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【ウヨ】第一話 始まりは水ようかんの甘さ【サヨ】
これは静かに激動の時代に入っている日本の、
小さな町に住む男女の間に起こった、
大きな歴史の流れの中の、小さな物語である。
午後 9:00 ネットでネトウヨと戦う
食事も風呂も済むと、少し前まではテレビでドラマを見るのが日課だったのだが、最近は見たい番組もそこそこに、部屋でパソコンに向かう。
ネトウヨと情報戦を繰り広げるためである。
女「よし!今日こそやっつけてやるぞー!」
30分後・・・
女「今日のところはこのへんで勘弁してあげるわ・・・」
何度やっても泣かされるが、女はめげない。
なんと言っても部長には一泊一飯の恩がある。
彼女はこうみえて義理堅いのである。
それに明日もまたおかしを食べに行くわけだし。
そうは言っても、最近ではネトウヨの言っていることの方が説得力があるんじゃないか、
今度男くんに相談してみようかと思い始めている女であった。
午後 10:00 就寝
ネトウヨとの攻防に疲れ、明日の準備を一通り整えると女は床へ向かう。
女「おやすみなさーい!」
今日も女の一日は多忙を極めた。
明日への英気を養うためにも睡眠は毎日9時間取る。
女「すーすー・・・」
早くも寝息を立て始めた女。
今は穏やかな寝顔で眠っているが、明日になればまた過酷なネトウヨとの戦いが始まる・・・
一人で凄いね
【ウヨ】第六話 ネトウヨの一日【サヨ】
午前 6:00 起床
男の朝は早い。
朝起きると身だしなみを整え、30分のランニングに出かける。
政治活動には体力も必要なのである。
いつものランニングコースで出会うおじいさんと世間話でもしながら、
毎朝30分きっちり走る。
男「ですからこのまま緊縮財政が続けば、
世界中が景気を回復する中、日本だけがデフレに突入するのです」
午前 7:00 情報収集
ランニングから帰ると、男は朝のニュースをチェックする。
新聞社が提供しているネットのニュースサイトをめぐり、
官庁のホームページを眺め、
尊敬する政治家のブログを読んだりする。
情報の多くはネットから取る。
文字媒体はもはや人の手で運ばれる紙ではなく、
電子に乗って光の速さで伝わるのだ。
午前 7:30 朝食
一通りネットを見た後、会社に行く父や母と一緒に朝食を取る。
行儀悪く朝刊や、テレビの朝のニュースを見ながら。
多忙な男にとって時間は貴重なのだ。
最近自分の朝刊を盗られることが多くなり、
父は多少の苛立ちと息子の成長の喜びが混じった複雑な思いを抱いている。
男「やっぱり民放のニュース番組はスポンサーの言いなりだな・・・」
午前 8:00 女と一緒に登校
毎朝毎朝、男の大学への登校の準備が済むころに女が迎えに来る。
幼稚園時代から、もう10年以上も続いた習慣である。
雨の日も風の日も雷の日も台風の日も、
学校が臨時休業だったり、たまの祝日も、
毎朝女は迎えに来る。
小学生のころは当たり前に思い、中学生のころは疎ましく思っていたが、
最近ではこれはかなり驚異的なことではないのかと思い始めた。
そこに思い至る時、男はちょっとした優越感に似た暖かい思いを感じる。
そしてこの世の中を守りたいと感じるのである。
男「おはよう女」
午前 9:00 講義
学生の本分は勉学である。
男は朝から夕方までみっちり講義を受ける。
日本の将来を担う人材になるためである。
午前 12:00 昼飯
昼は大学の学食で取る。
距離が近いのが一番である。
級友と講義の内容について議論をしながら学食に着くと、
いつの間にやら女が合流している。
そのことでいらぬ誤解を級友は感じているようだ。
級友「お前の彼女かわいいよな」
男「お、女はかの・・・彼女じゃない!
ただのおささなじみだ!」
と、この手の話題になると男は異常なまでに動揺する。
級友にはそれがなぜなのか分からない。
男自身にも実はよく分かっていない。
Hola,
ミ雑racias! Ahora me irミケ en este blog cada dミスa!
