ドタバタ恋愛政論コメディ ウヨ☆サヨ


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■ドタバタ恋愛政論コメディ ウヨ☆サヨ

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1 名前: no name :2010/06/22(火) 07:25:22 ID:YaMkI4Ib

【ウヨ】第一話 始まりは水ようかんの甘さ【サヨ】

これは静かに激動の時代に入っている日本の、
小さな町に住む男女の間に起こった、
大きな歴史の流れの中の、小さな物語である。

2 名前: no name :2010/06/22(火) 07:26:18 ID:YaMkI4Ib

女「おっはよー男くん!」

ガラガラガラッ!

男「おはよう女」

二人は幼馴染。
隣り合った家に住み、部屋も向かい合っているので
窓を開ければ会話ができるのだ。

女「どうしたの?大荷物かかえて?」

男「うん、明日からGWで勉強合宿があるから」

女「勉強会?」

3 名前: no name :2010/06/22(火) 07:47:28 ID:YaMkI4Ib

男「ああ、この間入った政治事務所の先生が若手育成のために開いてくれるんだ」

女「へー」

男「熱心な先生でよかったよ。
今から出発だ。下手な授業なんかよりよっぽど勉強になるからな」

女「へー」

男「今日から一週間居ないけど、俺が居ない間に危ない事するなよ?」

女「うん!」

男「知らない人について行ったりしちゃダメだぞ?」

女「大丈夫だよ〜」

男「甘い物ばっかり食ってないで、ちゃんと野菜も食えよ?」

女「もう、男くんお母さんみたい!」

男「はははっ!心配だからさ。じゃあ、また来週」

女「いってらっしゃーい!」

ぱたぱたぱた〜と手を振って見送る女。

女「あ・・・・・・・GWに男くんとお出かけしてラブラブになる作戦がぁ〜・・・・」

女「ま、いっか!私も早くガッコいこ」

4 名前: no name :2010/06/22(火) 08:18:04 ID:YaMkI4Ib

キャンパスにて。

女「ふぅ・・・大学のキャンパスって広くて迷うなぁ・・・これが五月病ってやつかも・・・」

不審な男「そこのお嬢さん」

女「?」

不審な男「うちのサークル説明会に出て行きませんか?」

女「サークル・・・?五月病の私には何か生活に刺激が必要かも?
でも知らない人に付いて言っちゃダメだって男くんが・・・」

不審な男「水ようかんもありますよ」

女「行く!」



サークル棟にて

女「もぐもぐ♪」

モブ男「本当に水ようかんで釣れる奴がいるとは・・・」

女「ん?・・・サッ」

モブ男「いや、別に取り上げたりしないから、ゆっくり食べていいよ・・・」

女「〜♪」

ガラッ

モブ男「あ、部長!」

5 名前: no name :2010/06/22(火) 08:42:08 ID:YaMkI4Ib

部長「ふん、勧誘に成功したのは1人だけか・・・
まあいい、我らの崇高な理念は俗物には理解できんからな」

部室のドアを開けて優男が入ってきた。
彼こそがこのサークルの部長である。

部長「君が入部希望の子かね。
我が政治サークルの理念に賛同するとは、なかなか見所のある子だ」

女「ここって政治サークルなんですかー?」

部長「知らなかったのか?」

知りようもない。
今、始めて聞いたのである。

6 名前: no name :2010/06/22(火) 09:05:30 ID:YaMkI4Ib

部長「我々は日本政府がひた隠しにする政府の罪について糾弾を行っている。
日本はいい国だ。
政府も基本的には善良だ。

だが、誰にだって隠したい事、やましい事はあるのだ。
日本政府も例外ではない。

日本はかつて戦争をし、他国を蹂躙し、
その領土と人々の暮らしを奪う、侵略国家だった。
例えば韓国の植民地支配だ。

我々はその、日本政府が隠す過去に侵した罪を糾弾し、
その罪を認めさせ、二度とあのような犯罪を犯さぬよう、
謝罪と反省をうながし日本をより良い国へと導こうというものだ」

女(そういえば男くんも政治の勉強してるって言ってたなー)

7 名前: no name :2010/06/22(火) 09:21:01 ID:YaMkI4Ib

部長「最近まで続いているのが竹島問題だ。
聞いた事はないか?
日本政府は隣の国、大韓民国が有している独島を、自分の物だと主張している。
100年前、韓国を植民地支配していた反省もせずに、
未だにその領土を奪う事を目論んでいる証拠だ。

領土はまだいいだろう。
だが日本政府は韓国を植民地化していた時代に韓国人を強制連行してきた。
何十万という人の人生を破壊したのだ。
見知らぬ異国の地に強制連行され、そのまま一生を終えた
当時の韓国人はどれだけ無念だったことか。
これはどう償っても償いきれる罪ではない。
もう既に強制連行された本人は亡くなっているからな。
だが、せめてその子孫にだけでも保証金をもっと出すべきだ」

女「くーすぴー」

部長「カシュッ!ピリピリ・・・・コト」

女「バッ!もぐもぐ♪」

それぞれ水ようかんのフタをあけた音、机に置いた音、
目が覚めた音、食べる音、である。

モブ男(本当に聞いてるんだろうな・・・)

8 名前: no name :2010/06/22(火) 09:47:35 ID:YaMkI4Ib

部長「他にも従軍慰安婦という問題がある」

女「じゅうぐんいあんふ?」

部長「軍に組み込まれた慰安婦だ。
慰安婦とは、男ばかりの軍隊において、
男の性欲を処理する役目を負う女性のことだ」

女「せっ・・・」

思わず顔を赤らめる女。

部長「日本軍は性欲処理を目的として、
韓国女性を20万人も強制的に連行したのだ。
これはとんでもない犯罪だ。
女君が突然他国の軍隊に連行され、
見知らぬ男達の相手をさせられることになったらどう思う?」

女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

舌を噛み切って死にます」

9 名前: no name :2010/06/22(火) 10:10:14 ID:YaMkI4Ib

部長「そうだろう。
日本軍はそのような不幸な女性を20万人も生み出したのだ」

女「昔の日本って、なんだかひどい・・・」

部長「昔の日本がひどいのもそうだが、現政府も十分ひどい。
これらの大罪を犯したにもかかわらず、十分な補償を行わない上に、
そもそも自らの罪すら存在していなかったことにしようとしている!」

女「そんな・・・」

部長「それを知らなかった君も同罪だ。
現政府に批判の声を上げない君も国家の犯罪に加担しているのも同じだ」

女「そ、そんなこと言われても・・・」

部長「だが、一つだけその罪から逃れる方法がある。
それはこれらの罪を認め、現政府を批判して謝罪と補償を引き出す運動に参加することだ!
過去のことは仕方が無い。
問題はこれから、どうするかだ。
過去に罪を犯しても、それを認め謝罪する気持ちさえあれば人は許してくれるものだ。
悔い改めよ!さすれば人の道へ戻る事もできよう!」

女「分かった!」

10 名前: no name :2010/06/22(火) 11:02:49 ID:YaMkI4Ib

部長「よしよし。女君はいい子だな」

女「〜♪」

部長「我がサークルは明日からのGWに勉強合宿を行う。
もちろん参加してくれるな?」

女「えー・・・・さすがにGW中ずっと難しい話聞かされるのはやだなぁ」

部長「合宿参加者にはもれなく我がサークル秘伝の製法で作った巨大プリンが振舞われ」女「出る!」

きっかけはたった一缶の水ようかん。
これが物語の始まり。
これが悲劇であるか、喜劇であるかは、後の歴史家の判断に任せよう・・・

11 名前: no name :2010/06/22(火) 11:32:17 ID:YaMkI4Ib

【ウヨ】第二話 5月の日差しは結構強い【サヨ】

そうして巨大プリンと格闘したり、チューパットを半分にしてモブ男と分けあったり、
初夏のさわやかな風を感じながら昼ねしたり、綺麗な星空に豊作を祈願したりして・・・
女の一週間は瞬く間に過ぎた。

女「おーとーこくん!ガッコ!いこー!」

つくづくランドセルが似合う女である。
しかし彼女は立派な大学生。

男「よう女。一週間ぶりだな。俺がいなくても寂しくなかったか?」

女「大丈夫だよ〜。もう。新しい友達もできたし、すっごく楽しかったよ!」

男「甘い物ばっかり食ってなかったか?」

女「うっ、それは・・・」

男「やっぱりな・・・それでよく太らないな」

女「それは私も不思議。なんでなんだろーね」

12 名前: no name :2010/06/22(火) 11:54:05 ID:YaMkI4Ib

そこでGW中の合宿について思い出した。

女「あ、そうだ男くん!私GW中に政治のこと勉強したんだよ!」

男「お、偉いぞ。俺と同じだな」

女「えへへー。従軍慰安婦問題とか、勉強したよ!」

男「ああ、従軍慰安婦か。本当に許せない話だよな」

女「だよね!私も!悪い奴らにその罪を認めさせるまで、
絶対に負けないよ!」

男「頼もしいな。俺も従軍慰安婦問題なんて、うそっぱちをでっちあげて、
日本政府に寄生して日本人の血税を盗む左翼なんかに負けたくないよ」

女「え?」

13 名前: no name :2010/06/22(火) 12:22:29 ID:YaMkI4Ib

男「知らなかったのか?
奴らは従軍慰安婦問題なんていう問題を捏造して、
国家の品位を貶めただけじゃなくて、
ずうずうしい事に、ありもしない罪に対する補償を求めてるんだ。

