁ…」ほぼ全員が呟いた。
「…何が気に食わないんだ?」コエムシは聞き返す。
「世界が消滅って言われても、俺ら何度もその危機からなんやかんやで解決してるしな。」ファントムが代弁する。
「世界が消滅するんだぞ?良いのか?」
コエムシが苛々しつつ聴く。
「だってよぉ、どうせ消滅しても、もう次にはよ。『昔あるところに』みたいな感じで新章がスタートするんだろう?」
「そういう、しょうも無い事は言うな!!おまいらにはこの話に拘りとかないのか?」
「そりゃぁ、消えないのが一番だけどさ…」
と言い渋るファントムを見て、コエムシが聞いた。
「じゃあ、どういうのが良いんだよ?」
「うーん、例えばさ……」

559 名前: no name :2010/01/25(月) 22:58:02 ID:F3IEufGt

「金やんの機体外部にマタン○を目一杯付けて、敵を貪らせるってのは
どうだい?宇宙ゴミみたいな感覚で勝手に散布してくれるし、テラフォー
ミングの為の菌類を」
「それで敵も支配下に置くって事か?」
コエムシの問いに頷くファントム。
「俺達としては、今回の作戦が成功すれば問題はない。この変幻自在
な何かとあんたも、その淘汰とやらが成功すれば問題ないんだろ?
何かまずい事があるかい?」
「人類って恐ろしいな。目的が達成されればどんなものでも利用しち
まうのか」
「普通だよな」
「うん、結果を求められる立場だからな」
「結果を出せなきゃおまんまの食い上げな訳よ」
「それじゃあ帰還もおちおち出来ないしな」
「テラフォーム支援機体なんかあったら予定より随分早く帰れそうだ
し、いい話じゃねえか?」
「あたしもそう思う。何か意見は?」
『異議なーし』
「だそうだよ、コエムシさんとやら」
コエムシはあまりの衝撃にあんぐりと口を開けた。

560 名前: no name :2010/01/28(木) 05:43:28 ID:OMtOd/4b

「OK、お前らが実に開拓精神に溢れる種族なんだと言うのは良く分かっ
た」
鏡餅風の物体がしみじみと告げると、海兵隊のメンバーから歓声が上が
った。
「やってみるもんだな」
「やはり議論してみないと始まらないよな」
「会話って大切」
「歩み寄る精神の偉大さって奴をひしひしと感じるね」
つい先ほどパルスライフルの威力を廊下で披露しまくった一団は悪びれ
もせずに言った。
「じゃあ、機体には乗ってくれる訳だな?」
『勿論』
全員が頷く。更に海兵隊員の一人が威勢良く言ってのける。
「大統領だってぶん殴って見せらぁ。だけど、飛行機だけは勘弁な!」
「宇宙空間じゃん」
「あ、途端に気分が優れなくなって来た」
彼は青い顔をして寝転んだ。

561 名前: no name :2010/01/28(木) 10:24:24 ID:JE3776CS

そして

562 名前: no name :2010/01/28(木) 14:59:38 ID:6EJJh2hW

ビッグバンがおきた

563 名前: no name :2010/01/28(木) 19:51:21 ID:CwOkudmm

ビックバンから10年が経ったある日...
ついに革命指導者が現れた...

564 名前: no name :2010/01/29(金) 02:09:16 ID:fLa3t40N

それは飛び級であらゆる知識を脳に刻み込んだ各国の子供達だった。

かつては
『実学をしないと真相は見えて来ない』
というのが物事を学ぶ上での基本と言われたが、義体にはその経験を、
知識と負荷として電脳にインストール出来る。作業経験などもこれで
体感出来るのだ。

それらをふまえ、ありとあらゆる必要経験を積んだ、高い知性を持つ
子供達が、ついに立ち上がったのである。

565 名前: no name :2010/01/29(金) 02:55:34 ID:sN7Y+67f

それまで座っていた,イスの上に。

566 名前: no name :2010/01/29(金) 03:16:20 ID:3GlKKIjs

そして、彼らは自室へ赴いた。
「もう眠い・・・」と言い残して・・・

567 名前: no name :2010/01/29(金) 03:22:11 ID:hmRWl76p

翌朝、人数分の、大きな地図を描いた布団が、青空の下に干されていた。

568 名前: no name :2010/01/29(金) 03:23:32 ID:sN7Y+67f

その日は,いつになく風が強かった。
布団が吹っ飛んだ。

569 名前: no name :2010/01/29(金) 10:30:43 ID:hmRWl76p

消えた一万人の『選ばれた子供達』の布団……各国の警察は勿論、調査
機関も調査に乗り出したが、その行方は依然として分からないまま。

その頃日本の千葉県木更津市では、例年通りやっさいもっさいパレード
が行われていたが、その行く手には謎の一万人分の布団一式セットが。

570 名前: no name :2010/01/29(金) 17:43:49 ID:kIB7kOzD

15年目の今日眠れる右上で会いましょう

571 名前: no name :2010/01/29(金) 19:29:50 ID:ctnD/MiR

・・・というメッセージ付きで現れた。

572 名前: no name :2010/01/29(金) 21:03:15 ID:QcprRCEK

その布団一式セットを購入した男の子は10歳。
ビック版から10年の世界では当然、その世界での最高齢である。
ところが、この布団売りの男は傍からどう見ても爺さんの風貌であった。
男の子は不思議になって爺さんに尋ねた。

