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1 名前: no name :2009/11/29(日) 21:30:57 ID:s9EA1SuI

皆でお話を作りましょう



昔々あるところにおじいさんが


所ジョージが倒れているのを見つけました


おじいさんは所ジョージを・・・・


↑的な。それではスタート


昔々あるところに

351 名前: N :2009/12/28(月) 15:21:56 ID:4GokYj82

TELTEL〜♪
その時、Nの電話が鳴った。
あえていうならば・・・
ポケベルという名の古代ベル式携帯通信機N‐427
(ストラップはつけれない)
を当時使ってはいたが、時代が進み、pokebel2(ポケベルツー)(スペルわからんw)
という新しい通信機が誕生し、自分はまるで江戸時代の人間が初めて電話を見たかのような反応をしていることに、つい最近気がついたことに、傷つき嘆いた。
のだが!それにこりず新し物好きの彼(現在Nと称される謎の男)は
その明らかに怪しいポケベル2を某家電量販店「Y○M○D○電気」
でキョドキョドしながら(店員さんが結構ハイレベルなかわいさの女の子だったのも含めて)買った。


ところで↑の某家電量販店の名前の「○」に入る文字はなんだろうね?
みんなで考えよう!!
1.A 2.AA 3.空白 4.タヒね

ダダダダダダダダダダッダンッ♪

答えは…
4番の[タヒね]でしたぁ〜

某家電量販店(てかもう某いらなくねw)
の名前は「山田&宮本&大吾朗…消えろ。(アフ○ニスタン支店)」
ってことになりますね。

それでは次回もお楽しみに〜じゃんけんポンッ!!
…うふふふふふふふふ


買った。
だけどまた新しいpokebeling(ポケベリング)
というのが出てもはや時代についていけない
Nであった。


Nはそっと通話開始のボタンを

「ポチっとな」した。

352 名前: no name :2009/12/28(月) 16:23:20 ID:n/p1BnDQ

Y○M○D○電気は爆破しました
そして、ブラックホールが出現し跡形もなく吸い込んでいきました。

「・・・・」
この正体はNが持つポケベル2のワンプッシュ能力。
実はこのポケベル、普通のポケベルではなく
NASAの宇宙開発部が開発した
超近代特殊技工を備えるPOKEBERUUだったのだ!
何故、一般の量販店にあったかというと
NASAのある開発チームが何らかの実験により失敗、挫折したため
開発責任者であった男がネットへ流失したからである。
そして、廻りに廻って最終的に行き着いたのが
この何の変哲もないただの量販店というわけ。(説明下手でスマソry)

適当に買ったポケベルが実はそんな成り行きが
あったなんて知る由もないNはただ唖然とする。
「・・・何故にNASA?」
疑問に思うN。まぁそんな細かい事は気にせず・・(ry

353 名前: 微温湯 :2009/12/28(月) 16:48:52 ID:yLNnC2L+

のび太「...という夢を見たんだ」

354 名前: イマイ :2009/12/28(月) 17:33:59 ID:pLb8NiCb

「のびた君、頭を割ってみてみるね」
「・・・うん、いいよやさしく入れてね」
「あたりまえだよ」
ぎゅううううういいん変な音とともに、赤い飛沫が散った
「痛いよ、もっとはやく動いて・・・」
「特に問題ないようだ」
・・・なんだ、風邪?と思ったが頭痛がする。
「のびた君、夢じゃナイン陀ひはあああああああああああ。脳内にD-ウイルスを少しばかり入れさせてもらったよ。」
「うわああああああああああああああああ痛いよーーーー青くなってるよ体がどんどん」
ぷすううう
だだっだっだだっふぁ¥
「完成だ!完成したじぇ新しきのびドラがよ」
はあああああああああああああああああああああああ嗚呼ああああああああああアああアああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

355 名前: no name :2009/12/28(月) 17:38:18 ID:Y+xnzu2F

そうして完成したのびドラはゲームを借りパクしたジャイアンからゲームを奪い返すべく、
ソニックもびっくりの超スピードでジャイアンのもとへ向かうのでありました。

356 名前: no name :2009/12/28(月) 18:47:25 ID:LqirlNxe

そして射精した

357 名前: no name :2009/12/29(火) 02:39:10 ID:y/hz5Cvh

イイハナシダナー

358 名前: no name :2009/12/29(火) 10:05:08 ID:7Eq6wted

その頃ー

「俺、のび太に悪い事しちまったかも知れねえな」
「何だい、何だい、ジャイアンらしくもない。
『お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの』
ってのがいつものジャイアンじゃないか、しっかりしてよ」
骨川に諭される剛田でしたが、その思いは消えませんでした。

ガキ大将としてみんなを守る代わりに何かを望んでも文句なし。
今まではそれが当たり前の様に振る舞って来ましたが、思春期特有の
色々な矛盾に気付き始めた様です。ラフに言えば映画版のジャイアン
テイストがモリモリ上昇中。
骨川はつまらなさそうな顔です。

そこに源が通りかかりました。
「やあ、しずかちゃん」
「あら、スネ夫くんにタケシさん。今日はのび太さんをいじめていな
いのね」
「別に毎日いじめてる訳じゃねえよ」
剛田はそれまでの彼の逡巡など微塵も知らぬ源に日頃の行いを省みざ
るを得ない発言をされ、ちくりと胸が痛むのでした。

そんなに毎日、俺はのび太の事を―

「俺、のび太に謝って来る。じゃあな、スネ夫、しずかちゃん」
そう言うなり駆け出す剛田。
「あ、ジャイアーン!」
「タケシさん……」
残された二人はきょとんとしながら彼の背中を見送るのでした。

359 名前: no name :2009/12/29(火) 11:12:28 ID:FaLljphj

「のびたぁ!今まで・・・その・・いじめてごめ・・」
のびた「だが断る。」

360 名前: no name :2009/12/29(火) 12:19:02 ID:6UIbwvvK

のびたは思った…
(「僕は、ジャイアンにいじめられないといけないんだ…
僕がいじめられなくなったら、ドラえもんの居てくれる意味がない…」)

361 名前: no name :2009/12/29(火) 12:57:04 ID:7Eq6wted

「俺を殴れよ、のび太!」
「で、出来ないよそんな事!」
「それでなきゃ、俺はみんなともう一緒に遊べねえよ!」
「どどどどういう事なのさ!?」
「今日、俺は考えたんだよ。頭悪いけど考えたんだよ。どっかで
『はいここで考える剛田!』
って声がした気がするけどそんな事はどうでもいいんだ。
俺、毎日のび太を殴ってた気がするけどよ」
「そうだね」
「やっぱり毎日だったんだ!そんなの俺じゃ耐えられねえよ!!」
「ジャイアンは主に殴る側だからね」
「うあああ、考えただけでもムカつくぜ!のび太、殴らせろ!!」
「嫌な流れになりそうだと思ったら予想通りだあ!」
襟首を掴まれながらそうシャウトする野比の声が、剛田の脳に響き
ました。
「な、何て単純な男なんだ俺は!イライラしたらのび太を殴れば
いいだなんて、あまりにも単純過ぎる……!!」
ボロボロと涙を流す剛田。野比は言いました。
「やっぱり変だよ、今日のジャイアン。一体何があったって言うの
さ?」
「今日、俺は考えたんだよ。頭悪いけど考え(以下略)」

このやりとりが青いネコ型ロボットが来るまで三十回ほど続いたの
でありました。

362 名前: no name :2009/12/29(火) 15:22:03 ID:dNppF/x8

と、階段を上るおとがして・・・
バンンンンンンン、扉が開いて立っていたのは。
「のびちゃん、もうちょっと静かにしましょうね」
笑ってるようで怒っていた。
すとすとと下へ行った。
ただいま―
帰ってきたのであったきたのである。蒼きネコかタヌキのようなロボットが・・・

363 名前: no name :2009/12/29(火) 15:28:59 ID:7Eq6wted

で、青いネコ型ロボットが現れるかといいますと、そこはこの部分を
書いている筆者の見落としで野比と融合しているのでそれとなく流す
としまして、野比のゴーストに青い奴のゴーストが囁きました。
「ぼくはどの辺りで会話に割り込めばいいんだい?」
「いやあ、もう出て来てもいいんじゃないかなあと思っているんだけ
ど」
「ならそう言ってよ、のび太くん」
「ごめんごめん」
「という訳で、ぼくもいるよ、ジャイアン」
「のび太の中からドラえもんの声がする!?俺は頭がおかしくなった
のか!?
母ちゃんに叱られるぅ!」
頭を抱える剛田に青い奴は説明をした所、剛田なりに理解した模様。
さすがは無駄に語彙が多い事実になかなか注目されないキャラなだけ
はあります。実は彼も野比同様に、勉強が嫌いなだけで面白さを理解
すれば、すごく出来る子なのかもしれません。

「つまり、のび太がドラえもんでドラえもんがのび太なんだな?で、
原因は俺がテレビゲームを借りパクした為にそうなっていると」
「時々イライラするほど理解が早いね、ジャイアン」
弱気になる剛田と強気になる野比(ドラ配合)。
「俺は、どうすればいい?」
やけにしおらしい剛田に野比は余計にイライラするのでした。

364 名前: no name :2009/12/29(火) 20:30:05 ID:frFw7WW0

俺は死んで生き返って逆立ちしてついでに隣の岩田さんが働いている
店の豚バラ肉(120g)を万引きすりゃいいんだ!

365 名前: no name :2009/12/29(火) 22:23:18 ID:oGoId1Ah

と、一階のテレビの音が聞こえてくる。

366 名前: no name :2009/12/29(火) 22:36:48 ID:oGoId1Ah

・・・・・・
依頼主の女ことBOSSは目を覚ました。
なにやら、壮大な夢を見ていたように思う。唯一つ、自分は最終的に某蒼色猫耳ロボットアニメのオレンジ色のガキ大将だったことは覚えている。
まあそれはどうでもよい。おぼろげな記憶によると自分は相川とともに幾多の追っ手から逃げに逃げ、今このホテルにいるようだ。
学校の教室ほどもある部屋を見渡すと、窓辺で相川がタバコをふかしている。

367 名前: no name :2009/12/29(火) 22:46:32 ID:oGoId1Ah

相川はお疲れのようだ(それもそうだろう)。
自分もも少し寝ようかと、BOSSはベッド(ダブルベッド×2の大きさ)の端に飛ばされたシーツに手を伸ばし
そのとき、相川が見ていた窓に満ちゃんの顔が現れた。

368 名前: no name :2009/12/29(火) 22:49:27 ID:eN7CXFqP

そして射精した

369 名前: 削除済 :削除済

削除済

370 名前: no name :2009/12/30(水) 00:33:37 ID:Wa+eUPJa

と、ももが言っている。
とか言って相川は金払うから掃除しろと言って
相川はももを横目にBOSSのいるベッドに入った。

371 名前: no name :2009/12/30(水) 00:43:49 ID:quMeWxi5

や ら な い か

372 名前: no name :2009/12/30(水) 00:52:31 ID:3fTb83+m

うほ

373 名前: no name :2009/12/30(水) 05:12:41 ID:67aJHFSU

「何だよ……俺も結局、俺のまま、か……」
相川はそう呟くと、BOSSの唇に自分のそれを重ねた。

そしておもむろに(中略)。

……気だるい目覚め。朝が来た様だ。
それなりの覚悟をしてベッドに潜り込んだので、目覚め以外の結果
を予想していたが、どうやら空の上にいる連中は、そう易々とは、
自分を楽にはしてくれないらしい。
相川が吐息を漏らすと、一晩を共にした女の声がした。

