>>109 周囲は十万、二十万単位の中国軍が取り囲んでいただろうが
蒋介石の命令で、戦争不拡大が示されていたから中国軍は戦わないで退却してたの
その点、日本の中央政府は戦争不拡大なのに、現地軍が戦争拡大派に乗っ取られ
て現地軍が暴走してしまったの。
この時期から統帥権の名の下で、日本中央政府には実権がなくなって現地軍の
暴走をチェックできなくなった。
命令の行き届く軍隊と、暴走する軍隊の差が出てると見るべき。
ーーーー引用開始ーーーー
暗殺事件は、現地の陸軍が東京には内緒で始めた工作であった。田中は日露
戦争当時ロシアに通じているとの疑いで処刑されるところだった張の命を助けたこ
ともあり、個人的にも期待感を持っていたため、事件には憤りを感じていた。
田中は天皇に約束したように、陸軍大臣を通じて犯人を厳重処罰するように命
令をだすが、陸軍は統帥権をカサに反対する。つまり、軍部は天皇の統帥権に
よって動いているのであり、首相の命令に従う必要はないし、それが不服であれ
ば辞任すると陸軍大臣が表明した。
田中自身陸軍大将で、陸軍の命令系統は理解していたし、当時の制度下で
は内閣不一致による大臣辞任は、内閣総辞職につながったため、それ以上な
にもできなかった。天皇は田中首相が約束通りに、犯人に厳罰を与えていない
ことに激怒し辞職を要求、これが田中首相の退陣につながった。
(張作霖爆殺事件 より)