573 名前: 削除済 :削除済

削除済

574 名前: no name :2010/01/29(金) 21:31:43 ID:ctnD/MiR

↑こういうのを本気にする奴が,いるのだろうか?と。

575 名前: no name :2010/01/30(土) 00:06:29 ID:9eMpLwVX

爺さんは言った。
「これをみればだいじょうV→(^o^)」
と。

576 名前: no name :2010/01/30(土) 00:23:07 ID:fEv7C/nu

そしてさらに続けた。
「わしも『GO!GO!選挙』踊ってみたしようかとおもうんじゃが、どうじゃろ?」

577 名前: no name :2010/01/30(土) 01:50:18 ID:bwgywFZg

その時,突然空からGO!GO!選挙のキャラクターたちが降り注いだ。

578 名前: no name :2010/01/30(土) 02:42:08 ID:RwED+zAM

無数に降臨する彼らを見て、人々は口々に叫んだ。

ある者は審判の日だ、と。
ある者は二次元の世界についに入れる日が来たのだ、と。
ある者はこの世の終わりだ、と。
ある者はウホッ!いい男たち、と―

579 名前: no name :2010/01/30(土) 22:34:38 ID:WKWvdDvn

無数の火花となって地面へ勢い良く突き刺さる

580 名前: no name :2010/01/30(土) 23:42:51 ID:UIn9Tz2t

火花が突き刺さって割れた地面から現れたのは、びっくりするほど美しいお姫様でした。

581 名前: no name :2010/01/31(日) 00:53:47 ID:Ht6cGHvP

数多のDQNとイケメンが群がり、数多の
『※しかし〜』
という言葉を憎む老若男女がそれを遠巻きに眺めるのでした。
が、姫君はその様子を見て、こう言いました。

582 名前: no name :2010/01/31(日) 07:51:22 ID:O8c2kJY0

「ファミチキ食べたい」

583 名前: no name :2010/01/31(日) 08:23:03 ID:WP4//xtW

「あなたと…合体したい…」

584 名前: no name :2010/01/31(日) 10:01:43 ID:Bz0uMXAN

答えて曰く,
「一万年と二千年前からふぁ・み・ふぁ・み・ま〜♪」

585 名前: no name :2010/01/31(日) 13:22:17 ID:wiILXN5W

選挙のウサギ「あ、ごめん近くにファミマないや、からあげクンでいい?」
「え?」
ウサギは姫の言葉も聞かずローソンに向かうのであった

586 名前: no name :2010/01/31(日) 13:27:08 ID:7TCI9y9J

「あなたと…合体したい…」

587 名前: no name :2010/01/31(日) 16:51:49 ID:Ht6cGHvP

どうも話が通じそうな相手がいない模様。
姫はそそくさとタクシーを呼びますと、乗り込みながら日本円で数十万
円ほどをドライバーに手渡し、
『遠くへ』
とだけ告げ、その場を去りました。

588 名前: no name :2010/01/31(日) 19:09:12 ID:WP4//xtW

そしてレイプした

589 名前: no name :2010/01/31(日) 21:09:44 ID:iSthNcSF

「ふぅ・・・」
そう言ったのは、あの10歳の男の子(以後、10男と名乗る)だった。
姫を見据え、10男はドライバーに告げた。
「行き先変更。天竺へ!!」

590 名前: no name :2010/02/01(月) 00:54:45 ID:XvU0ss+i

「だが断る」

591 名前: no name :2010/02/01(月) 00:55:36 ID:JurkVnI6


592 名前: no name :2010/02/01(月) 11:58:55 ID:8OJZnGbt

姫が辿り着いたのは、とある港町。
早速海の近くの定食屋に入り、美味しい刺身をご飯で目一杯堪能すると、
彼女は店を出た後、曇り空の下で波止場に佇み、潮風に吹かれながら、
海の彼方を見やるのでした。
その艶やかな唇からこぼれる言葉。
「さて、どうしたものやら」

そこへギターを背負ったセーラーマンが現れました。パイプはくわえて
いなかったので、ほうれん草の缶詰を摂取する事によって生じる、例の
ハイパワーは期待出来なさそうです。
「物憂げに佇む姉さん、そこで一体何に思いを巡らせているのだい?」
普通なら
『げらうぇい』
と、ほっそりした中指をそっと突き立てて一蹴する所ですが、その男の
声には彼女の心を捉える何かがありました。
自分でも驚くほど素直な声が出て来ます。
「実はかくかくしかじかこれこれこうこうで、この世に魔界転生したの
はいいのですが、目的がないので身の振り方に困っている所です」
「なるほど、それは難儀な。もし姉さんの気が向いたなら、俺と一緒に
場末のバーに付いて来ないか?
そこのママは、あんたみたいな娘にはとても優しいんだ。何か道しるべ
をくれるかもしれない」
「まあ、何というフラグ。わたくし、行ってみます。
カッコつけて先ほどから佇んでいましたが、実はかなり寒いですし」
「ああ、やっぱりね」

二人は颯爽とその場を後にし、彼の言う酒場へ向かうのでした。

593 名前: no name :2010/02/03(水) 06:21:49 ID:jGCuOMFF

そしてレイプした

594 名前: no name :2010/02/04(木) 23:53:50 ID:h11uQ9R4

バーはオヤジ達で賑わっていた。その様子を見ていた姫はある事に気づいた。
「やっぱり・・・」そう呟く姫。
「貴方が来ることはわかっていたわ。どうぞ、コチラヘ」
突然、カウンター席の向こう側にいた女性が微笑ましい笑顔で姫に語りかけてきた。
姫は恐る恐るカウンターの席に座った。どうやらこのバーのママらしい。なるほど、
オヤジ達がたむろする訳だ。相当の美人である。そう考察すると同時に、姫はさっき
気づいた異変を確信に変えつつあった。
「そんな怯えないで良いのよ。アンタを捕って食ったりしようって訳じゃないんだか
ら。」
かまわず話しかけてくるママに姫は周りのオヤジ達を一瞥しつつ、コレまでの経緯を
説明する。

話が一段落つき、姫はママの反応を見た。
「そんな事より、さっきから質問したい事があるんじゃないの?」
どうやら、ママには隠し事が出来ないらしい。姫はあきらめて訊いた。
「失礼な言い方になりますが、ママさんお幾つですか?明らかに、10歳は超えてい
る。ここにいる方々も30代や40代の方ばかりですよね?この世界が生まれてから
10年しか経っていないのに、これは明らかにおかしくありませんか?」
いきなり、不躾な質問だっただろうか。しかし、質問を催促したのは向こうである。
「フフ、さっき転生されたばかりだと言うのに、随分な洞察力ですこと。……でも、
随分と遠回りに聞いてくるのね。貴方が本当に聞きたい質問はこうじゃなくて?
『どうやって10年前のビッグバンから逃れられたのか?』
って。」
ママは意味ありげに首を傾げながら訊いてくる。
「!?…じゃあ、本当に貴方たちは…でもどうやっ…」
「でもね。問うべき項目は方法ではなくその意図。」
「意図?」姫がオウム返しするように呟く。
「残念ながら、方法は私達にもわからない。ただ、意図的に私達をこの世界につれて
きた連中がいるって事はわかってる。コレがその手掛かりよ。」
そういって手のひらを見せた。
「ロザリオ?」手のひらの中にある物体を姫はそう呼んだ。
「そう、ただのロザリオ。」
そう言って、ニコリと笑うママ。その不気味さに姫は聞かずにはいられなかった。
「…貴方、誰なんですか?」
「私?このバーのママよ。少し前まではボスケツって呼ばれてたわ。」
そう言うと、またボスケツはニコリと笑った。

595 名前: no name :2010/02/05(金) 05:09:50 ID:6imn9dXh

次回予告―

謎の存在である『ママ』と『セーラーマン』に導かれ、やって来た酒場
で伝えられたあの名前。『ボスケス』とは別人なのか?
そして、ロザリオとママの微笑に隠された秘密とは……?