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午後 1:00 授業
男は午後からもみっちり授業を受ける。
大学の授業料は受ける講義の数によらず一定なので、
多く受けなければ損をするのである。
午後 4:00 政治活動
大学の講義が終わった後の時間はその日によって様々な使われ方をする。
ボランティアに行っている政治事務所の仕事をしたり、
街頭でビラを配ったり、演説をしたり、
一人暮らしの級友の家に押しかけて政策論争に明け暮れたり、
何も予定がなければ早々に帰宅したり、様々である。
男「この混迷した時代を切り抜けるには、芯の通った保守政党が必要です!」
午後 8:00 帰宅
日によってまちまちであるが、だいたい男はこの時間に帰宅する。
時には残業帰りの父よりも遅いことがある。
だが若さと青さをかねそろえた男は疲れを知らない。
食事も手早くすませ、夕刊を読む。
時には仕事帰りの父親を捕まえて議論をふっかけたりする。
それを見守る母は、高校生のころと比べ、
家族で食卓を囲む機会が減ってしまったこと、
息子が大きくなって自分の管理下を離れていくことに、
一抹の寂しさを覚えるのであった。
午後 9:00 情報収集
食事が済むと男は自分の部屋へひっこみ、ネットで情報を集める。
ネットで国会中継を観たり、
2ちゃんねるで最近の話題を見たりする。
男「なんだか今日も頭のゆるい工作員が書き込んでるな・・・」
午後 9:30 勉強
一通り情報を漁ると、男は大学の勉強を始める。
講義の予習復習はもちろんのこと、提出するレポートを書いたり、
自分で興味のある分野の本を読む。
勉強していると、女が窓の向こうからおやすみを言ってくる。
男「おやすみ女」
女「おやすみ男くん。今夜も勉強がんばってね」
いつもの挨拶であるが、最近では心なし瞳が潤んでいる気がする。
これも子供のころからずっと続く習慣なのであるが、
いつもと雰囲気の違う女や、
いまや大学生になった二人の間に何か変化が起こったような気がして
なんだかドキドキとしてしまう男であった。
午前 1:00 就寝
日付も変わったころに、ようやっと男は床に就く。
今日も日本の未来のために研鑽に励んだ。
この一日一日の積み重ねが着実に男を、
日本の礎となる人物へと育て上げていくのだ。
【ウヨ】第七話 戦場はカフェテリア【サヨ】
男(どうも最近女の様子がおかしい・・・)
5月末の日曜日の朝。
男は物思いにふけっていた。
普段は忙しくあちこちに奔走している男だったが、
たまたまこの日は予定がなかったのである。
男(以前はなにかというと俺にくっついていたのに)
最近は講義が終わるとそそくさとサークル棟に通っている。
以前は男のいる講義室の前で待っていてくれることが多かったのに。
男(そういえばこの間、キャンパス内を知らない男と歩いていたな・・・)
ぼんやりと、女は将来自分と同じ苗字になるのだ、
と思っていた男にとって、これは看過できない事態である。
ガラガラガラッ!
男「おーい!女ー女ー!」
女「なにー?」
ひさしぶりにどこかに遊びにでもいこうと誘う気だったのだが。
男「・・・どうしたんだ?そんなにめかしこんで・・・」
女「うん!今日お出かけなの!」
男「そ、そうか」
誰と?とは聞けなかった。
女「男くんは今日も勉強会?」
男「いや、今日はたまたま開いててな。
ひさしぶりにゆっくりゲームでもするかな(一人で)」
女「そうなんだ。よかったね!」
男「ああ・・・」
カラカラカラ・・・
平静を装ってはいるが、内心穏やかではない男である。
休日のおでかけ・・・あんなにめかしこんで・・・
女「いってきまーす!」
女が家を出たらしい。
女「おまたせー!」
女を待っていたのはやはりというか、なんというか、部長である。
ここ数週間ですっかり打ち解け、女もタメ口である。
部長「ん、私も今来たところだ。
それよりすごい格好だな。
私のためにそんなにそんなにめかしこんで」
女「あははっ!部長のためじゃないよ〜!