「コーヒー、飲む?」

374 名前: no name :2009/12/30(水) 09:32:11 ID:eYnSSIVH

「わしゃ、朝は牛乳派じゃ」

375 名前: no name :2009/12/30(水) 11:16:47 ID:lR2/4itL

「じゃあ間をとってコーヒー牛乳ね」
と言ってBOSSはコーヒーを沸かしに台所へ向かった。
相川は牛乳だけでいいじゃないかと思いつつ新聞を読むことにした

376 名前: no name :2009/12/30(水) 11:44:38 ID:67aJHFSU

しかし、相川が新聞を開いた大きな理由の一つである日曜版の漫画は
曜日違いで載っていなかった。あるのは退屈な芸能界ネタや自分には
縁のない世界の話ばかり。しかもネットやとある漫画で数週間前に見
た内容がほとんどであった。
「『絶○先生』とネットを見てれば世相が大体把握出来ちまう国って
どんなんだよ……」

気だるげにそう呟くと、相川はその新聞紙を全て、端午の節句でもな
いのに兜やだまし船に折りたたんでから
「ルームサービスでトーストセットも頼んでくれ」
とBOSSに告げた。

377 名前: no name :2009/12/30(水) 12:43:48 ID:quMeWxi5

「うっそおーーー!トーストセット?トーストセットが許されるのは、高校生までだよ、ねー?」
 
プチ

相川の何かが切れた音がした

378 名前: no name :2009/12/30(水) 15:55:53 ID:eYnSSIVH

「まぁまぁ、クールダウン、クールダウン」

379 名前: 削除済 :削除済

削除済

380 名前: no name :2009/12/30(水) 16:22:18 ID:uB8O0YT4

「なんなら、パンでもチンしてくれ」
相川はコーヒーの入った牛乳を飲み干す。
そういい、BOSSはやれやれとした顔で
台所へ向かった。エプロンを付けてる。

テレビを付け適当にちゃんねるを変えていた相川。
ゲームかぁ・・・と呟く相川にふと
あるニュースが目に映り込んだ。
「!?」
どの番組にもやってるただの報道ニュースだが、相川に
対してはそれはそれは衝撃的で心臓を突き動かすものであった。

381 名前: no name :2009/12/30(水) 17:03:30 ID:EvkIoDGX

そして射精した

382 名前: no name :2009/12/31(木) 02:53:18 ID:x2GWbcHK

「はぁっ……はぁっ……くそう我慢出来ん!」
「え?」
相川は光速で処理を終えると避妊具を装着し終えた状態で、キッ
チンで裸Yシャツにエプロンとスリッパという状態のBOSSを振り向
かせて抱き締め、激しく唇を奪った。
「ん、んんっ……!」
流されてしまうBOSS。
何故ならそれは彼女の中の思い出に直結する何かだったから。
唇を離した相川のなすがままになりながら、BOSSは喘いだ。

……やがて、激しい行為の後。
「で、情報って?」
面倒なのでもう二人で毛布にくるまりながらの食事。そこでBOSS
はコーヒーを一口飲んでから口を開いた。
相川は口中のサンドイッチのかけらを飲み下すと、言った。

「あの時の爆発で、明神は死んでいない。
『遺体は見つからなかった』
と、尋ね人の欄に暗号があったよ」

383 名前: no name :2009/12/31(木) 11:44:27 ID:6p6cCczk

・・・・・・
恐喝探偵の男こと明神は目を覚ました。
なにやら、壮大な夢を見ていたように思う。唯一つ、自分は最終的に東京タワーをバックに落下していたようだ。。。え?
まあそれはどうでもよい。おぼろげな記憶によると自分は幾多の追っ手から逃げに逃げ、今このコテージにいるようだ。
木造の部屋を見渡すと、窓辺で男がタバコをふかしている。
その男は明神が目を覚ました事に気が付くと、喋り出した。
「俺の名はじゅげむ(仮)。地球滅亡を阻止するべく旅を続けていたんだ。君に助けを請いたい。」

384 名前: no name :2009/12/31(木) 12:55:00 ID:OvHdKfzW

「それよりここは何処なんだ?」
明神は訊く

385 名前: no name :2009/12/31(木) 13:01:44 ID:DokS+cZf

「設定の都合上でラブホだぜ」

386 名前: no name :2009/12/31(木) 13:15:05 ID:OvHdKfzW

「なんとまぁ」
明神は立ち上がる。
「悪いが他を当たってくれ。俺には大事な用があるんで」
久々の登場のじゅげむ(仮)にそう言い
入口のドアまで向かう。
「相川と言ったら?」
ドアノブまで手が差し伸べた途端に明神の足元は止まる。
そして、振り向きこう言う。
「コーヒーでもおごって貰おうかな」
長時間にわたる長い話が始まるのであった。

387 名前: no name :2009/12/31(木) 13:53:38 ID:DokS+cZf

ラブホの中で

388 名前: no name :2009/12/31(木) 14:14:00 ID:x2GWbcHK

じゅげむ(仮)は明神の対面の椅子に腰掛けると、話を始めた。
「まず、あんたが生きている事は相川に知られている。こちらの勢力
とは別の部署があんたを嗅ぎ付け、新聞に暗号を載せた。尋ね人の欄
なんてのは、関係者か裏の仕事を頼む奴しか見ないからな。
そこで相川は突き止めた」
「何故奴の足取りを知っている?」
「奴に仕事を依頼していた女、通称『BOSS』の事は知っているな?」
「ああ、ご対面したよ。顔は覚えている。一緒にいた警護の男の顔
と共にな」
「ならば話は早い。今回、こちら側に協力を仰ぎたい」
「相川達と対立する事で、あんたに何のメリットが?」
「相川に後ろの処女を狙われずに済む。あの恐怖は一度経験した者
ならば、一生もののトラウマさ。武器も用意してある」
「チッ、どこまでもお見通しか」
「本格的な対立に発展したのでね、奴を送り込んで来たBOSSとは」
明神が見れば、じゅげむ(仮)はテーブルの上にオートマチックの
グロックと思しき一丁の拳銃とマグナムを複数、そしてオイルライ
ターほどの四角い箱を置いた。恐らく通信機だろう。そして伝書鳩。
「どこまでも情報を運んでくれるという事で、現在うちの研究チーム
によれば最有力候補で一番信用度の高いのは伝書鳩だ」
「仕込みはしてあるんだろうな?」
「運べなきゃ伝書鳩とは呼ばんよ」
「えさ代もこちら持ちだ。こちらの番号に、店員に電話をさせてくれ
れば、支払いは済ませておく」
じゅげむ(仮)はテーブルの上に一枚のメモを差し出した。明神はそ
れを眺め、ふっ、と一息つくと、訊ねた。
「いいだろう……報酬は?」

389 名前: no name :2009/12/31(木) 23:26:23 ID:x2GWbcHK

失礼。
「運べなきゃ伝書鳩とは呼ばんよ」
「えさ代もこちら持ちだ。こちらの番号に、店員に電話をさせてくれ
れば、支払いは済ませておく」

「運べなきゃ伝書鳩とは呼ばんよ」
「えさ代もこちら持ちだ。こちらの番号に、店員に電話をさせてくれ
れば、支払いは済ませておく」

でよろしく。

とある街の公園。年末のイルミネーションが夜空を照らすその外れの
屋台に、明神はいた。
おでんを突付きながら、明神は今回の依頼がかなり厄介なものになり
そうだと考えていた。しかし、依頼は依頼。いつもの様に片付けるだ
け。それで今回は数千万の報酬が得られる。
ただ、今まで以上に身辺のガードをする必要があるだろう。

未だに背後関係も行方も掴めない相川をどう料理したものか。
明神は思った。

奴を使う時が来たのかもしれない。
得体の知れない島で捕らえた謎の怪物・マタン○(元・殺人鬼)
を。

390 名前: no name :2010/01/01(金) 00:11:02 ID:eQ1ZxKZu

明神「とりあえずまぁあけおめ。」

391 名前: no name :2010/01/01(金) 00:17:41 ID:JIlVIH6Q

相川・満ちゃん・満子・BOSS「あけおめ」

392 名前: no name :2010/01/01(金) 00:29:20 ID:eQ1ZxKZu

じゅげむ一同「あけおめ」

393 名前: no name :2010/01/01(金) 02:46:09 ID:JIlVIH6Q

しかし、マタン○を使うのはあくまで最後の手段にしたい。
明神は先ほどのじゅげむ(仮)と称する男とのやりとりを思い出し
ていた。

「俺の方法?」
「そう、そこさ。あんたが今回考えている計画を知りたいね」
「あくまで連携を崩さないと言うのなら、話そう」
「よかろう。これは前金だ」
「分かった。俺は今回、相川とそのBOSSとやらを円満に結び付けて
やろうと考えている。そうすれば、二人が俺を追う理由はなくなる
と思わんか?」
「なるほど、BOSSも円満退社、か」
「俺も尻を狙われなくて済む。奴はバイだしな」
「しかし、『別れさせ屋』業界で最も恐れられているあんたらしく
もないとは言えなくない」
「ターゲットと依頼人の絆を断ち切る事で新たな関係が出来上がる
のは、あんたらもご存知だろう。それを利用して、逆にろくでもな
い奴との関係をぶち壊して、そこに上手くイベントを発生させ、依
頼者と結び付ける事も可能なのさ。
まあ、今回は銃がある。最終的に結び付いた二人にこれを使うか否
かは、その時の状況と、あんたらの指示を待とう」
明神は銃とマガジン、そして通信機を上着の内ポケットへと締まった。
「ふむ、ものは使い様、か」
「そういう事だ」
明神はコーヒーを飲み、トーストを食べ、サラダも貪り、魚関係も
しっかり摂取すると、
「また電話連絡をくれ。今は相川も行方の分からない俺を探してい
るはず。こちらも綿密な計画で奴らの仲人としてミッションを成功
させようじゃないか」
「いいだろう。しばらくはよろしく」
じゅげむ(仮)は、明神の手を難く握った。