596 名前: no name :2010/02/06(土) 20:26:07 ID:77foONr+

「うるせーよ」
そう言って、どこから湧いたやらじゅげむ(巨)がナレーターを尻で踏み潰した。
じゅげむ(巨)の尻の下からは「プチッ」という音がしたが、そこに残されていたのはおぞましい肉片ではなく、(もちろん)ほっかほかの肉まんであった。

597 名前: no name :2010/02/06(土) 21:04:35 ID:OC3rhV7I

おお なれーた よ!しんでしまうと なにごとだ!

598 名前: popo :2010/02/06(土) 21:20:11 ID:y+pLWGWS

ビートひろしが突っ込みを入れた

599 名前: no name :2010/02/08(月) 13:18:41 ID:Tasrfkhd

「うるせーよ」
そう言って、どこから湧いたやらじゅげむ(巨)がビートひろしを尻で踏み潰した。
じゅげむ(巨)の尻の下からは「プチッ」という音がしたが、そこに残されていたのはおぞましい肉片ではなく、(もちろん)ほっかほかのピザまんであった。

600 名前: no name :2010/02/08(月) 16:12:20 ID:DhC8aSwq

「お前ら……」
それを拾い上げ、波止場で風に吹かれながら立っているのは、数々の
修羅場を潜り抜けて来た男……相川だった。

601 名前: キノピオ :2010/02/08(月) 17:41:49 ID:lId+xnqP

たいへん たいへん おうさまが こんなすがたに かえられたよ
まほうのつえを とりもどしてください

602 名前: no name :2010/02/08(月) 20:47:40 ID:XPFQ6+2r

「・・・?なんだお前は・・・」
右手に肉まんとピザまん、そして左手にはさっき買ったばかりの「バクマン。」5巻を持った相川はキノピオを見て怪訝そうに言った。

603 名前: キノピ王 :2010/02/09(火) 01:00:18 ID:Xk9eI95+

バクマン。糞つまらない

604 名前: no name :2010/02/09(火) 01:09:27 ID:tTr/Chl1

「外でぎゃあぎゃあうるさいよ!営業妨害!!」
ボスケスが一同を一喝した。
「……すいませんでしたぁぁぁ!」ほぼ同時に全員が謝る。
「とりあえず、中に入りな!」ボスケスは店内へ誘導した。
一同がしげしげと店内へ入っていく…。
カウンター席に姫、相川、ピノキオ、じゅげむ(巨)が座った。
全員が自分の過去の生い立ちを語り、今の状況を確認しあった。
「それじゃあ、ピノキオさんは鯨に吸い込まれたと思ったら、こ
の世界にいたって訳?」
姫がピノキオに聞いた。
「はい…おそらく。最初は鯨の中ってすごく広いんだと思ってい
たんですが、しばらくして違うことに気付いたんです。」
「……要するに、それぞれの次元から選ばれた数名がこの世界に
飛ばされたって訳か…」
自分の言ってることを再確認するようにゆっくりと語る、相川。
「簡単な話、そのロザリオの所有者だった奴が怪しいって事だろ?」
じゅげむ(巨)がボスケスに聞いた。
「私の考えでは違う次元にいた誰かの所有物だと思うの。誰かロザ
リオに関係する人物に会った事ある?」
ボスケスが皆に聞いた。
「ロザリオって言ったら神父さんとかですよね。ボクは知りません
が…」
ピノキオが答える。他のメンバーも同じ様に神父と該当する者が見
当たらなかった。
「……え?何この感じ…まさかこのスレ最初から読み直して神父と
関係ある人物見つけて来いとかそういう設定じゃないよね?」
相川自身、言ってしまってから後悔した。まさか自分でフラグを立
ててしまうなんて……
「じゃあ、皆さん。今から読み直しですね。」
そう言って、セーラーマンはカバンからPCを取り出した。

「……え?この世界にニコニコ動画ってあるの?」

605 名前: no name :2010/02/09(火) 12:16:34 ID:4DPkbllA

ほっかほかの肉まん(なれーたー)「ありませんよ」

606 名前: no name :2010/02/10(水) 04:02:44 ID:OOkFEgYB

「ないなら、作ればいい」
相川の呟きに、驚愕の表情を浮かべる周囲の面々。
「幾ら何でもそりゃ無茶だろう」
セーラーマンが唸る。
「そう思った時が、俺達の敗北する時さ」
そう告げるなり、彼はPCの前に付き、キーボードと格闘し始めた。
「何を始める気だ?」
「どんなとこにも野生のプロはいる。彼らは面白そうな事なら乗って
くれる連中だ。
協力を仰ぎ、得体の知れない動画サイトとしてスタートさせる。その
基盤作りを手伝ってもらうのさ」
「呆れた話だぜ」
「海外でもクラッカーが企業にスカウトされるんだ。そして彼らが
生まれるのはいつだってネットの海の中。つまりその辺だ。
不可能な話ではないさ」
「ふむ、確かに……」
「では我々は他の人脈を集めるとしましょう」
「はい。しかしどうやって?」
姫の声にピノキオが訊ねたその時―

「そろそろ現れてもいいかね?我々の出番の様だが」
ドアを閉めながら彼らにそう呟いたのはじゅげむ(仮)、そして付き
従っているのは、金田(はんにゃ)だった。

607 名前: no name :2010/02/11(木) 00:48:34 ID:RzqrjoT1

ボスケスって、金田とかじゅげむとかと違う時代のはずだろー

ハッ!まさかボスケスがとんでもない秘密を握ってるとか、実は真のボスとかそういうオチ?