被害者たちの証言なんてでたらめで、2転3転するし、
何一つ客観的な資料も見つかってないっていうのに・・・
そんな左翼の言いがかりに負けている日本政府も政府だ、

って、おい、どうした?
なに立ち止まってる?
昨日までの暴飲暴食がたたって今になって腹壊したか?」

女「う、ううん・・・大丈夫」

男「とにかく従軍慰安婦なんて嘘八百もいいところだよ。
韓国では未だに在韓米軍相手の売春婦がいるし、
韓国政府が売春を禁止しようとしたら売春婦の反対デモが起こるんだ」

女「へ、へぇ・・・知らなかったなぁ。さすが男くん」

男「まあな」

14 名前: no name :2010/06/22(火) 12:58:55 ID:YaMkI4Ib

女「じゃあ、天皇の戦争責任も知ってる?」

男「天皇陛下の戦争責任?
中国系や韓国系のスパイや工作員が好んで使う文句だな。

日本の象徴、日本国民全体の先祖の直系である天皇陛下を貶め、
あわよくばお家断絶へと導こうという左翼のプロパガンダだよ。

よく一般的に誤解されているが、戦争犯罪というのは、
国際法で決まった戦争のルールを守らなかった人間に対する罪であって、
戦争の開始を決断した責任を取らないといけないわけではないんだ。

例えば降伏した敵兵を攻撃したり、捕虜を虐待したり、
たとえ敵国の人間であっても、軍人でない民間人を攻撃するのは国際法で禁止されている。
現代版の武士道、騎士道みたいなものだよ。
まあ、戦争に勝った側の戦争犯罪は裁かれるわけがないから、
そんなに美しいものじゃないけれど・・・

それに違反した人間を、戦争犯罪人と呼ぶのだけれど、
そこでなぜか国家元首である天皇陛下に戦争に負けた責任を取らせろ、
と主張するのが左翼のやりかたなんだ。

しかもそれに同調してしまう日本人も少なくない。
恐ろしい話だよ。
当時の日本人、俺や女のじいちゃんやひいじいちゃん達が
命を捨ててでも守ろうとしたものを、
日本人自らが消してしまおうというのだから・・・

これは戦後日本のタブーだったからね。
知らないのも無理はないけれど・・・」

15 名前: infowakbion :2010/06/22(火) 13:27:14 ID:kL6dRRoj

Recently I watched a [url=http://www.dzieciece.dobre-filmy.info.pl]television program[/url] on exploration in which she was talking in all directions the end of the world. According to the researchers end of the set tied approaching, and may turn up dawn on at any time. There are [url=http://www.regionalne.dobre-filmy.info.pl]several risks[/url] that could induce it, from the volcanoes up to the notions that can call it. What do you think? Because I am a little afraid.

Br
[url=http://www.sport4you.pl]Odナシywki[/url]

16 名前: no name :2010/06/22(火) 13:29:52 ID:YaMkI4Ib

女「そ、そ、そうだよね〜。なんだかんだ言っても、
やっぱり天皇陛下は偉い人だよね!」

男「そうだな。天皇の時代が千代に八千代に続くといいと思うよ」

女「じゃあ、韓国人の強制連行は?」

男「それも在日韓国、朝鮮人がよく主張する嘘だね。
朝鮮側の要望によって日本と朝鮮が併合したのは知ってるよね?
併合して朝鮮は日本の一部となったわけなんだけど、
当時の朝鮮は貧民国だったから、日本に出稼ぎに来てたんだよ。

その後大戦があって日本が負けた。
その際に日本の領土を減らすために朝鮮半島が独立した。
日本に出稼ぎに来ていた朝鮮人は自分の意思でそのまま日本に残った。
彼らは自分の意思で日本に残ったんだ。

戦後に朝鮮人の帰国事業というのがあって、
希望者は無償で本国に帰れることになった。
それに対する反対デモを起こしたのは、他でもない在日朝鮮、韓国人だったんだよ。

それ以来在日韓国、朝鮮人は強制連行を口では叫びながら、
本国に帰ろうとは決してしないんだ」

17 名前: no name :2010/06/22(火) 13:51:30 ID:YaMkI4Ib

女「南京大虐殺は?」

男「当時の南京の総人口より多い人数が虐殺されたことになってる。
捏造もここまでくると笑えるよ」

女「竹島って韓国領土なの?」

男「戦後の弱い日本を相手に、罪もない漁師を殺し、
人質に取って盗んでおいて、未だに居座ってる」

女「靖国って参拝しちゃダメなの?」

男「中国、韓国と同じように戦禍に飲まれた、
フィリピンの首相は自分からすすんで参拝しにきてるよ。
戦没者を供養するのは国として当然のことだよ」

女「日本は韓国を植民地化したの?」

男「それが一番笑える。
日本は当時の朝鮮に多大な出資をしてインフラや教育を整えたんだよ。
人口も倍増したし、そんな植民地があるなら見てみたいよ。
今で言う沖縄や北海道と同じ扱いだったんだ。

それを、日本人がいつまでも甘い顔をして補償なんてするから、
付け上がってある事ないことでっち上げてるんだよ」

女「そ、そうなんだ・・・」

(参考資料 http://photo.jijisama.org/

18 名前: no name :2010/06/22(火) 14:25:46 ID:YaMkI4Ib

男「それにしても、女はずいぶんと中韓の言いがかりについて勉強したんだな。
少し偏ってるぞ」

女「う、うん・・・一緒に勉強してる友達がすごく薦めて来るから、つい・・・」

男「そうか。その友達はよっぽど中韓が嫌いなんだな。
まあ、俺も結構嫌いな方だけどな。
変な言いがかりをつけてくる中国人、韓国人もだけど、
その理不尽な要求をよく考えもせずに受け入れて、
その上自分が参加して作り上げているはずの自分の国に怒りの矛先を向けたりする、
無責任で無能で偽善的な日本人が一番嫌いだよ」

女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

男「そんな奴は人として最低だと思うし、
もし知り合いにそんな奴が居たら、
たとえそれ以前にどんな仲だったとしても、もう二度と・・・
って、どうしたんだ?女?すごい汗だぞ?」

19 名前: no name :2010/06/22(火) 15:11:49 ID:YaMkI4Ib

女「う、うん。ちょ、ちょっと暑いかな?
難しい話したから頭がオーバーヒートしちゃったかも?
それにしても、最近暑くなってきたよねー!もう5月だもんねっ!」

男「そうだな。こんなに空もきれいに透き通っている。さわやかな朝だな」

女「だよねっ!本当にきもちいい朝!」

笑顔でららら〜っと踊るようにステップを踏む女だが、内心は穏やかではない。

女(ど、ど、ど、どうしよう・・・・・

たとえそれ以前にどんな仲だったとしても、もう二度と・・・?

信頼しない?口を利かない?
顔を合わせない?・・・・・・・・いやぁあああああっ!)

小学生のころからあこがれ、中学生のころから着実に進めてきた人生計画が風前のともし火である。

女(とりあえず部長さんに話を聞かなきゃ!)

20 名前: no name :2010/06/22(火) 18:59:53 ID:YaMkI4Ib

【ウヨ】第三話 ネトウヨ、颯爽登場!【サヨ】

その日、サークル棟にて。

女「部長さん、どういうことなんですか!?」

部長「どういうこととは?」

女「従軍慰安婦なんてうそっぱちって話です!どうなんですか?」

部長「誰からそんな話を聞いた?」

女「誰って、知り合いからです」

部長「その知り合いは信頼できる人かね?」

女「男くんは私に嘘なんてつかないよ!」

部長「ではその男が間違った知識を植えつけられたのだろう。
よくある話だ。
最初の説明会でも言っただろう。
政府がその罪を償わないばかりか、その罪自体の存在を隠蔽しようとしていると。
その男は政府に洗脳されている。
かわいそうな被害者なんだ」

21 名前: no name :2010/06/22(火) 21:25:57 ID:YaMkI4Ib

女「そんなこと・・・」

部長「無いと言い切れるか?」

女「でも・・・」

部長「そもそも、その話に何か証拠でもあるのか?
証拠を見せてもらったのか?
よしんば証拠があったとして、その証拠が本物である証拠は?
彼は政府に間違った歴史を教え込まれた被害者なんだ」

女「男くんは・・・被害者・・・?」

モブ男「スイカが切れましたよ〜」

部長「まあ、難しいことは置いておいて、スイカを食べよう。
ほら、大きいところをあげよう」

女「まっ、まだ・・・シャクシャクシャク・・・・・・
話は終わってないですからね!・・・シャクシャクシャク・・・・・・」

部長「ほっぺたに種が付いてるぞ」

女「ん、ありがと」

22 名前: no name :2010/06/22(火) 22:29:48 ID:lP3esXKN

つまらん

23 名前: no name :2010/06/23(水) 09:34:36 ID:Qj/wDz/p

部長「さっきの話だが、いいものを見せてあげよう」

といって、部室の備品のパソコンの電源を入れる部長。

部長「”ネトウヨ”だ」

女「なに・・・?2ちゃんねる・・・?テレビ?」

部長「これを読みたまえ」

ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!