じっぷら屋2号店開店記念の限定ジャンボパフェのためだよっ!」
部長「そ、そうか。勘違いしてすまなかった」
結局は食い気であった。
部長「だが、じっぷら屋の開店まではまだ間がある。
先に一つ、映画でも見に行こうではないか」
女「わぁい」
そんな二人の様子を離れたところから見つめる人影。
男「・・・・・・・・」
女のことが気になって後をつけてきたのである。
男(やはりあの男・・・)
以前キャンパスで女と一緒にいたのを見た男だった。
二人は出合って朗らかに談笑しあい、
腕こそ組みはしないが、楽しそうに歩き出した。
女(ごめんね!待たせちゃって)
謎の男(なに、君を待つのもデートの楽しみの一つさ。
それよりかわいい服だね。
似合ってるよ)
女(いやん♪てれるよ〜)
謎の男(でも君の方がもっとかわいいけどね)
女(謎の男くんもかっこいいよ♪)
きっとこんな会話が展開されたのだろうと男は推測した。
かつてないどす黒い感情が男の中を支配した。
男(どこに行く気だ・・・女をどこに連れて行く気だ・・・)
並々ならぬ焦燥感を感じながら男は二人の後を追った。
その後二人は映画へ行き、ショッピングへ行き、
最後に新装開店した喫茶店に入った。
女はいちいち楽しそうにはしゃいでいた。
女「ジャンボパフェ一つ!」
部長「コーヒー一杯。
それと、そうだな・・・ハムサンドを」
男「・・・・・・・・・」
男も二人の影になる席に陣取った。
女「やっとパフェだね。
もうお腹ぺこぺこだよ〜。」
部長「好きなだけ食べていいよ」
女「本当にありがとう部長さん。太っ腹!」
部長「ところで最近のネトウヨとの情報戦はどうなっている?」
女「う・・・あんまり・・・でも頑張ってるよ」
男「・・・おい、何の話をしている?」
ずっと後をつけてきただけだったが、
ネトウヨという言葉を聞いて、たまらず割ってはいる男。
部長「なんだね君は?」
女「わっ!男くん!?なんでここに?」
部長「知り合いかね?女君」
女「幼馴染の男くんだよ。
隣に住んでるの。
ほらほら、男くんも座って座って」
と、特に後ろめたいところも無く席を薦められて戸惑う男。
女の隣、部長の対面に座る。
部長「よろしく。女君の所属するサークルの部長だ。
毎日様々な指導をしている。
女君はなかなか素直でいい生徒だ」
男「男だ。女とは幼馴染で幼稚園のころからの仲だ。
何歳までおねしょしていたかも、体のどこにほくろがあるかも知っている」
女「ちょ、ちょっと男くん!?なに言ってるの!?」
赤面する女を尻目に火花を散らす二人。
そこに女の注文していたジャンボパフェが届いた。
女「あ、来た。いっただっきまーす♪もぐもぐ」
男「で、さっきのネトウヨがどうのこうのって話はなんだ?」
女「ぴたっ」
部長「最近ネトウヨと呼ばれる奇怪な連中がネット上で話題になっているだろう。
ただの世間話だよ」
男「・・・・・・なんだ、それだけか・・・
それならいいんだが」
女「ほっ・・・もぐもぐ」
男「サークルって、何の活動をしているんだ?」
女「びくうぅ!」
部長「政治についての勉強会をやっている」
男「勉強会?