608 名前: no name :2010/02/11(木) 03:16:06 ID:r76I7jLt

(´・ω・`)知らんがな

609 名前: no name :2010/02/12(金) 23:54:25 ID:HCG12uId

次回予告―

謎の存在である『ピノキオ』と『じゅげむ(巨)』に導かれ、やって来た酒場
で伝えられたあの名前。『ボスケス』とは別人なのか?
そして、金田とじゅげむ(仮)の微笑に隠された秘密とは……?

610 名前: no name :2010/02/13(土) 05:42:54 ID:Dkison4J

驚愕する>607。その動揺も無理のない事ではあったが、不安から周囲を
見回した先には、某絶望教師の跋扈する作品でお馴染みの性格バイリンガル帰国子女がうっかりなパンチラを披露していた。
>>607の瞳に焼き付く木村カエレのやっつけパンツ(100 JAPANESE YEN)。

彼女はヘンテコパーマを鮮やかになびかせ、告訴の意を露わにして来た。
>>607、一世一代の大ピンチ。彼の抱いた疑問が解かれる日は、果たし
て訪れるのか!?

物語はこうして再び、フルスロットルで走り出す……!

611 名前: no name :2010/02/14(日) 19:57:17 ID:lm716Nsd

〜2010年2月14日、とあるバンクーバー〜

ボスケス達はオリンピック会場近くのカフェにいた。
・・・?!
「ちょ、ちょっと、ちょっと。神父探しはどうしたのよ? つーか、バン
クーバーオリンピックって・・・設定忘れたの?この世界はビックバンが
起きてから10年後の世界なのよ?」
ボスケスは皆に聞いた。
「いや、ビックバンから10年後って言うのがどうも、何かなぁ?」
相川が皆に同意を求める。
「何よ?ビックバンから10年後の世界の何がいけないの?言ってみなさ
いよ。一つずつ直していくから。」
ボスケスが相川に食ってかかる。
「10年っていうのがね…大人が出てこれないもんね。だって最高齢10
歳だからさぁ、大人を出すには違う次元から引っ張ってくるしかないから
ね。」
じゅげむ(仮)が代弁する。
「だから、この際さぁ。2010年の2月14日、とある銀河の地球って
星にタイムスリップした事にしようぜ。神父を探しに来たって事で。バン
クーバーに一人ぐらいいるだろ?神父。」
相川が懇願するような目で言ってくる。
「……あのね、確かに前回『物語はこうして再び、フルスロットルで走り
出す……!』ってあったけど、コレは幾らなんでもフルスロットル過ぎ!
!」
額に手を当てながらボスケスが答える。ボケてんのかマジなのかわからな
い。と心の中で呟く。
「じゃあ、この際。次の方に任せるっていうはどうですか?戻りたければ
戻れば良いし、この世界で進むならこのままって事で。 私はオリンピッ
クの続きが気になりますけど・・・」
と姫が提案してくる。この世界に残りたい気持ちを全面押しで。
「あの〜、ちなみに私はこの世界から飛ばされたんでこの世界に戻れて嬉
しいです。」
そう呟くのは>>607通称ノーネームである。
「俺は、上村選手が4位だったのが、悔しくて悔しくて・・・」
そう泣きじゃくりながら答えるのは金田(はんにゃ)である。
「おい!見てみ!この世界にはニコニコ動画があるぜ!」
そう言って、パソコン画面をボスケスに見せつけるじゅげむ(巨)。
「わかったわよ。次の方に任せるって事で、身を委ねるって事で良いのね
?」
ボスケスが諦めて、皆に聞いた。皆も頷く。
「じゅあ、私から>>612の方にメッセージを送ります。」

     HAPPY VALENTINE'S DAY!!

ってコイツこれやりたかっただけじゃね?

612 名前: no name :2010/02/16(火) 05:04:24 ID:herMNUfh

薄情な……!
しかし、任されてしまった以上、そして、爽やかに続きを始めてくれた
以上、誰かがその気持ちを受け継ぐべきだ。筆者はそう思った。

そんな本人の意思はさておいて、オリンピックである。姫はかぶり付き
でテレビに見入り、他の面々はポップコーンやらコーラやらド○ノピザ
やらで空腹と退屈を埋めていた。
ノーネームという世界中の名もないみんなの意思の集合体はくつろいで
いる。最早完全に馴染んでいる。今後の活躍が期待される新メンバー
といえよう。
ボスケスがノーネームに訊ねた。
「で、あんたは結局何な訳?」
「所謂、作品における読者視点の担当です。最近のローティーンから
ハイティーン向けの小説の主人公に多い無個性が個性の主人公と言い
ますか」
「あー、最近は多いらしいね、そういうの」
「ボスケスさんもお読みでしたか」
「スッと読めるので暇つぶしにね。何故そんなのがハーレムエンドに
至れるのかは腑に落ちないけど」
「まあ、うかつな行動とかうっかり担当と思って頂ければ。時として
中二病なども必要に応じて発症するのが僕のポジションです」
「トラブルメーカー担当でもある、と」
「そうなりますね」
「ところで性別はどっちなの?」
「うーん、これも不特定多数の意思の決定なんですけど、そこは明らか
にはならないみたいです。しかし、セクシーな雰囲気への興味は尽きぬ
というキャラでもあるみたいで」
「そんなのの代表で同情するね」
「恐れ入ります」
「恋愛行事ではいつも巻き込まれたりする訳だ」
「正直滅茶苦茶かったるいですけど、多分そうなります」

かくして、オリンピックは無事に終了した。台本の関係で。

613 名前: no name :2010/02/17(水) 19:19:43 ID:pbYwrps9

オリンピック会場付近にあるとある教会

そこに一人の神父がいた。神に仕えてから十数年、
一度も問題やミスを犯した事の無い神父。街の人か
らも慕われ、彼を求め教会を訪れる人も少なくない。
しかしそんな彼が昨日、彼の母親の形見とされるロ
ザリオをどこかへ落としてしまったようなのだ。
そんなこんなで朝早くから、教会の裏にある倉庫の
中を探していた。まだまだ神にお仕えする身として
の自覚が足りないなと思いつつ、
「そこですか?」
と言っては少し重たい木箱を退かした。

