なんか思いつくまま書いたら詩っぽくなった。
『12月25日』
日付の変わったばかりの町を１人、歩く。
今日は奇跡の許される日だとどこかで聞いた。
否。
もう１人の私が応える。
暦は356日、星と太陽と地球の位置関係によって決められている。
今日という日の星のめぐり、太陽の位置になんら特別なものはなく
今日がキリストの誕生日だというキリスト教の教えも、
私にとっては「2007年前にある1人の人間が生まれた」
ただそれだけの事実に過ぎない。
そう。
今日というこの日に何ら特別な意味なんてない。
ないはず。
……なのに。
1人で居るとこんなにも
胸にぽっかりと穴が空いたような気分になるのは
本当に何故かわからなくて――
……もしも。
この隣に誰かが居たなら
今日という1日はどんな風に見えるか
…考えてみる。
こんな胸に穴の空いたような想いを抱えているだろうか。
今日という日は特別な日でも何でもないと思っているのだろうか。
……ああ。
思い出した。
何かの歌の歌詞でこんなのがあったような気がする。
「今日は恋人にとって特別な日」
ああ、そうなのかもしれない。
誰かと過ごす大切な時
けれど同じ日々の繰り返しでは退屈もする。
だから、
年に何度か特別な日を作って
区切りとなる日を決めて
決してその想いが色あせないように
お互いの心に刻むのかもしれない。
……だったら。
今の私が想うことは１つ。
……ねぇ、
特別な日を迎えている人よ
……どうか、
今、隣にいる、その人を
大切にしてあげてください
隣に誰もいない私からの
たった1つの、あなたへの願いです―――