女に変なことを教えたりしていないだろうな?」
部長「変なこととは?」
男「従軍慰安婦が居たとか、天皇に戦争責任があるとか、そういう話だよ」
そこでちらりと女に目を向ける部長。
女「ハラハラ・・・ハラハラ・・・」
部長「いや、そんな売国的な活動はしていない。
純粋に日本の現状を分析し、どのような政策が必要かを議論しているだけさ」
うさんくさげな目で部長を睨みつける男。
男「・・・・・・・・・・・・・・そうか、ならいいんだ」
女「ほーーーっ」
始めはただの疑いだったが、今のやり取りで確信に変わった。
女が急に政治に興味を持ち出したのも、
異様に左翼の主張の内容に詳しくなったのも、こいつのせいだ。
時期が完全に一致するし、今のやり取りでこいつは女をかばっていた。
きっと女は俺と敵対するような左翼に手を貸していることに負い目を感じているのだろう。
女がそれを隠しておきたいと知っているからこいつは女をかばったんだ。
分からないのは、なぜそこまでして女が左翼に手を貸しているかだが・・・
女のことだ、大方こいつにいいように騙されたかしたのだろう。
素直に俺に相談すればいいのに・・・
男「それで部長さんはいったいどんな日本の未来像を理想としているんだ?」
部長「そうだね・・・日本はもっと共産主義的な助け合いの社会になるべきだよ」
男「共産主義?お前マルクス主義者か?」
部長「共産主義とまでは言っていない。
共産主義的な社会と言っただけだ」
男「どう違うんだ。
どちらにせよ共産主義なんだろう?」
部長「日本は元々共産主義的な思想が強かっただろう。
昔から地域社会での金銭を媒介しない助け合いによる社会運営が行われていた。
それを取り戻すべきだ」
男「そこは本質的な問題ではない。
マルクス主義者が問題なのは日本の国家元首である天皇陛下を支配者に仕立て上げ、
その支配からの開放のためと銘打って市民革命を起こし、
日本の皇族をギロチンにかけようとしているところだ」
部長「人間はみな平等だろう。
なぜ天皇だけ偉いんだ?
人間の価値は能力で決まる。
強い者、賢い者がその才を生かし、社会へ貢献するから尊敬の対象になる。
天皇に一体何ができる?
何万人もの命を救うような薬の発明ができるのか?
日本の不況を一掃できるような経済政策が作れるのか?
一体何を理由にして日本人は天皇を尊敬するんだ?」
男「天皇陛下は2600年に及ぶ日本国統合の象徴だ。
日本という国、社会は天皇陛下から始まった。
それを敬うのは当然だ。
日本人はその家系を辿っていけば、
必ずどこかの代でその当時の天皇陛下に繋がる。
言わば俺たちは天皇陛下の親戚だ。
少し遠いかもしれないが、確実になんらかの形で血がつながっている。
お前が言っているのは、子供が親より優れていれば、
両親を敬う必要などない、ということだ。
そもそも、自分がこの世に存在しているのが天皇陛下のおかげなのだ。
それを敬わない理由がどこにある」
部長「その考え方が戦争を生み、人の命を軽視することに繋がるとなぜ気づかない」
男「天皇陛下を敬うことと、戦争との間に直接の関係などない」
部長「大有りだ。
では仮に天皇が何者かに暗殺されそうになっているとする。
その時、天皇を守るためなら、男君は命を捨てるかね?」
男「必要とあらば、そうだ」
部長「では、天皇を守るためなら、女君も死んで当然だと思うかね?」
男「そっ、それは・・・」
たじろぐ男。
男「それは、女が自分で決めることだ。
俺がどうこうする話じゃない」
部長「だが現実に女君の処遇を決めるのは女君でも、ましてや男君でもない。
時の権力者だ。
時の権力者が天皇を守るためなら女君は死んで当然だと決めれば、
女君は自分の意思とは関係なく、死地へ向かわなければならないのだ。
人間に絶対的な優越をつけるというのは、そういう事だ」
男「天皇陛下は自分のために国民が死ぬのが当然だ、なとどは思わない。
そんな状況には、そもそもなりえない」
部長「まるで狂信者だな・・・」
男「なに・・・?」
と、二人が一触即発の気配を出した時、
女「ごちそうさまっ!あーおいしかった!」
タイミング良く女がパフェを食べ終わった。
これまで自分に関係ない話だと思って、もくもくとパフェをかきこんでいた女。
ついに通常の5倍はあろうかというジャンボパフェをすべて胃に納めてしまった。
これでよく太らないものである。
クソ
女「今日はありがとうございました。部長。
何から何までおごってもらっちゃって」
部長「なに、女くんの愛くるしい笑顔が見れたと思えば、安い出費だよ」
女「そんなぁ〜♪
本当に今日はありがとうございました。
・・・じゃ、帰ろっか、男くん♪」
男「え?」
部長「え?」
女「帰るんだよっ♪
今日は開店記念の限定パフェを食べに来ただけだもん。
まだ時間あるし、帰って一緒にゲームしよ!」
男「あ、ああ・・・」
女「部長さんはこれから何するのー?」
部長「そ、そうだな・・・とりあえずハムサンド食べようかな。
まだ手をつけてなかったし」
と、露骨に興味なしのサインを送られて、さすがに動揺の色を隠せない部長。
なんだかんだと言って、やはり少しは期待していたのである。
4列表示にしたいんですが、どうすればいいですか?
