皆で恋話製作


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■皆で恋話製作

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1 名前: no name :2009/12/18(金) 23:18:39 ID:L2pbDYHf

先の読めない(ryを立てたものです。
懲りずに新しく立てますたw

話を作るにあたって

・・・説明するまでもありませんね。先の読めn(ryと同じです。

なるべく、一人3〜5行ほどでまとめ、次の人に回してください
あと、ベタな展開ではなく、甘く切ない(笑)お話を作りましょう

それではスタート。2の人から始めてください

2 名前: no name :2009/12/18(金) 23:44:36 ID:M6JmGJ2m

転勤族を父親に持つ子供は総じて別れの経験を多く積むと言われている。
相川守(17)もそのうちの一人だった。
小学校で4回、中学校で1回、そして高校で1回と転校を余儀なくした。
ここまで別れを繰り返すと、別れる時に湧く感情もむなしく。
親友と呼べるほどの友達すらできなかった。

3 名前: no name :2009/12/18(金) 23:46:58 ID:QzWQO3bd

だから僕は体を売ることにした。
刹那的な愛を求めたんだ。
寂しさを埋めるため…。
だけど、あの日君と出会ってから僕は変わった。

4 名前: no name :2009/12/18(金) 23:47:11 ID:L2pbDYHf

彼の日常が急変したのは、彼が桜高校に入学した春の事だった

5 名前: narunaru :2009/12/18(金) 23:56:09 ID:AcozloG7

大好きだった妹に違和感を感じる
部屋に侵入するとそこにはなんと・・・

6 名前: no name :2009/12/19(土) 00:08:35 ID:/9V/FMP9

下着に顔をうずめている父の姿があった。
絶望した、父に絶望した。
そしてまた僕は体を売ることにした。
一時の快楽に身を委ねることで現実を忘れたかったんだ。
父親ぐらいの年齢の漢に抱かれる僕。

7 名前: no name :2009/12/19(土) 12:55:43 ID:bJJ4eEzt

そんな日常を送りながら、僕は日々堕落していく生活にいい加減うんざりし始めていた。

ある日、いつもと同じように校舎の屋上からグラウンドを眺めながら物思いにふけていた。
どれくらいの時間が流れていたのだろうか、ふと横を見ると一人の学生がじっとこちらを見つめていた。

その学生は明神と名乗り、僕が屋上から飛び降りるんじゃないかと心配して見ていたらしい。
僕に飛び降りる意思がないとわかると、明神は帰っていた。

8 名前: no name :2009/12/19(土) 13:45:32 ID:clg418HM

         彡彡//───┬|   ./ >>1
         | | ━━━━━ | |  <  >>2  
         ヽト ̄ ̄| ̄ ̄フ|/   \ >>

9 名前: no name :2009/12/19(土) 13:47:50 ID:g5QGBuQ7

         彡彡//───┬|   ./ >>1
         | | ━━━━━ | |  <  >>2  
         ヽト ̄ ̄| ̄ ̄フ|/   \ >>

10 名前: no name :2009/12/19(土) 13:51:07 ID:zYg7cphy

         彡彡//───┬|  >>1
         | | ━━━━━ | |  >>2  
         ヽト ̄ ̄| ̄ ̄フ|/  >>

11 名前: no name :2009/12/19(土) 13:54:00 ID:+bIyifOa

いきなり爆発音がした。
明神の帰っていった方を振り返ると、そこに明神の姿は無かった。
ただ、一羽のフラミンゴが立っているだけだった。
「!?」
僕は思わず、自分のマサイ族並みの視力を持つ目を疑った。
訳が分からない。
一体なにがあって、爆発音の後に人がフラミンゴになるっていうんだ!?

12 名前: no name :2009/12/19(土) 14:23:18 ID:HCZNr2Tb

フラミンゴは飛び立つ。羽を上下にひらつかせながら
良く見ると人影が、さらに目を疑わせた
「・・・・田中?」
そこに居たのは同じクラスのいつも頬を付かせている田中がいた。

こちらへ気づいたか慌ててその場から離れてく
「待て!!」
僕は逃がしはしないと咄嗟に後を追う。

13 名前: no name :2009/12/19(土) 16:54:29 ID:+bIyifOa

つくづく僕ってすごいと思う。
視力はマサイ族だし、脚力はダチョウだ。
いうまでもなく田中は僕に捕まり、詰問を受けることになった。
「なんで僕を見ていたんだ?あのフラミンゴは何だ?」
田中は長いまつげをぱさぱさ揺らしながら返した。
「・・・あたしの事覚えてない?」
・・・・・?
もしかしてコイツ、中学の時クラスにいたあの田中か?
問うと、案の定田中は頷いた。
「あたし・・・見ちゃったの。
貴方がオジサンと・・・その・・・、ホテルに入る所・・・。」
『ホテル』という単語を口にするのが恥ずかしかったのか、田中の頬は真っ赤に染まっている。
対して、僕は真っ青だ。
・・・見られていた?