女「なに・・・これ・・・」

部長「こんなものはまだ序の口だ」

次々と2ちゃんねるにあるスレを開いていく部長。

女「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

部長「どう思うかね?」

女「変態・・・いや・・・これはもう犯罪じゃないかな・・・・・・・・怖い・・・」

ほとんど死んだ目をして、女はそう答えた。

24 名前: no name :2010/06/23(水) 10:33:58 ID:Qj/wDz/p

部長「そうだろう。
彼らは現実の人間社会に自らの居場所を見つけられず、
このようにインターネットという限られた空間の中でだけ己の醜い心を表現しているのだ」

女「そうなんですか・・・気持ち悪い・・・
でも、これが何の関係があるんですか?」

部長「よく読みたまえ」

従軍慰安婦?チョン人売春婦のことだろwwwww

いいからバカチョンは貸した金返せよ。

部長「彼らがネトウヨだ。
このように人間社会になじめない社会不適合者だけが我らの主張に反対しているのだ。
その、男とかいう奴は彼らにだまされているのだろう。
もし彼のことが心配なら、早くネトウヨの洗脳から解いてあげることだ」

女「うん・・・分かった!」

25 名前: no name :2010/06/23(水) 11:01:03 ID:Qj/wDz/p

モブ男「難しい話がひと段落したところで、休憩しましょう。
実はこの間の合宿で作った巨大プリンがまだ余ってたんですよ」

女「わ〜やったぁ♪」

無邪気に巨大プリンとの格闘に転じる女の裏で

部長(いいタイミングだ・・・)

モブ男(いえいえ、部長様の弁があってのことです・・・)

2人は友情を深め合っていた・・・

部長「男くんがネトウヨに洗脳されていることは分かってもらえたと思う。
だが、彼にそのことを指摘するのは当分控えるんだ」

女「なんでー?」

部長「彼は今、洗脳された状態にある。
今その事実を指摘するのは、彼の精神の均衡を崩す可能性がある。
ネトウヨを攻撃して消滅させ、自然に彼がネトウヨから離れるのを待つんだ」

女「そう、かも・・・」

部長「確実にそうだ。
では、これからネトウヨと戦う方法を教えてあげよう」

女「うんっ!」

26 名前: 2010年財布 :2010/06/23(水) 11:20:21 ID:AOhyOjAG

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27 名前: no name :2010/06/23(水) 11:25:23 ID:Qj/wDz/p

部長「ネトウヨとはネット右翼の略称だ。
その名の通り、インターネット上で民族差別主義的、右翼的な言論を繰り広げている。
インターネットは不特定多数の人間が観ている。
そのような半公的な場に我々の主張を間違っている、捏造だ、などと書き込み、
無知な一般市民を洗脳しようとしている。
女君の知り合いの男君もその被害者の一人だろう。

それを防ぐために我々の同士が活発な活動を行っている。
例えば先ほど見た2ちゃんねる、Yahoo!、教えて!gooに代表される、
あらゆる掲示板には我らの同士が書き込んでいる。

その他、mixiに代表されるコミュニティサイトの中も監視している。
そに少しでもネトウヨや、ネトウヨに洗脳された人が居たら、
我らの同士が総力を上げて正しい情報を教える。
どうしても納得しない場合は批難を殺到させ、
時にはその人が登録しているマイミクまで攻撃せざるを得なくなることもある。

最近ではネトウヨがYoutubeやニコニコ動画に動画を作って投稿するようになった。
そこに批判のコメントをつけるのも我らの重要な仕事だ。
動画は文字だけでなく、映像と音を使えるので洗脳効果が高い。
間違った情報の拡散を防ぐために多くの人員が割かれている。

ネトウヨの活動を批判するのも重要だが、我らが自身で情報を発信していくのも重要だ。
我らの中にもブログや動画を作ってネット上で情報を発信している人間がいる。

28 名前: no name :2010/06/23(水) 11:53:44 ID:Qj/wDz/p

特に私は、Wikipediaを改変しようというネトウヨと戦っている。
Wikipediaは世界中の言語で1000万件以上の記事を持つ巨大な百科事典だ。
その社会的な影響力は計り知れない。
そこにネトウヨが自らの妄想を書き込み、記事の客観性を損なう場合がある。
私はそれを直す活動に参加している。
Wikipediaに書き込んでいるネトウヨは本や新聞、
学説などを持って自らの主張の根拠としているので、これを論破するのは難しい。
我らの同士の仲でも、ごく限られた物にだけ許された厳しい仕事だ。

ネット上での活動に関わっているのは我らのような素人であるが、
政界、学会、マスコミにも我らの同士がいる。
我らの先輩方が何十年もかけて正しい知識を伝え授けてきたのだ。
その結果、特にマスコミはほぼ完全に我らの味方となってくれた。
我らの主張に反する主張をする政治家を大バッシングして、
失脚させることができるようになったほどだ」

女「なんだかすごいんですねー」

部長「女くんにはとりあえず、さっき見た2ちゃんねるを担当してもらう。
我らの主張を広めるようにがんばってくれたまえ」

女「分かりました!」

部長「それでは、具体的に2ちゃんねるでネトウヨを攻撃する方法を教えよう」

部長直伝による女への工作指南が始まった。
女は熱心に聞きいっている。
完全に部長に言いくるめられた形である。
果たしてどうなるのだろうか・・・

29 名前: no name :2010/06/23(水) 18:47:14 ID:Qj/wDz/p

【ウヨ】第四話 あなたの隣人と戦いなさい【サヨ】

その夜。

女「よし!部長にネトウヨと戦う方法も教えてもらったし、
男くんを救うためにがんばるぞー!」

男「ふぅ。今日も疲れたなー。2chでも見るか」

女「あ、男くん帰ってきた」

ガラガラガラッ!

女「男くーん!」

男「お、女か」

ガラガラガラッ!

男「どうした?」

2人の家は隣どうしで、部屋の窓を開ければ会話ができるのだ。

女「んーん!ただ呼んでみただけ!
・・・私、がんばるからっ!男くん、待っててね!」

ガラガラガラッ!ピシャッ!

男「なんだ?まあ、あいつがおかしいのはいつものことだが・・・
まあいいや、今日のニュースは・・・」

30 名前: no name :2010/06/23(水) 19:27:50 ID:Qj/wDz/p

女「ええっと、そうだなぁ・・・
『従軍慰安婦問題について』っと。
スレ立てて・・・

”従軍慰安婦って知っていますか?
私は女性として、昔の日本の軍隊がやった事が許せません。
一体どうしてあんなひどいことができるんですか?
今からでも遅くないから、日本政府はちゃんと罪を認めて謝罪するべきだと思います。”

これでよしっと」

男「ん?『従軍慰安婦問題について』・・・?
今さら従軍慰安婦って・・・
そういや今朝も聞いたな。流行ってんのかな・・・?」

女「”今さら従軍慰安婦とかw”・・・?
茶化さないでください!真剣なんです!」

男「真剣?なんだコイツ?
変な工作員だな。相手してやるか」

女「”真剣なら教えてやる。
従軍慰安婦はそもそも朝日新聞社の捏造報道から始まった、
捏造された問題だ。”・・・?
そんなの嘘だって知ってるよ!」

男「知ってるって・・・本気で言ってるのかこいつ・・・」

31 名前: no name :2010/06/24(木) 11:56:38 ID:UQhUkshU

女「”証拠 http://koramu2.blog59.fc2.com/blog-entry-114.html”・・・?
なになに・・・慰安婦募集広告?
この証拠が正しいって証拠はあるんですか!?」

男「証拠の証拠ねぇ・・・
ずいぶん疑り深いんだな」

女「”従軍慰安婦問題の経緯
http://www.geocities.jp/tamacamat/ianfu.html”・・・?
どうせひきこもりの社会不適合者の集まりのネトウヨが言ってることでしょ!?
そんなの信じません!」

男「なんなんだこいつ?」

”基地外を相手にするのはやめろよ”

>>1はいったい何と戦ってるんだ?”

