違法うｐは確かに忌々しき問題だし、なんとかしなきゃいけないと思う。
だがそれとクリエイターが食いっぱぐれるのは別問題だと思うがな。
そもそも違法うpとDVDが売れないことの因果関係は、
ひぐらしと斧女事件の因果関係ほど希薄なものだといえる。
最近ではレコーダーも進歩し、個人で手軽にDVDを作れるようになっている。
CMカットやチャプター、ラベルの製作だってお手軽だ。
そうなってくると、通常のテレビ放送さえ録画しておけば、わざわざ高い金出してDVDを買う必要性はなくなっていく。
もちろんDVDにはDVDの良さがある。
映像特典や声優談話、ノンテロップOPEDや地上波で流せなかったエログロ解禁などなど。
しかし、そういったもののために、
7000円前後を出すだけの価値観を覚える人間がどれだけいるだろうか？
少なくとも学生の身分の俺にはそこまでする価値は見出せない。
つまるところ、俺という人間に関して言えば、ニコニコがあろうと無かろうと、DVDの売上に貢献する客ではないということだ。
本来ならばこういう非購買層をいかに取り込むかという点を課題にしなければならないのではないだろうか？
現にゲーム業界において任天堂は「脳トレ」シリーズ等で、
これまでのゲームファンでは無かった中年層を取り込み、大成功を納めている。
アニメビジネスにおいても、そういったものが必要ではないだろうか？
着うたのようにデータだけをDL販売する新しいスタイルやDVDの値下げ等、
非購買層を取り込むための工夫をしなければならないと思われる。
最初にも述べたとおり、
ニコニコの違法うpは決して正当化されるものではない。
だが、その問題とDVDの売れ行き低迷やクリエイターが食いっぱくれる問題はまったく別物と考えるべきだと思う。