皆で恋話製作


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41 名前: no name :2010/01/02(土) 20:12:51 ID:ya/vwyvI

時間が過ぎるや否や、僕は自問自答を繰り返していた。

対応策がないまま授業が開始したわけなのだが
メールには五時限目終了時に生徒を一人、つまり僕か田中を誘惑すると
書いてあった。
誘惑だと?命が惜しいに決まってる。
仮にこのまま授業が終わって職員室に行ったとしても
その間に誘惑される確立が高い。早退してもその確立は高くなる。
『δ』が誰だが分からないわけだし
学校の外に『δ』が居るのは間違いないと思うが
既に校内に身を潜んでる可能性だってある。
佐々木が総力挙げて学校を守ると言っていたがそれは僕が盗聴器を
仕掛けられて随分後の事で、佐々木にメールが届いた以前から
この学校に侵入して来てる可能性だって十分にある。
それに、外の人間ではなく生徒か教師、
もしくはこのクラスの誰かがが『δ』だっていう可能性もあるのだ。
僕が学校に来る前に盗聴器というそんな物騒な物を
わざわざ付けてくる必要なんてあるわけないのだから
朝には盗聴器は付いていなかった。
という事は、盗聴器の存在に気づいた昼休み前つまり、
僕が寝ていた数時間の間に盗聴器が仕掛けられたという事になる。
やはりこの校内の誰かが『δ』という事になるのか・・・・
「ん?ちょっと待てよ」
2,3人こちらと目を合わせる。
僕は寝ていたからまだしも田中はどうなる?
彼女は学校に来てからずっと寝ていないのにどうして盗聴器が
仕掛けられていた?そんの物を付けている隙もなかったはずだ。
それに、田中がそんな物を受け入れるはずがない。
もし、そんな物を付けてくる奴が居たら
悲鳴を上げて助けを呼ぶか、右ストレートをお見舞いするか・・・
いや、そんな野蛮なことはしないか。
だとすると盗聴器を仕掛けられたのは僕が学校に来る前なのか?
寝てる間?それともずっと前から・・・・・

僕は不安と恐怖が入り混じった田中の表情を思い浮かべる。

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