幻の脚気菌にダマクラかされて、まともな反省の心さえ持てぬ旧陸軍。
旧陸軍の指導部は、科学的思考が昔から不得意だったんだろう。
――――引用開始――――
明治十年代の日本海軍では、毎年総人員の30%が脚気にかかり、うち数十
名が死亡する状況にありました。これでは戦闘どころではありません。まだビ
タミンという概念もないころで、脚気は東洋に特有の流行性風土病とされてお
り、その原因は全く分かっていませんでした。
事態を憂慮したイギリス留学帰りの海軍病院院長高木兼寛は、研究の結果
米食中心の食事に問題があることを見抜きました。そして軍上層部と政府を粘
り強く説得し、実験航海と食料給与規則に西洋食を取り入れ、海軍から脚気を
撲滅することに成功しました。
http://www.m-surf.ne.jp/~draraya/nfbn/nfbn020.htm