394 名前: no name :2010/01/02(土) 03:10:59 ID:sleHT96V

「・・・だってさ。どうする?BOSS」
BOSSは、そのとき初めてこの相川の恐ろしさを思い知った。

事は数時間前・・・明神の元へとじゅげむ(仮)が依頼を頼みにいく最中ー  相川は徐にパソコンの画面を開いた
「一般回線じゃ見つかっちまう。奴もそんなに馬鹿ではないはずだ」
といい、コーナン2階店の従業員用のパソコンのアドレス桁番号の
桁をー物の数秒で解いてしまった
「ちょ・・・今のどうやって・・・」
「俺のPCからは明神とかいう奴のデータは抜き出せない 
むしろ下手すると抜き取られる場合がある 
奴にはじゅげむがいるからなあ 
だからとりあえずここのパソコンにウイルスを送っといた」
そういうと、PCのTV画面に切り替え、もう一台のPCで
外務省のPCをハッキングし、そこから衛星通信部へハッキングをした
「一体どうやって・・・」
「俺はプロだ 国内情報くらい知らないとねえ」
「いや、だからどうやって・・・」
「お口をミッフィーにしておくんだ
どうやら、機密情報らしい
通信衛生部のPCを操作し、衛生本体から相川が使ってる
PCへ、赤外線での通信で衛生のハッキングが完了した
「Lかよ・・・」
BOSSが突っ込んだ
気象衛生は、広くて地球の表面、狭くて人の頭部をくっきり表すことが出来る。赤外線のため、何をしても見つかってしまう
明神の居場所が、露になる。
更に、もうひとつ・・・ さいきんの衛生は、木の葉の落ちる音が聞こえるくらいまでの音声特定認識という機能を持っている
相川のハッキングしたのは、新型衛生 音声特定領域は極めて広いほうだった。
明神の居場所、企み、計画がコレですべて露になってしまった
「はあ、疲れた・・や ら な い か」
相川は何事も無かったように食パンの耳をかじりながらそういった。
「ここは、奴に乗せられた振りをしろ。結びついた振りをして、
奴を逆利用してやろう」
「・・・」BOSSは唖然とした。
「物は使いようだ・・・・ははは」

395 名前: no name :2010/01/02(土) 03:37:39 ID:Nci36nK+

その頃、明神も行動を開始していた。まずは自社に戻り、過去の利用
客で使えそうな人物を弾き出し、謝礼を出して今回の計画に参加して
くれそうなのを更にその中からピックアップする。
まさか気象衛星から相川に監視されているなどとは微塵も思わずに、
明神は二人をその中から選んだ。

一人は昔売れない芸人をしていたが現在は式場でのエスコートや司会
進行などの仕事をしている四十代の男性。
もう一人は首都近郊に数々のビルを持ち、各方面への顔が利く女社長。
データには
『ボイン姉さん』
とあった。なかなかの美人である。本人の了解を得て、このコード
ネームで呼ぶとしよう。
「足元から固めていかないとな」
式場予約と各所への話を通しておくのはこれでほぼ整った。警察への
圧力もボイン姉さんの人脈で多分期待出来るだろう。
次は行動要員だ。
明神は再び過去の依頼の中から、以前見た怪しい機械や『満ちゃん』
と呼ばれていた巨漢、そして山田というカタギではなさそうな男と、
不意に戦闘に陥った場合に対応出来そうな人物を当時の依頼者とその
哀れなターゲットとなった連中から検索する作業に没頭した。

そして翌朝、メンツは決まった。まずは連絡し、そこからひと寝入り
だ。

396 名前: no name :2010/01/02(土) 04:14:57 ID:OcOZzIzU

そして夢性した

397 名前: no name :2010/01/02(土) 05:43:37 ID:Nci36nK+

上記の理由からパーフェクトな心地よい目覚めという訳には行かな
かったが、明神はとりあえず起きるとシャワーを浴びた。
本日は冷え込みが厳しい。部屋の暖房を利かせていてつくづく良か
ったと思った。身体を拭いて髪を乾かしていると、携帯に着信だ。
番号を見る。

……見た事のない番号。しかし、かけて来ているのは確実に相川だ
という予感がした。総毛立つ自分の身体がその確率が高い事を示し
ている。
しかし、明神は一つの考えに至った。

留守電のふりをして出てみちゃおうかな。

決定。彼は電話に出た。
電話した事を後悔させてやる。不敵な笑みを浮かべつつそう決意し
て、こう告げた。

「はぁい、明神たんですぅ☆
たらいま明神たんは席をはずしておりますのれぇ、お電話をくれた
おにいちゃん、もしくはおねえちゃんはぁ、ご用件をお入れ下さい
まひぇ☆メッセージ確認の後、こちらから改めておれんわいたひま
ひゅ!
明神たん五歳でした、まる☆」

電話の向こうから動揺が伝わって来る。それはそうだろう、自分で
さえ
『いやいやいや、これはない』
と顔を覆ってしゃがみ込みたくなってしまう様なキャラの崩しっぷ
りなのだから。これで平気なら、そいつは確実に自分の知り合いで
は、ない。

俺の勝ちだ。そう確信した彼の耳には、確かにあの夜聞いた相川が
こう告げて来た。

「明神たんへ☆相川れひゅ!
明神たんと遊べるかなと思っておれんわしたんれひゅけろ、いない
みたいなのれ、またおれんわひまひゅ。相川、ちょっとさびしいな
あ☆
れも、あいかわもおとこのこ!ここはがまんのこでいきます!
またね?相川れひた!」

その少し後。
それぞれの電話口では、電話が切れている音が響くのも構わず、
へたり込んでいる彼らの姿があった。相手が自分と同じ様に、息も
絶え絶えで顔を覆っている事は神のみぞ知る。
そして、二人は奇しくもこう呟いた。

「何ドキドキさせてんだ、あの、ばか……っ!」

398 名前: no name :2010/01/02(土) 12:16:07 ID:sleHT96V

BOSS「なにしてんの」
相川「ウホッ!あいついい男・・」
相川は邪心をはらい、BOSSに衛生で聞いたことを話した

399 名前: no name :2010/01/02(土) 13:22:15 ID:Nci36nK+

「えー、ゲフン!ウェール(ええと)、つまりだ。
奴は恐らく今自社にいる。足跡を消せる面子を用意して強襲し、奴を
あそこに来なかった事にするか、それともこれまで通りに奴に俺達の
仲人をさせ、状況展開によっていいタイミングでさらうか、そのどち
らかだ」
「……複雑なやりとりがあったみたいね」
BOSSは一服すると、タバコを指先ではさんでからそう告げ、煙を吹い
た。
「まあ、主に俺と奴のイメージ的な、そう、個人的な問題さ。だから
あんたが気にするほどの事じゃない。
ただ、気になる事がある」
「何?」
「気になる事さ。奴が何の用意もしていない訳がない。人の事は言え
ないがこの業界、誰に恨みを買っていてもまずおかしくない。
しかし、奴も俺もこうしてまだ、土の上を歩いてる。俺達の仲人をす
るとはいえ、緊急用の手段を講じているはずなんだ。そいつがまだ、
奴の頭の中にあるだけで、何なのか掴めていない。
俺の苦手なにらみ合いって奴さ。ターミネーターもどきもまだ、俺達
をどっかで探してるはずだろう?」
「足跡は追えるわ」
「さすが。どうやってそれを?」
「まあ、あなたのやり方と変わらないわ。手順が違うだけで」
「気が合うね」
「奇遇にもね」
二人は笑顔を向け合った。

400 名前: no name :2010/01/02(土) 17:34:28 ID:Nci36nK+

相川はそこでまた明神の所在を再確認させるべく、今度はBOSSに電話
をかけさせる事にした。明神自身ではなく、明神の所属する会社にで
ある。
「何故そんな事をする必要が?」
怪訝な顔をするBOSSに、相川は答えた。
「奴はこちらが計画に気付いている事をまだ知らないだろう。仮に知
っているなら、別の手も用意しておく必要がある。
先ほど俺が奴自身の携帯に電話をかけた時の動揺をあんたも見たろう?」
「ええ。古代妖精語で何か伝えていたわね」
「こ、古代妖精語……まあいい。そう、奴との直接会話の破壊力をあ
んたにも知っていて欲しいんだ」
相川が何故うろたえるのか、BOSSには分からなかった。が、幾つもの
手を用意し、必要なら展開させるのは常套手段だ。
「分かったわ。気分転換も兼ねて、外の公衆電話からかけましょう」
「察しが良くて助かる」
二人は食事をして来るとフロントに伝え、ホテルを出た。

401 名前: no name :2010/01/02(土) 17:34:44 ID:sleHT96V

BOSS(・・・普通に探知機を付けただけなんだけどね
なぜこの人はじゅげむに探知機を付けなかったのかしら
馬鹿なのかしら)

402 名前: no name :2010/01/02(土) 17:36:19 ID:joaU3fjd

そしてSEXした

403 名前: no name :2010/01/02(土) 17:38:01 ID:sleHT96V

投稿時間が被っちまった・・

404 名前: no name :2010/01/02(土) 17:38:35 ID:joaU3fjd

さーせん

405 名前: no name :2010/01/02(土) 17:42:07 ID:sleHT96V

399→401→400→402
という順番でお願いします

406 名前: no name :2010/01/02(土) 18:11:49 ID:Nci36nK+

把握b

電話ボックスでの意外な展開に危うく二人揃って検挙されかけたが、
明神に内容は伝えた。
流れは以下の通りである。

適当に見つけた今時珍しくなりつつある電話ボックスにて。相川が
用意したメモを見ながら、二人で受話器を耳で挟む様な状態になっ
ていた。
明神が出ても出なくても、BOSSが一人の依頼者という設定でメッセ
ージを残す予定だ。
『××相談事務所です。音声ガイダンスに従い……』
なるほど、これで全ての電話に対応する手間を省いているらしい、
と、BOSSと相川は思った。
『営業時間外でもメッセージを残せば相手に連絡をくれる別れさせ
屋』
という事になるが、表向きの名前はあくまで相談事務所である。ぱ
っと見では問題はない。
「ふむ、考えたな」
「どうする?」
「業務時間外はオペレーターはいない事は調べが付いてる。明神が
出るかどうかだけが賭けだ。オペレーターに繋ぐ方向で」
「了解」
その通りにすると、オペレーターとして、男の声がした。
「お待たせしました、××相談事務所です」
明神の声だ。緊張が走るが、BOSSは文面を読み上げた。
「明神さんという方はいらっしゃいますでしょうか?私、コンバッ
○越前という者なのですが、こちらにかけてくれと言われまして」
「あ、私が明神ですが何か?」

名乗りやがった……俺の時は留守電を装ったくせに……!
激情に駆られ、相川はついついハンカチの端っこをかんで引っ張っ
てしまうのだった。

407 名前: no name :2010/01/02(土) 18:41:42 ID:Nci36nK+

そんな相川をよそに、BOSSは告げた。
「あの、先日お目にかかったかと思うんですが。相川さんと一緒に
道端で」
「ん、あの妙な機械や婦警さんが一緒にいたあの晩の方ですか?」
「はい。実は真面目なご相談があるんです」
しばしの沈黙。しかし、明神は罠があったら飛び込んで食い破る男
であるらしく、BOSSの空き時間にでもどこかの喫茶店で落ち合い、
話を伺うのはどうかと訊ねてきた。
「あ、実は今、別の所用が。
ですので、後日になるかと思いまして、今お話出来る部分だけでも
と」
「なるほど、これは失礼しました。
では、ご用件をどうぞ」
BOSSの用件はよくあるケースだった。下請けに仕事を回したらスケ
ジュールに支障が生じ、下請けである相川からは経費上乗せ申請が
来たというのだ。
「ふむ、よくあるご相談です。あ、失礼、続きをどうぞ」
「それで、実は申し上げにくいのですが、毎晩彼をハイヒールで、
その、踏みにじらされに行かされてまして」
「ふむ、あなたがお困り、もしくは恐怖を感じるのも無理はありま
せん」
「で、彼には必要経費は払うと伝えてあるので、そこで手を切れな
いかと思いまして。実際、私も上から下りて来た予算で片付くもの
と思っていたものですから、とても困っているのです。
実は今も踏まされていますし」
「そこに相川が?」
「はい」

