嫌中韓ブームの中、冷静に歴史を議論


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■ 嫌中韓ブームの中、冷静に歴史を議論

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302 名前: no name :2008/02/16(土) 00:34:29 ID:NuHPlyGt

>>301
天安門事件についての備考

天安門事件。誰もが聞いたことのある事件だろう。
文化大革命以降、中国の政治は旧態全とした官僚政治であり、各政治分野で実績を上げた長老たちが権力を持っていた。
その中国の政治体制に、西側の教育の影響を受けた若者たちが反旗を翻そうとしたのだ。
彼らは天安門広場に集まり、デモを行おうとした。
当時も今も、中国国内で政治的意図を持つ集会は禁止されている。
中国当局は、当初警察の力でこれを取り押さえようとしたが、権力に反抗したくて集まったような若者たちである。
大規模な暴動へ発展した。
たまりかねた警察は軍隊への出動を要請。
世に言う天安門事件である。
この事件を扱う時、よく学生や若者を自由を求めて立ち上がった勇士のように言われる。
しかし、同じころ日本で起きていた、赤軍派の若者の事件の同一であり真逆である。
問題は、軍がこれを取り締まろうとした際に、日本のような放水攻撃でなく、火器実弾を使ったことにある。
その後アメリカに亡命した首謀者の一人の告発により、一万人にのぼる死傷者が出たと伝えられた。
しかも、自体の沈静化を図るため中国当局は、関係者の家族や危険発言の前歴のあるものを片っ端から取り調べた。
当時中国では、政治犯は例外なく死刑であった。
つまり、当局に連行された延べ100万人近い関係者は、死刑になるのではと、西側のメディアはいっせいに報じた。
結局そんなことは無く、90%ほどの人が無罪となり、残り9%の人も短期間の投獄や罰金ですんだ。
実際に死刑になったのは、この気に乗じて犯罪を働いたり、氾濫をあおったり武器を購入していたごく少数のものたちだ。
そもそもきっかけとなった天安門広場の『虐殺』も、それを否定する映像史料が見つかったりで、事件そのものは大げさなものではなく終わった。
しかし、この事件は中国の政治事情と、なにより次世代を担うはずだった若い世代にとんでもない影響を与えた。
共産主義国中国のあり方を、中国自身が見直さざるを得なくなったのである。

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