14 名前: ヂョンイル :2009/12/19(土) 20:55:01 ID:jzZ2UB8z

「・・・どこのだ?」
「え・・・と・・・●○ICの・・・」これだけははっきり言っておこうと思う。そんなホテルは知らない。ましてやそんな所すら聞いた事がない。
「??・・・・しらんな。そりゃ俺じゃねぇよ。誤解だ」
「え?」田中は、一瞬喜色を表した
「・・・・・そう。あ・・・ごめんね。変な事言っちゃって・・・」

15 名前: no name :2009/12/19(土) 22:33:24 ID:bJJ4eEzt

「別に、、、誤解が解けたんならいいんだ。」
冷静さを取り戻しつつ、僕は続けて訊いた。
「それより、さっきの爆発お・・・いや、何で屋上に?」
「、、、最近、相川君、放課後になったらココに来てるし、、、転校してきたばっかりで学校に馴染めないのかなって、、、ほ、ほら、中学の時、ちょっとの間だけど一緒だったし、、、」
そう言って、田中は言葉を切る。

16 名前: no name :2009/12/19(土) 23:09:00 ID:/9V/FMP9

気まずい空気が流れる中、「も、もう行くね!」そう言って田中は去って行った。
なんか初々しくていいな。僕も昔はあんな感じで女の子の前で照れたりしたことあったんだ。
それが今ではみんな結局そうゆうことしたいんでしょ?なんて考えてしまう。
そんな汚れた自分と汚してほしいと心の底では思ってるもう一人の自分。
快楽に身を委ねて何もかも忘れている時が何も考えなくて良いから心地がいいんだ。
でも、それは僕だけじゃないはずだ。
寂しさをひと時の快楽で埋めるのは大人もそうでしょ?少し早く大人になっただけなんだ。

17 名前: no name :2009/12/20(日) 02:01:34 ID:Eppvk1Oq

チャイムが鳴る。

僕はそう言い聞かせながら
冷え込む廊下を見渡し自分の教室へ戻ることにした
「確か3階だっけ。」
悲しさと虚しさがこみ上げてくる中、僕は早足で向かうことにした。

18 名前: no name :2009/12/20(日) 16:00:22 ID:bA529U5U

教室へ行ったが誰もいなかった。
放課後の殺風景な教室。さっき抱いた感情がさらに膨らんだ。

「相川君?」
振り返ると、田中が立っていた。
「あれ?先に帰ったんじゃなかったのか?」
「そのつもりだったんだけど、忘れ物しちゃって。」

19 名前: ヂョンイル :2009/12/20(日) 17:25:28 ID:EHOw6VLa

「ああ、これか・・・」教壇の上に、可愛い筆箱が1つ。僕は、それを手に取り、田中に手渡した。
「あ・・・ありがと・・・相川kきゃっ!!」それを受け取ろうとした田中がつまずく。いつの間にか田中は、僕と一緒に倒れこんでいた。
「ご・・・ごめんなさい!!私ドジで・・・!!」

20 名前: no name :2009/12/20(日) 17:25:36 ID:gLP0rM/5

「・・・そっか。」
続けるべき言葉が見つからず、さっきと同じように沈黙がやってきた。
「・・・ねぇ相川君?」
それを破ったのは彼女の方だった。
「な、なに?」
少し驚いて問うと、彼女は言った。
「何かあるんだったら言ってね?
辛そうだから・・・。」
遠慮がちな声色だった。
人から、こんなにそっと思いやられた事がなかった僕は何を言っていいのかわからなくてうつむいてしまった。

21 名前: ヂョンイル :2009/12/20(日) 17:41:57 ID:EHOw6VLa

「ああ、分かった。ありがとな。俺も・・・頼りないかも知れないけど、何かあったら、助けさせてくれよな」
「・・・うん」ふわりと、田中が笑った。シャンプーのいいにおいがする。俺は、思った

可愛いな・・・・

22 名前: no name :2009/12/20(日) 19:37:40 ID:Eppvk1Oq

放課後なのだからもう学校に留まる必要はないだろう。
別に部活に所属してるわけでもないし、居残り何てのもないし。

階段を下って、玄関へ移動する。
冷気によって冷やされた下駄箱で履きなれた靴に履き替えた
外へ一歩足を踏み入れると待ち構えていたか
すっかり温まっていた僕の身体へ師走の風が一気に押し寄せてきた。
「寒っ!」
たまらず身震いする。