ずるい……!相川に対する羨望と怨嗟が、明神の胸の内でメラメラ
と燃え上がった。
俺はどうでもいいのか。激しい絶望に、軽いめまいを覚えた。
多分それで堪えられたのは彼のプロ意識によるものだろう。

だが、相川への憤りは最早止む事を知らなかった。

相川……俺という存在を、忘れられなくさせてやるぜ。

408 名前: no name :2010/01/02(土) 23:54:13 ID:sleHT96V

明神は冷静さを装い、相川と二人っきりにしてくれるように頼んだ

409 名前: no name :2010/01/03(日) 03:07:18 ID:g96Egn0N

「二人きりで話をさせてくれって」
相川はそう告げるBOSSの目を見て深く頷いた。
「聞いてみます」
やや間を置いてから、相川に受話器をひったくられた様にBOSSは声
を挙げる演技をし、そのまま相川に受話器を向けた。
「あ、明神たん?相川れひゅ〜☆
ヒールで踏まれるのって、ピンポイントで凝りがほぐれて癖になり
そうれひゅう☆」
またも胸が何故か高鳴り始める明神。しかしコンバッ○という女性
に自分への不信感を煽るだけだと理解し、返答はやめた。
「……いかがでしょうか?」
自分の耳に受話器を戻し、再び相川とそれを挟む様にして訊ねるBO
SS。
「確かに奴です。相川が何故そこまで逸脱した生き方を選んだのか、
こちらも気になっていた所でして」
「はあ……とにかく、相川は何らかの薬物を使用している様で……
きゃっ!」
「コンバッ○さん!?」
「後日、後日連絡します!ごめんなさい!!」
あくまで演技で電話を切らせた相川だったが、脳裏に
>>402の指示に従え』
という電波を受信し、繁華街の電話ボックスで情事に耽りそうにな
るというありえないミスを犯しかけた。
実際電話ボックスという丸見え状態の中で激しい行為に耽ってしま
ったが、通行人の悲鳴と警官の制止する声には耳を貸さずに相川は
BOSSの手を引き、駆け出した。
ひとまず建物内や施設内には入らずに、路地裏を歩いていた軽そう
な男女をスタンガンで気絶させて衣服を奪い、人ごみに紛れ込んだ。

で、今に至るという訳だ。

410 名前: no name :2010/01/03(日) 03:31:15 ID:jT2TYwIM

BOSS「なんて事を・・・ あんな場所であんなことやるなんて
この変体!」
相川「違う!俺はただ>>402の指示に従えという電波が
飛んできたから・・本当なんだ!俺は変態じゃない!
仮に変態だとしても、変態という名の紳士だよ!」
相川はミスをしでかしてしまった。
逮捕フラグを立ててしまった

411 名前: no name :2010/01/03(日) 03:45:08 ID:g96Egn0N

仕方なく相川は変わり身として自分とBOSSに良く似た男女の死体を
用意し、将来性など皆無だと全身で主張している若者達のミニバン
を、こちらはあやうく少女が彼らの毒牙の餌食となりかけていたの
で一人を昏倒させて車外に蹴り出し、残りの全員をスタンガンで気
絶させた。彼らの錯乱状態からして薬物摂取の疑いがある。少なく
とも泥酔状態だ。
少女にはやむなく彼らから剥ぎ取った上着を何枚もかけてやり、数
枚の一万円札と、日頃用意している使い捨て携帯を、指紋が付かぬ
様に手袋越しに渡し、
「警察に電話するんだ。今すぐ来てもらえ。金は今起きた事の口止
め料。
警察にはこう言うんだ。
『知らない内に車の中に引きずり込まれて、乱暴されそうになった
ら、彼らが口論を始めて、そこで自分は気を失って、そこからは覚
えていません』
とな。さあ、今すぐかけるんだ」
こくこくと涙を流しながら携帯のボタンをプッシュする少女。
少女と無力化した若者の内一人を歩道に残して、相川がハンドルを
握る、遺体を載せたミニバンは路肩から派手に道路へと飛び出した。

車を動かしていたのはこの気絶している若者。どこかの運河まで移
動してからこいつにハンドルを握り直させ、そのままダイブしても
らう。
遺体は既に整形済み。血液型も同じ。指紋は焼き潰してある。
これで警察からの追跡は止まるはず。行方不明者は年に数万人出て
おり、その上、この若者のやる様な意味不明な事件は毎晩、どこか
で必ず起きているのだ。
誰もまともに取り合うものか。

自分があの時、いくら声を上げても誰も見向きもしなかった様に。

運河で車がダイブするのを見届けると、相川は足早にその場を立ち
去った。

412 名前: no name :2010/01/03(日) 04:07:49 ID:jT2TYwIM

「・・ねえ、いくらなんでもちょっとやりすぎじゃないかしら」
「何が」
「死体よ。何か他に手段は無かったの?あなたなら他に考え付いたはずでしょう?幾らなんでも逮捕されない為だからって
二人の命を無駄にしたのよ」
「他に方法が思いつかなかった お前こそ今更なんだ?
人を雇う仕事ってのは、こういう事もしなきゃあなんねえ
お前を殺せと他の連中に頼まれたら、殺すしかなんねえんだよ」
「でも・・・」
BOSSは人が死ぬのには反対だった
「他に無かったの?本当に?」
「ああ」
「本当に?」
「ああ」
「ねえ、ほんと・・」
「うるさいな、本当だって言ってんだろうがゴンザレス」
相川は、ミニバンの落ちて行った川を眺めていた
つぶれた玩具を見るような目で

413 名前: no name :2010/01/03(日) 04:24:35 ID:g96Egn0N

時間は過ぎ、ここは相川達が部屋を取っているホテル。
相川がシャワーを浴びているとBOSSがその裸身を両手で覆う様にして
入って来た。
複雑そうな表情を見るのはしんどかったが、この件に関わってから、
相川は彼女の立場と、それと裏腹な彼女の素顔を幾度も垣間見て来た
気がした。

明神を心から憎む、所属不明の女。
部下や作戦実行に関係のない人間が傷付くのを好まない女。

もしかしたら、自分は、この女と、もう一度、この血塗られた人生を
やり直せるのではないのか?

そんな幻想を振り払おうと頭を振ると、BOSSは自分に抱き付きながら
口を開いた。
「さっき……」
「さっき?」
水に濡れた髪が彼女の額から両サイドに分かれて流れる。
その身体を伝う、幾筋もの湯の奔流。
じっと自分の瞳を覗き込んで来る彼女のそれを眺めていると、いつも
心を預けそうになる。

BOSSは乳房を押し付けて来る様に、しっかりとしがみついて来た。
相川はそれを抱き返す。
BOSSは言った。

「さっきの『ゴンザレス』って何よこの歩く性衝動!ふざけんじゃな
いわよ街頭レイパーこんにゃろーッ!」
少し腰を引いた彼女の痛烈な膝蹴りが、相川のデリケートゾーンを、
全く容赦なくぶち抜く様に突き上げて来た。
しかも一度で止めるつもりはない様だ。何という魅惑の膝地獄。
シャワー室に相川の絶叫が轟いた。

414 名前: no name :2010/01/03(日) 09:33:38 ID:g96Egn0N

数日後、明神は腰の後ろにマグナム、足首にオートマチック拳銃を
隠しつつ、通信機を胸の内ポケットに入れ、コンバッ○と待ち合わ
せた、とある会員制のバーの一室にいた。
後はボーイが彼女の来訪と本人確認をしに訪れるのを待つだけだ。
適当に頼んだ飲み物は適当な味がし、それが少しだけ、明神を苛立
たせた。
「いや、俺の自業自得、か……」
誰にともなくそう呟き、奇行が目立ちつつある恐喝探偵はカップの
中の何かをまた、口へ運んだ。

わずかに時間が流れ、ボーイが来た。
「明神様、お連れの方がお見えです。本人確認の方をお願い致しま
す」
「ん、ありがとう」
明神は席を立ち、ボーイに続いて入り口へと向かった。

415 名前: no name :2010/01/03(日) 17:59:47 ID:ZTWxTp9v

そして射精した

416 名前: 削除済 :削除済

削除済

417 名前: no name :2010/01/03(日) 23:46:43 ID:9Zo66p/L

ボーイに案内された所に人はおらず、代わりに一枚の紙が貼ってあった。
ボーイは申し訳なさそうに、その場から離れる。明神はその紙を壁から
剥がした。
「何だ?この紙は……タイトル:先の読めないお話作り?糞スレランク:B+?
…どうせ取るんだったら、Sぐらいが良かったなぁ。」
ちょっとがっかりしつつ、その紙の裏を見る。
そこには、殴り書きで一言こう書いてあった。


敵の数は5人 気をつけろ   by J(仮)


・・・・・・気をつけろって、そんな事わかってるさ。ただ危険を冒さな
ければ相川には会えそうに無いしな。それに一番の狙いはじゅげむ(仮)
お前の正体を突き止めるため。何故BOSSという女と対峙しているのか、相
川以上にお前はわからない事が多すぎて危険なんだよ・・・・・・

そう思いつつ、明神は背中に手を廻しマグナムの位置を確かめる。
「5人か……さて、どこまでやれるかな……」
明神は呟いた。

418 名前: no name :2010/01/04(月) 03:23:24 ID:u7ZrHs1p

「女性が来たら知らせてくれ」
そうボーイに伝え、明神は自分の席に戻る
と、通信機のマイクに囁いた。インカムと同じで囁けばスイッチが入る
タイプなのがありがたい。
「明神だ。報告だけを聞いてくれ。これから通称『BOSS』と接触する。
理由は彼女からの仕事の依頼。内容は相川との仕事にトラブルが生じた
為との事。
現状ではそのまま結び付ける作戦の方向で。奥の手があるんで、そいつ
を利用し、相川の目を覚まさせ、BOSSの気持ちも奴に向かせる。
現在○○ビルの会員制バー『オジャパメン』にいる。彼女がビルを出た
後に尾行をお願いしたい。いい結果報告を期待している。
また連絡する」
明神は通信を切った。

やがて、今度こそ本当にBOSSが現れた。女性の準備は時間がかかるもの
だ。明神は三時間半の遅刻については特に何も言わなかった。
紺色のスーツ越しにも分かる肉感的な肢体。タイトスカートから覗く、
黒のストッキングが包んだカモシカの様な足が悩ましい。
「コンバッ○越前です。明神さんですね」
「ええ、お久しぶり、と言った方がいいのかな」
コンバッ○は微笑を浮かべる。なるほど、こういう作戦の実行部隊に回
されるだけあって、改めて確認してもかなりの美人。
「どうぞ、かけて下さい」
「ありがとうございます」
「何か飲まれませんか?どれでも遠慮なく」
やがて、彼女が適当に頼んだ適当な飲み物が運ばれて来た。
「……適当に頼んだんですけど、意外な味がしますね」
「ええ、僕もここを訪れて知ったのですが、
『何でもいいよ』
と伝えると、ホントに何でも出て来てしまうので、そこはご用心」
「まあ、ある意味理想のお店ね」
「全くです」
笑顔を向け合う二人。