女「じゃあ、また明日!」
そう言って男の手を引いて喫茶店を出て行く女。
女「ボンバーマンがいいなぁ〜」
男「やだよ、女強すぎるし。落ちゲーにしよう」
とかいうやり取りを眺めながら、一人ぽつんと喫茶店に取り残される部長。
喫茶店から出る瞬間、男が一瞬こちらを見て、
男(あんたは一生そこにいな)
みたいな視線を送ってきたような気がした。
部長「ぐっ・・・お、男・・・・許すまじっ・・・・・・!」
手に持ったハムサンドを握りつぶし、テーブルの上にたたきつけ、
一人、憤然と会計へと向かう部長であった。
【ウヨ】第八話 マジで喧嘩する仲は仲が悪い【サヨ】
翌日。
男「日本保守党をよろしくお願いしまーす。
選挙権がある人は日本の未来を考え、選挙に行きましょーう!」
男はキャンパスへの通学路上でビラを配っていた。
選挙が近いのである。
部長「よう。ご苦労なことだな」
男「あ、お前は・・・」
部長「日本保守党・・・?
まるで国粋主義者のやくざ集団だな」
男「国粋主義者でもやくざでもない。
ただご先祖様が守ってきた日本と、俺たちの子々孫々伝わっていくであろう日本を守りたいだけだ」
部長「そうは言っても世間はそう受け取らない。
今朝のマスコミの論調もずいぶん批判的だったな。
考え方が時代に合っていないのだよ」
男「そんなことはない。
破壊されてきた古き良き日本を取り戻そうという仲間は日本中で増えている」
部長「古き良き日本?何百万人もの兵隊を死地に追いやった挙句、
何も得られず負けた戦争を始めた日本のどこがいい国だ」
男「何も得られなかったわけじゃない。
その先人の死のおかげで俺は今生きていられる」
部長「アジアへの領土的野心のために始めた戦争を美化するな!」
男「侵略だと?日本がいつ、どの国を侵略したっ!
先の大戦は日本とアジアの、白人支配からの独立戦争だっ!」
喫茶店でのやりとりの、昨日の今日である。
二人ともすぐに気が立って声を荒げ始めた。
男「昨日は女の前だったから言わなかったが・・・
お前、売国左翼の一員だろう?
どうしてお前らは自分の祖父や曽祖父の世代を、
証拠を捏造してまで貶めようとする?」
部長「自分の先祖を貶めたいわけではない。
二度と不幸な大戦が起こらないように、
政府に自制と反省を促したいだけだ」
男「戦争は不幸なことだ。
しかし、先の大戦は致し方なかったことだ。
当時の世界情勢を考えてみろ。
西洋諸国は400年かけてアメリカ大陸とアフリカ大陸を支配し、
原住民を殺戮し、奴隷として犬や豚と同じような扱いをしていた。
アメリカでは罪を犯した黒人を裁判にも掛けずに撲殺していた。
そしてその手をアジアへと伸ばしてきた。
インドは英国の植民地だった。
フィリピンはアメリカの植民地だった。
中国もドイツやイギリスに散々国内を荒らされていた。
イギリスに植民地支配されていた香港が中国に返還されたのは1997年、たった十数年前のことだ。
白人国家による現地民の虐殺、文化や歴史の破壊の魔の手が日本にも迫っていた」
部長「だからどうした。
他の国が植民地支配をしていたからといって、日本もしていい道理はない」
男「だから日本は他国を植民地支配などしていない。
沖縄はかつて独立した一つの国だった。
沖縄は日本の植民地か?