”アメリカでも同じような訴訟を起こして、見事に負けてたよね”

”今度戦争になったら俺も慰安所に通おう”

女「むうううううううっ!
むかつくぅぅぅぅぅ!
なんなのネトウヨって!!!」

32 名前: no name :2010/06/24(木) 12:34:50 ID:UQhUkshU

男「?なんか女が騒がしいな・・・」

ガラガラガラッ!

女「男くーん・・・・男くーん!」

男「なんだ?」

女「私、男くんを助けたいと思ってがんばってるの。
だけどもう心が折れそうなの・・・」

男「な、なんの話だ・・・?」

女「ううん!今は分からなくていいの。
だけどきっと、男くんは私が救い出してあげるね!」

ガラガラガラッ!ピシャ!

男「なんなんだ・・・?
今日はいつにもましておかしいぞ?
やっぱりGWに何かあったのかな・・・?
俺の居ない間に・・・」

33 名前: no name :2010/06/24(木) 13:20:28 ID:UQhUkshU

男「”そもそも>>1は従軍慰安婦が存在した証拠を持っているのか?”」

女「”証拠は全部政府が隠蔽しています”」

男「”つまり何も証拠は無いんだな?”」

女「”何もないということはありません。
実際に慰安婦だった人の証言があります。”」

男「”証言するたびに証言内容変わるけどなw”」

女「”そんなこと言って、被害にあった女性をかわいそうだとは思わないんですか?”」

男「”自分からすすんで売春しに来て、何がかわいそうなんだ?”」

女「”そんなだから、ネトウヨは社会不適合者なんです。”」

男「”むしろ客観的な証拠が何もない従軍慰安婦を信じられる方がどうかしてるだろ”」

女「むきぃー!」

34 名前: no name :2010/06/24(木) 14:11:13 ID:UQhUkshU

女「男くーん・・・」

男「どうした?なんかぐったりして」

女「男くんは2ちゃんねるって知ってる?」

男「へぇ。女も2ちゃんねる見てるのか?」

女「うん・・・最近できた友達に教えてもらって・・・」

男「2ちゃんねるは便利だけど間違った情報も多いから気をつけろよ」

女「そ、そうだよね。
2ちゃんねるの書き込みなんで嘘ばっかりだよね!」

男「嘘ばっかりとは言いがたいけど・・・
個人が書き込んでるんだから、本人に悪気がなくても間違った情報を流していることはあるしな。
重要なのは自分の頭で考えて、きちんと情報を選別することだよ」

女「そうだよねっ!ありがと!」

35 名前: no name :2010/06/24(木) 14:33:05 ID:UQhUkshU

女「”自分の頭で考えて、ちゃんと情報を選別してください。”っと」

男「”何を言ってる?
自分の頭で考えてないのはお前の方だろう。
これまで提示してある情報源を見れば、俺の主張の方が正しいことは明らかだ。
>>1は何か一つでも客観的な資料を提示できるのか?”」

女「う、うぇえええん・・・」

女「”資料は私は持ってないですけど、私の知り合いが持ってます。
絶対です。だってあんなにビシビシ話してましたし。”」

男「”お前絶対騙されてるよ。そいつ売国左翼だよ。”」

女「”売国左翼なんかじゃありません。
売国左翼ってなんですか?”」

男「”売国左翼っていうのは、日本という国家を解体し、日本人を奴隷に貶めようとしている奴らのことだ。”」

女「”私の知り合いの人は、そんな悪い人じゃないですよ。
私は始めてあった時、水ようかんをもらいました。”」

男「”水ようかん・・・?
お前水ようかんのために工作員やってるのか?”」

36 名前: no name :2010/06/24(木) 15:19:12 ID:UQhUkshU

女「”工作員じゃないです。
あと、水羊羹だけじゃなくて、どんぶり一杯分もある巨大プリンとかもあります”」

男「”ここまで頭のゆるい工作員初めて見たぞw
金貰っているとは思っていたが、まさかプリンとはなw”」

女「”頭がゆるいって、ひどくないですか?
そんな事言う人のことなんて信じません”」

男「”お前さっきまでネトウヨは社会不適合者とか、犯罪者予備軍だとか言ってなかったか?”」

女「うっ・・・」

女「”今日はこのへんで勘弁しておいてあげます。
私はもう眠いので寝ます。明日も大学が早いんです。”」

男「”まだ9時なんだが・・・
あと、もう寝るって言って本当に寝る奴っていないよなw”」

女「くぅぅぅバカにして・・・
もう本当に寝るっ!」

そう言って布団にもぐりこむ女だったが、スレがどうなっているのか気になって寝付けずに、
5分と経たずにPCを立ち上げてスレを開き、
寝ると言った手前もはや書き込めず、ちょっと見てはやはり床に付き、
を朝まで繰り返すのだった・・・

37 名前: no name :2010/06/24(木) 15:53:27 ID:EodevZOW

どっちも両極端でめんどくさい感じがよく出てる

38 名前: no name :2010/06/24(木) 16:21:25 ID:UQhUkshU

【ウヨ】第五話 ネトサヨの一日【サヨ】

午前 7:30 起床

女の朝はそこそこ遅い。
目が覚めてからも布団の中でぐだぐだしているからだ。

女「うぅーん・・・」

だいたい30分ぐらいで布団から抜け出す。

午前 7:50 食事

女の朝は忙しい。
幼馴染の男と一緒に登校するためだ。
慌しく身支度を整えた後、朝食をかきこむ。
朝は体を起こすためにエネルギーが要る。
だから女は毎朝高カロリーの物を食べてエネルギーを補充する。

女「いただきまーす!」

今日はホットケーキにはちみつをかけて食べる。
見るからに甘ったるいが女は事実甘党なので問題はない。
5分でペろりと平らげ、出発である。

39 名前: no name :2010/06/24(木) 17:31:06 ID:UQhUkshU

午前 8:00 男くんと一緒に登校

女は毎朝男と一緒に登校する。
小学校のころから続けてきた日課である。
女はこの時間をとても大事に思っている。
毎朝毎朝、男といっしょに歩くと、柔らかな幸せを感じるのだ。

女「おーとーこくん!ガッコ!いこー!」

午前 9:00 講義

大学につくと女はまじめに講義を受け始める。
男と一緒の大学に通うために女は猛勉強をし、なんとか補欠で合格した大学である。
授業をおろそかにするつもりはない。
彼女はこうみえて努力家なのである。

女(ふむふむ・・・六法全書の六法とは、
憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法のことを指す・・・
なるほど・・・

で、六法全書って何?)

40 名前: no name :2010/06/24(木) 17:59:00 ID:UQhUkshU

午前12:00 昼

勉強した後は昼ごはんを食べる。
もちろん男と一緒である。
たわいない話をしながら食事をとる。
これも小学校時代から続いている習慣である。

だが最近は男が級友達と政策や歴史などについて、
論戦を繰り広げながら食事をすることが多くなった。
そういう時は女は聞き役に回って、議論の行方を眺めている。
なんだか男を取られたようで少し寂しい今日このごろである。

午後 4:00 サークル活動

午後にも講義があったり、無い場合は図書館で友人と勉強したりレポートを書いたりする。
それも大体午後の4時には終わり、その後はサークル棟へ向かう。
ネトウヨと戦う術を見に付け、男をネトウヨの洗脳から助け出すためである。

他の部員達と一緒に、部長の講義を聴き、
時にはモブ男の作ったお菓子を食べる。
ちなみに、モブ男の作ったお菓子が無いときは市販のお菓子を食べる。

女「モブ男くんの作ったチーズケーキおいしー!」

41 名前: no name :2010/06/24(木) 18:31:50 ID:UQhUkshU

午後 6:00 夕食の準備

サークルから帰ると女は祖母、母と一緒に、
働き盛りの父と育ち盛りの弟のために腕によりをかけて夕飯を作る。
彼女はこうみえて家庭的なのである。
今は男は二人だけだが、近い将来そこに幼馴染が一人加わる日を夢見て、
今日も料理の腕に磨きをかけているのである。

女「秘技!回転三枚下ろし!」

午後 7:00 家族で食事

この時間帯には父も部活帰りの弟も帰宅しており、一家で食卓を囲む。
一家団欒の重要なひと時である。

父「母さん今日の煮物はおいしいな」

母「それは女が作ったのよおほほ」

などという微笑ましい会話が繰り広げられるのである。
天真爛漫な女の性格は暖かい家庭によってはぐくまれたのである。

42 名前: no name :2010/06/24(木) 19:01:10 ID:6IZYp7JC

明らかにネトウヨ寄り

43 名前: no name :2010/06/24(木) 19:11:02 ID:UQhUkshU

午後 9:00 ネットでネトウヨと戦う

食事も風呂も済むと、少し前まではテレビでドラマを見るのが日課だったのだが、最近は見たい番組もそこそこに、部屋でパソコンに向かう。
ネトウヨと情報戦を繰り広げるためである。

女「よし!今日こそやっつけてやるぞー!」

30分後・・・

女「今日のところはこのへんで勘弁してあげるわ・・・」

何度やっても泣かされるが、女はめげない。
なんと言っても部長には一泊一飯の恩がある。
彼女はこうみえて義理堅いのである。
それに明日もまたおかしを食べに行くわけだし。

そうは言っても、最近ではネトウヨの言っていることの方が説得力があるんじゃないか、
今度男くんに相談してみようかと思い始めている女であった。

44 名前: no name :2010/06/24(木) 19:13:35 ID:CsLYfB25

>>42
つーかまだ始まったばかりだろ?
少なくとも俺には釣り合いが取れていると思うがね

>>1頑張れ!

