>>181
巨きい。そして、限りなく禍々しい。
歪んだ頭蓋に土色の皮を張りつけただけのような頭部には、長さも形状も様々な角が
出鱈目に生え出し、頭頂部には赤黒い脳がそのまま露出している。
なんの苦痛も感じた様子もなく、>>161は巨大な手を伸ばす。
"イカＤＸなどとは言っても、所詮は人間に使われる、か弱き存在よ"
"なっ"
一見して鈍重な動き。だがそれは、今の>>161があまりに巨きいからだ。不意をつかれた>>27が、人形のように掴まれる。
藻掻く>>27を持ち上げたかと思うと、>>161は裂けるほど大きく開いた口へ、>>27を放り込んだ。ぼりっ、ぼ
りっ、と嫌な咀嚼音が響く。その凄惨な光景に>>113は顔を引き攣らせ、口を押さえた>>1は思わず目を逸らした。
口腔内で最後の抵抗をされたのだろう、>>161の口から青黒い血が滴る。黒い唇に邪笑を浮かべ、
>>161は窄めた口からその血を吐いた。唾が混ざって粘度を増した液体から、重い音を立てて、ソフランだけが転が
り落ちる。無念を顕すかのように月の輪の飾りが光り、溶けるように崩れ消えた。
自分が同じ目に遭ったら、と思うと体が震える。だがその震えに身を任せてなにもしなければ、確実に殺されるのだ。