そして、話が始まった。

419 名前: no name :2010/01/04(月) 14:25:22 ID:u7ZrHs1p

コンバッ○越前の依頼内容は先日聞いた通りだった。電話を唐突に
切ってしまった非礼を詫びて来たりする所を見ると、かなり訓練さ
れた女だ、と明神は思った。
何故あの時電話が切れたのかは特に聞かない。こちらは依頼内容を
こなせばいいだけであり、ヤブヘビ状態を作り出すのは三流の仕事
のやり方だからだ。

BOSSは明神とのやり取りで内心かなりイラついていた。

何でこんな話のつまらない男が、相川とあんなに打ち解けた会話を
しているのか。そこが彼女の逆鱗に触れたらしい。
自分が何時の間にか相川にかなり傾いているのを認めたくはなかっ
たが、あの時の会話が脳裏に蘇る。

『明神たんへ☆相川れひゅ!
明神たんと遊べるかなと思っておれんわしたんれひゅけろ、いない
みたいなのれ、またおれんわひまひゅ。相川、ちょっとさびしいな
あ☆
れも、あいかわもおとこのこ!ここはがまんのこでいきます!
またね?相川れひた!』

相川。危険な男。
時として赤の他人も平気で葬り去る男。
あんな男に気持ちが惹かれているなどと、認めたくはなかった。
どれほど身体を重ねようと、それはあくまで明神を葬り去る為の
必要手順。
抱き込んだ方が仕事がしやすい。ただそれだけの事。

なら……こんなに明神と相川の間柄にイライラするのは何故なの
か。
それを明神の前でさらけ出す様なそぶりは微塵も見せなかったが、
BOSSはこのどうにも抑えようのない感情を苦々しく思う自分をも
また感じ取っていた。

目の前の適当に頼んだ何かを飲む。適当な味だけが帰って来る。
それでも、明神と別れ、タクシーで相川の待つホテルに戻るまで、
彼女のイライラは納まらなかった。

420 名前: no name :2010/01/04(月) 18:40:50 ID:it9tWffo

裏でまたなにかが起こってることが気になったが・・・そんな事はないと思いつつも、イライラについて考えたが見当もつかない。
「この、気持ちってなんなの」
つい、言葉にしてしまった。
ふと、テレビをつけぱなっしたらしく、ドラマがやっていた。
「キラ・・・」
「L・・・」
「さあ、僕と犯ろう(計画どうり)」
「うん・・・愛してるから」
・・・・・「愛」!!!!!!!!!!!!!!
と、ドラマのセリフが頭を駆け巡った。
「ないない、そんなこと―」
言葉が途切れた。
「ホントにないんだから」胸の奥が熱くなってきた。
「なんなの、この気持ちは」
今まで、感じたことのない気持ちに悩んでしまった。

421 名前: no name :2010/01/04(月) 20:57:07 ID:W0xuKYoH

明神とBOSSがホテルで会っている頃、相川はじゅげむ(仮)とこ洒落たカフェにいた。
偶然……いや、このタイミングで会う事は必然だったのかもしれない。お互い顔を合
わせるのも、茶を一緒にするのも、勿論はじめてである。

相川は口につけたコーヒーを置いて話し出す。
「まさか、こんな所で貴方とお会いするとは……ナルホド、意外とあなたとは趣味嗜
好が似ているようですね。」
「ココは私のお気に入りでしてね。……ところで、お連れの方の方はいいのですか?」
じゅげむ(仮)が話を切り出した。
「お連れの方?……ああ、彼女はああ見えて意外と純粋な所があってね。裏切り行為
は絶対にしないし、仕事には忠実です。信頼のおけるパートナーですよ。フフ、私の
虜になってしまうのも時間の問題です、と言った感じでしょうか。」
と相川は余裕を見せつつ、続ける。
「……それよりも、問題は貴方だ。明神とつるむ理由は何です?何故、私の相方の事
をお調べに?」

いずれは、話すべき内容だった。このタイミングで話す事に躊躇はあるものの逆にチ
ャンスかもしれない。瞬時に言うべき事と言わざるべき項目とで分け、じゅげむ(仮)
は話し出す。
「私はある計画を阻止するべく動いていましてね。全ての行動の目的はそれです。彼
女はその壮大な計画をしている組織の幹部でしてね。要するに、その計画の黒幕を暴
きたいんです。明神君に協力するのは、彼の別れさせ屋としての能力が必要でしてね。
とりあえず、今は貴方を無き者にする計画に加担しているというわけですよ。」

「とりあえず……ですか。」
相川はまるで、コーヒーの苦味を噛む様にして呟いた。
「あら?彼女からそのような計画の話は聞かされていないようですね。まぁ、虜になる
のも時間の問題ですし、問題ないでしょう。」
じゅげむ(仮)は立ち上がり
「ここは私が」
そう言って、カウンターへ行って支払いを済まし店を出て行った。

422 名前: no name :2010/01/05(火) 00:39:59 ID:gbTdPR7X

ホテルに戻ったが、BOSSはまだ帰っていなかった。
相川はシャワーを浴びながら考える。

つまり自分と明神は、BOSSとじゅげむ(仮)の代理戦争をさせられてい
る訳だ。
それと、ついついカップと中身の代金まで払って持って来てしまったが
今見る見るシャンプーと湯の分量が増えまくっているこのコーヒーは、
少し苦味が過ぎる気がした。当然シャンプーの味もする。ひどいもの
だ。
相川は改めて後でコーヒーを入れ直し、シュガースティックを十二本、
ミルクを五個入れるのを決意し、また考えた。

自分はBOSSを愛し始めている。
だが、向こうはどうなのだろう?抱いた時にこぼれる言葉にどれほどの
真実が隠されているのだろう?
勿論そんな全てが嘘でも、自分は構わない。『どうでもいい』ではなく
『構わない』のだ。
惚れた弱み。多分そんな所だろう。
何故なら、彼女と出会った時の気持ちが増幅して行くだけだったから。

「気に入った仕事ってのも、不意に畳まなきゃいけない時があって、そ
れが一番しんどいなあ……」
だが、もしBOSSが付いて来なかったとしても、自分は明神との決着をつ
けたら、どこかへ旅に出よう。
もしかしたら、やり直せるのかもしれないから。

寂しさは感じなかった。何かを決めてしまえば、大体そんな感じになる
のがいつもの自分だ。
そうと決まれば、BOSSが戻ったら情報交換をし、今日はとっとと寝てし
まおう。

泡を洗い流すと相川はバスタブに湯を貯めながら座り込み、穏やかな微
笑を浮かべた。

423 名前: no name :2010/01/05(火) 05:25:52 ID:xaWaI3lk

相川「お前はここで死ぬのさ!」

424 名前: no name :2010/01/05(火) 09:52:17 ID:gbTdPR7X

そう言うなり、相川は両手で銃をポイントし、左右を見る視線に合わ
せて仮想の銃を向けてみた。こういう事も、日頃から身体に叩き込んで
置かないととっさに動いてくれないものだ。
反射的に身体が動いてくれたおかげで何度命拾いをしたか知れない。
湯船の中でやるには少々物々しいかもしれないが、風呂場で狙われると
いう可能性も全くのゼロではないのだ。

その様子を、部屋に戻ってからじっと見ていたBOSSは告げた。
「思うんだけど」
「何でしょうか?」
「どうして真面目な訓練なのに、ふざけてるように見えてしまうのかし
らね」
「頭がいい感じに冷えてる証拠だろう。それでも大切だと思う事が必要
なのさ」
「あら、ありがとう。私の膝地獄で潰れかけた、例の傷は痛む?」
「まだ使用には耐えうる様だ。鍛えておくもんだな」
「どう鍛えてるのかは聞かないでおきましょう」
「ありがたい」
「上がる時はバスタブをシャワーで徹底的に洗ってからにしてね?」
「自分でやったんじゃないかよう」
「何が原因だったかしら?」
「電波」
相川のあごをかする様にして、BOSSの左の掌底が入り、彼はバスタブに
水没した。その髪を引っつかんでビンタを浴びせ、BOSSは彼を覚醒させ
た。
「うぶっ、あああ!」
「誰が原因だったのか、もう一度聞きたいわ」
「俺、いいえ、わたくしめにございます!ろうもひゅいまひぇん!!」
「さりげなく哀れみを乞うな!」
BOSSはそれから幾度も彼の顔を湯に押し付けて苦しめるのだった。

425 名前: no name :2010/01/05(火) 10:22:09 ID:xaWaI3lk

BOSS「しまった!殺してしまったかもしれない!」

426 名前: no name :2010/01/05(火) 10:56:03 ID:gbTdPR7X

BOSSはAEDで彼の魂を傷付いた肉体に無理やり引きずり戻した。
「そう簡単には楽にさせないわよ」
五人が見たら五人が
『エレガントな笑顔だ』
と評価するであろうそれを浮かべながら、息も絶え絶えの相川を見下ろ
すBOSS。
「また……生き延びちまったじゃねーかよ……!」
身体に不死の蟲を埋め込んだ侍の様な台詞自体はかっこ良かったが、言
い放つ人物にイラッと来たので、BOSSは不意に
「あっ、受付のお姉さんがタイトスカートの弱点である秘密の三角地帯
を晒しまくりながらこっち向いてしゃがんでる!」
とシャウトしながら相川の視線を指で操作し、その間に猿轡をかますと
適当にAEDを当てて彼に電流を流すのだった。

427 名前: no namae :2010/01/05(火) 15:18:46 ID:xaWaI3lk

相川はこんがり焼けました。

428 名前: no name :2010/01/05(火) 17:46:16 ID:qiNwEip5

「じゃあ殺せよぉ〜!俺を殺せば良いじゃん!!」
「馬鹿やろうぅぅ!明神が死んだって地球滅亡の阻止はできねぇんだよぉぉ!!」
相川達が修羅場を繰りひろげている最中、明陣営側も修羅場となりつつあった。

それは、数十分前の事である。
明神は宿屋に帰り、じゅげむ(仮)から相川とのやり取りの説明を受けていた。
「もう一つ訊きたい事があるんだが」
と話題を変える明神。
「なんだ?」
「あんた、俺の『別れさせ屋』として能力が必要だとか言ったな?それは、どうい
う意味だ。いい加減教えろ。」
明神がそう訊くと、じゅげむ(仮)がニヤリと笑う。
「その質問を待ってた。……入って来て良いぞ。」
そう言うと、扉が開き一人の男が入ってきた。その男は金田(はんにゃ)と名乗り、
自分の体の中にはもう一人の人格(直美)がいる事やその経緯を説明してきた。
「はぁ……」
明神が生返事をすると。
「つまり、あんたには俺と直美を別々の体に別れさせて欲しいんだ。」
そう得意げに話す金田(はんにゃ)。
「いや、無理。」
明神は即答した。


「……え?」
「…え?」
「え?」
金田(はんにゃ)、じゅげむ(仮)、明神と順に訊き返す。
「いやいや、そんなエスパーみたいな事できる訳無いじゃん。…え?」
明神は弁明する。
「え?いやでも、あんた別れさせ屋だろ?」
「別れさせ屋って言っても、あくまでハード?的な話であって、そういうソフト?的
な話は出来ないよ。」
明神はこれまた弁明する。
「チョット待て、チョット待て。マジなの?本当に出来ないの?」
じゅげむ(仮)はさらに訊き返した。
「…残念だけど出来ない。」
明神がそう答えると、じゅげむ(仮)と金田(はんにゃ)はお互い顔を見合わせる。
「マジかよ。じゃあ計画全部パァじゃん。つーか、出来ないんなら別れさせ屋の肩書
き付けんなよなぁ。これだからパンピーは困んだよ。この程度で一端のプロ気取りで
すかこの野郎ぅ。」
じゅげむ(仮)が感情をあらわにした。

