今回の騒動に於いて大きな問題となっているのは、「何故削除されているのかが分からない」という事である。
ニコニコ動画の利用規約中の｢ニコニコ動画利用規約｣3項には、ニコニコ動画での禁止事項が明記されている。
長くなるので全てを引用することは避けるが、「真夏の夜の淫夢」に関連する動画（淫夢動画）が違反している可能性がある項目は以下の3つであるように思う。
・他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為(法令で定めたもの及び判例上認められたもの全てを含む)
・差別につながる民族・宗教・人種・性別・年齢等に関する表現行為
・性的、わいせつ的、暴力的な表現行為、その他過度の不快感を及ぼすおそれのある行為
である。
これらを見た限りでは、「消されて当然」という印象を受けるが、同時に、これらを厳守している動画など殆ど存在しないこともお分かりいただけるだろう。
人気のあるジャンル「MAD」「実況」「歌ってみた」「踊ってみた」「演奏してみた」などといった動画の殆どはこれらの規約を守っていない、或いはそれ以前に著作権違反であるが、それらは大抵黙認されているように思う。
今回の騒動に関してよく引き合いに出されるのが通称「レスリングシリーズ」であるが、これらの動画も、
他人の肖像権を侵害しており、（当初は「釣り動画」として発展してきたジャンルであるため）名誉毀損であり、
（同様に）差別に繋がる恐れのある表現行為であり、当然性的、わいせつ的（「レスリングシリーズ」の場合はボンテージ服を着るなど強い性的表現が多く見られる）、
暴力的（「レスリングシリーズ」の場合は特にハードなSM的表現のある動画が存在する）な表現行為が存在するうえ、
一部動画では局部のモザイク、隠しが不完全な場合もある。
また、ニコニコ動画上で人気を博しているジャンルである「ドナルド関連」、「創価学会関連」も、（性的、わいせつ的な表現こそないものの、）
明らかに肖像権の侵害であり、名誉毀損であり、差別につながる（特に創価学会関連は強い差別を生み出しかねない）表現である。
「淫夢動画」も上記と同じく、肖像権侵害であり、名誉毀損であり、差別に繋がる恐れのある表現であり、性的でわいせつ的であり、モザイクが不完全な動画も存在する可能性がある。
（続く）
（続き）
では、何故「淫夢動画」だけが削除されなければならないのだろうか。
「黙認」をやめるのであれば、前述したジャンル全てを平等に削除するのが妥当であるように思う。
以上の事柄から、今回の騒動に関しては運営側の「私怨」による行動であると推測されることも不思議ではない事が分かるだろう。
運営者として、同条件の動画間に「私怨」によって差を付けることは好ましくない事であり、削除するのであれば同時に削除するべきである。
「淫夢動画」を削除するのであれば全く構わないが、ならば他の規約違反の動画類も削除することが望ましい。
さて、ここでもう一つ、ニコニコ動画の利用規約を引用する。
・運営会社が任意の理由に基づき必要と判断した場合、禁止事項に該当することが明確でない場合でも利用者に対する事前の告知なく利用者が登録したアカウント情報の削除、書き込みの削除、その他の対応を行うことがあり、利用者はこれを承認します。 （ニコニコ動画利用規約 1項）
この規約に関して、どういう意味を持つかということをよく考えて欲しい。
「その他の対応」という言葉の持ち得る意味の範囲は、まだ私たちには分からないが、大袈裟に表現してしまえば、「運営会社側が個人的な意志のみで、ニコニコ動画の全利用者に対して行動を起こすことがあり、利用者はこれを承認します」と言っていると解釈することも出来る。
この規約は明らかに不条理である。運営会社としてあるまじき、自分勝手にも程がある規約である。
もちろん、このような規約が意味を持つ可能性は低いのが普通だが、上で挙げた内容を顧みると、言い訳出来る規約はこの部分しか存在しないように思うため、意味を持つ可能性もある。
長々と書いたけどとりあえずまとめると運営は屑。
GOは神。
連投センセンシャル。