45 名前: no name :2010/06/24(木) 19:39:42 ID:UQhUkshU

午後 10:00 就寝

ネトウヨとの攻防に疲れ、明日の準備を一通り整えると女は床へ向かう。

女「おやすみなさーい!」

今日も女の一日は多忙を極めた。
明日への英気を養うためにも睡眠は毎日9時間取る。

女「すーすー・・・」

早くも寝息を立て始めた女。
今は穏やかな寝顔で眠っているが、明日になればまた過酷なネトウヨとの戦いが始まる・・・

46 名前: no name :2010/06/24(木) 21:24:37 ID:9yBzUJFf

一人で凄いね

47 名前: no name :2010/06/24(木) 23:56:48 ID:UQhUkshU

【ウヨ】第六話 ネトウヨの一日【サヨ】

午前 6:00 起床

男の朝は早い。
朝起きると身だしなみを整え、30分のランニングに出かける。
政治活動には体力も必要なのである。
いつものランニングコースで出会うおじいさんと世間話でもしながら、
毎朝30分きっちり走る。

男「ですからこのまま緊縮財政が続けば、
世界中が景気を回復する中、日本だけがデフレに突入するのです」

午前 7:00 情報収集

ランニングから帰ると、男は朝のニュースをチェックする。
新聞社が提供しているネットのニュースサイトをめぐり、
官庁のホームページを眺め、
尊敬する政治家のブログを読んだりする。
情報の多くはネットから取る。
文字媒体はもはや人の手で運ばれる紙ではなく、
電子に乗って光の速さで伝わるのだ。

48 名前: no name :2010/06/25(金) 00:26:22 ID:LsT+7dsd

午前 7:30 朝食

一通りネットを見た後、会社に行く父や母と一緒に朝食を取る。
行儀悪く朝刊や、テレビの朝のニュースを見ながら。
多忙な男にとって時間は貴重なのだ。
最近自分の朝刊を盗られることが多くなり、
父は多少の苛立ちと息子の成長の喜びが混じった複雑な思いを抱いている。

男「やっぱり民放のニュース番組はスポンサーの言いなりだな・・・」

午前 8:00 女と一緒に登校

毎朝毎朝、男の大学への登校の準備が済むころに女が迎えに来る。
幼稚園時代から、もう10年以上も続いた習慣である。
雨の日も風の日も雷の日も台風の日も、
学校が臨時休業だったり、たまの祝日も、
毎朝女は迎えに来る。

小学生のころは当たり前に思い、中学生のころは疎ましく思っていたが、
最近ではこれはかなり驚異的なことではないのかと思い始めた。
そこに思い至る時、男はちょっとした優越感に似た暖かい思いを感じる。
そしてこの世の中を守りたいと感じるのである。

男「おはよう女」

49 名前: no name :2010/06/25(金) 00:52:48 ID:LsT+7dsd

午前 9:00 講義

学生の本分は勉学である。
男は朝から夕方までみっちり講義を受ける。
日本の将来を担う人材になるためである。

午前 12:00 昼飯

昼は大学の学食で取る。
距離が近いのが一番である。
級友と講義の内容について議論をしながら学食に着くと、
いつの間にやら女が合流している。
そのことでいらぬ誤解を級友は感じているようだ。

級友「お前の彼女かわいいよな」

男「お、女はかの・・・彼女じゃない!
ただのおささなじみだ!」

と、この手の話題になると男は異常なまでに動揺する。
級友にはそれがなぜなのか分からない。
男自身にも実はよく分かっていない。

50 名前: Edwas :2010/06/25(金) 00:52:59 ID:++1uOrMe

Hola,
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<a href="http://www.freepornflv.com/">Edwas</a>

51 名前: no name :2010/06/25(金) 01:04:56 ID:LsT+7dsd

午後 1:00 授業

男は午後からもみっちり授業を受ける。
大学の授業料は受ける講義の数によらず一定なので、
多く受けなければ損をするのである。

午後 4:00 政治活動

大学の講義が終わった後の時間はその日によって様々な使われ方をする。
ボランティアに行っている政治事務所の仕事をしたり、
街頭でビラを配ったり、演説をしたり、
一人暮らしの級友の家に押しかけて政策論争に明け暮れたり、
何も予定がなければ早々に帰宅したり、様々である。

男「この混迷した時代を切り抜けるには、芯の通った保守政党が必要です!」

52 名前: no name :2010/06/25(金) 01:21:18 ID:LsT+7dsd

午後 8:00 帰宅

日によってまちまちであるが、だいたい男はこの時間に帰宅する。
時には残業帰りの父よりも遅いことがある。
だが若さと青さをかねそろえた男は疲れを知らない。
食事も手早くすませ、夕刊を読む。
時には仕事帰りの父親を捕まえて議論をふっかけたりする。

それを見守る母は、高校生のころと比べ、
家族で食卓を囲む機会が減ってしまったこと、
息子が大きくなって自分の管理下を離れていくことに、
一抹の寂しさを覚えるのであった。

午後 9:00 情報収集

食事が済むと男は自分の部屋へひっこみ、ネットで情報を集める。
ネットで国会中継を観たり、
2ちゃんねるで最近の話題を見たりする。

男「なんだか今日も頭のゆるい工作員が書き込んでるな・・・」

53 名前: no name :2010/06/25(金) 11:48:26 ID:LsT+7dsd

午後 9:30 勉強

一通り情報を漁ると、男は大学の勉強を始める。
講義の予習復習はもちろんのこと、提出するレポートを書いたり、
自分で興味のある分野の本を読む。

勉強していると、女が窓の向こうからおやすみを言ってくる。

男「おやすみ女」

女「おやすみ男くん。今夜も勉強がんばってね」

いつもの挨拶であるが、最近では心なし瞳が潤んでいる気がする。
これも子供のころからずっと続く習慣なのであるが、
いつもと雰囲気の違う女や、
いまや大学生になった二人の間に何か変化が起こったような気がして
なんだかドキドキとしてしまう男であった。

午前 1:00 就寝

日付も変わったころに、ようやっと男は床に就く。
今日も日本の未来のために研鑽に励んだ。
この一日一日の積み重ねが着実に男を、
日本の礎となる人物へと育て上げていくのだ。

54 名前: no name :2010/06/25(金) 12:22:11 ID:LsT+7dsd

【ウヨ】第七話 戦場はカフェテリア【サヨ】

男(どうも最近女の様子がおかしい・・・)

5月末の日曜日の朝。
男は物思いにふけっていた。
普段は忙しくあちこちに奔走している男だったが、
たまたまこの日は予定がなかったのである。

男(以前はなにかというと俺にくっついていたのに)

最近は講義が終わるとそそくさとサークル棟に通っている。
以前は男のいる講義室の前で待っていてくれることが多かったのに。

男(そういえばこの間、キャンパス内を知らない男と歩いていたな・・・)

ぼんやりと、女は将来自分と同じ苗字になるのだ、
と思っていた男にとって、これは看過できない事態である。

ガラガラガラッ!