429 名前: no name :2010/01/05(火) 22:29:12 ID:gbTdPR7X

で、先ほどの台詞の後から次第にエキサイトして来ている訳だ。
明神は言った。
「いや、何言ってるんだか全然わかんねーんですけど!何、それじゃあ
あれですか、別れさせ屋ってあれですか、みんながみんな、現世でのハ
ード以外の面倒も見れなきゃどうにもなりませんか?ダメビジネスです
か?
『おいちょっとお前イタコやれ』
って言ってる様なもんじゃん!うちはそういうスピリチュアル系は取り
扱ってないの!あんたらあれだよ、キャバクラとかの勘違いオヤジと
同じだよ、
『おいおい、何で本番ねーんだよ、この商売女が!』
とか抜かすあれと同じなんだよ!トークを楽しみに来ている人々の邪魔
って言うか〜!?」
「『邪魔』
って何だよ」
じゅげむ(仮)と金田(はんにゃ)はその単語に敏感に反応した。
「あれ?言い方が良く分からなかったれちゅかぁ〜?
 なら改めてお教え差し上げますが、
『それなら最初からイタコのとこ行けばいいんじゃないの?』
って話をしてるんですぅ!すっげータチ悪いぜあんたら!!
何てーの、デパートの受付のお姉さんにアホな質問をして困らせる
無頼気取りの老人とかレジで揉めないと買い物出来ない奴らとか、
そういうのと同じケダモノのニオイって奴?スメルって奴ね。
そういうもんがもうね、プンプン漂って来るわ!
そもそも何だよ普通でも心療内科行くだろ初めから!!」
『……やっぱ、そうだよ、な……』
二人は声を揃えていきなり重いオーラを明神に叩き付けて来た。
「……何いきなり凹んでんだよ」
「だ、だ、だって、ひっく、だってさぁ……」
金田(はんにゃ)が肩を震わせて涙をこぼし始めた。

430 名前: no name :2010/01/06(水) 00:46:05 ID:X5JPVVFp

「めんど……」
思わず素直な気持ちを言葉に乗せて彼女へ伝えてしまう明神。
「すいませんね!あちこちの心療内科制覇してるっつの!どこもかし
こも、
『すいません、うちではちょっと……』
とか言ってくれちゃってさ、あたしそんならどう生きて行けばいい訳
なの!?あたしだって普通の子みたいにラブとかにコメりたいっつー
の!!」
「制覇してるのかよ」
「山手線と中央線はね。現在京王井の頭線と京王線を攻略中」
「どんだけ弾かれてんだよ。でかい病院行けよ」
「診療所とかの紹介状がないと初診料バカ高いのよ!そんな事も知ら
ないの!?」
「お姉さんのおかげで少し頭が良くなった感じ!」
「うふふ良かったね☆じゃあ、教室のみんな?またねー☆」
『ばいばーい☆』
何故か息が合っている三人は爽やかにカメラ目線で同じ方向を捉えつ
つ、微笑しながら手を大きく振るのだった。

431 名前: no name :2010/01/06(水) 01:20:37 ID:X5JPVVFp

どこからか
『はい、カットです』
という声がした。途端に金田(はんにゃ)が
「っしゃあ!
明神自分オウコラオノレコラ、ちょっと話あるから楽屋来いやぁ!!
ええから!ええから来い言うとんねや!!お前の耳は餃子のギャグに
も使えんわアホほんまはよ来いや自分〜!?
ったくほんま実は私な、ヒラ○ー先生の『以○略』の二巻ずーっとず
ーっと楽しみにしとんねん生理遅れそうなくらい楽しみにしとんねん
『今喋ってるのは金田じゃない』
という事で一つよろしく頼むわ!
んでなあの漫画最高やのに続き読めんっちゅーのはあれやろ、某首相
の名前がついた不況のせいやろ!?
ゲーム業界冷やしとんのも実はかの首相やろ!収入低かったら娯楽削
るのが正しい日本家庭のあり方っちゅうもんやからな!ジ○ンプもり
○んもぼくちゃん嬢ちゃん我慢しとるわ!
はははサラリーマンの年収間違うとるもんなそんな額もらっとったら
誰も路頭に迷わんわ首鍛えんでええし失敗せんで済むわ休日毎に家族
で遊園地やがな!夜はレストランでハンバーグステーキに日の丸の旗
バシーッとおっ立ててお母さんもお父さんもぼくちゃんも嬢ちゃんも
みんなニッコリやがな次の日の学校も仕事も頑張れるわ普通ー!
それをほんま何やのあの額『年収』て『年収』て!
『くらい?』
て!!
どんだけのお父さんお母さんがそれだけの手取り取れるっちゅーん
よ!?友達何人も夜逃げしてるっちゅーねんほんまやっとれんわ!
ったく君とはやっとれんわ!!こーの、餃子!餃子!」
と、中途半端に『ごっ○ええ感じ』の『思○期』のネタもちりばめな
がら、不慣れっぽい、本場の人に聞かせたら恐らく高い確率でツッコ
まれそうな関西弁でシャウトしながら明神を部屋のユニットバスへと
連れて行った。
特に抵抗もせず引きずられて行く明神の全身から禍々しい気が放出さ
れていたのをじゅげむ(仮)は感じたが、怖いのでスルーした。
「全く……」
じゅげむ(仮)は肩をすくめるとベッドにうつ伏せに倒れ込んだ。

432 名前: no name :2010/01/06(水) 01:32:22 ID:X5JPVVFp

ややあって、先ほどの勢いは何処へやら、すっかり仲良しさんになっ
て出て来る二人。金田(はんにゃ)は頬を上気させながら、明神の腕
に自分のそれを絡めている。
「ふふ、素敵だった☆」
「よせよ、照れるじゃないか」
「おいちょっと待て何があったーッ!?」
じゅげむ(仮)は跳ね起きてシャウトした。
「言えって言うのかい?野暮な男だぜ」
「全くよね。こわぁい」
「怖いのはお前一人だよ!」
空気が凍りついた。

「ほう!そうかい!!
よし、次はオノレがちょっと楽屋来いや。来いや!じゅげむじゅげむ
てオノレ好き放題に名乗り上げてくれよってほんまそりゃどう考えて
もDQNネームっちゅう奴やろ呼んでる間に溺れ死ぬなんちゅうのは子
供の幸せなんぞ微塵も考えよらんっちゅーこっちゃろほんま自分、私
今度親御さんにきっちり言い聞かせたらなあかんわ何ちゅう世界やろ
香○山紫子さんもびっくりやわそりゃクトゥルー神話もラノベのヒロ
インになるわ分かっとんのれ○ちゃんあんたほんま最悪やわ紫子さん
ひっくり返らずにはおれんっちゅーの保○草さんはどこやのいややわ
眼鏡眼鏡!!」
強烈な態度の変貌も省みずにシャウトして今度はじゅげむ(仮)をユ
ニットへ連れて行く金田(はんにゃ)。
「俺の紫子さんとれ○ちゃんを侮辱しやがってあの女……!」
地上波では放送出来ない呪詛をその後に続けて吐きながら、明神はベ
ッドにうつ伏せに(以下略)。

433 名前: no name :2010/01/06(水) 01:47:43 ID:X5JPVVFp

ややあって、先ほどの勢いは何処へやら、すっかり仲良しさんになっ
て出て来る二人。金田(はんにゃ)は頬を上気させながら、じゅげむ
(仮)の腕に自分のそれを絡めている。
「ふふ、素敵だった☆」
「よせよ、照れるじゃないか」
「おいちょっと待て何があったーッ!?」
明神は跳ね起きてシャウトした。
「言えって言うのかい?野暮な男だぜ」
「全くよね。こわぁい」
「怖いのはお前一人だよ!」
先ほどのじゅげむ(仮)と平気で同じ道を歩んでしまう明神。
「ほう!そうかい!!
よし、次はオノレがちょっと楽屋来いや。来いや!」
「いい加減にトイレって言ってよ!」
「何やのそれ女に
『『トイレ』
とシャウトしろ』
って言いますのん!?何というイビリやろたまらんわあんた、これ
セクハラなんちゅうのと違うわイビリや力ない町娘にメガトン級の
重圧かけて来はりますのなあんさん職場イビリやでワーキングホリ
デーやわ」
「ワーハラじゃねーのかよ」
「そう言いましたがな」
「聞いてねーよ!」
「何やのさっきからステレオでシャウトしてここ武道館かほんま、
京女には耐えられん仕打ちどすえ!」
「実際何処生まれなのか今度びっちり調べ上げてやるからな……!」
「モラハラもおまけですのん!?いややわぁ。
さて、よし、おま、ちょ、来う。楽屋来う!」

そんなやり取りが地球時間で三日ほど続いた。

434 名前: no name :2010/01/06(水) 16:26:53 ID:X5JPVVFp

幾度もAEDによる電撃で身体をバウンドさせた相川は、とりあえずトイ
レで一度戻し、幾度もうがいをしていた。
電撃は流されている間は、どこかに身体のもう一端を設置している限り
は身動きが取れない。AEDの電圧でなければ、もう少しで独自料理相川
炭火焼(衝撃のヘア無修正)の一丁上がりになってしまう所だった。

……全く、加減を知らない女だぜ。

そう心の中で呟いたが、湯を張っていたあのバスタブに海外製の発電
製品(電池使用)などを鮮やかなフォームでシュートされるよりはマシ
だと、自分に言い聞かせた。

「気分はどう?」
「多少はマシになったかな。これくらいで参っていたら、俺の仕事は
務まらない」
「何処までもタフな男ね。じゃあ、明神との会話内容を伝えるから、
かけてちょうだい」
「……大胆だな」
相川がベルトを緩めようとするより早くBOSSは45口径を引き抜いて、
両手でポイントしながら彼の眉間に当てた。相川は両手を挙げた。
BOSSはその濡れた唇から冷酷に告げる。
「『座れ』と言ったの。OK?
シッダウン。オーライ!?」
「……NES」
「どっちなのそれは」
「『はい』と『いいえ』の中間かな」
「その回は私も読んだけど、あの金髪人格バイリンガル娘と同じ様な
苛立ちを覚えた。引き金にかけてる指がそろそろ限界だわ」
「OK、座るさ。緊張してるかと思ったから気分を解してあげたいなと
思っただけなんだ」
「緊張の原因はあんたと明神が主なパーセンテージを占めているわ」
「何……だと……!?」
さいとう・たか○作画風の驚愕の表情を浮かべながら、相川はストンと
ソファに腰を落とした。銃を左胸のホルスターに収めるBOSS。
「バカな……BOSSちゃんと仲がいいのは僕なんだい……!」
「分かったから!後で仲良くしてあげるから情報交換を!!」
「いいだろう」
相川は足を組み直し、ニヒルな笑みを浮かべた。
「今度アホな時にボケをかましたらクレーターをこさえてやるからその
つもりで」
「俺はいつだってマジさ……」
「説得力0」
相川はうなだれた。