するとそこには……

614 名前: no name :2010/02/17(水) 19:35:15 ID:IXUq7Ia1

「モ エ」の文字があったらしい

615 名前: no name :2010/02/17(水) 23:13:57 ID:fMvWlWDS

「な……!?これは不敬の対象……!」
彼は胸の前で彼の信仰する神への敬意を表するサインを示した。
確かに彼の信仰する一派は愛を歌っているが、それの安売りとして彼ら
は『萌え』という現象を疎んじていた。
人々がそれに一喜一憂する様子も、彼らには愚かしく見えた。
「神様仏様天神様弁天様各種ゲームのステキヒロインの方々、どうか
彼らをお許し下さい。彼らは強そうに世間で生きている様に一見見え
ます。ですが実は相当にウブなのです。不器用なのです。
どうか彼らをお許し下さい……」
どうも彼の信仰する一派はかなりゆるゆるである模様。信仰対象が
バラバラな辺りから猛烈に
『その手の団体の人』
のスメルが辺りに立ち込める。だが、何か極めれば立派に見えてしま
うのもまた、良くありがちな人生の落とし穴なのである。

彼は木箱をそっと戻すと、再びロザリオの捜索を始めた。
高い陸橋のてっぺん、飲食店の裏側のポリバケツ、下水道、地図にも
ない様な大海原にポツンと浮かぶ孤島など、探しに探し回った。
時には非常手段としてとある家庭へ突入を試み、
『ロザリオの気配を感じた』
と称して、タンスから引き出しから全てひっくり返し、子供の貯金箱
も泣き喚くその子と警察へ電話する母親の眼前で冷酷に叩き割った。
そこまで徹底したが、現在に至るまで、母親の形見は一向に見つから
ないまま。

「困った……一体何処へ紛れ込んでしまったのやら。
あっ、今日は某アニメの放映日。そんな祝いの日に民警の手に落ちる
とは……いやはや、しくじったなあ……」
身柄確保されるまでに暴れに暴れ倒し、彼を包囲したパトカーから
警官から薙ぎ倒して破壊しまくり、付近一帯と国民を恐怖のどん底に
叩き落とした神父は、ベッドの上に体育座りで、そう呟くのだった。

616 名前: no name :2010/02/17(水) 23:41:17 ID:oi0xepoa

暫くしたら、おなかが痛くなった

でも。トイレには行けない理由がある

617 名前: no name :2010/02/18(木) 01:13:37 ID:ea4YRQDw

それは、トイレこそまさに不浄の元凶だからである。しかし、トイレ
なくして人は生きて行けない。そこを理解しないほど、彼の宗派は石頭
ではなかった。
解決方法は一つある。シスターに付き添ってもらえば、
『一人で不浄な場所へ向かった』
と言われずに済むのだ。シスターにはドアの外で待っててもらえば
問題ない。
彼は早速手頃なシスターを漁るべく、ロザリオの探索を一時中止し、
自分の担当区域である街を徘徊するのだった。

618 名前: no name :2010/02/19(金) 16:45:19 ID:foG9E0kI

とある街のとある学園都市。
大勢の人々が行き交う強大な繁華街で
純白の布地に金の刺繍という紅茶のティーカップのような修道服を着ている
銀髪碧眼で幼児体型の容姿をした少女が
ビニール袋片手に軽やかなステップで颯爽と歩行していた。

619 名前: no name :2010/02/19(金) 17:35:20 ID:5oNfLCLQ

「あれはイン……いや何でも無い。」
そう呟く神父。あの子はシスターっぽいな。よし、あの子を誘おう。
2歩3歩近づいて、足の動きが止まる。
……そう言えば、妹とは暫く会ってないな。
数年会ってない妹の事が急に神父の頭の中に出てきた。
「断っておくが、シスターが被ってるとか、そういうゴロで出てきた
わけじゃないんだからね。あと、神に誓って妹萌えでは無い事は再確
認させてもらいたいんだからね。」
そう呟くと、携帯で妹のアドレスを探し始めた。


しかし、そうしている間にも徐々にしかし確実に便意は大きくなって
いた。

神父の尻筋崩壊まで……残り47分

620 名前: no name :2010/02/19(金) 18:29:49 ID:hE9jfQH4

ヤンキーA:おい、オサーン。ちょっと面貸せよ。
神父:な、なんなんですかあ? おっさんじゃないですよう。まだ20代なんですよう。
ヤンキーB:うるせー!裏の通りまでちょっと来いや!!!
ヤンキーC:へへへへへ。おっさん。金出せよ。
神父:お、お金なんて持ってないですよう
ヤンキーD:金持ってねえわけねえだろ!! 金出せや!!

621 名前: no name :2010/02/20(土) 00:23:31 ID:Ssa9H+kZ

「……ハイ。」
そう言うと神父は手を差し出した。
「…え?何それ?」ヤンキーの一人が口に出す。
神父の手のひらには茶色い物体があった。何故かモザイク使用
であり、しかもとてつもなく臭かった。
「バンクーバーにいた頃から我慢してたから、丸々一本いっち
ゃった。テヘッ。」
神父が逆の手で頭を掻きながら答える。顔まで赤い。
「テヘッ…じゃねんだよ。何それまさかウ○コなの?それウン
○なの?」
「おい。このおっさんやべぇって、近づくのやめようぜ。」
「いいから、ほっといて行こうぜ。」
等とヤンキー達が次々と言葉を口に出す。そして、向こうへ行っ
てしまった。

「さて、どうしたものか。」
神父は手の平にあるその茶色い物体を見つめながら呟く。その
様子を遠くから見ていた者がいた。そして、神父に語りかける。
「そこまでよ!!」
「そこまでって……どこまで?もう、一本マルマルいっちゃた
んだけど。」
そう答えた神父の手の平にある茶色い物体が妖しく臭った。