グラウンドでは寒さ知らずの運動部員達の掛け声が聞こえてくる、
僕はあのふんわりとしたシャンプーの匂いを思い出す。
「そういえば、部活とかやってたっけ?
まぁ明日にでも聞けばいいか。」

何なのか上昇気分で校門を出る。

23 名前: ヂョンイル :2009/12/20(日) 19:48:45 ID:EHOw6VLa

僕は、覚えている。この日の夕焼けは、鮮やかなんてものじゃない程にきれいだった
ただ単に、僕の気持ちが、夕焼けをそう認識させたのだろうか

ただいま
家に入った僕は、心の中でそう言った。うちは父母共に共働きだし、
妹もバレー部に所属しているので、帰りが遅い

さっきの気分は、もう無かった

24 名前: no name :2009/12/20(日) 22:49:07 ID:EHOw6VLa

翌日─
いつもの、原因も何か分からないメランコリーな気分で登校した
「相川・・・だったっけか?」登校中、ある男子生徒が声をかけてきた
「あぁ・・・・えっと、ごめん。名前思い出せないや」
「転校したばっかだし、しょうがないだろ。俺は斎藤智也。宜しくな」
「うん。こっちこそ・・・」正直、声をかけてくれて
嬉しかった

25 名前: no name :2009/12/21(月) 19:42:57 ID:Vr+VqHXO

「斉藤か・・健気な奴だったな」

一時限目の授業が始ってる頃、
先生の話そっち抜けで朝の出来事を思い出していた。
この数ヶ月、家族の人愚かクラスメイトとろくに話していなく
それ所か学校を転々としていたので、友達もいなかった僕。なので
朝の出来事は心底嬉しかったのだ。

席より斜め前に座る、田中の姿を見た。

26 名前: no name :2009/12/21(月) 19:51:46 ID:Uf9yPeet

ちょっと長めの栗色の髪
きらきらした、黒い、吸い込まれそうな瞳
そして、整った可愛い顔

27 名前: no name :2009/12/21(月) 20:47:19 ID:LHPezSr0

僕は自覚していなかった。
大して可愛くもない女子が急に可愛く見える、
そう、これが【恋する少年ヴィジョン】と呼ばれている状態だって事に。
つまり、僕は田中に恋していたみたいなんだ。

28 名前: no name :2009/12/22(火) 17:37:10 ID:8l8xBKeN

「なーんてな」小声でそう言った。それに田中が気づいたらしく、
「どうしたの?」と、俺に聞いてきた。
田中の事を考えてた──とか言える訳がないので
「いや・・・何でも・・・・」といっておいた。田中は、僕ににこりと笑い、再び授業をきく

29 名前: no name :2009/12/23(水) 22:58:45 ID:o3zrNMqN

事件が起きたのはその日の昼休みの事だった

30 名前: no name :2009/12/30(水) 18:52:37 ID:uB8O0YT4

「あげ」
「え?なにか言った?」
田中は僕が発した言葉に疑問を抱く。

時刻は一時00分、
田中の愛くるしい後姿を凝視し挙句の果てに寝ることに専念した授業はいつの間にやら終わり、ほのかな夢でも見ていただろう心地よい目覚め
と共に昼休みへ突入し現在の時刻に至ったわけなのだ。
そこへあろう事かたまたま近くにいた田中の耳に運良く
聞こえてしまったのだ。そして、訊いてきた。

突然の訪問に戸惑う僕は何を言おうか口ごもった。
「あっいや、そのっ何ていうか・・・ただの寝言だよ。」
可笑しかったのかふふふと笑う田中に対し僕は赤面を見せる。
さあてと、次は何を言おうと
今までになく思考回路を張り巡らせ、汗か涙かもわからない
滴が頬を潤す。

そうこうしてる内に廊下の窓際から女の人の呼び声が
その声の主は、確か田中と親しくしてる同じクラスの女子であった。
ジャストタイミング!僕は天井に感謝をあげた後
この場を逃れるべく僕は田中に別れを告げる。
「うん、また後でね。」
可愛らしい笑顔は窓際の方にそっぽ向き
その愛くるしい後姿を僕は最後まで見届けた。

