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怪談じゃないけど恐い夢の話。
4年位前になるかな、結構大きな事故に巻き込まれたことがあったんだ。
市バスと乗用車の正面衝突。
運転手と乗客数人が死亡した大事故で、当時は新聞やニュースでも結構大きく扱われてた。
俺、そのバスに乗ってたんだ。
その時は偶然後ろの方に座ってて、衝撃で頭ぶつけたりとかはしたものの特に怪我もなく事なきを得た。
しかし、それからしばらくして、俺は奇妙な夢を見るようになった。
それはとても奇妙な夢。
別に恐ろしいモンスターが登場するわけでもなく、
異常なことが起きるわけでもない。
現に、事故当日を再現するような夢ではあるが、夢の中では事故そのものは再現されないのだ。
普通にバスに乗り、普通に揺られているだけの夢。
なのになぜか異常に恐い。
何も怒らないはずなのに激しい恐怖に刈られるのだ。
事故後、そんな夢を定期的に見るようになった。
で、そのことを医者に相談したところ、
おそらく軽いPTSDだと言われた。
時間が経つにつれいずれ見なくなるものだと説明された。
今も時々その夢を見る。昔ほど頻繁にではなくなったものの、
やはり2ヶ月に1回くらいは見る。
俺が本当に恐ろしいと思うのは、
回数こそ減っているものの、この夢が未だに鮮明だということ。
当時俺が座った席の前に座っていた人の顔も判別できるほど鮮明なこと。
そして、右列の前から二番目の人。
後日新聞で読んだ、「死亡した乗客が座っていた席」
夢の中ではそこに座っている人も鮮明に見える。
霊や怪奇現象ではなく、ただの記憶。
だけど、既に死んでいる見ず知らずの人が、
夢の中であれ鮮明に見えるということが、俺は何よりも恐ろしい。