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先の読めない(ryを立てたものです。
懲りずに新しく立てますたw
話を作るにあたって
・・・説明するまでもありませんね。先の読めn(ryと同じです。
なるべく、一人3〜5行ほどでまとめ、次の人に回してください
あと、ベタな展開ではなく、甘く切ない(笑)お話を作りましょう
それではスタート。2の人から始めてください
転勤族を父親に持つ子供は総じて別れの経験を多く積むと言われている。
相川守(17)もそのうちの一人だった。
小学校で4回、中学校で1回、そして高校で1回と転校を余儀なくした。
ここまで別れを繰り返すと、別れる時に湧く感情もむなしく。
親友と呼べるほどの友達すらできなかった。
だから僕は体を売ることにした。
刹那的な愛を求めたんだ。
寂しさを埋めるため…。
だけど、あの日君と出会ってから僕は変わった。
彼の日常が急変したのは、彼が桜高校に入学した春の事だった
大好きだった妹に違和感を感じる
部屋に侵入するとそこにはなんと・・・
下着に顔をうずめている父の姿があった。
絶望した、父に絶望した。
そしてまた僕は体を売ることにした。
一時の快楽に身を委ねることで現実を忘れたかったんだ。
父親ぐらいの年齢の漢に抱かれる僕。
そんな日常を送りながら、僕は日々堕落していく生活にいい加減うんざりし始めていた。
ある日、いつもと同じように校舎の屋上からグラウンドを眺めながら物思いにふけていた。
どれくらいの時間が流れていたのだろうか、ふと横を見ると一人の学生がじっとこちらを見つめていた。
その学生は明神と名乗り、僕が屋上から飛び降りるんじゃないかと心配して見ていたらしい。
僕に飛び降りる意思がないとわかると、明神は帰っていた。
いきなり爆発音がした。
明神の帰っていった方を振り返ると、そこに明神の姿は無かった。
ただ、一羽のフラミンゴが立っているだけだった。
「!?」
僕は思わず、自分のマサイ族並みの視力を持つ目を疑った。
訳が分からない。
一体なにがあって、爆発音の後に人がフラミンゴになるっていうんだ!?
フラミンゴは飛び立つ。羽を上下にひらつかせながら
良く見ると人影が、さらに目を疑わせた
「・・・・田中?」
そこに居たのは同じクラスのいつも頬を付かせている田中がいた。
こちらへ気づいたか慌ててその場から離れてく
「待て!!」
僕は逃がしはしないと咄嗟に後を追う。
つくづく僕ってすごいと思う。
視力はマサイ族だし、脚力はダチョウだ。
いうまでもなく田中は僕に捕まり、詰問を受けることになった。
「なんで僕を見ていたんだ?あのフラミンゴは何だ?」
田中は長いまつげをぱさぱさ揺らしながら返した。
「・・・あたしの事覚えてない?」
・・・・・?
もしかしてコイツ、中学の時クラスにいたあの田中か?
問うと、案の定田中は頷いた。
「あたし・・・見ちゃったの。
貴方がオジサンと・・・その・・・、ホテルに入る所・・・。」
『ホテル』という単語を口にするのが恥ずかしかったのか、田中の頬は真っ赤に染まっている。
対して、僕は真っ青だ。
・・・見られていた?
「・・・どこのだ?」
「え・・・と・・・●○ICの・・・」これだけははっきり言っておこうと思う。そんなホテルは知らない。ましてやそんな所すら聞いた事がない。
「??・・・・しらんな。そりゃ俺じゃねぇよ。誤解だ」
「え?」田中は、一瞬喜色を表した
「・・・・・そう。あ・・・ごめんね。変な事言っちゃって・・・」
「別に、、、誤解が解けたんならいいんだ。」
冷静さを取り戻しつつ、僕は続けて訊いた。
「それより、さっきの爆発お・・・いや、何で屋上に?」
「、、、最近、相川君、放課後になったらココに来てるし、、、転校してきたばっかりで学校に馴染めないのかなって、、、ほ、ほら、中学の時、ちょっとの間だけど一緒だったし、、、」
そう言って、田中は言葉を切る。
気まずい空気が流れる中、「も、もう行くね!」そう言って田中は去って行った。
なんか初々しくていいな。僕も昔はあんな感じで女の子の前で照れたりしたことあったんだ。
それが今ではみんな結局そうゆうことしたいんでしょ?なんて考えてしまう。
そんな汚れた自分と汚してほしいと心の底では思ってるもう一人の自分。
快楽に身を委ねて何もかも忘れている時が何も考えなくて良いから心地がいいんだ。
でも、それは僕だけじゃないはずだ。
寂しさをひと時の快楽で埋めるのは大人もそうでしょ?少し早く大人になっただけなんだ。
チャイムが鳴る。
僕はそう言い聞かせながら
冷え込む廊下を見渡し自分の教室へ戻ることにした
「確か3階だっけ。」
悲しさと虚しさがこみ上げてくる中、僕は早足で向かうことにした。
教室へ行ったが誰もいなかった。
放課後の殺風景な教室。さっき抱いた感情がさらに膨らんだ。
「相川君?」
振り返ると、田中が立っていた。
「あれ?先に帰ったんじゃなかったのか?」
「そのつもりだったんだけど、忘れ物しちゃって。」
「ああ、これか・・・」教壇の上に、可愛い筆箱が1つ。僕は、それを手に取り、田中に手渡した。
「あ・・・ありがと・・・相川kきゃっ!!」それを受け取ろうとした田中がつまずく。いつの間にか田中は、僕と一緒に倒れこんでいた。
「ご・・・ごめんなさい!!私ドジで・・・!!」
「・・・そっか。」
続けるべき言葉が見つからず、さっきと同じように沈黙がやってきた。
「・・・ねぇ相川君?」
それを破ったのは彼女の方だった。
「な、なに?」
少し驚いて問うと、彼女は言った。
「何かあるんだったら言ってね?