はぁと冷えた手に熱を与えるかの様な溜息を虚空へ釘打ちした。

刻一刻とその時が迫る。

31 名前: no name :2009/12/31(木) 14:20:19 ID:hvRy+P74

「相川」田中と入れ違いに、担任が窓から僕に声をかけた
「はい?何すか?」担任の名前は、佐々木。佐々木は、物凄い形相でこちらを見る
「ちょっと生徒指導室へ来てくれ・・・・」
んで、生徒指導室。一体何なんだ?生徒指導室へお邪魔せざるを得ない事をした記憶なんかないんだけどなぁ
「こいつを見てくれ。どう思う?」最初はギャグかと思ったが、佐々木があせっている原因が、分かった
佐々木が持ってきたノーパソ。そのディスプレイに映るのは、M○Nのホットメールの、受信トレイ。
その最新受信メールの内容は・・・・・・

「    本日午後2時。5時限目終了時に、生徒1人を誘拐する

         阻止は不可能
           警察に通報した時点で
   この学校は爆砕する


生徒氏名
      田中 ゆり
      相川 守
               以上

       by δ」

「なっ!?」思わず声をあげた。δ(デルタ)って、何だよ

「流石に女子の田中に伝えるのはちょっとって思ったからお前に声をかけたんだ。δとか言う奴に覚えはないか?」
「ありません。僕が誘拐される理由も」
「そうか・・・・・警察に通報できないとなると、俺達にはもう成すすべが無い・・・・・」せめて、田中だけでも・・・・・・
助けたい
いきなりこんな事を伝えられて、もう僕の頭は混乱絶好調だった

「分かりました・・・・学校全員の命がなくなるんなら、僕が誘拐された方がましです」
「でも・・・・田中にはどう説明するんだ?」
「僕が了承を取ります」それは自分でも驚愕するような台詞だった

32 名前: no name :2009/12/31(木) 15:46:00 ID:OvHdKfzW

「そうか・・・・」
佐々木は何か考え込むように顔を伏せる
「お前の決心は良く分かった。田中に関してもお前に任せる
しかしな相川、こちらとて教師側の人間でな
生徒をこんな危ない目に遭わせちゃいけないんだよ。
誘惑された方がましと言ったが、決してそんな事はないんだ。」
僕は、無言のまま聞き入る。
「なーに心配するなこの件に関しては教師全面協力で
お前らをいや、この学校を守ってやるよ。
もしなお前が誘惑されそうになったら
そん時は相川、潔く誘惑されろよ。」
「おい」
思わず口に言う。
「はは、冗談だよ。」
さっきまで焦っていたくせにいつから冗談言えるようになったんだ
と思いつつ僕は壁に貼ってはる時計を見た。

33 名前: no name :2010/01/01(金) 12:31:59 ID:JIlVIH6Q

時計は……なくなっていた。
かけ直したのかと思って辺りを見回した。
……ない。
それとなく僕の中に何かが渦を巻き始める。佐々木に訊ねる。
「先生、時計って外したんですか?」
「いや、そんな事はな……」
い、と言う前に佐々木も絶句した。
「今しがたまでそこにあったよな?」
職員室の住人に等しい人間が訊ねるほどだ、佐々木も愕然としている
のである。周囲の先生方も柱を見回し、声を上げる。
「あれ?」
「誰か外した?」
「私は外してません」
「今見た所だったんだけどなあ」

……まさか、僕らの会話をどこかで盗聴していて、僕と佐々木が会話
した事でルールを変えた?
『生徒を一人誘拐する、つまり、学校から消失させる』
というルールから
『生徒で消えるのは一人だけ』
という風に―

34 名前: no name :2010/01/01(金) 13:59:43 ID:+7QXA7p/

これはヤバイ
とにかく、田中に伝えなきゃ!僕は職員室を飛び出した
「生徒1人」・・・?つまり、僕か、彼女か・・・・・・

田中は、教室にいた。さっきの友達とはもう別れたようだ
「田中。ちょっと来てくれるか?」
「ええ・・・・」
場所変わって、ここは屋上。
手すりに2人すがりながら、僕は重い口を開いた

35 名前: no name :2010/01/01(金) 15:03:12 ID:JIlVIH6Q

僕はメモを見せた。
以降は「」が僕の会話の内容で、『』がメモに記した内容だ。

「実は、俺、君に話しておきたい事があったんだよね」
『僕らの会話は盗聴されているらしい』
「え、どういう事?」
「いや、ずっと言おうとは思っていたんだけど、勇気がなくてさ」
『落ち着いて僕の話には相槌を打って、メモの内容を見て聞くれ
る?』
うなずく田中。ありがたいけどこんなに素直なのって珍しいやら
先行き不安であるやらで、こちらも自然な会話をするのに苦労しそ
うだ。
『職員室に僕か君のどちらかを誘拐するって手紙が届いたんだ』
「何それ……!」
一瞬焦ったけど、会話展開的には別に変じゃない。良かった。
僕はこれで現状を彼女に伝える事にした。