男「おーい!女ー女ー!」

女「なにー?」

ひさしぶりにどこかに遊びにでもいこうと誘う気だったのだが。

男「・・・どうしたんだ?そんなにめかしこんで・・・」

女「うん!今日お出かけなの!」

55 名前: no name :2010/06/25(金) 12:55:38 ID:LsT+7dsd

男「そ、そうか」

誰と?とは聞けなかった。

女「男くんは今日も勉強会?」

男「いや、今日はたまたま開いててな。
ひさしぶりにゆっくりゲームでもするかな(一人で)」

女「そうなんだ。よかったね!」

男「ああ・・・」

カラカラカラ・・・

平静を装ってはいるが、内心穏やかではない男である。
休日のおでかけ・・・あんなにめかしこんで・・・

女「いってきまーす!」

女が家を出たらしい。

56 名前: no name :2010/06/25(金) 13:46:15 ID:LsT+7dsd

女「おまたせー!」

女を待っていたのはやはりというか、なんというか、部長である。
ここ数週間ですっかり打ち解け、女もタメ口である。

部長「ん、私も今来たところだ。
それよりすごい格好だな。
私のためにそんなにそんなにめかしこんで」

女「あははっ!部長のためじゃないよ〜!
じっぷら屋2号店開店記念の限定ジャンボパフェのためだよっ!」

部長「そ、そうか。勘違いしてすまなかった」

結局は食い気であった。

部長「だが、じっぷら屋の開店まではまだ間がある。
先に一つ、映画でも見に行こうではないか」

女「わぁい」

そんな二人の様子を離れたところから見つめる人影。

男「・・・・・・・・」

女のことが気になって後をつけてきたのである。

57 名前: no name :2010/06/25(金) 14:11:44 ID:LsT+7dsd

男(やはりあの男・・・)

以前キャンパスで女と一緒にいたのを見た男だった。
二人は出合って朗らかに談笑しあい、
腕こそ組みはしないが、楽しそうに歩き出した。

女(ごめんね!待たせちゃって)

謎の男(なに、君を待つのもデートの楽しみの一つさ。
それよりかわいい服だね。
似合ってるよ)

女(いやん♪てれるよ〜)

謎の男(でも君の方がもっとかわいいけどね)

女(謎の男くんもかっこいいよ♪)

きっとこんな会話が展開されたのだろうと男は推測した。
かつてないどす黒い感情が男の中を支配した。

男(どこに行く気だ・・・女をどこに連れて行く気だ・・・)

並々ならぬ焦燥感を感じながら男は二人の後を追った。

58 名前: no name :2010/06/25(金) 14:32:42 ID:LsT+7dsd

その後二人は映画へ行き、ショッピングへ行き、
最後に新装開店した喫茶店に入った。
女はいちいち楽しそうにはしゃいでいた。

女「ジャンボパフェ一つ!」

部長「コーヒー一杯。
それと、そうだな・・・ハムサンドを」

男「・・・・・・・・・」

男も二人の影になる席に陣取った。

女「やっとパフェだね。
もうお腹ぺこぺこだよ〜。」

部長「好きなだけ食べていいよ」

女「本当にありがとう部長さん。太っ腹!」

部長「ところで最近のネトウヨとの情報戦はどうなっている?」

女「う・・・あんまり・・・でも頑張ってるよ」

男「・・・おい、何の話をしている?」

59 名前: no name :2010/06/25(金) 14:56:51 ID:LsT+7dsd

ずっと後をつけてきただけだったが、
ネトウヨという言葉を聞いて、たまらず割ってはいる男。

部長「なんだね君は?」

女「わっ!男くん!?なんでここに?」

部長「知り合いかね?女君」

女「幼馴染の男くんだよ。
隣に住んでるの。
ほらほら、男くんも座って座って」

と、特に後ろめたいところも無く席を薦められて戸惑う男。
女の隣、部長の対面に座る。

部長「よろしく。女君の所属するサークルの部長だ。
毎日様々な指導をしている。
女君はなかなか素直でいい生徒だ」

男「男だ。女とは幼馴染で幼稚園のころからの仲だ。
何歳までおねしょしていたかも、体のどこにほくろがあるかも知っている」

女「ちょ、ちょっと男くん!?なに言ってるの!?」

60 名前: no name :2010/06/25(金) 15:22:00 ID:LsT+7dsd

赤面する女を尻目に火花を散らす二人。
そこに女の注文していたジャンボパフェが届いた。

女「あ、来た。いっただっきまーす♪もぐもぐ」

男「で、さっきのネトウヨがどうのこうのって話はなんだ?」

女「ぴたっ」

部長「最近ネトウヨと呼ばれる奇怪な連中がネット上で話題になっているだろう。
ただの世間話だよ」

男「・・・・・・なんだ、それだけか・・・
それならいいんだが」

女「ほっ・・・もぐもぐ」

男「サークルって、何の活動をしているんだ?」

女「びくうぅ!」

部長「政治についての勉強会をやっている」

男「勉強会?
女に変なことを教えたりしていないだろうな?」

部長「変なこととは?」

男「従軍慰安婦が居たとか、天皇に戦争責任があるとか、そういう話だよ」

61 名前: no name :2010/06/25(金) 15:52:21 ID:LsT+7dsd

そこでちらりと女に目を向ける部長。

女「ハラハラ・・・ハラハラ・・・」

部長「いや、そんな売国的な活動はしていない。
純粋に日本の現状を分析し、どのような政策が必要かを議論しているだけさ」

うさんくさげな目で部長を睨みつける男。

男「・・・・・・・・・・・・・・そうか、ならいいんだ」

女「ほーーーっ」

始めはただの疑いだったが、今のやり取りで確信に変わった。
女が急に政治に興味を持ち出したのも、
異様に左翼の主張の内容に詳しくなったのも、こいつのせいだ。

時期が完全に一致するし、今のやり取りでこいつは女をかばっていた。
きっと女は俺と敵対するような左翼に手を貸していることに負い目を感じているのだろう。
女がそれを隠しておきたいと知っているからこいつは女をかばったんだ。

分からないのは、なぜそこまでして女が左翼に手を貸しているかだが・・・
女のことだ、大方こいつにいいように騙されたかしたのだろう。
素直に俺に相談すればいいのに・・・

62 名前: no name :2010/06/25(金) 16:38:50 ID:LsT+7dsd

男「それで部長さんはいったいどんな日本の未来像を理想としているんだ?」

部長「そうだね・・・日本はもっと共産主義的な助け合いの社会になるべきだよ」

男「共産主義?お前マルクス主義者か?」

部長「共産主義とまでは言っていない。
共産主義的な社会と言っただけだ」

男「どう違うんだ。
どちらにせよ共産主義なんだろう?」

部長「日本は元々共産主義的な思想が強かっただろう。
昔から地域社会での金銭を媒介しない助け合いによる社会運営が行われていた。
それを取り戻すべきだ」

男「そこは本質的な問題ではない。
マルクス主義者が問題なのは日本の国家元首である天皇陛下を支配者に仕立て上げ、
その支配からの開放のためと銘打って市民革命を起こし、
日本の皇族をギロチンにかけようとしているところだ」

63 名前: no name :2010/06/25(金) 17:28:42 ID:LsT+7dsd

部長「人間はみな平等だろう。
なぜ天皇だけ偉いんだ?
人間の価値は能力で決まる。
強い者、賢い者がその才を生かし、社会へ貢献するから尊敬の対象になる。

天皇に一体何ができる?
何万人もの命を救うような薬の発明ができるのか?
日本の不況を一掃できるような経済政策が作れるのか?
一体何を理由にして日本人は天皇を尊敬するんだ?」

男「天皇陛下は2600年に及ぶ日本国統合の象徴だ。
日本という国、社会は天皇陛下から始まった。
それを敬うのは当然だ。

日本人はその家系を辿っていけば、
必ずどこかの代でその当時の天皇陛下に繋がる。
言わば俺たちは天皇陛下の親戚だ。
少し遠いかもしれないが、確実になんらかの形で血がつながっている。

お前が言っているのは、子供が親より優れていれば、
両親を敬う必要などない、ということだ。
そもそも、自分がこの世に存在しているのが天皇陛下のおかげなのだ。
それを敬わない理由がどこにある」

64 名前: no name :2010/06/25(金) 18:01:41 ID:LsT+7dsd

部長「その考え方が戦争を生み、人の命を軽視することに繋がるとなぜ気づかない」

男「天皇陛下を敬うことと、戦争との間に直接の関係などない」

部長「大有りだ。
では仮に天皇が何者かに暗殺されそうになっているとする。
その時、天皇を守るためなら、男君は命を捨てるかね?」

男「必要とあらば、そうだ」

部長「では、天皇を守るためなら、女君も死んで当然だと思うかね?」

男「そっ、それは・・・」

たじろぐ男。

男「それは、女が自分で決めることだ。
俺がどうこうする話じゃない」

65 名前: no name :2010/06/25(金) 18:24:11 ID:LsT+7dsd

部長「だが現実に女君の処遇を決めるのは女君でも、ましてや男君でもない。
時の権力者だ。
時の権力者が天皇を守るためなら女君は死んで当然だと決めれば、
女君は自分の意思とは関係なく、死地へ向かわなければならないのだ。
人間に絶対的な優越をつけるというのは、そういう事だ」

男「天皇陛下は自分のために国民が死ぬのが当然だ、なとどは思わない。
そんな状況には、そもそもなりえない」

部長「まるで狂信者だな・・・」

男「なに・・・?」

と、二人が一触即発の気配を出した時、

女「ごちそうさまっ!あーおいしかった!」

タイミング良く女がパフェを食べ終わった。
これまで自分に関係ない話だと思って、もくもくとパフェをかきこんでいた女。
ついに通常の5倍はあろうかというジャンボパフェをすべて胃に納めてしまった。
これでよく太らないものである。

66 名前: no name :2010/06/25(金) 18:33:20 ID:6qNKX54c

クソ

67 名前: no name :2010/06/25(金) 18:43:53 ID:LsT+7dsd

女「今日はありがとうございました。部長。
何から何までおごってもらっちゃって」

部長「なに、女くんの愛くるしい笑顔が見れたと思えば、安い出費だよ」

女「そんなぁ〜♪
本当に今日はありがとうございました。
・・・じゃ、帰ろっか、男くん♪」

男「え?」
部長「え?」

女「帰るんだよっ♪
今日は開店記念の限定パフェを食べに来ただけだもん。
まだ時間あるし、帰って一緒にゲームしよ!」

男「あ、ああ・・・」

女「部長さんはこれから何するのー?」

部長「そ、そうだな・・・とりあえずハムサンド食べようかな。
まだ手をつけてなかったし」

と、露骨に興味なしのサインを送られて、さすがに動揺の色を隠せない部長。
なんだかんだと言って、やはり少しは期待していたのである。

68 名前: no name :2010/06/26(土) 01:21:52 ID:rQVYsWIt

4列表示にしたいんですが、どうすればいいですか?