辛そうだから・・・。」
遠慮がちな声色だった。
人から、こんなにそっと思いやられた事がなかった僕は何を言っていいのかわからなくてうつむいてしまった。
「ああ、分かった。ありがとな。俺も・・・頼りないかも知れないけど、何かあったら、助けさせてくれよな」
「・・・うん」ふわりと、田中が笑った。シャンプーのいいにおいがする。俺は、思った
可愛いな・・・・
放課後なのだからもう学校に留まる必要はないだろう。
別に部活に所属してるわけでもないし、居残り何てのもないし。
階段を下って、玄関へ移動する。
冷気によって冷やされた下駄箱で履きなれた靴に履き替えた
外へ一歩足を踏み入れると待ち構えていたか
すっかり温まっていた僕の身体へ師走の風が一気に押し寄せてきた。
「寒っ!」
たまらず身震いする。
グラウンドでは寒さ知らずの運動部員達の掛け声が聞こえてくる、
僕はあのふんわりとしたシャンプーの匂いを思い出す。
「そういえば、部活とかやってたっけ?
まぁ明日にでも聞けばいいか。」
何なのか上昇気分で校門を出る。
僕は、覚えている。この日の夕焼けは、鮮やかなんてものじゃない程にきれいだった
ただ単に、僕の気持ちが、夕焼けをそう認識させたのだろうか
ただいま
家に入った僕は、心の中でそう言った。うちは父母共に共働きだし、
妹もバレー部に所属しているので、帰りが遅い
さっきの気分は、もう無かった
翌日─
いつもの、原因も何か分からないメランコリーな気分で登校した
「相川・・・だったっけか?」登校中、ある男子生徒が声をかけてきた
「あぁ・・・・えっと、ごめん。名前思い出せないや」
「転校したばっかだし、しょうがないだろ。俺は斎藤智也。宜しくな」
「うん。こっちこそ・・・」正直、声をかけてくれて
嬉しかった
「斉藤か・・健気な奴だったな」
一時限目の授業が始ってる頃、
先生の話そっち抜けで朝の出来事を思い出していた。
この数ヶ月、家族の人愚かクラスメイトとろくに話していなく
それ所か学校を転々としていたので、友達もいなかった僕。なので
朝の出来事は心底嬉しかったのだ。
席より斜め前に座る、田中の姿を見た。
ちょっと長めの栗色の髪
きらきらした、黒い、吸い込まれそうな瞳
そして、整った可愛い顔
僕は自覚していなかった。
大して可愛くもない女子が急に可愛く見える、
そう、これが【恋する少年ヴィジョン】と呼ばれている状態だって事に。
つまり、僕は田中に恋していたみたいなんだ。
「なーんてな」小声でそう言った。それに田中が気づいたらしく、
「どうしたの?」と、俺に聞いてきた。
田中の事を考えてた──とか言える訳がないので
「いや・・・何でも・・・・」といっておいた。田中は、僕ににこりと笑い、再び授業をきく
事件が起きたのはその日の昼休みの事だった
「あげ」
「え?なにか言った?」
田中は僕が発した言葉に疑問を抱く。
時刻は一時00分、
田中の愛くるしい後姿を凝視し挙句の果てに寝ることに専念した授業はいつの間にやら終わり、ほのかな夢でも見ていただろう心地よい目覚め
と共に昼休みへ突入し現在の時刻に至ったわけなのだ。
そこへあろう事かたまたま近くにいた田中の耳に運良く
聞こえてしまったのだ。そして、訊いてきた。
突然の訪問に戸惑う僕は何を言おうか口ごもった。
「あっいや、そのっ何ていうか・・・ただの寝言だよ。」
可笑しかったのかふふふと笑う田中に対し僕は赤面を見せる。
さあてと、次は何を言おうと
今までになく思考回路を張り巡らせ、汗か涙かもわからない
滴が頬を潤す。
そうこうしてる内に廊下の窓際から女の人の呼び声が
その声の主は、確か田中と親しくしてる同じクラスの女子であった。
ジャストタイミング!僕は天井に感謝をあげた後
この場を逃れるべく僕は田中に別れを告げる。
「うん、また後でね。」
可愛らしい笑顔は窓際の方にそっぽ向き
その愛くるしい後姿を僕は最後まで見届けた。
はぁと冷えた手に熱を与えるかの様な溜息を虚空へ釘打ちした。
刻一刻とその時が迫る。