現在表示しているスレッドのdatの大きさは17KBです。
海外でマンガ出版やアニメビジネスを手がけるTOKYOPOPのドイツ支社は、1月22日にドイツの
アニメDVD事業から撤退すると発表した。TOKYOPOPは今後新しいアニメDVDのドイツでの発売は
行わず、既に発売を発表していた『ローゼンメイデン トロイメント』のドイツ語版についても発売を中止する。
TOKYOPOPのドイツ支社によれば、アニメDVDビジネスからの撤退は、近年のアニメDVD市場を
取り巻く状況から判断したものである。同社はアニメを観る若者は増加しているにも関わらず、
違法配信の急増によりアニメDVDの売上が不調だという。今後は、DVDでない別のメディアによる
事業を検討して行く方針である。
TOKYOPOPは北米での翻訳マンガと現地マンガスタイルの作品を発売するマンガ出版の大手である。
ドイツ支社はヨーロッパでのビジネスを拡大するために2004年に設立されたが、ドイツでの市場シェアは
北米市場ほど大きくない。
また、アニメビジネスは、北米市場とドイツ支社双方で取り扱っている。しかし、アニメ関連ビジネスは
同社にとっては主要ビジネスとは言えず、TOKYOPOPドイツ支社が扱っているアニメDVDは
『英國戀物語エマ』や『LOVELESS』、『スクールランブル』など10タイトルほどにとどまっている。
今回の決定はアニメDVDの市場環境が悪化するなかで、キラータイトルがないTOKYOPOPドイツ支社が
アニメDVD市場から撤退し、コアビジネスであるマンガ市場に特化することが目的だと思われる。
ヨーロッパのアニメDVD市場では、今週アニメDVD流通・販売大手ADヴィジョンが、イギリスのアニメ
DVD自社流通から撤退することが明らかになったばかりである。
これまでアニメDVD市場の不振については北米市場が注目されることが多かったが、ヨーロッパ市場の
環境も芳しいものでないようだ。ヨーロッパのアニメDVD市場については、その規模や会社ごとの市場
シェアが明らかな資料がない。
しかし、ヨーロッパ最大とみられるフランスでも、アニメDVDの市場は北米の数分の一と見られるから、
市場の縮小が関連企業に与える影響は大きいと見られる。
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/01/tokyopopdvd.html