【整形大国・中国に陰り、タレント急死で予約減る】
【北京=佐伯聡士】「美容整形大国」の中国で、11月中旬、24歳の女性タレントが整形手術後に急死する事故があり、
その影響で業界が冷え込んでいる。
中国紙「北京晨報」などによると、主な医療機関で予約のキャンセルが相次ぎ、従来より4割減少した。
書き入れ時の旧正月(来年2月3日)を前に、関係者からは、「こうした状況が3か月〜半年は続きそうだ」との声も出ている。
このタレントは、国民的な人気オーディション番組「超級女声」出身。中国中部・湖北省武漢で、
アゴの骨を削る手術を受けた際に呼吸困難に陥り、約1日半後死亡した。原因は特定されないままだ。
都市部での富裕層の増大に伴い、「人造美女」(整形美女)を目指す女性は、芸能人から会社員、
就職に役立てようとする女子大生に至るまで増える一方だ。衛生省によると、年間数十万人が美容整形手術を受けている。
だが、急成長する業界は玉石混交で、誇大広告で暴利をむさぼる業者も少なくない。医療免許がないのに手術を行うところもあり、
事故が頻発している。女性タレントの事故を受けて、衛生省では、近く全国的な摘発作戦を展開し、違法業者を取り締まる方針だという。
【中国は「理想主義的」=女子高生、北朝鮮対応で苦言】
【ニューヨーク時事】「中国の立場は理想主義的だわ」―。国連安保理で21日、
メンバー国の大使が世界の若者と対話するイベントが開かれた。中国出身の女子高生はイベント後、
朝鮮半島情勢をめぐる中国次席大使の説明をこう切り捨てた。
イベントは12月の議長国・米国の主催で開かれ、世界中から150人を超える若者が参加した。
質疑応答の冒頭、中国出身でニューヨーク在住の高校1年生、王裕卿さんが
「朝鮮半島の緊張を緩和するため、何ができるか」と問い掛けた。
居並ぶ安保理メンバー各国大使の中から中国の王民次席大使が回答。
王氏は、南北の緊張がここ数日「戦争へと近づいていた」と述べたが、「一夜のうちに問題は解決できない。
双方が冷静さを保ち、平和的な解決方法を見つけることを希望する」と訴えた。
質問した王さんは閉会後、取材に対し、「朝鮮半島は暴発寸前で、落ち着いて交渉するなんて難しい」と指摘。
中国政府には「もっと一生懸命、(北朝鮮の)説得に当たってほしい」と注文を付けた。