69 名前: no name :2010/06/26(土) 07:32:49 ID:QQvvWj1g

女「じゃあ、また明日!」

そう言って男の手を引いて喫茶店を出て行く女。

女「ボンバーマンがいいなぁ〜」

男「やだよ、女強すぎるし。落ちゲーにしよう」

とかいうやり取りを眺めながら、一人ぽつんと喫茶店に取り残される部長。
喫茶店から出る瞬間、男が一瞬こちらを見て、

男(あんたは一生そこにいな)

みたいな視線を送ってきたような気がした。

部長「ぐっ・・・お、男・・・・許すまじっ・・・・・・!」

手に持ったハムサンドを握りつぶし、テーブルの上にたたきつけ、
一人、憤然と会計へと向かう部長であった。

70 名前: no name :2010/06/26(土) 08:29:12 ID:QQvvWj1g

【ウヨ】第八話 マジで喧嘩する仲は仲が悪い【サヨ】

翌日。

男「日本保守党をよろしくお願いしまーす。
選挙権がある人は日本の未来を考え、選挙に行きましょーう!」

男はキャンパスへの通学路上でビラを配っていた。
選挙が近いのである。

部長「よう。ご苦労なことだな」

男「あ、お前は・・・」

部長「日本保守党・・・?
まるで国粋主義者のやくざ集団だな」

男「国粋主義者でもやくざでもない。
ただご先祖様が守ってきた日本と、俺たちの子々孫々伝わっていくであろう日本を守りたいだけだ」

部長「そうは言っても世間はそう受け取らない。
今朝のマスコミの論調もずいぶん批判的だったな。
考え方が時代に合っていないのだよ」

男「そんなことはない。
破壊されてきた古き良き日本を取り戻そうという仲間は日本中で増えている」

71 名前: no name :2010/06/26(土) 09:01:07 ID:QQvvWj1g

部長「古き良き日本?何百万人もの兵隊を死地に追いやった挙句、
何も得られず負けた戦争を始めた日本のどこがいい国だ」

男「何も得られなかったわけじゃない。
その先人の死のおかげで俺は今生きていられる」

部長「アジアへの領土的野心のために始めた戦争を美化するな!」

男「侵略だと?日本がいつ、どの国を侵略したっ!
先の大戦は日本とアジアの、白人支配からの独立戦争だっ!」

喫茶店でのやりとりの、昨日の今日である。
二人ともすぐに気が立って声を荒げ始めた。

男「昨日は女の前だったから言わなかったが・・・
お前、売国左翼の一員だろう?
どうしてお前らは自分の祖父や曽祖父の世代を、
証拠を捏造してまで貶めようとする?」

部長「自分の先祖を貶めたいわけではない。
二度と不幸な大戦が起こらないように、
政府に自制と反省を促したいだけだ」

72 名前: no name :2010/06/26(土) 09:29:23 ID:QQvvWj1g

男「戦争は不幸なことだ。
しかし、先の大戦は致し方なかったことだ。

当時の世界情勢を考えてみろ。
西洋諸国は400年かけてアメリカ大陸とアフリカ大陸を支配し、
原住民を殺戮し、奴隷として犬や豚と同じような扱いをしていた。
アメリカでは罪を犯した黒人を裁判にも掛けずに撲殺していた。

そしてその手をアジアへと伸ばしてきた。
インドは英国の植民地だった。
フィリピンはアメリカの植民地だった。
中国もドイツやイギリスに散々国内を荒らされていた。
イギリスに植民地支配されていた香港が中国に返還されたのは1997年、たった十数年前のことだ。

白人国家による現地民の虐殺、文化や歴史の破壊の魔の手が日本にも迫っていた」

部長「だからどうした。
他の国が植民地支配をしていたからといって、日本もしていい道理はない」

男「だから日本は他国を植民地支配などしていない。
沖縄はかつて独立した一つの国だった。
沖縄は日本の植民地か?
北海道もそうだ。

同じような扱いを朝鮮、台湾で行っていた。
韓国のソウル大学は当時の日本が建てた京城大学を再編しただけのものだ。
植民地支配は原住民を無学なまま奴隷にするが、
日本は現地民を教育するために日本人の血税を投入して学校を建てた」

73 名前: no name :2010/06/26(土) 09:54:15 ID:QQvvWj1g

部長「そ、それは・・・
だ、だからと言って戦争が肯定されるはずがないだろう!
勝っても負けても、味方も敵も、人が死んでいいわけがない!」

男「それはその通りだ。
だが、その責めを負うのは日本ではない。
当時の西洋諸国だ。
さきほども言ったように、西洋諸国は武力で他国を支配し、
現地民を奴隷とする植民地支配を延々と何百年も続けてきた。
日本が戦わなかったら、それが完全に完成していた。
世界中が白人の植民地になっていた」

部長「そうとは限らないだろう」

男「その通りなんだよ。
現に植民地支配に苦しんでいたインドやフィリピンの首相は
日本が戦争を起こしてくれた事に感謝している。
日本人が戦争で血を流さなかったら、彼らの独立がはるかに遠のいたであろうことは、
当の植民地支配にさらされていた当事者たちが一番よく分かっている」

部長「しかし、武力など使わない平和的な解決の道があったはずだ。
日本はそれを探す努力を怠った」

男「どうしてそんな真っ赤な嘘が言えるんだ?
先の大戦で日本は戦争を回避すべく、アメリカと粘り強く交渉した。
英米仏蘭からの経済封鎖や石油の輸出禁止の制裁の中でだ。

74 名前: no name :2010/06/26(土) 10:29:28 ID:QQvvWj1g

今もそうだが日本では石油が採れない。
海外から輸入を止められれば、日本のエネルギー資源は干上がり、
軍隊は完全に無力化されてしまう。
戦艦があっても燃料がなければ動かせないからな。

日本はそういう状況下で半年近く粘り強く平和的な交渉をしていた。
それをハル・ノートですべて水の泡にしたのはアメリカの方だ」

部長「戦力が無くなるのであれば、戦わなければいいだけだ」

男「本気で言っているのか?
さっきも言ったが、西洋諸国は何百年も植民地を拡張してきた歴史を持っていたんだぞ?
植民地の奴隷は、赤ん坊を犬のエサにされたり、
家畜のように売り買いされたり、
到底人間らしい扱いなど得られなかったんだぞ?

もし戦力がないからといってただ白旗を揚げたところで、
2600年の日本の歴史や文化、日本人に対して礼節を持った対応をしたとは到底考えられない。
ありとあらゆる資源、富、文化財が略奪、破壊し尽くされ、
日本人は奴隷として、白人の気分一つで殺したり売られたりする世の中になっていたことは間違いない。
俺達が今享受しているような、当たり前の生活なんて、到底ありえなかった」

75 名前: no name :2010/06/26(土) 10:50:39 ID:QQvvWj1g

部長「だからと言って南京大虐殺に見られるような、
戦争犯罪が許容されるわけではない!
従軍慰安婦として韓国女性の権利を踏みにじった過去が正当化されるわけでなはない!」

男「何も反論できなくなってきたようだな。
売国左翼はそうやって、英霊達の行いを貶めようとする。

南京大虐殺?
そんなもの、戦勝国側のアメリカやイギリスだって認めてないじゃないか。

従軍慰安婦?
何か一つでも客観的な資料があるのか?
例えば旧日本軍の命令書や、戦後のアメリカ軍による調査書があるのか?