622 名前: no name :2010/02/20(土) 06:40:36 ID:fUsZcRPb

頬を染めた神父の、モザイク入りの手が突如蒸発した。
「うあぁあぁあァ……!」
腕を押さえてのた打ち回る神父。それを見下ろすのは……金田(はん
にゃ)の中のもう一人の人格だった。
「物理的、そして読者の精神への衛生的な問題から処分させてもらっ
たわ。
……後、痛がってるふりはお見通しよ。アルフレッド・メチャクチャ
モクスキー神父」
「そうですか。それは残念」
そう呟くなり、埃を払いながら立ち上がるモクスキー神父。髪の乱れ
も反対の手のひらでひと撫でするとあら不思議、見事に整った。
『そこで本日ご紹介させて頂く商品!』
という目障りな宣伝が画面の下三分の一を占領しながら展開するの
を無視して、二人は向き合う。
「あなたが南米に秘密裏に建設された『アリガチ・セッテイ・チュウ
ニビョウ研究所』で開発された不死身の再生者だという事は調べさせ
てもらった。
 ニコニコ動画がかなり役に立ったわ」
「ほほう。あなどれませんな、日本の動画サイトも」
言葉を交わす間にモクスキー神父の手は再生を終えていた。
「それで、探し者の最中である私に何の御用ですかな?迷える子羊よ」
「それは勿論、あなたに協力して欲しい事があるので、相談に来たと
いう訳よ」
「探し物を続けたいのですが。用も足しましたし」
「『それを我々の仲間が引き受ける』
と言ったら?」
「よろしい、お話を伺いましょう。そこの超高級コーヒーショップで
ひとまず休むとしませんか、えーと」
「金田(はんにゃ)よ」
「金の成る田畑ですか。かなりの迷える子羊を救えそうですな」
「やたら高いコーヒーショップをあえて選択している事をスルーさせ
るつもりなら、良く出来た交渉術ね」
「恐れ入ります」
二人の不審人物は互いにそう言い終わると、不敵な笑みを浮かべなが
ら、その店に入って行くのだった。

「ああ、手は洗いなさいよ?」
「ご心配なく。紳士ですので」
「滅茶苦茶嘘くせー……!」

623 名前: no name :2010/02/21(日) 12:52:54 ID:PvIPkvl+

店に入り窓際の席に着く二人。
「ブレンドコーヒーで」金田(はんにゃ)が店員に頼んだ。
「では、私も同じものを・・・」とモクスキー神父も頼んだ。
「かしこまりました。」
店員が去ってから、金田(はんにゃ)が神父の手をしばらく見つめた。
「ん?・・・ああ、そうでしたな。手を洗ってきますよ。」
手をヒラヒラさせながら、神父は店の奥のトイレへと入っていった。
トイレに入るとその異様な臭いに神父は顔をしかめた。一瞬、自分の手
か?と考えてみたが、どう考えても他の所から臭いがする。

この時、この臭いに不快感を抱きトイレを出れば、この後に起こる出来
事は無かったであろう。しかし、彼は不快感よりこの臭いの原因を突き
止めたいという探求心の方がわずかに上だった。
彼は臭いのする方へ歩み、手前から3番目の個室を覗いてみる。そして、
何も無い綺麗な便器を覗き、レバーを捻り水を流した。と、不思議な事
に便器に吸い込まれるような感覚を覚えた。と思った時にはもう遅かっ
た。モクスキー神父は何も抵抗できず、そのまま便器の中に吸い込まれ
ていった。

624 名前: no name :2010/02/21(日) 13:55:29 ID:uwzcyVz2

それから間もなく―

現地警察に場所を保存してもらったトイレで、携帯電話に話しかける
金田(はんにゃ)の姿があった。
「ええ、モクスキー神父はロスト。水洗トイレのレバーに彼の指紋が
あったわ。多分ここで何かがあった。彼は多分何処かに連れ去られた
んでしょうね。
でも、あの神父がそう簡単に倒されるとは思えない。
今分かるのはここまでよ」
『了解した。捜査を続けてくれ。
こちらでは姫君達にドラマを演じさせたおかげで協力者が徐々に集まり
つつある。
また連絡する』
じゅげむ(仮)からの連絡は途切れた。

625 名前: no name :2010/02/21(日) 15:22:10 ID:uwzcyVz2

「ううむ……」
じゅげむ(仮)からの報告に、別ルートから協力者を募るべく動い
ていた相川は、会員制チャットの会話画面をを眺めながら、声を上
げた。
「胃薬か頭痛薬でも必要な事が?」
そう告げて傍らに立ったのはBOSSである。
「いや、気になってね」
「アルフレッド・メチャクチャモクスキー神父について?」
「そう。消えた事も含めてだが、今回の接触がどうも腑に落ちない
んだ。以前から彼らと何かで関係があったのではないのかと思うのさ」
「今回まで直接の面識がなかっただけなのでは、という事ね?」
「ああ。彼らがその神父の情報をあらかじめ把握しており、今回の作
戦で使うメンバーとして挙げた、と俺は見ている。
今度じゅげむ(仮)に聞く必要があるな」
そう言うと相川は、本日3289杯目のコーヒーを淹れたマグカップを
口へ運んだ。
ボスケスとの関係も知らぬまま、そしてまだ出会ってさえいないBOSS
は、そんな彼を眺めるばかりだった―

626 名前: no name :2010/02/21(日) 19:03:33 ID:hg0jJxq3

以上の話を3行でまとめると―

627 名前: no name :2010/02/22(月) 00:07:27 ID:HE3Oeea3

恋しさと
せつなさと
心強さと?

628 名前: no name :2010/02/22(月) 11:17:32 ID:6ZT+vhqZ

そんな言葉が脳裏をよぎったが、それはさておきここは倉庫が建ち並
ぶ某埠頭。そこ明神はミニクーパーで移動していた。
おかしな事になったもんだ、と明神は胸の内で呟いた。

マ○ンゴ事件から地球時間で数週間が過ぎていた。その事件は結局、
『不審火』
としてじゅげむ(仮)や金田(はんにゃ)達の暗躍で片付けられた。
海外からの圧力も特にない模様だ。捕鯨についての外圧やと児童ポル
ノの規制改悪などに血道を上げる連中の監視の方が、オンラインでも
オフラインでも大事な様である。
様々な要因から突如暇になった明神は、現状は手を組んでいる相川ら
からの連絡で、海外からの武器の輸送に手を貸しているのだった。
聞いた所によると、次元が歪んだとの事で、未来と今が結合している
という。相川と一緒にいる『BOSS』の子孫や『姫』と呼ばれる女。そ
して、『セーラーマン』と称する水兵風の男にピノキオ。
彼らの行動に手を貸す事が謎を解く為の一歩になるかもしれない。
巨額の報酬が出るなら、どんな仕事でも請けるのが明神達の業界。
二つ返事でOKした彼は、その件で今日もあちこちでメールのやり取り
をし、届いた『商品』の見定めをして、今は事務所へ戻る所だった。