北海道もそうだ。
同じような扱いを朝鮮、台湾で行っていた。
韓国のソウル大学は当時の日本が建てた京城大学を再編しただけのものだ。
植民地支配は原住民を無学なまま奴隷にするが、
日本は現地民を教育するために日本人の血税を投入して学校を建てた」
部長「そ、それは・・・
だ、だからと言って戦争が肯定されるはずがないだろう!
勝っても負けても、味方も敵も、人が死んでいいわけがない!」
男「それはその通りだ。
だが、その責めを負うのは日本ではない。
当時の西洋諸国だ。
さきほども言ったように、西洋諸国は武力で他国を支配し、
現地民を奴隷とする植民地支配を延々と何百年も続けてきた。
日本が戦わなかったら、それが完全に完成していた。
世界中が白人の植民地になっていた」
部長「そうとは限らないだろう」
男「その通りなんだよ。
現に植民地支配に苦しんでいたインドやフィリピンの首相は
日本が戦争を起こしてくれた事に感謝している。
日本人が戦争で血を流さなかったら、彼らの独立がはるかに遠のいたであろうことは、
当の植民地支配にさらされていた当事者たちが一番よく分かっている」
部長「しかし、武力など使わない平和的な解決の道があったはずだ。
日本はそれを探す努力を怠った」
男「どうしてそんな真っ赤な嘘が言えるんだ?
先の大戦で日本は戦争を回避すべく、アメリカと粘り強く交渉した。
英米仏蘭からの経済封鎖や石油の輸出禁止の制裁の中でだ。
今もそうだが日本では石油が採れない。
海外から輸入を止められれば、日本のエネルギー資源は干上がり、
軍隊は完全に無力化されてしまう。
戦艦があっても燃料がなければ動かせないからな。
日本はそういう状況下で半年近く粘り強く平和的な交渉をしていた。
それをハル・ノートですべて水の泡にしたのはアメリカの方だ」
部長「戦力が無くなるのであれば、戦わなければいいだけだ」
男「本気で言っているのか?
さっきも言ったが、西洋諸国は何百年も植民地を拡張してきた歴史を持っていたんだぞ?
植民地の奴隷は、赤ん坊を犬のエサにされたり、
家畜のように売り買いされたり、
到底人間らしい扱いなど得られなかったんだぞ?
もし戦力がないからといってただ白旗を揚げたところで、
2600年の日本の歴史や文化、日本人に対して礼節を持った対応をしたとは到底考えられない。
ありとあらゆる資源、富、文化財が略奪、破壊し尽くされ、
日本人は奴隷として、白人の気分一つで殺したり売られたりする世の中になっていたことは間違いない。
俺達が今享受しているような、当たり前の生活なんて、到底ありえなかった」
部長「だからと言って南京大虐殺に見られるような、
戦争犯罪が許容されるわけではない!
従軍慰安婦として韓国女性の権利を踏みにじった過去が正当化されるわけでなはない!」
男「何も反論できなくなってきたようだな。
売国左翼はそうやって、英霊達の行いを貶めようとする。
南京大虐殺?
そんなもの、戦勝国側のアメリカやイギリスだって認めてないじゃないか。
従軍慰安婦?
何か一つでも客観的な資料があるのか?
例えば旧日本軍の命令書や、戦後のアメリカ軍による調査書があるのか?
