“ゆとり世代”を叩き直せ! 「深夜に相手をホメ続ける」「単なる石ころと木を売ってくる」企業が実施する地獄の新人研修
超氷河期といわれる就職難の時代。
狭き門をくぐり抜けてやっとのことで入社すると、まず最初に待っているのが「新人研修」だ。
最近の新人研修の目的を、新入社員に特化した講演・研修・教育コンサルティングを行なう
「株式会社 心」の足立裕志氏は、こう説明する。
「今どきの新入社員は与えられたことは完璧にこなすが、言われたこと以外はやらないという
特徴があります。それと、とにかく“打たれ弱い”。まずはココを鍛え直すのが研修の第一目標ですね」
業務のイロハを覚えさせるというより、甘ったれた精神を鍛え直すことが、最近の新人研修の
目的になっているというのだ。当然のことながら、その内容は厳しいものになるという。
「企業側からも、いわゆるストレス耐性を強化する軍隊形式のような研修で『厳しくやってくれ』
とのニーズが非常に高まっています。『研修についてこられなかったら、極論、辞めてもらって
構わない』と一部上場企業のある人事担当者から依頼されたこともあります」(前出・足立氏)
採用したにもかかわらず、即クビもいとわない厳しさ。企業研修や採用コンサルティングを行なう
「株式会社 情熱」の水野元気氏も、この傾向に同調する。
「今、企業はハードな研修を本当に求めています。以前は、電話の取り方など一般的なビジネス
マナーが研修の中心でしたが、この不況下にあって企業側は採用した人材を短期で即戦力にしたい
と考えています。そこで一番重要になるのが、仕事への意欲や責任感を身につけさせる研修です。
学生気分から社会人としての意識を研修の段階でキチッと目覚めさせるのが目的です」
▼週プレNEWS [2011年02月08日]
ttp://wpb.shueisha.co.jp/2011/02/08/2505/