36 名前: no name :2010/01/01(金) 15:40:18 ID:JIlVIH6Q

メモの方はあらかじめ考えておいたからいいけれど、問題は田中との
雑談、というと失礼かもだけど、会話内容の方だった。先ほどポンと
『話しておきたい事があった』
とは言ったものの、僕の中で気持ちが盛り上がってしまっただけで、
それを軽々しく口にするってのも何だか軽い感じがしてとてもとても
イヤーンな感じがして先ほどから自分を客観視してる自分であるゲッ
ペルドンガーさんの視線がとても痛い。チクチクする感じって実際に
チクチク来るんだなと実感した。

メモ帳で現状は伝えたけど、話をどうまとめようかな。こういう時は
軽い奴らがうらやましい。
そう思っていると、佐々木が現れた。何だかぱっとしない男子生徒を
同伴している。
「相川、田中を呼び出して何をしてる!お前のかばんの中から、こう
いう物が見つかったんだが、詳しく聞かせてもらおうか」
そう言って、佐々木は一枚の紙切れを僕に突き付けた。僕と、何故か
田中もまじまじとそれを見てしまった。
それにはこう書かれていたからだ。

『今からお前らに盗聴器が付いてないかをチェッカーで調べる。音が
出ない奴だから、適当に話を二人とも合わせてくれ』
同伴した生徒を見ると、目で
『よろしく』
と伝えて来た……多分。

37 名前: no name :2010/01/02(土) 01:53:26 ID:Nci36nK+

屋上へ通じるドアを入る。電気のついた踊り場。なるほど、ここなら
視界はかなり遮られるから、どこからかスコープで見ていたとしても
ポジション探しに手間取るだろう。
更にドアのすぐ中は踊り場の手すりがあるから、眼下にある職員用の
駐車場が見える窓側からでは、そちら側に人がいれば誰か駆けつける
はず。

僕らはお手製と思われるスティック型のチェッカーで全身を調べられ
る。早い話が道路工事の警備員さんの持ってるあれをあちこちで振ら
れる感じ。
田中にも僕にも五十個以上の盗聴器が衣類や靴に仕掛けられていた。
それも超小型の奴だ。
『でかい音を出してその間に二人にそのそばで着替えてもらうのが
一番いいかと思いますけど、体温感知などがついていたら、犯人側に
知られてしまうかもです』
僕らは渋々頷いた。それに気付かぬ振りをして、僕らは会話した。
「気分悪いですね、こういうの」
「強がりもその辺にしておくんだな。まさかお前の様な生徒のかばん
からこんなものが見つかるなんて、お前な、先生がっかりだよ」
佐々木がそう言いながら見せる、
『話を適当に合わせてくれ。いかにも怪しいものが見つかった感じ
でよろしく』
とのメモ書きに頷く僕ら。
「心当たりありませんよ」
「しかし、物証が出てしまった。田中、お前までこれはどういうつも
りなんだ?」
「こんなの、私知りません」
「とにかく、職員室へ来てもらうからな」
僕らはそのまま職員室へしょっ引かれた。逆に今はそこが一番安全な
とこかも。入る奴も出る奴も一斉に見られるからだ。
しかし、対応策は、あるのだろうか?

38 名前: no name :2010/01/02(土) 02:19:48 ID:VQAC+YLR

マイページの視聴履歴にまったく見覚えがないのだが・・
これって不具合ですか? 誰か教えてください

39 名前: no name :2010/01/02(土) 06:56:15 ID:Nci36nK+

>>38
ここで聞くべし。
初心者質問スレ
http://bbs.nicovideo.jp/question/#f_19

40 名前: no name :2010/01/02(土) 17:20:56 ID:joaU3fjd

キーんコーンカーンコーン・・・・・
予鈴がなった。もう授業がはじまっちゃう
「とりあえず、5時間目終了時にここに来い」佐々木はそういい、僕にアイコンタクトをした
授業が始まった。どうする・・・・?まだ対応策はない
僕はこのまま、誘拐しようとする奴にはいはいとついていかなきゃいけないのか?
いや、それが田中だったらどうする?
もう気が気じゃない。授業なんざより命が惜しい
時間は刻一刻と過ぎてゆく
くそ・・・・・・授業はいつも長くて暇なのに、何でこういう時だけ早く過ぎるんだよ!!!
13時まで、あと20分
僕は、田中を見る。一瞬目が合った
「もう、しょうがないわ」とでもいってるような、不安と恐怖の顔だった

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