何一つまともな証拠はないじゃないか。
言いがかりも大概にしろっ!」
部長「・・・・・・・・・・」
男「先の大戦は確かに不幸な戦いだった。
敵味方問わず、何百万という人間が死に、
戦闘に参加していない、銃後の女子供でさえ空襲で焼き殺されていった。
神風突撃に代表されるように、今の常識では考えられないような戦法もあっただろう。
だが、彼らにはそれをするだけの理由があったし、
そのおかげで今俺達は生きているのだ、
もし彼らが命を投げ捨ててまで戦争をしてくれなかったら、
そもそも今、俺はこの世に存在していないのだ。
その先人達を敬わない道理はないだろう?
自分達の祖父や曽祖父を悪者扱いする理由などないだろう?」
熱く論戦する二人の周りには、いつしか野次馬が人垣を作っていた。
その衆人環視の元で、部長は何も言えなくなっていた。
男の主張は完全に正しいのだ。
部長「・・・・・・くっ!覚えていろよ!」
野次馬をかきわけて逃げていく部長。
男「逃げるのかっ!まあいい・・・
みなさん!これが卑怯なる日本の敵、売国左翼の正体です!
彼らに騙されてはいけません!
売国左翼はマスコミ、学術会、財界、政界、ありとあらゆる分野に進出しています!
それらと戦う日本保守党に清き一票をー!
ビラも貰って下さーい!」
パチパチパチ・・・
まばらだったが野次馬の中から拍手が起こった。
男「ありがとー!日本をよくするために戦う、日本保守党をよろしくー!」
ビラを受け取る人も増え、あっという間に持ってきた分を配り終えた。
男「これは、部長には感謝しないといけないかもな。はは・・・」
と、意気揚々と大学へと歩き出す男であった。
【ウヨ】第九話 決戦は投票日【サヨ】
サークル棟にて。
女「こんな朝早くから何ー?部長さん?
私、投票に行かないといけないんだけど」
部長は部室の備品のテレビをつけてみている。
テレビレポーター「今日は参議院選挙の投票日です。
早朝から有権者達がぞくぞくと投票を済ませていきます」
部長「まあ、とりあえずかけたまえ」
女「あれ、今日はモブ男さんや他のみんなは?」
部長「呼んでいない。
今日は二人きりだ」
女「へー」
部長「今日は選挙の日だな」
女「そうだよ。だから早く行かなきゃ。
男くんが待ってる」
部長「男の所になんて行かせない」
ぬっとロープを取り出す部長。
女「な、なに?部長さん?
なんか怖いよ?」
ぐわっと椅子に座った女に襲い掛かる部長。
がたーんっ!
女「ごっ、ほっ・・・ごほっごほっ。
痛い!なにするの部長さん!」
部長「女くんを男の下になんか行かせない」
そう言ってロープで椅子に女を縛りつけ始める部長。
女「な、何?なんなの痛いやめて!
やめてよ部長さん!」
必死にもがくが所詮は小娘の力では大の男には敵わず、自由を奪われていく。
女「こんなの嫌だよっ!」
部長「女くんの事情なぞ聞いてはいないよ」
女「やめてよっ!どうしちゃったの部長さん!」
女の悲痛な叫びを聞く人はここには居ない・・・
話は1週間前にさかのぼる。
女「男くん、最近本当に忙しそうだね」
いつもの登校風景である。
男「ああ、選挙が近いからな。
俺の事務所の先生のポスター貼りやビラ配り、
事務所の雑用や、先生のあいさつ回りの付き添いまで、
本当にこき使われているよ」
選挙が近くなっていた。
それに伴い男も忙しくなってきた。
男が出入りしている政治事務所の仕事も増え、てんてこ舞なのである。
今回の選挙は前回の衆議院選挙で政権交代が起こってから最初の選挙で、
政権交代後の政治に対する評価が如実に現れると考えられている。
前回の衆議院選で長い間日本の政治を担ってきた政党が完全に下野し、
戦後初めての本格的な政権交代が起こった。
それは中国、韓国からのスパイである売国的な左翼がマスコミを支配し、
そのマスコミの情報を鵜呑みにした国民が起こした茶番劇であった。
新政権は公約として掲げていた政策はまったく進めず、
まったく触れていなかった売国政策を推し進めた。
外国人参政権や気候変動への取り組みに対する無茶な公約などである。