その時、突如ヘッドライトに映ったのは―

629 名前: 削除済 :削除済

削除済

630 名前: no name :2010/02/22(月) 12:48:13 ID:z3HXCh3N

という宣伝だった。

631 名前: no name :2010/02/22(月) 12:48:26 ID:HE3Oeea3

と話す全身黒ずくめの男だった。
いや、正確に言うと全身真っ黒の人?である。体格の輪郭だけがあり、
顔や服等も真っ黒である。
「お前は誰だ?!」
明神はその黒ずくめの奴に怒鳴るように聞く。
「私か?私は真犯人だ!!」その男は答える。
「・・・え?!・・・真犯人?!」明神が聞き返す。
「わからんか?マンガやアニメでよくあるだろ?顔や人相、体格が黒ず
くめで性別とかもわからない奴。アレだ!!」
「・・・ああ。アレね。・・・ハイハイ、犯行起こす前とかに怪しげに
出てくる奴ね。・・・なるほどね、今度はそう来ましたか。」
明神は納得しつつも、どこか腑に落ちない気分を抱えながら聞いた。
「そんな・・・え〜と真犯人さんでいいのかな?その真犯人さんがこん
なところで、何をなさっているんですか?」
何故か丁寧な言葉使いになってしまった。正体が不明なものに対して、
人間というのはつい下手になってしまう傾向がある。
「いやね今、ある事件の犯行前なんだけど、銃を手にする描写が入る予
定だったんだが、その銃を準備してなくてね。うっかりという奴だよ。
ハハっ。」
少し頬を赤らめながら真犯人さんが答える。実際頬がどこにあるかはわ
からないが、大体頬辺りということである。
「それで?」明神は続きを催促する。
「それで、ここに来れば武器を手にすることが出来ると、とあるスジか
ら聞いてね。・・・その好ければ、武器を入手するまで一緒に同行させ
てくれんか?」
「同行って言われても、今武器を手に入れて帰る帰り道なんだけど・・
・」
「そうか・・・」
そう言うと、真犯人はしょんぼりしてしまった。(いや正確には表情が
見えないんでわからないが)その様子があまりにも嘆かわしかったので、
「わかりましたよ。連中に紹介しますよ。」
と言ってしまった。まったく、俺って奴は・・・こんな正体不明な奴に
優しくしちゃうなんて。
「はぁ〜あ、またあの連中に会うのか。」
明神はそう呟くと、天を仰いだ。

632 名前: no name :2010/02/22(月) 19:57:21 ID:Jb7GYxbw

裁きの雷が落ちてきた。
死んだ。

633 名前: no name :2010/02/22(月) 20:58:06 ID:pPcZLYFq

救急車を呼んだ

634 名前: no name :2010/02/22(月) 20:59:14 ID:Xr/Z/kUQ

裁きの救急車が落ちてきた。
死んだ。

635 名前: 削除済 :削除済

削除済

636 名前: no name :2010/02/23(火) 00:41:45 ID:l2rscfne

               /|:::::::::::::::::::::ヽ.:.:.:.:、:.:.:.:、:.:.:.、.:.、.:.:.:.:.:.::`゛>
           /{::|:\:::::::\.:.:.:\.:.:.ヽ::.::.ヽ:.:.ヽ::::::::::.:.`゛ー- ..,__
: 何 :    /:|::',:ト、::::::ヽ、:.\:.:.:.\:.:.ヽ:.:.:\.:.:.:.:.:::.:.:.:.:::.::::_;:-'´   : : :
: が :   //:/:::|::',|::'、:::::::::\:.:\.:.:.ヽ:.:.:\:.:..\::::::::::::\、::::\    : : :
: 何 :  /!::|::l::::/|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄   : : :
: だ :   |/l::|::|::|:ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\.   : : :
: か :   |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄   : : :
:    :   }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、   : : :
: わ :.  |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::\
  か     / ',|::|:::|   /   `゛       |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ゛`
  ら      l::!::::ト、  '、 _         ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、
  な     r'"´||',::::',                 |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | |     / / \
  い   /   ll ',::', 、 ーこニ=-       /!::/ ヽ:::|  ヾ、  ノ ノ  /  ,イ   ヽ、
       ,'    |  '、:, \ --       ,. '´ |;'  l ヾ、.   //     / |    l: l
      |   |!  ヽ;  ヽ       /.:    i!  /   ゛// |l      / |      | |

637 名前: no name :2010/02/23(火) 03:38:17 ID:oRQ7u2At

爆風で派手に吹き飛ばされ、ミニクーパーは廃車扱いにも出来なく
なったが、どうやらまだ生きている、と明神は思い、身体を起こした。
途中に挟まった妙な広告などをさておいて、サイボーグ化された明神
はひとまずまだ動ける模様である。
落雷用のコーティングをしていて命拾いした。自分を改造したドクター
に感謝しなければならないな、と思いつつ、例の男を見やる。
仰向けに倒れていた男は、身体中から煙を噴き上げながら、ゆっくりと
身を起こした。
「やれやれ……危うくまた心停止する所だったよ」
「ふむ、あんたも只者じゃなさそうだ」
「格好からしてこんなだからね。大抵の事は切り抜けられる装備だ。
なので、それほど心配しなくてもいいよ」
「ありがたい。まずは代わりの車を用意しないとな。
それとなく声をかけてみるとするか。んー……よし、ヘイ、タク
シー!」
エンジン音もタイヤのきしみも微塵もさせなかったくせに、明神達の
前には一台のタクシーが停車していた。後部席のドアが開く。
「毎度!どちらまで?」
「○○公園の東口まで」
そう告げて、明神はシートクリーニング代も含め、数枚の高額紙幣を
渡す。
「恐れ入ります。じゃ、出しますよ」
「頼む」

彼らを乗せ、タクシーはスムーズに走り出した。

638 名前: no name :2010/02/25(木) 13:41:49 ID:yabZqfPS

で?