何一つまともな証拠はないじゃないか。
言いがかりも大概にしろっ!」

部長「・・・・・・・・・・」

男「先の大戦は確かに不幸な戦いだった。
敵味方問わず、何百万という人間が死に、
戦闘に参加していない、銃後の女子供でさえ空襲で焼き殺されていった。

神風突撃に代表されるように、今の常識では考えられないような戦法もあっただろう。
だが、彼らにはそれをするだけの理由があったし、
そのおかげで今俺達は生きているのだ、
もし彼らが命を投げ捨ててまで戦争をしてくれなかったら、
そもそも今、俺はこの世に存在していないのだ。

76 名前: no name :2010/06/26(土) 11:24:36 ID:QQvvWj1g

その先人達を敬わない道理はないだろう?
自分達の祖父や曽祖父を悪者扱いする理由などないだろう?」

熱く論戦する二人の周りには、いつしか野次馬が人垣を作っていた。
その衆人環視の元で、部長は何も言えなくなっていた。
男の主張は完全に正しいのだ。

部長「・・・・・・くっ!覚えていろよ!」

野次馬をかきわけて逃げていく部長。

男「逃げるのかっ!まあいい・・・
みなさん!これが卑怯なる日本の敵、売国左翼の正体です!
彼らに騙されてはいけません!
売国左翼はマスコミ、学術会、財界、政界、ありとあらゆる分野に進出しています!
それらと戦う日本保守党に清き一票をー!
ビラも貰って下さーい!」

パチパチパチ・・・

まばらだったが野次馬の中から拍手が起こった。

男「ありがとー!日本をよくするために戦う、日本保守党をよろしくー!」

ビラを受け取る人も増え、あっという間に持ってきた分を配り終えた。

男「これは、部長には感謝しないといけないかもな。はは・・・」

と、意気揚々と大学へと歩き出す男であった。

77 名前: no name :2010/06/26(土) 12:10:28 ID:QQvvWj1g

【ウヨ】第九話 決戦は投票日【サヨ】

サークル棟にて。

女「こんな朝早くから何ー?部長さん?
私、投票に行かないといけないんだけど」

部長は部室の備品のテレビをつけてみている。

テレビレポーター「今日は参議院選挙の投票日です。
早朝から有権者達がぞくぞくと投票を済ませていきます」

部長「まあ、とりあえずかけたまえ」

女「あれ、今日はモブ男さんや他のみんなは?」

部長「呼んでいない。
今日は二人きりだ」

女「へー」

部長「今日は選挙の日だな」

女「そうだよ。だから早く行かなきゃ。
男くんが待ってる」

部長「男の所になんて行かせない」

ぬっとロープを取り出す部長。

78 名前: no name :2010/06/26(土) 12:58:20 ID:QQvvWj1g

女「な、なに?部長さん?
なんか怖いよ?」

ぐわっと椅子に座った女に襲い掛かる部長。

がたーんっ!

女「ごっ、ほっ・・・ごほっごほっ。
痛い!なにするの部長さん!」

部長「女くんを男の下になんか行かせない」

そう言ってロープで椅子に女を縛りつけ始める部長。

女「な、何?なんなの痛いやめて!
やめてよ部長さん!」

必死にもがくが所詮は小娘の力では大の男には敵わず、自由を奪われていく。

女「こんなの嫌だよっ!」

部長「女くんの事情なぞ聞いてはいないよ」

女「やめてよっ!どうしちゃったの部長さん!」

女の悲痛な叫びを聞く人はここには居ない・・・

79 名前: no name :2010/06/26(土) 13:27:12 ID:QQvvWj1g

話は1週間前にさかのぼる。

女「男くん、最近本当に忙しそうだね」

いつもの登校風景である。

男「ああ、選挙が近いからな。
俺の事務所の先生のポスター貼りやビラ配り、
事務所の雑用や、先生のあいさつ回りの付き添いまで、
本当にこき使われているよ」

選挙が近くなっていた。
それに伴い男も忙しくなってきた。
男が出入りしている政治事務所の仕事も増え、てんてこ舞なのである。

今回の選挙は前回の衆議院選挙で政権交代が起こってから最初の選挙で、
政権交代後の政治に対する評価が如実に現れると考えられている。

前回の衆議院選で長い間日本の政治を担ってきた政党が完全に下野し、
戦後初めての本格的な政権交代が起こった。
それは中国、韓国からのスパイである売国的な左翼がマスコミを支配し、
そのマスコミの情報を鵜呑みにした国民が起こした茶番劇であった。

新政権は公約として掲げていた政策はまったく進めず、
まったく触れていなかった売国政策を推し進めた。
外国人参政権や気候変動への取り組みに対する無茶な公約などである。

80 名前: no name :2010/06/26(土) 13:58:45 ID:QQvvWj1g

政治家が国民のために働くのは、結局のところ票が欲しいからである。
次の選挙でも投票してもらうために、政治家は国民に利する政策を実施するのである。
ところが外国人が投票できるとなったら、当然外国人が利する政策を実施しなければならなくなる。

しかも現代、日本人の政治への関心が薄れている。
つまり、日本人のためになる政策よりも、
日本人から搾取して外国人を優遇した方が政治家は票がもらえるようになる。
日本人は民主的な手続きによって、自らを奴隷化しようとしているのである。

昨年現在の与党が国際会議で公表した気候変動へのむちゃくちゃな取り組みについては、
明らかな売国政策であって、何一つ日本が得をすることがない。
日本人が今まで勤労によって稼ぎ上げた富をすべて無償で投げ出すことになる。
とんでもない失政である。

このような狂った政府であるが、ほとんどの国民は危機に気づいていない。
それは新政権がマスコミを完全に支配下においているからである。
そもそもその発足自体、マスコミを利用して旧政権をバッシングし続けたおかげである。
もちろん政権交代後も旧政権バッシングと新政権を褒め称える基本姿勢は変わらない。
その結果、日本国民は自身の財産、生命が脅かされていることに気づいてすらいない。

その現状をなんとしても覆すために、男は寝る間も惜しんで、
救国戦線を戦うと明言した新保守政党の選挙活動を応援しているのである。

男「・・・と、いうわけなんだ」

81 名前: no name :2010/06/26(土) 15:15:23 ID:SmSMtb1s

         なんという妄想力・・・
         この国司様は間違いなく論破不可能
                
            / ̄\
           | ^o^ | 
            \_/

82 名前: no name :2010/06/26(土) 21:48:28 ID:QQvvWj1g

女「大変だねー」

男「最悪、日本が民主主義国家でなくなってしまう恐れさえあるからね。
大変だからと言って休むわけにはいかないよ。

・・・ところで、だ」

と、神妙な声で切り出す男。

男「女、最近俺に隠し事してないか?」

女「びくぅ!・・・・・・べ、別に、隠し事なんてしてないよ?」

男「・・・ならいいんだ」

男は、まだ話したくないらしいと判断した。
しかしこれだけは釘を刺しておく必要がある。

男「でも、もうあの政治サークルに顔を出すのは止めたほうがいいと思うんだ」

女「え?な、なんで・・・?」

男「なんでもなにも、どうせ政治を勉強するなら、
俺と一緒に勉強すればいいじゃないか」

女「え、え、それって・・・」

嫉妬?
俺の目の見える範囲に置いておきたいんだ的な、独占欲かな?
きゃー♪

83 名前: no name :2010/06/26(土) 21:49:42 ID:iD8n9Ied

>>81
まだ始まったばかりだっつーの
この後どんでん返しが待ってんだろ?

84 名前: no name :2010/06/27(日) 01:51:01 ID:guyDmbsY

でも第8話の議論って、従軍慰安婦スレなんかでのウヨ・サヨのやり取りそのままなんだよな
現実(ニコ動掲示板)では逃げたサヨが別のスレを立てて「ネトウヨうぜー」って叫んでたんだけど・・・

全体としては、なんとなく結末が予想できるのが残念かな

85 名前: no name :2010/06/27(日) 11:38:12 ID:fposPR5U

女「それも、そうだよね♪あ、でも・・・」

それでは振舞われる甘い物が食べられないので困るのだ。
むしろ、政治の勉強よりもお菓子を食べに行くのが、
毎日足しげくサークル棟に通っている理由である。

女「どうしようかなー・・・」

男「まあ、一度うちの事務所に来てみるといい。
そうだな・・・選挙が終わって・・・
来週中にでも、一緒に事務所に行こう」

女「・・・うん。男くんが働いてるところ見てみたいし♪」

しかし、それでは遅かったのだった。

86 名前: no name :2010/06/27(日) 18:50:42 ID:OG4C6HCQ

運営まじでいいかげんにしろ

87 名前: no name :2012/01/06(金) 14:03:19 ID:0y7b7rcQ

続きに期待age

88 名前: no name :2012/01/06(金) 15:14:09 ID:OUmdkeLi

↑あたまがおかしい

89 名前: no name :2012/01/07(土) 03:55:49 ID:HpsB9BvL

なにこれ面白い

90 名前: no name :2012/01/07(土) 16:45:23 ID:pWyG+qgt

ウヨ「韓国大嫌い。韓流許すまじ。」
サヨ「北朝鮮大好き。」
テレッテテテー♪

91 名前: no name :2017/01/15(日) 16:53:19 ID:FGLofHBF

続きはよ

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