政治家が国民のために働くのは、結局のところ票が欲しいからである。
次の選挙でも投票してもらうために、政治家は国民に利する政策を実施するのである。
ところが外国人が投票できるとなったら、当然外国人が利する政策を実施しなければならなくなる。
しかも現代、日本人の政治への関心が薄れている。
つまり、日本人のためになる政策よりも、
日本人から搾取して外国人を優遇した方が政治家は票がもらえるようになる。
日本人は民主的な手続きによって、自らを奴隷化しようとしているのである。
昨年現在の与党が国際会議で公表した気候変動へのむちゃくちゃな取り組みについては、
明らかな売国政策であって、何一つ日本が得をすることがない。
日本人が今まで勤労によって稼ぎ上げた富をすべて無償で投げ出すことになる。
とんでもない失政である。
このような狂った政府であるが、ほとんどの国民は危機に気づいていない。
それは新政権がマスコミを完全に支配下においているからである。
そもそもその発足自体、マスコミを利用して旧政権をバッシングし続けたおかげである。
もちろん政権交代後も旧政権バッシングと新政権を褒め称える基本姿勢は変わらない。
その結果、日本国民は自身の財産、生命が脅かされていることに気づいてすらいない。
その現状をなんとしても覆すために、男は寝る間も惜しんで、
救国戦線を戦うと明言した新保守政党の選挙活動を応援しているのである。
男「・・・と、いうわけなんだ」
なんという妄想力・・・
この国司様は間違いなく論破不可能
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女「大変だねー」
男「最悪、日本が民主主義国家でなくなってしまう恐れさえあるからね。
大変だからと言って休むわけにはいかないよ。
・・・ところで、だ」
と、神妙な声で切り出す男。
男「女、最近俺に隠し事してないか?」
女「びくぅ!・・・・・・べ、別に、隠し事なんてしてないよ?」
男「・・・ならいいんだ」
男は、まだ話したくないらしいと判断した。
しかしこれだけは釘を刺しておく必要がある。
男「でも、もうあの政治サークルに顔を出すのは止めたほうがいいと思うんだ」
女「え?な、なんで・・・?」
男「なんでもなにも、どうせ政治を勉強するなら、
俺と一緒に勉強すればいいじゃないか」
女「え、え、それって・・・」
嫉妬?
俺の目の見える範囲に置いておきたいんだ的な、独占欲かな?
きゃー♪
>>81
まだ始まったばかりだっつーの
この後どんでん返しが待ってんだろ?
でも第8話の議論って、従軍慰安婦スレなんかでのウヨ・サヨのやり取りそのままなんだよな
現実(ニコ動掲示板)では逃げたサヨが別のスレを立てて「ネトウヨうぜー」って叫んでたんだけど・・・
全体としては、なんとなく結末が予想できるのが残念かな
女「それも、そうだよね♪あ、でも・・・」
それでは振舞われる甘い物が食べられないので困るのだ。
むしろ、政治の勉強よりもお菓子を食べに行くのが、
毎日足しげくサークル棟に通っている理由である。
女「どうしようかなー・・・」
男「まあ、一度うちの事務所に来てみるといい。
そうだな・・・選挙が終わって・・・
来週中にでも、一緒に事務所に行こう」
女「・・・うん。男くんが働いてるところ見てみたいし♪」
しかし、それでは遅かったのだった。
運営まじでいいかげんにしろ
続きに期待age
↑あたまがおかしい
なにこれ面白い
ウヨ「韓国大嫌い。韓流許すまじ。」
サヨ「北朝鮮大好き。」
テレッテテテー♪
続きはよ
中学生のAKBに卑猥な言葉を投げ掛けて、握手出来なかった。
↓
AKB訴えてやる。
↓
裁判に負けた。
↓
日本政府の闇の力発動と妄想した。
↓
日本政府と警察と戦うと宣言した。
↓
ボンドされた。
↓
警察さんと福祉事務所に助けを求めたが相手にされず。
↓
日本政府と戦うと宣言した。
↓
日本と戦うが、ナマポは今までもこれからも貰い続けると宣言した。