639 名前: no name :2010/02/25(木) 15:52:02 ID:UEjdKNZ0

 タクシーの後部席で明神は、共に生き延びた隣の男に声をかけた。
「で、あんたの本当の名前は?」
「ふむ……さすがにいつまでも通じる名前でもありませんな。
クァセ・フジコ。物心付いた頃には私はすでにそう呼ばれていた。
両親の顔も国籍も知らされぬまま、作戦の時だけ、外に出られる。
そういう身の上です」
 ジェット・リーが確かそんな役をやっていたっけ、と思い返しなが
ら、明神は続けて訊ねる。
「つまり今はあんたも作戦遂行中という訳か。あんたのボスは近くに
いると考えていいのか?」
「肯定です。私の話せる所も、もうそれほど多くはない」
「了解した。まずはこちらの仕事のパートナーの所へ一緒に来てもら
おうか。
互いの利潤追求を願う相手なら、情報交換も可能なレベルで、早めに
済ませたい」
「いいでしょう。当分の間、私とあなたはパートナーだ」
クァセは手を差し出した。しかし、明神は前を見たまま、言葉を続け
た。
「俺は明神。握手はしない主義だ。
嫌ってる訳ではなく、昔読んだ何かの漫画で、それで暗殺された奴が
いてね。風邪の予防みたいなものだ。
気にしないでくれるとありがたい」
「いえ、用心深さは必要です。結局の所、武装する事は互いをけん制
すると同時に、臆病と言われてでも自分を存続させる為のもの。何も
恥ずかしい事はないのです」
「恐れ入る。あ、ドライバーさん、その辺りで止めてくれ」
「毎度」
ドライバーは何も訊ねず、繁華街の裏手にある公園通りで車を止め
た。
その後頭部に、明神は45口径の銃口を当てた。
「よし、そこまでだ。目的を話してもらおうか」

640 名前: no name :2010/02/25(木) 18:44:02 ID:UEjdKNZ0

「何の事です?強盗ですか?」
「しらばっくれてもムダだ。あんたからは硝煙と血の匂いが漂い過ぎ
てる」
「そうですか。タバコは意外と消臭に向いてませんな」
そう告げるなり、ドライバーは振り返りざまに明神の火を吹く銃口を
腕で跳ね上げながらコルトパイソンを向け、発砲する。同時にクァセ
が外へ転がり出て、そちらへ倒れ込みながら初弾を機械の腕で何とか
防いだ明神がドライバーの腕を蹴り上げ、二発、三発と発砲した。
が、その銃弾は運転席の背に穴を開け、男をかすかに揺るがせただけ
で、彼は不敵な笑みを向けて来た。
「頑丈なのはお互い様の様だな」
「技術流出は恐ろしいですな」
「ああ、ふざけた世界だ」
車外からクァセが、背中に仕込んでいたと思しきショットガンで運転
席へ発砲を始めた。明神はその隙に足を振り、反動で開いているドア
から外へ転げ出る。
低く体勢を構えながら、明神もクァセも運転席へ、残りの銃弾をあり
ったけ叩き込む。
反撃はないまま、最後の薬莢が転がる音だけが響き……再び辺りには
沈黙が訪れた。

マガジンを入れ替え、銃口を向け直しながら、明神はクァセをバック
アップに、運転席へと近付いて行く。
その時―

641 名前: no name :2010/02/25(木) 18:46:49 ID:OR5tUAC/

裁きの後部座席が落ちてきた。
死んだ。

642 名前: no name :2010/02/25(木) 19:24:46 ID:PS4hlIX5

死にたかった。
だが、彼には死ねない理由があった。

643 名前: no name :2010/02/25(木) 19:27:33 ID:yabZqfPS

ベッドの下に隠したアレを残したまま死ねないからだ

644 名前: no name :2010/02/26(金) 08:39:58 ID:Wdx05hVj

食べかけのコッペパン?

645 名前: no name :2010/02/26(金) 12:09:44 ID:HQ+5wXnj

否、一年もの歳月をかけて作り上げたもやしだ

646 名前: no name :2010/02/26(金) 17:36:48 ID:mImKn5x/

いつか最高のもやし炒めにしてやる、彼はその約束を破りたくは無かった。

647 名前: no name :2010/02/26(金) 17:55:47 ID:KkEVaozL

その約束を果たすまで、死ねないのだという事を彼は知っていた。
それまで、彼は不死身なのだ。その時クァセの方を見た。
死んでいた。その時後ろから見覚えのある車が―

648 名前: no name :2010/02/26(金) 18:06:47 ID:6Dnvapnj

                          ,.ィ''''===ニ二'、''' ―-- ...,,,__
                         /          `゙/T~~~''''''ーテミ;-、_
                      r'フ".           ,;" !     ;!!  `ヾ:;.、`~゙゙''''',-、
               _,,,,.. . ----;;'ニ―- ..,,,_          /;,.......!    _/;!,... --‐' \'''r-''"
        ,,... -‐ ''''""~   ,. - '"   ~”゙゙`  ~` ''ー- ,,,,/ ,二二! ''' "~         `丶、
      /::;!  ,.  '"       _ ,.  - ‐         :;         "~      ,.r'"   L
      ,ト''         ,r-、、'"               :;            ,.:' /:;r=ミ:、  ,..)
     r'" :;、_        i'::::::,!:!       _,,.-=ミ:;,、    ;            ,!  ;':;' ; ! !!レ"''
    〉ミ:;.、 ミ'ー-.、_   ゞン,:'     ,.ィ",,.-=ミ ヽ ;     !       __,,... -―- -|::|l ,ノノ,リ
    ヾミ:、 ミ:;- 、 、_`"''二 ー'''",,. :/:;;;'"  ヾト,il! !   ,,.. . - ‐ ';'"~.-‐''''" ̄~~`'ミ:;ヾ彡ン
    |  |`ヽ.、_  {二二!三三 ;: ::;/:;:;il    ,!; ,l| | ''",.~-‐ ''"´           `''''"
     `ヾ、!   |~`''''''ー―'''''''''''":; ,'::;:;:;:il、   _,.クノ:リ-'"
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649 名前: のーなめ :2010/02/26(金) 18:14:06 ID:PEihdXVL

アレは、俺に最高のもやし炒めを食わせろと言った、
アンガールズノ=キモイホウの車ではないか!

650 名前: no name :2010/02/26(金) 18:43:40 ID:uPPOE788

さぁ、ここでサクッと話を進めたいのだが、ちょっと気になる事がある。
アンガールズノ=キモイホウってどっち?

651 名前: no name :2010/02/26(金) 23:04:31 ID:rCMVCI2n

明神の脳内でその懊悩が膨れ上がった。
が、彼は両手で自分の頬を叩くと、静かに呟いた。
「そいつは俺が……俺自身のゴーストで確かめる事だろ」

652 名前: no name :2010/02/27(土) 01:08:30 ID:/rV1RY0m

>650
Tの方じゃないか?

653 名前: no name :2010/02/28(日) 16:03:47 ID:JExO88v+

で?

654 名前: no name :2010/02/28(日) 21:48:49 ID:SewSZ397

ん?

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