435 名前: no namae ◆aAAUcODzEg :2010/01/06(水) 17:59:39 ID:j41bnB/x

相川「くそっ!時間を自由に戻せる世界であれば!」
その時だった。机の引き出しが小刻みに震えだした。
一同「もっ・・・もしかして!」
やはりそうだった。机から出たのは他でもない


ドラえもんだ。
ドラえもん「俺を呼んだな。よし君らの要望に答え時間を戻してあげよう」
-ウィンウィンウィンウィン-
>>422に戻る

436 名前: no name :2010/01/06(水) 19:39:07 ID:2Bklo8vl

相川「お前はここで死ぬのさ!」
そう言うなり、相川は両手で銃をポイントし、左右を見る視線に合わ
せて仮想の銃を向けてみた。こういう事も、日頃から身体に叩き込んで
置かないととっさに動いてくれないものだ。
反射的に身体が動いてくれたおかげで何度命拾いをしたか知れない。
湯船の中でやるには少々物々しいかもしれないが、風呂場で狙われると
いう可能性も全くのゼロではないのだ。

おかしい…何かおかしい。相川はココに来てそう感じていた。さっき自
分が発した言葉「お前はここで死ぬのさ!」を前に一度同じシチュエー
ションで発した気がする。デジャビュ?いや、そんな不確かなものでは
なくもっと確実に、そう、同じ事を前にもやった。そんな感じである。

そんな事を考えていると、これまたBOSSが話しかけてきそうな気がした。

「思うんだけど」
「何でしょうか?」
  ・
  ・
  ・
〜以下中略〜
  ・
  ・
  ・
「俺はいつだってマジさ……」
「説得力0」
相川はうなだれた。
相川「くそっ!時間を自由に戻せる世界であれば!」

(いや、違う。これじゃあ前の時と同じだ。繰り返しちまう。カフェで会っ
たじゅげむ(仮)は言った。時間が繰り返すのはこの流れを気に食わない奴
がいて、そいつの思惑通りにいかないとこの物語は進まなくなってしまう、
と。話が変わった所で、『>>422に戻る』が出て逆戻りだ、と。じゃあ、一体
何をすれば良いんだ?)
相川は心の中でそう感じた。が、もう遅かった。

机の引き出しが小刻みに震えだした。
一同「もっ・・・もしかして!」
やはりそうだった。机から出たのは他でもない

ドラえもんだ。
ドラえもん「俺を呼んだな。よし君らの要望に答え時間を戻してあげよう」
-ウィンウィンウィンウィン-
>>422に戻る

437 名前: no name :2010/01/06(水) 21:57:06 ID:2Bklo8vl

相川。BOSS。明神。そして、じゅげむ(仮)は相川とじゅげむ(仮)が会っていたカフェにいた。
正確には会っていたであろうカフェだ。このおかしな状況を4人とも認識し始め、とりあえず会お
う。という事になったのである。勿論、4人が一緒に会うのは始めてである。

「とりあえず、各々考えはあるでしょうけど、今はこのタイムリープから抜け出す事だけを考えま
しょう。」
最初に口を開いたのはBOSSだった。
「問題があるのは相川だろ?おまえさぁ、何が気に入らないの?」
明神が切れつつ、相川を問いただす。
「それは……わからない。まさか、先の読めないシリーズでタイムリープが起こるなんて、こんな
タブーが起きてしまうなんて。俺も、どのタイミングで話を変えればいいのやら・・・」
相川自身、相当悩んでいた。
「起きてしまった事は仕方無い。とりあえず案を出していこうか?」
じゅげむ(仮)は続けて口を開く。
「……とりあえずさぁ、あの青い耳無し猫型ロボット…殺らない?」

438 名前: no name :2010/01/07(木) 00:42:20 ID:seo/NouX

体内に核を内包した奴を攻撃対象にする。そんな仕事は今回が初めて
だ。
少なくともどこか……海上がいいだろうか。どこかの国の核実験にして
しまい、日本の外交カードにするのも手だろう。ともかくそこへに確実
におびき寄せ、可能ならあのターミネーターもどきも始末してしまいた
い。
それがこの四名の共通の目標となった。
「じゃあ、一時休戦だな」
「良かろう」
頷き合う相川と明神。
「コンバッ○さん、あなたとの依頼は、この場合はどうします?」
「こちらも一時中止で構いません。これまでの費用は領収書を回して
下さい」
「ありがたい」
「じゅげむ(仮)、あんたもそれでいいな?」
相川が訊ねると、じゅげむ(仮)は頷いた。
「地球規模の問題になってしまったからな。国同士の争いによる被害を
これ以上拡大させる訳には行かない」
「しかしだ、奴にはひらりマントなどの防衛体制と数々の攻撃手段、そ
して頼もしく手強い仲間がいる。そいつを潜り抜ける為の得物を揃える
だけの資金はあるのか?」
「現在海外から国内へその分の資金を移動中だ。極力日本としては防衛
側で済ませたい所だがね。
国を必死に支えているサラリーマンの年収を間違える様な傀儡に任せる
訳にはいかない」
「……OK。当面この四人は仲間だ。いいな?」
『ああ』
明神の声に、相川達はニヒルな笑みを向け合うのだった。

439 名前: no namae ◆aAAUcODzEg :2010/01/07(木) 08:25:48 ID:D8wS7zhE

〜その頃〜
場所;のびた宅 AM2:00
のび太「ドラえもーん。またジャイアンがいじめてくるよぉ〜!」
ドラえもん「ジャイアンの物理的な攻撃は自分で回避しろ。俺の出る幕ではない」
ピピピピピッ ピピピピピッ
ドラえもん「のび太。少し席を外していいかな?」
のび太「何だよ、ドラえもん。物理的な攻撃?席を外す?意味が分からない!教えてよ」
ドラえもん「お前はどうやら頭の方が末期らしいな。・・・行ってくる、すぐ帰ってくるからな」
のび太「ドラえも〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
ドラえもんはタケコプターで誰もいない所を探し、空き地に誰もいないのを確認すると、腕時計型の携帯で、誰かと喋りだした」
ドラえもん「はい、こちらEX-03。」
???「フフフ・・・。ドラえもん君。君は狙われているよ。気をつけた方がいい。」
ドラえもん「はっ!・・・誰に狙われているのでしょうか。」
???「BOSSを筆頭とする。俺を除く馬鹿な人類のゴミどもの集まりさ。」
ドラえもん「はっ!分かりました。すぐに見つけてコルトパイソンEXで殺します。」
???「コルトパイソンEX・・・。ハハハハハ面白い。そいつらの死に様を撮って俺にメールで送ってきてくれ。」
ドラえもん「分かりました、EX-01。」
???「じゃあな、EX-03。」
〜こんなやりとりも知らず、未だに明神の声に、相川達はニヒルな笑みを向け合うのだった。〜

440 名前: no name :2010/01/07(木) 09:20:56 ID:seo/NouX

再び明神達の集う一室。

「さて、そこでだ」
明神の台詞に一同が彼へと視線を向ける。
「作戦遂行中にトラブルはなるべく避けたい。それぞれが実はどうい
うキャラなのか、ここで明かすとしようじゃないか」
「いいだろう。俺は基本的にいきなり豹変したりはしない」
「電波は受信するけどね」
相川の台詞にサラッと添えるBOSS。相川は苦笑しつつ続けた。
「ふざけたりはするけど、いきなり三下キャラになったりはしない。
……してないよね?」
「何故私の顔を見るのよ」
『ヒソヒソ……』
「聞こえる様に言っていいのよ?」
BOSSの視線に、明神とじゅげむ(仮)は囁き合うのをやめる。明神が
フォローする様に告げた。
「いや、
『キャラかぶっちゃうけど大丈夫かな?』
って相談してただけだよ。俺と相川がな」
「何だそれは。
……はっ!お前、まさか……」
「お前もか。俺はいつも自分の行動を客観視するもう一人の自分、つ
まり『絶○先生』で言うゲ○ペルさんに見られている。自戒し続ける
人生さ。
『ゲッペルさんが○てる』
というタイトルで小説が書けてしまいそうなほどにな」
BOSSはそのタイトルを聞くなり、頬を引きつらせながら微笑を浮かべ
明神に訊ねた。
「何そのタイトル。あたしのバイブルディスってるの?あたしの聖○
まディスってるって訳!?」
「違うって!俺も聖○まの登場頻度が落ちてからのあの作品展開はか
なり辛いんだから!!」
「そうよね!しんどいわよね!!」
「そ、そうとも!しんどくて窒息しそうさ!!」
「俺は志○子さんがいるから特に問題ない」
じゅげむ(仮)がマグカップのコーヒーを一口すすってから静かに告
げた。
「ひとまず俺・明神と相川はぶれないタイプ、BOSSはその作品タイト
ルにうかつに触れなければ問題ない逆鱗抵触即豹変タイプ、という事
でいいな?」
「ええ。まあ、何かに心を射抜かれた事のない者には分からない世界
よ。理解を無理に求めようとも思わないわ」

……あなたには、気付いて欲しいけどね、相川。

目まぐるしい状況変化の中で、ついに自分の気持ちに向き合ったBOSS
は、心の中でそう、付け加えた。

441 名前: no name :2010/01/07(木) 11:43:18 ID:KbUHQ6ak

ドラえもん「これより攻撃を開始する」
相川はBOSSの放つ電波よりも先に、ドラえもんの電波を受け取った
「おい!伏せろ!敵襲だ!」
相川の一言にその場にいた四人は少し戸惑いながら伏せた
「何?なんかあったの?しょうもないことじゃあまた
風呂のときみたいに・・」
「しょうもなく・・無い」
といい、相川は45口径を手に取り、
「お前はここで死ぬのさ!」
と言い3発奴にぶち込んだ・・・つもりだった
「ヒラリ満都!」
それはただのヒラリマントではなかった。なぜかヨロシクを
四露死苦!見たいに変えて喜んでいる不良みたいな感じで
ヒラリ満都と改名されていた
「俺の名前は怒羅江門 貴様らをに天誅を下す」
「・・・なんじゃありゃああああ!」
ドラえもんの姿がラオウみたいになっている。
鈴とか、クラウザーさんの付けそうな鎖のアクセサリーになっていた
「よく、相手に攻撃をさせておいて、それから攻撃をするって言う
漫画があるけど、正直言って、その間の時間が無駄!」
と言うと、悪魔の手帳を取り出し、間もなくそれを使った
「この道具は、相手を何でも俺の言いなりに出来るんだよ」
「何」・・・だと・・」
正直言って予想外だった。予想外すぎて金田の二人の人格が
一人に戻ったほどだった

