一昔前は「左翼」もプロレタリアート革命といって、自分の国なんて
関係なく活動してたし、新左翼と言われた人達は倫理的純粋を求めて
内ゲバする始末。あくまで日本の「左翼」の中でだけど、これじゃ
国民の大半が現世利益を追求する為に頑張ってる中でとてもじゃないが
かまっては貰えない。見放された時点は確かにそんな事ばっかだったし
今もまだ思想フェチは生き残ってるけど、大抵は人権派、NPOとして
環境とか医療とか消費者とか目立たないながらも暴力とは無縁の中で
社会的役割に従事してるとは思うけどなあ。
「右翼」の暴力的、非合法的だって戦後一時的に見られただけで、過激
なのはすぐに見放されたし、暴力団が隠れ蓑にしてる以外は特に目立ったのは無いでしょ。強いて言えば反共から反中、嫌韓になった位？
戦前右翼でも内田良平氏は支那観で支那人を喝破してるけれども、戦後
右翼は反米自立が無理だと悟った、これは左翼も同じだけど、せいで
本来の「保守」「反動」の根拠が難しくなったものね。天皇絶対主義は
民主主義を大前提とされてあり得ないとするのが、新右翼にしろウヨク
にしろ何にしろ基本だし、新左翼があれだけ攻撃したアジア侵略史観も
結局礼賛するにも侮蔑するにも60年前じゃお互い当事者が居る中じゃ
「伝説」にも「神話」にもならないのは分かりきった事。
そもそも民主化政策で「右翼」が左へ倣えして一つずつ追い落とされた
公職追放されたせいで、「左」が占める中じゃしょうがないけれどね。
今更「右翼」が「右」になるにも最早戦後「右翼」が理想とした旧日本
の封建社会、封建社会が「旧日本」に当てはまるかは怪しいけれども、
そういうのも一歩ずつ福祉にしろ軍事にしろ経済にしろ「左」へずれて
来た日本じゃ市民権を得るのはとてもじゃないが無理。余程の思想フェ
チを除いたら「右翼」は少なくともあり得ない。だからこその今の「ネ
トウヨ」とか「ネトサヨ」だと思うんだけどなあ。出自はともかくとし
て、現体制の基本的に親米従属、資本主義の肯定、修正主義の容認。
この3つを大前提とする限りその二つの内のどれかでしょ。新右翼、
新左翼もそうだったけど体制の恩恵を与りながら体制批判は出来ない
訳で。本来の「右翼」「左翼」は>>4の言う通り、王党派、山岳派よろ
しく右も左も体制と別の所に居なきゃおかしいし。