442 名前: no name :2010/01/07(木) 12:13:38 ID:VbCXPso5

しかし、そこはお互いプロ同士。道具や兵器を使った戦いはどちらも決定打となりうる攻
撃は与えられず、長期戦になりつつあった・・・

田中「と言うわけで、今回も始まってしまいましたぁ。右上1武道大会ィィ(特別枠)。
   まさか、このスレでこの大会が開催されるとは正直考えていませんでした。」
山本「勝敗を決める時、やはり最後は己の拳のみ。と言ったところでしょうか。」
田中「大会と言っても、試合は1試合。勝っても負けてもこの試合がラストォォ!!事実
   上の決勝戦と言っても過言ではありません!!」
山本「私としては、どうしてこうなったのか、正直わかりませんが・・・」
田中「実は「先の読めない」チームから、『さっさと本編を進めたい』とのご要望があり
   まして、これを「ザ・ドラえもんズ」チームにお伝えしたところ、『こっちも、の
   び〇君がジャイ〇ンにいじめられていてそれどころではない』という事でこうなっ
   てしまいました。両陣営忙しいって事ですね。・・・申し遅れましたぁ。今大会の
   実況を務めさせていただく田中と、皆さんお馴染みの解説者山本で送ってまいりた
   いと思います。ではサックサクいきましょう!今大会のエントリーメンバーは以下
   のようになっております。」

「先の読めない」チーム
先鋒 明神
次鋒 相川
副将 じゅげむ(仮)
大将 BOSS

「ザ・ドラえもんズ」チーム
先鋒 ドラえもん
次鋒 ドラ・ザ・キッド
副将 エル・マタドーラ
大将 ドラミ

443 名前: no name :2010/01/07(木) 12:30:33 ID:VbCXPso5

田中「試合はDead or Aliveの1vs1の勝ち抜きバトゥルゥゥ。大将がどちらも女性という訳
   ですね。面白くなってきて参りましたぁ。山本さぁんんn、今大会の見所は?」
山本「今大会は道具の使用は一切禁止になっていますからね。猫型ロボット達がどう戦うか、
   見物です。」

444 名前: no name :2010/01/07(木) 14:21:13 ID:seo/NouX

田中はマイクを握るとファナティックに実況を始めた。
「さあ、両者向かい合ってにらみ合う!そのまま互いに円を描く様に
横へ横へと移動します、と、ここはドラえもんが仕掛けに行った!!
明神の膝にタックルです!これは強烈稲妻ヘッドバッドしかしドラえ
もん自身はクロスチョップをしたかった模様、明神倒れて転がり激痛
にうめき声を上げるもドラえもんがのしかかる!
が、悲しいかなリーチの差が仇になった、明神横に転げて逃げる、ド
ラえもん、舌打ちをしながら後ろに飛び退きます。明神、今の一撃で
エキサイトモード突入だ、相手との身長差が自分にも仇になると分か
った今、のうのうとしてはいられない!」
「来い!来いよこの我欲に溺れるポンコツロボット!!
てめえなんざどれほどのし上がろうとこの俺が叩き潰してやるぜえ!
来いよこのナンパ成功率小数点以下野郎!!」
「あーっと明神が羽織っていた上着を脱いでリングの外へ投げやり、
大きく手を広げながら汗を散らしつつシャウトする!これは凄い挑発
です!!未来から来た新兵器、超ハイテクコンピュータ内蔵のミラク
ルマシーン、やはり冷徹にスルーするか!?と、ドラえもんが烈火の
如く赤くなって来ました!これは滅多にない逆上モードです!!
ドラえもん大きく跳んでドロップキック、明神もろに食らってロープ
へ飛んだ、ドラえもん転がって明神を待つ、明神ロープの反動を利用
して、あーっと浴びせ蹴りでドラえもんの目論見を粉砕しました!
ドラえもんこれは大ダメージです。そのままドラえもんの両足を抱え
込んだ明神、これは……パイルドライバーだ!ドラえもん急行直下!
ドラえもん立てません!フォールに入る明神、1、2、3!!
今高らかにゴングが鳴ります、明神の勝利です!」
観客と『先の読めないチーム』の歓声が場内を包んだ。

445 名前: no name :2010/01/07(木) 14:47:02 ID:EiK1ZmoG

ピーーー…………

「損傷率80パーセント。チップに問題あり、原子炉損傷、EX−03。戦闘モードに移る。」
ポケットから、「特別戦闘兵用迎撃モード」と書かれた、バッグを取り出すや否や、ドラえもんに装着されて、もはや、ネコ型ではなく、特撮ヒーローのような形になった。
「な、なな何なんだあれは・・・!」
田中「ドラえもんが、進化し・・・がっは」
「五月蠅い、静かに眠ってろ」
田中の首から下がなくなっている、いや地面がえぐれているなんて武器を使ったんだ。明神は後ずさりしてしまった。
「俺は、どらえもんではない。D-054だ、さて二回戦といきましょうかクフフフ」
観客は、あまりの恐ろしさに気絶してしまっている。

446 名前: no name :2010/01/07(木) 15:17:13 ID:seo/NouX

「レフェリー、存在感が薄いのは『絶○先生』の彼だけで十分……」
気配をなくしつつ逃走を図った模様のレフェリー。影も形も見えない。
「チッ。ルール無用なら初めからそう言えよな」
既に被爆している可能性のある自分がこいつの相手をすればいい。後は
じゅげむ(仮)とBOSS達に託すとしよう。
「隠しておくもんだ」
 明神は自分のコーナーポストに移動するとリングのマットを引っ張っ
た。と、相手の重量も加わって派手に裂けたその下からマグナムを取り
出して変形した青い奴に向けつつ、背後の仲間達に告げた。
「こういう事だ。じゅげむ(仮)、BOSS、自衛隊に出動を要請しろ。
奴らはまともな勝負も出来ない腰抜けだ。自分の目先の事しか考えてい
ないテロ屋でしかなかった。
俺達とこいつらの勝負は茶番だったんだ。各国のテロへの対応は間違っ
てはいなかった」
「現在各方面に指示を出している。我々はここから撤退するぞ!」
「そうしろ。俺がこいつを引き止めておける内に」
「明神……!」
 相川がBOSSの手を引いて撤退しながら叫んだ。
「相川、勝負はどうやらお預けだ。そしてお前はやる事が見つかった。
その女と幸せにな」
「明神……!」
「俺達の業界では普通の流れだろう。気にするな。
仲良くやれ。これは命令だ」
「……待ってろ、救援を寄越すからな!」

仲間達や観客が駆け出して行くのを気配で察知すると、その怒号と喧騒
の中で明神は言った。
「早い所始めよう。俺もあまり持ちそうにない」
「愚かな奴だ」
「打つ手がもうないんでね。マタン○を呼ぶにももう通信機は手元に
ない。
 観客はまあ……どうにかするだろ」
 明神が額に汗を滲ませ始める。青い機体は関節部から光を放ちつつ、
明神と正面から再びにらみ合った―

447 名前: no name :2010/01/07(木) 15:34:54 ID:VbCXPso5

田中「決まったぁー。D-054選手の連続ミサイルゥゥゥ!明神選手たまらずその場に崩れ落ちるぅぅ!」
山本「ココにきて体の硬さの差が試合に出てきましたね。」
田中「・・・これは立てない!審判がコールを始めたぁぁぁぁ!」
山本「しかし、明神選手はよくやりましたよ。機械相手にこの奮闘、申し分な・・・」
田中「アーっとォォォ!?明神選手が立ち上がったぁぁぁ!」

D-054「何故だ?何故そのボロボロの体で立ち上がる?」
明神「ハァ…ハァ…。テメェだけは…許せねぇんだよ。」
D-054「何?!」
明神「…人間って奴はよぉ。どんな人生歩んでても…後悔ってのは誰にだってあんだよ。だからって、
   他の人生が良かったなんて思わねぇよ。間違いなく今の俺、そのものがBestなんだ。だから、
   前を向いて歩いていけるんだ。過去に囚われたり、未来に縋ったりする暇は無い。今自分がで
   きる事でやっていくしかねぇんだよ。 お前が出してきたタイムマシンってのは、今ココに立っ
   ている自分自身、全てを否定しているのと一緒なんだよ。たとえ、それが良心から出た行為だっ
   たとしてもなぁ。……だから、俺はお前を赦すわけにはいかねぇんだぁぁ!!」
田中「ココにきて、シリアス全開ですねぇ。つーかこのセリフ、どこかの丸パクリですか?」
山本「・・・gスッ。・・・・・・ヒッk。」
田中「・・・はい。解説者が解説を放棄した所で、試合に戻ります。」

448 名前: no name :2010/01/07(木) 16:01:24 ID:VbCXPso5

田中「ちなみに、私。機械なんで、頭部が残れば実況は続けます。」

449 名前: no name :2010/01/07(木) 16:13:40 ID:D8wS7zhE

-ピピピピピッ ピピピピピッ-
NNDT(ニコニコ動画テレビ放送局、ね)ニュース速報;
全世界の子供が卒倒。真のドラえもんの姿にかっ!
藤子プロ関係者「俺は知らない。」
箱根のドラえもんファンの幼児がショック死。父親は「俺のダッチワイフ。」と泣き泣きコメント。
2chでは祭り状態。逮捕者も続出
阿部さん「あれおかしいな?まだ俺はドラえもんの家でドラとのび太を掘っているのだが?」
ドラえもん「あ・・・アイツは・・・。」
のび太「知ってるの?」
ドラえもん「EX-04・・・。ウェスえもんだ!何で試合をっ!」
のび太「ドラえもんテレビ出ないタイプだもんね〜(出演依頼あったのかよ!)」
ドラえもん「おぅ、・・・ウェスえもん。ぶっ殺してやる。その放送局の本社はどこだ!」
阿部さん「おいおい、まだ抜いてねーグハッ!!。」
阿部さんの脳天をデザートウィングから放たれた弾丸が貫く。
ドラえもん「のび太。知ってるだろ。」
のび太「うん。東京都中央区日本橋浜町2-31-1 浜町センタービルだよ」
ドラえもん「よし、のび太はここで待っといてくれ。」
そういうと、ドラえもんはどこでもドアで東京都中央区日本橋浜町2-31-1 浜町センタービルへ行った。

450 名前: no name :2010/01/07(木) 16:28:10 ID:D8wS7zhE

ウェスえもん(偽ドラ)は強烈な殺気に逸早く気付いた。
ウェスえもん「やべぇ。用事があるの忘れてましたー。」
田中「おーっと。ここでドラえもん、棄権か!」
バン!ドアが物凄い勢いで開く。
ドラえもん「グヘヘヘヘヘヘヘヘ!グハハハハハァフハハハグヘェ」
ウェスえもん「うわああああああああああああああああああ」
ドラえもんはためらいなく、すぐにウェスえもんの頭部を愛用のデザートウィングで破壊した。
ドラえもん「D-054?ほざくな、クソ。お前はEX-04という名で十分だ。」
ムカついていたのだろうか?田中の頭をデザートウィングで木っ端微塵にした。
「ふふふ、君達。今日は殺さないでおこう・・・。俺の殺気も冷めたからな・・・。しかし、・・・グヘヘヘヘ待っとけ。」
ピピピピピッピピピピピッ
ドラえもん「こちらEX-03。」
???「こちらEX-02。ドラちゃん。何しているの?こんな所へ出ちゃっていいのかしら。今私はのび太さんの家でお茶をしているわよ。」
ドラえもん「大丈夫。家でゆっくり待っといてくれ。」
会場の空気は悪くなっている。
テレビには一瞬ウェスえもんの弾けた頭が映ったが、今はモザイクがかかっている。
この後、EX-02からきいたが、のび太は失神していたらしい。
ドラえもん「さて、帰るか。」
ドラえもんはどこでもドアで帰った。

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